このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
詩乃と和人のif恋愛
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- 1 : 2015/06/30(火) 16:02:00 :
- 注意
if話(キリトとシノンのカップリング)
モチベーションが続く限りの投稿
物語の流れに沿ってほかのキャラクターの登場もあり
などなど色々不快になる要素があるかもしれませんがよければどうぞ。
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- 2 : 2015/06/30(火) 16:05:11 :
- 期待
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- 3 : 2015/06/30(火) 18:34:11 :
- 死銃事件から数日たったが、未だに状況結合性のパニック障害は完全に消えたわけではない。
それでも、明日奈さんや里香さん、和人がくれた"自分を助ける権利"があることを考えただけで心が安らぐ。
まぁ、現実で銃の映画とかを見るのはまだちょっと無理かな。
「和人、暇かな」
非常に情けないとは思うのだが、GGOでのキリトを思い出して和人に依存しがちになっているところが大きい。
「ダメだこんなんじゃ。もっとしっかりしないとね」
益体もない事で送ろうとしていたメールウィンドウは、結局誰に知られるでもなく閉じられた。
「ひゃっ!?」
よっ、と軽いテンションで話しかけられた事で私の肩が跳ねてしまう。
おずおずと後ろを振り返ってみると、少しだけ呆気にとられたかのような和人が居た。
「あはは、どうしたんだよそんなにビビってさ。
それにしても、珍しいな。シノンと待ち合わせ以外で外で見かけたのは初めてだよ」
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- 5 : 2015/06/30(火) 19:18:12 :
- アンタね...今まさにメールを送ろうとしていた相手に後ろから不意打ちされたら、そりゃビックリするわよ。
...等とは当然言えるはずもなく。
「そう、だね。
アンタこそ、何でここにいるの?
ここ、私の学校の、近くじゃない」
文にしたら妙に句読点の多い、つっかえたような答えしか出てこなかった。
「いやその、なんだろうな。
非常に言いにくいんだけど...」
歯切れが悪い。
スパスパ物を言う和人には珍しく、言うかどうかに迷っている様子だ。
「めんどくさい、早く言いなさいよ」
まるで一世一代の決心でもするかのように大きくかぶりを振って、
小さく息を吸ってこっちを向いた。
なんだか緊張しきった子供みたいなその仕草は、VR世界のキリトとは掛け離れていて少しだけ可笑しい。
「俺、明日奈と里香に勝手に話をしてしまって、少なからず詩乃のトラウマを刺激してしまったと思うんだ。
だから、今日は謝ろうと思って」
何だそんなことか。
素直な感想を口にするならそんな事を言っていたに違いない。
「そりゃ、最初はビックリしたし怖かったわよ。
目を背けてた過去の出来事いきなり突きつけられたんだからね」
「すまん、そうだよな。
あの時も言ったけど、傷つけてしまうことは覚悟の上でやったのに、今更何謝ってんだ、って思われても仕方ない」
さっきの言い方で伝わらなかったか。
ホント鈍感だなあ。
「勘違いしないで。
あの時は瑞恵ちゃんに言われたとき泣いてしまったけど、別にトラウマとかではないのよ。
むしろ...嬉しかったわ。
アンタの言うとおり、あ、そっか。自分はちゃんと人を守れたんだ。って思えたんだから」
そう、私が彼に含むところなんて、一つたりともない。
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- 8 : 2015/06/30(火) 20:36:54 :
- 強いてあるとするなら、そう。
助けてもらったあの日から、
大切なことを教えてもらったあの日から、
私の中に芽生えているこの思いだけ。
「そう、か。
俺の杞憂だったんなら、嬉しいよ。
でも、それはそれとして、今日詩乃を探しに来たのは、俺からの気持ちって事で詩乃の好きな所に行きたいな、と思ってさ。
今日これから大丈夫か?」
非常に魅力的な提案だが、今日は少し都合が悪い。
菊岡さんの許可が出て、少しだけ落ち着いた新川くんに会いに行くのだ。
あの日の新川くんを思い出すと怖気が走るが、コレは全て私が解決すべき問題だ。
誰にも頼るつもりはない。
「...ごめんね。
今日は少し都合が悪いの。
また今度にしてくれない?」
ふむ、と頷いた後、彼はこころなしか残念そうに言った。
「そうか...じゃあ、どこかの土日に暇な時があったら俺にメールをしてくれ。
俺は土日開けておくよ」
明日奈さんに申し訳ないけれど、少しだけ、少しだけだが、彼の時間を私に割いてもらえている事に密かな優越感を感じる。
さっきのこころなしか残念そうな感じも、私のために色々考えて会いに来てくれた事も、彼にはごく当たり前の発想なのだろう。
それでも少しだけ、私への特別な気持ちが入ってくれている事を期待してしまうのは図々しいだろうか。
いいよね、思っているだけだし。
時間にしておよそ10分にも満たぬ短いやりとりだったが、私の少年院へと向かう足取りは軽かった。
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- 10 : 2015/06/30(火) 22:17:30 :
- 期待!
