？？「二千年前の君へ。」
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- 1 : : 2015/07/30(木) 08:45:50
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初投稿なので至らない点があるかもしれませんが、どうかお許しください。
荒らしはご遠慮ください。
※ 私の考察が含まれています。苦手な方はブラウザバックをお勧めします。
以上、です。
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- 2 : : 2015/07/30(木) 09:09:26
二千年前の君へ。
俺はそれだけ書いた住所も中身のない便箋を紙飛行機にして空に飛ばした。
今時手紙を書く人なんてほとんどいない。いや、絶対いない。
「？エレン？」
隣でアルミンが不思議そうな顔をして首を傾げている。
「……そろそろ行こうぜ」
「え？て、手紙は？」
「……捨てた。いいよ、どうせ届かない。あー……紙ゴミ出しに行くのめんどくせー……」
そういって俺は立ち上がり歩き出す。
アルミンも急ぎ足で俺に追いつくと隣に並んだ。
……そうだよ。二千年前に、届くはずがない。
俺は紙飛行機を拾おうとして気付いた。
紙飛行機が、ない。
「……ま、まさか……？」
「え、エレン？どうしたの？さっきから変だよ？」
「変とは失礼な。……まあいいか。行こうぜ、」
「？？」
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- 3 : : 2015/07/30(木) 09:09:38
- 期待！！！
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- 4 : : 2015/07/30(木) 09:40:41
- >>３
ありがとうございます！がんばります！！
* * * * *
「兵長!!も、もう無理です!!」
「まだだ。」
「(くそ……なんで俺はメシを作ることになったんだよ
……ミカサがいたらまだましだったかもしれねーのにこういうときにかぎっていねーなんて……)」
俺は頭に冷や汗をかきながら食事をつくっていた。
巨人のせいで食糧難な今のご時世、質素な食事になりかねないのに、
「な……なんでこんなに食材があるんですか!!(肉がないけど!!!)」
「上(豚ども)にもいろいろあるんだろ。俺は何も知らねぇ。
ただエルヴィンが一人立ちできるように仕込んでやってくれっていったからやってるだけだ。」
俺も薄々気付いていた。この言葉に含まれた意味を、その重さを。
この世界は、残酷だ＿＿＿＿＿＿。
* * * * *
俺が必死で料理をしていると、開け放たれた窓から紙飛行機が入ってきた。
そしてそれは俺が作っていたスープに、美しいフォームを描いて落下した。
「うわああああああああ!!!」
その紙飛行機を急いで取出し、冷ます。
「ッチ……うるせぇな……ん？」
「あ、兵長、この手紙入ってきたんですけど……」
二人で手紙を読もうとするが中身はからっぽ。おまけに宛名は難しそうな記号で綴られていて読めないし水で滲んでいる。
「エレン……こいつは新手の悪戯か……？」
「俺もわかんないんですよ……これがスープの中に入って……あ、」
今気づいた。
スープ、放置してた。……噴出してる。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
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- 5 : : 2015/07/31(金) 08:35:29
中庭を出て東校舎と西校舎をつなぐ渡り廊下を歩きながら俺たちは話していた。
「なー、アルミン。この間言ってた《世界の伝説》って本いつ貸してくれんの？」
「あ、そうだったね。じゃあ次の選択授業で。巨人学取ってたでしょ？」
「え、アルミンもなのか？」
巨人学。それは2000年ほど前から出現したと言われている巨人について学ぶ授業である。
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- 6 : : 2015/07/31(金) 08:44:52
この世界にまだ生息しているとされる巨人。
巨人学は2000年前の調査兵兼巨人研究科学者ハンジ・ゾエによって大成された人類に必要な学問である。
主な研究内容は、
・巨人と人間の関係性について。
・巨人の生態系、主な栄養摂取について。
・巨人化した人間への、詳細な副作用について。
この三つであるだが長年の研究の成果で殆どが明らかになっているのが現状だ。
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