このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:11:52 エレアニです。 地の文ばっかです。 妄想ストーリーです。 ゆっくりのんびり書いていきます。 2 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:12:49 『氷の女』そう呼ばれるヤツが居るらしい。「なんでも、ヒドく目つきの悪い、背の小さいブロンドの女の子らしいんだけどね」アルミンはそう言っていた。興味のない話だった。「そうかよ」これが、アニ・レオンハートという人物について知るきっかけとなった。 3 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:13:23 対人格闘の訓練をしていた。ライナーと取っ組み合い、やられてはやり返すの繰り返し。「なぁ、あいつさぼってるぜ?」ふと、そう言われた。「ほっとけ。興味ねぇよ」俺はただ、自分の訓練が出来ればそれで良かった。「良いから見てみろ」仕方なくその指さす方へ顔を向ける。背の低い女だった。要領よく、教官の目を盗みながら誰とも組まずにやり過ごしていた。「見たぞ。さぁ、再開だ」「おい、お前!」俺が構えるのとほぼ同時に、ライナーはそいつを呼び止めた。「俺たちと組もうぜ」気だるそうな顔をしながら、その女は俺たちを見た。目つきの悪い女だった。「ライナー、そんなヤツほっとけよ」「あのなぁ、エレン。こういうヤツは教育してやんねぇとだめだろ?」そう言って、俺とその女が組み手をするよう促した。「ったく、仕方ねぇな」しぶしぶ、俺は構えた。 4 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:14:09 宙を舞ったのは何時ぶりだったろうか。子供の頃、でかい餓鬼に背負い投げをされたとき以来だったか。「……気が済んだ?」初めて聞く声だった。「お、おう……悪かったな」若干冷や汗をかきながらライナーがそう言った。「……ライナー、お前も教育してやれよ」そう、睨んでやった。あのライナーが宙を舞うのは、新鮮だった。あの小さな体の何処にこんな力があるのかと、不思議に思った。 5 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:15:03 何日か経った日の対人格闘で、俺の目はそいつを探していた。「……!おい、アニ!」そして、見つけた。「……」前と何も変わらない、鋭い目つきと気だるそうな顔。またお前かと言わんばかりの雰囲気だった。「今日、俺と組んでくれないか?」あの日から、気になっていた。何故女であるこいつが、男である俺たちに宙を舞わせることが出来たのか。「……他を当たりな」「ちょ、おい!」そう言って、アニは俺に背を向けた。 6 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:16:10 「エレン、こっち」食堂で、夕食を持った俺をミカサが手招きをする。「悪い、今日は別のヤツと食べようと思ってんだ」「……そう」少し残念そうな顔。「誰と食べるんだい?」「アニってやつに、ちょっと頼みごとがあってな」「へぇ、そうなんだ」 7 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 15:16:44 いつもの二人と別れ、一人テーブルにつくアニのところへ。「よぉ」「……」俺には、見向きもしなかった。「隣良いか?」「……好きにしな」その席へ座った。一方のアニは、夕食を摂る手を止めない。「なぁ、何で対人格闘サボってんのに俺やライナーより強いんだ?」「……嫌み?」「ただの疑問だ」「子供の頃、お父さんに教わった」「へえ、凄い父さんだな」「……」「少しでも良いから、それ俺にも教えてくれねぇか?」「アンタもしつこいね」「だな」「……」食事の手を止め、横目に俺を見た。「……一回だけだよ」「おう、ありがとう」一言、そう言ってアニは食べ残した残飯を片付けに席を立った。 8 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 21:30:13 「さぁ、やろうぜ」また数日後の、対人格闘訓練。「……」目の前に立つアニは、面倒くさそうな顔をしていた。ゆっくりと両腕を顔の高さまで持って行き、拳を作った。その数秒後、俺はまた宙を舞った。 9 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 21:30:41 会話は無かった。ただ、俺はアニに倒され、立ち上がり、また倒されの繰り返しだった。俺の苦痛に対する呻き声だけがアニとの間に聞こえるだけだった。訓練時間が終わると、アニに礼を言って去った。 10 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 21:31:10 その日の夕食の時だった。「なぁエレン。女に蹴倒されるのは楽しかったか?」笑い混じりに俺の肩をたたくジャン・キルシュタイン。「楽しいわけねぇだろ」「最高だったぜ、あの時のお前の間抜けな姿は」ニヤニヤと、気持ちの悪い顔をして笑い出した。「お前みたいに適当に訓練を流してるようなヤツよりはマシだ」「ただ、倒されてただけのヤツがよく言うぜ」いっそう大きな笑い声。「……」腹が立った。だが、相手にする気はなかった。「それにしても、よくもまぁあんな女と組めたもんだな」存分に高笑いを響かせたジャンは、また喋りだした。「ジャン、いい加減にしなよ!」アルミンがジャンに言った。が、聞く耳を持たなかった。「あんな目つきの悪い、誰とも関わらないような変な女をどうやって捕まえたんだ?まさか、アレで割とビッチだったりするのか?」ずっと食事を摂っていた手を止め、俺の眼がジャンを睨みつけた。 11 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 21:31:48 気がつけば、俺は席を立ち目の前に倒れるジャンを見下ろしていた。大きな物音に、教官が食堂へ入ってきたため騒ぎは収まった。手を出すつもりはなかった。言わせておけば、飽きて何も言わなくなると思っていたからだ。俺のことを言われている内は、それで良かった。たが、俺以外の、アニのことを言われると、思っていたよりも大きな怒りを感じた。そして、行動に至った。アニの動きを、見よう見まねで再現して、ジャンを蹴倒した。予想よりもうまく倒すことが出来て、少し気持ちが高揚した。 12 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/15(土) 21:32:39 食事が終わると、俺の目は自然とアニを探していた。何故か、話をしたくなった。「なぁ、アニ!」その姿をとらえると、すぐさま駆け寄った。「……なに?」アニは振り向き、俺を見た。「今日は本当にありがとうな。お前のおかげで、少しだが対人格闘に自信がついた」「……あんなので、アンタは満足なのかい?」「!……見てたのか?」「あれだけ騒いでれば、嫌でも目に留まるよ」どうやら、俺の動きはアニに見られていたらしい。そして、アニにとっては俺の格闘術もまだまだなようだった。「……だろうな」「……」「まぁ、ライナーにでも相手してもらいながら努力するよ」そう言って、背を向けようとしたときだった。「……今度、また教えてあげるよ」予想外の言葉だった。ただ純粋な驚きと、嬉しさを感じた。「本当か?」「あんな体術を、私から教わったなんて言われるのは恥ずかしいからね」そう言って、アニは足早に去っていった。 13 : 名無しさん : 2015/08/15(土) 23:11:07 期待! 14 : エレアニファンクラブ : 2015/08/17(月) 20:48:48 エレアニぃぃ!!期待です♪ 15 : 通りすがり初心者DkiyhL22xI : 2015/08/18(火) 13:24:44 期待のコメントありがとー。内心めちゃめちゃ嬉しいっす(´ー`) 16 : 名無しさん : 2015/08/23(日) 01:58:00 続きはよ ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
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