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- 11 : 2015/07/01(水) 01:18:41 :
- 都心部の小高い丘の上に建てられた少年院は、その立地とは裏腹に、周囲をビルで囲まれた、少し窮屈な雰囲気を思わせるものだった。
殺人の教唆、提案、実行という重い罪を犯した少年には、これくらい重苦しい雰囲気の場所で自罰的に自分を律する必要があるのかもしれない。
ふ、と息を吐き、心を落ち着かせると、建物の中へと一歩踏み出した。
外から見た雰囲気よりも更に中は重苦しく、息が詰まることこの上ないだろうな、と思う。
表向きは同級生として親しく接してくれていた彼のことを考えると、少しだけ複雑な気分になる。
現実に倦み疲れ、ゲームの世界に生きざるを得なかった彼の気持ちがわからないわけではない。
私もゲームを経て銃へのトラウマを克服したのだから。
警備員に新川恭二への面会であると伝え、身分証明を見せる。
「菊岡様から話は伺っております。
面会室へご案内致しますので、新川の準備ができるまで少々おまちいただいても?」
「はい、よろしくお願いします」
警備員にも話は通っているらしく、こんな一学生を凶悪犯罪の犯人と面会させてもらえる約束をあっさりと付けられるあたり、あの菊岡という公務員は凄まじく上の人間らしい。
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- 12 : 2015/07/01(水) 11:45:41 :
- 期待!
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- 13 : 2015/07/01(水) 20:37:23 :
- GGOにキリトが来たのも、菊岡さんが彼のゲーム内での実力を見込んで依頼してきたかららしい。
それが無ければ私は死んでいたわけだし、感謝していないとは言わないが和人にかけた負担の大きさたるや、傍目から見ても大きなものがある。
犯罪者の可能性がある人間を銃のゲームを全く未経験の人間に大会に出て捜索しろなんていう依頼、無茶無理難題以外の何物でもない。
それに、ファンタジーからいきなり銃ゲーなんて...和人が天性のゲーマーじゃない限り不可能と言わざるを得ない。
権力を笠に着ている感じはないので、特に文句はないのだが、何となく...こう、食えない男、という雰囲気がにじみ出ていて近づき難い。
きっと和人が彼につっけんどんなのも、そう言った理由からだと思う。
新川恭二と全く関係ない事を考えているうちに面会の準備が整ったらしく、声を掛けられた。
考え事をしているのが緊張していると映ったのだろうか、
「色々思うところはあるとは思いますがリラックスしてくださいね」
なんて言われてしまった。
顔を見ない分には関係ない事を考えて時間を潰せてしまうくらいにもはや過去の出来事になってしまっているのに。
「ふふ、そんなに心配していただかなくても全然大丈夫ですよ。
今更、新川くんに思う所は何もないので」
てっきりトラウマでも刺激されて怖い顔で考え込んでいたのだと思い込んだ。
あまりにもあっさりと彼への感情やトラウマはない、そう言ってのけた彼女に呆気にとられた。
新川恭二が聞いたらどんな顔をするだろうか。
少しだけ哀れだな、と思うが、犯罪者に対して彼女がどのように思っていても仕方のないことだ。
「それは...ゲームがどうだ貴女がどうだと錯乱気味だった新川くんには残念でしょうな。
あ、本来は犯罪を犯した方の状態等は内緒なのですが菊岡さんのお知り合いで事件当事者とあれば色々お知りかと思って話してしまいました。
くれぐれも内密にお願いしますね」
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- 16 : 2015/07/02(木) 16:12:45 :
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警備員さんはウィンクをしてそう言った。
随分と気さくな方らしい。
「はい」
苦笑しつつ応えると、警備員さんはニコリと微笑みつつカメラに厳重に監視された警備室そばのドアを開けた。
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- 17 : 2015/07/02(木) 16:22:24 :
- 「事務的な説明になってしまって恐縮なんですが、警備や朝田さんの安全確保の関係上、警備員が常に後ろにたっている状態で、カメラでチェックをしつつの対面になってしまうかと思いますが、ご了承下さい」
「あぁ、いえ。
それは当然の事だと思っているので大丈夫です」
この警告が為された、ということはいよいよ目の前の部屋の中には仕切り越しとはいえ新川くんが居るということだ。
新川くんを少しでも正常な方向に矯正されるように仕向けるため...いや。
同級生として居たあの新川くんを本物の新川くんにするために。
今日は彼に毅然として事実を突きつけなければならない。
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- 19 : 2015/07/02(木) 21:37:46 :
- ドラマでよくあるような、採光のための窓が大きく明るい印象のある面談室とは程遠く、蛍光灯の明かりで照らされたどこか寒々しい印象を受ける室内には、二人の警備員を後ろにつけて顔を俯かせて座る新川恭二がいた。
あの事件の日よりも幾分か痩せこけたようにも見えるその横顔には、より一層色濃く狂気がにじみ出ているかのように思われる。
対面席に席についた時、ようやく少し上げたその眼を見て、正直言ってぞっとした。
ほの暗く淀んだかのような暗い目。
落ち窪んだかのように色濃く残る目の周りのくま。
そして何よりもトラウマを刺激させられたのは、自分を見た時の笑顔を歪めたかのような歪な笑みの目。
「こんにちは、新川くん」
「...やぁ、シノン。
元気してた?また、あの3人組に虐められたりしてないよね?」
ボソボソと喋る彼の様子はやはり異質で、どこか遠くの方を見ながらしゃべっているかのような、現実逃避をしているかのような印象を受ける。
「うん、大丈夫よ。
アレから色々あってね。
もう、銃でPTSDは起こらなくなったの」
「そっか...すごいねシノンは。
僕はまだ、何もかもから逃げられないままこのクソみたいな場所にいる」
やはりそうだ、彼はまだGGOの世界に心奪われたまま、現実に目を向ける事を拒絶している。
「ねぇ、新川くん。
私、あなたの事大切な同級生だと思ってたんだよ」
伏せられた目が遅々とした速度だが上げられていく。
その目に映るのは当惑したかのような彼の揺れる瞳孔。
「新川くんには違ったの?」
「大切な同級生だと思っていたさ。
君は掛け替えのない存在だからね」
トラウマを抉られるキリキリとした心の痛みを感じながら、それでも言葉を紡ぐ。
「そう、じゃああなたの目には私は普通の女の子としてなんて映ってなかったのね。
でも、私だって普通の女の子なんだよ。
怖いことは怖い、普通の女の子なの」
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- 20 : 2015/07/02(木) 21:47:51 :
- ちょと読みづらいので一行開けた方がいいですよ
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- 22 : 2015/07/03(金) 01:23:51 :
- >>20さん、ご指摘ありがとうございます。
修正します
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- 23 : 2015/07/03(金) 01:59:20 :
- 彼は苦虫を噛み潰したかのような顔でこちらの続きの言葉を待っている。
彼の中ではまだ私はシノンや犯罪者を銃殺した英雄であって、ただの女の子とは思えないのだろう。
「ねぇ、私、シノンじゃないんだよ。
シノンに頼ってた弱虫の詩乃。
銃撃をする女の子でもなければ世界最強のスナイパーでもないの。
そんな私には全く興味はないの?
そんな私を一人の人間として仲良くしたいとは思ってくれないの?」
「...そ...れは」
言葉に詰まる新川くん。
きっと私の言わんとする所がだんだんと伝わっているのだろう。
「私の言いたいこと、わかるよね。
あの日の君は私の事なんて何も考えてなかった。
自分勝手に私に偶像押し付けて、挙句の果てに殺そうとさえした。
そんなことはもうやめてほしいの。」
「...」
後ろの警備員がそろそろ対話の時間は終わりが近いことを告げる。
急がなければ。
このままだと彼の犯罪を抉り出して心を傷つけただけになってしまう。
少しだけ焦りが生まれる。
ここで終わってしまえば取り返しがつかなくなる。
「だからね、新川くん聞いてほしいの。
ゲームは確かにVRになって現実と大差なくなったかもしれない。
けど君が生きてるのは現実だよ。
だから、ゲームだけじゃなくて現実の事も考えて。
このことが分かるようになったら、また外で一緒に会おうよ」
そう、新川恭二は現実に目を向けてゲーム以外の世界のことも考えて行かなければ更生の余地はない。
彼に今必要なのはこのことを考える切っ掛けとそのことを重々承知するまで考えるための時間と場所。
「じゃあね、新川くん。
そろそろもう、終わりの時間だよ」
「待って」
後ろからはっきりとした声で呼び止められた。
「ごめん、まだ僕、きっとあの世界が好きなんだと思う。
でもいつか、シノ...朝田さんが言ってたことを考えられるように頑張るから。
それだけ。
今日は、会ってくれてありがとう」
それきり、また俯いてしまった彼の顔は窺い知ることが出来ない。
けれど、喋っているときの彼の目は最初よりも幾分か穏やかになっているような気がした。
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- 24 : 2015/07/03(金) 02:42:27 :
- 数日後
ふ、と息を吐いて紅茶を飲む。
目の前には和人がいる。
好きなところに連れて行ってやる、という約束を使って少しだけ良い喫茶店に連れてきてもらった。
「...それで、どうだったんだ。
新川恭二の様子は。
特に何も言われたりされたりしなかったか?」
「ううん、特に何も。
現実にも目を向けてほしい、って言ったらなかなかにポジティブな反応してたわよ」
心配そうな顔をしていたが、なんともない風に言ってのけると、安心したように息を吐いた。
「そうか。
なら安心したよ、ゲームと現実の区別が本当につかなくなった人間はそんな事言われると逆上することも少なくないと思うし」
菊岡さんにメールで密かに彼の様子がどうなのかを探ってもらっているのだが、
私と会った後の彼の様子は"極めて模範的"らしい。
「でも、新川恭二がなんともなかったとしても、
少なからず詩乃のトラウマが刺激された所はあるだろうし、
思い出して辛いこととかあったらいつでも言ってな」
ある種、新川くんと会ったのは彼へのトラウマの自分なりの整理のつけ方のつもりだった。
前ほど彼への恐怖感はなくなったが、直に会ったことでそれなりにストレスがあったのも確かだ。
でなければ、和人を喫茶店に誘ってまで新川くんの話なんてしていない。
「うん、どうしても辛かったら話すね」
喫茶店に連れてきてもらった以上の甘えは彼に迷惑だし、
明日奈さんにも失礼だ。
微笑みつつあまり甘えられないとやんわり伝えると、
唐突に和人におでこを小突かれた。
「...いったぁ」
「どうしても、じゃなくて、少しでも辛かったら話せ。
これ、俺との約束な」
辛かったから誘った事には気づかないのに、
こういうところでは優しすぎるくらい労わってくる。
「ずるいし、あざといよ...」
-
- 30 : 2015/07/05(日) 21:53:19 :
- 私のぽそりと呟いた言葉は聞き取れなかったらしく、
ん?と首をかしげていた。
「よいしょ、と」
妙におっさん臭いリアクションと共に立ち上がった和人。
そのままおもむろに此方に手を差し出し、
「ほら、行こう」
と言った。
ごく一般的な喫茶店であるこの店は、
海外のように前払い式であったりするわけではない。
「え、ちょ、ちょっと待ってよお支払いは?」
ごく普通のこと、何事もないかのように、
「え?あぁ、もう支払った」
とのたまうではないか。
「いつの間に...」
わざとらしくぶっきらぼうな顔をして頬を掻きながらこちらを向いた。
照れ隠しなのバレバレだなー、とか思いつつ見ていると、
「せっかく俺が提案したお出かけなんだしさ。
俺がエスコートするのが...筋ってもんだろ」
少しだけ赤くなった私の頬を、暗くなり始めた夕方の仄かに涼しい風が撫ぜる。
横の和人は私より一層頬が赤くなっていて、耳までそんな感じになっている始末だ。
きっと彼の顔にも風が涼しげに撫ぜかかっているだろう。
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- 31 : 2015/07/05(日) 21:58:13 :
- 僭越ながら、読者様からいただいたコメント等はしっかり目を通した後、1つ程を残して自分の方で編集画面にて非表示にさせていただいております。
読みやすさ向上のための処置ですのでどうかご了承ください。
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- 32 : 2015/07/05(日) 22:04:16 :
- 面白いです!
-
- 33 : 2015/07/06(月) 00:48:02 :
- 頑張ってください
-
- 34 : 2015/07/06(月) 04:31:30 :
- 喫茶店から出て既に半刻。
すっかり周りも暗くなって、夜風が身に染みる。
あれから特に何をするでもなく家に帰るバイクの道すがら、
後ろに座る彼女の事を否応なしに考えている自分がいた。
出会ってからまだたったの2週間程度しか経っていない、
SAO事件に比べてごく僅かな期間でしかない間の詩乃との関わりだが、俺の気持ちの彼女の占める領域は日に日に大きくなっていると思う。
トラウマから立ち直ろうとする所が自分と被るし、
強くあり続けようとするその姿勢が健気とさえ思える。
だから、事後報告で新川恭二に会いに行ったという話を喫茶店で聞かされた時は内心かなり穏やかではなかった。
デスガン事件の時のように、俺が彼女を陰ながら守ってやりたかったし、何よりも知り合いの皆に隠してまで新川恭二に会いに行ったその真意が知れない。
何かを隠してまで新川恭二に会いに行った事情とは何なのだろう。
何か秘密でもあるのだろうか。
いや、そんなはずはない。
きっとこれは、むしろ信頼の証なのだろう。
「なあ、詩乃」
「どうしたの?」
「ありがとな、今日誘ってくれて」
なぜお礼を言われたのか釈然としない様子だったが、
自然と綻んだ俺の顔を見て、やはり彼女も少し微笑んで、
「んーん、むしろこっちこそありがとね、今日」
そう言って背中に預けてきた重さは、不思議と心地よかった。
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- 35 : 2015/07/06(月) 06:05:11 :
- 期待!
-
- 36 : 2015/07/06(月) 19:27:53 :
- 面白いです!
頑張ってください。
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- 37 : 2015/07/18(土) 00:35:55 :
- 期待!
面白いです!
頑張ってください。
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- 38 : 2015/08/02(日) 00:13:10 :
- とても面白いです!!
がんばってください!!!
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- 39 : 2015/08/02(日) 16:55:42 :
- まだですか?
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- 40 : 2015/08/04(火) 09:38:02 :
- 気長にまつとしよう
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- 41 : 2015/09/03(木) 14:22:23 :
- もう投稿すんのがめんどくなったのかな?
面白かったのに…
-
- 42 : 2016/05/06(金) 15:48:49 :
- 放置乙
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- 43 : 2016/05/19(木) 20:50:42 :
- 以下フレデリカ様に変わりまして氷の黒猫がSSを書かせていただきます。
一応本気で書きますがフレデリカさんには全然及ばないのでフレデリカさん戻って来てください。
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- 44 : 2016/05/20(金) 00:52:03 :
- 和人(今日は学校も無い…。さて、何をしよう。スグは部活の練習だし、リズとシリカは買い物らしいし、ALOはサバメンテ中だし、)
ブー (ん?Limeか?誰だろう?)
和人が携帯を取りに行くまでにもLiMEの着信は続いていた。
(待って、待って、誰からだ?)
「100件?!」(よっぽどの急用なのか?いずれにしろヤバイ…)
確認すると相手はアスナだった、内容を急いで確認すると、今日2人で出かけない?と言う物だったが、俺の返信が遅かったから心配でLiMEを送り続けたようだ。
(だからといって100件も送るか?)
返信を済まし落ち着いた携帯を片手に少し考える(SAOの世界では気づかなかった事に気付いていくうちに、ワガママで甘えた性格に…。最近疲れているせいか愚痴が多くなってしまっている。)
そんなことを考えていても仕方が無いのでOKを出したメールを確認して場所と時刻を確認しながら1階に降りてスグが用意しておいてくれた朝食を食べる。
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- 45 : 2016/05/20(金) 08:16:16 :
- 待ち合わせ場所でアスナと合流してそのまま買い物に行く。2人で歩いているとアスナが俺の腕を取って指を絡める。そんなアスナに俺は(うう…周りの視線が痛い。全くアスナも周りを見てくれよ。)と思いつつも振り払うような事もせず歩いていた。
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- 46 : 2016/05/22(日) 23:53:18 :
- アスナ「キリト君とデート、久しぶりな気がするな〜。私買い物に行きたいな〜、欲しい物があるの、ね、良いでしょ?」
アスナの自分勝手な言葉に呆れながらも「わかった、付き合うよ」と返事をした。
アスナに連れてこられた場所は女性が好きそうなブティックや雑貨といった店が並ぶ通りだった。
「買いたい物ってこの辺りにあるの?」
そうアスナに聞くとアスナは立ち止まり、俺の方を向き
「そうだよ〜、ではではキリト君に質問です!来月は何の日でしょう?」
(な、何だっけ…ヤバイ、ダメだ何も思い出せない、国の祝日とかな分けないし、えーい、適当に言っちゃえー)
と、何も考えずに変な事を言いかけた俺にアスナが「ヒントは私に関してです!」とぶりっ子風に言ってきた。正直ウザイが、ヒントはありがたい、その時、やっと思い出した俺は慌てて「9月30日アスナの誕生日だよね。」と言った。アスナは、嬉しそうに笑って、
「正解だよ~(。・ω・。)じゃあ、キリト君、期待してるからね。」
「おう、任せろ」(自分で言うのか)と呆れながらも返事をした。するとアスナが「キリト君、大好きだよ!」と言って街中だと言うのに、人目もはばからずに抱きついてきた。(顔とスタイルは完璧なのに、性格が…)とかなり失礼な事を考えていると先に店に入ろうとしていたアスナに呼ばれ、慌てて後について行った、ちなみにその後アスナの買い物に荷物持ちとして長々と付き合わされた…
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- 47 : 2016/05/22(日) 23:59:03 :
- 注:本文とは関係ありません。
この後に、シノンとお出かけさせようと思っています。どのような場所にするか、リクエストあれば、書ける範囲で頑張りますのでお願いします!
その他にも変えた方がいいと言う所があればアドバイスお願いしますm(_ _)mm(_ _)m
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- 48 : 2018/01/08(月) 01:33:18 :
- 告白展開が欲しいとです
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- 49 : 2018/01/08(月) 01:34:52 :
- 私が書こうか?
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