エレン「大切な事は」
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- 1 : 2015/05/27(水) 21:18:32 :
- こんにちは、水玉です。
今回は、私が、大切な事だなぁと思った事を、
ssにして皆さんにお伝えできればと思い、執筆することにいたしました。
コメントいただけるとありがたいです。
では、明日から投下致します。
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- 2 : 2015/05/28(木) 17:03:17 :
- エレン「アルミン!お前、クラスなに組だった?」
アルミン「僕はA組だよ!」
エレン「ミカサは?」
ミカサ「私もA組」
エレン「マジか!俺もA組だから、皆一緒だな!」
アルミン「エレンも!?やった!」
ミカサ「よかった…」
キーンコーンカーンコーン
エレン「あ、ヤバイ時間だ!」
ミカサ「入学式、体育館だったっけ」
アルミン「うん!お母さん達も体育館で待ってるよ!」
エレン「うし!じゃあ体育館まで競走な!」
アルミン「え!?ちょ、ちょっとま…」
エレン「よーいどーん!!」タッタッタッ
ミカサ「待ってエレン!走ると危ない!」タッタッタッ
アルミン「あぁー!待ってよ二人共ー!」タッタッタッ
春
まだ、のりの臭いがする、ちょっと重たい制服で走り出した、中学校の入学式。
少年少女達は皆、
希望と夢を瞳に輝かせながら、胸を張っていた。
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- 3 : 2015/05/28(木) 17:57:31 :
- 帰り道
エレン「あー長かったー」
両手を頭の後ろに回し、ぐだぐだとうなだれているのは、どこにでもいるような普通の中学一年生 エレン・イェーガー
アルミン「ま、校長のスピーチが長いのはお決まりだよね」(苦笑)
幼馴染みのグチに苦笑を返す、学年一の優等生 アルミン・アルレルト
ミカサ「あのハゲは調子に乗り過ぎた。スピーチというのはもう少し短くすませるもの…」
校長の事をハゲと呼んだ、その黒髪の美少女は、エレンとアルミンの幼馴染み ミカサ・アッカーマン
三人は、シガンシナ市南区に住んでいる。
アルミン「…ねぇ、二人共」
エレン「んー?」
アルミン「二人には、夢ってある?」
ミカサ「夢…?」
エレン「そうだなー、俺は、何でもいいや!」
アルミン「仕事とか、なくてもいいの?」
エレン「だって面倒くせぇじゃん」
アルミン「ミカサは?」
ミカサ「わ、私!?私は…」
ミカサ「私は…///」(エレンの…奥さんに…//)
アルミン「ん?」
エレン「ミカサ?」
ミカサ「ひ、秘密…!」
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- 4 : 2015/05/28(木) 21:00:52 :
- エレン「えー、教えろよー!…あ、わかった!お前の夢って、俺の兄さんを倒す事だろ!」
ミカサ「え?」
アルミン「確かに。前喧嘩した時以来、ミカサずっと体鍛えてるしね」
ミカサ「ち、違う!全然違う!私の夢は、もっと…こう…」
アルミン「もっと、こう?」
ミカサ「何て言うか…//」
エレン「何て言うか?」
ミカサ「淡い…ピンク色…//」
エレン「なんだよそりゃ、全然わかんねぇぞ」
ミカサ「わからなくていい…//」
アルミン「まぁ、いいじゃないか」アハハ
エレン「で、そういうアルミンはどうなんだよ」
アルミン「え?僕!?」
ミカサ「アルミンは頭がいいから、将来有望」
エレン「賛成ー」
アルミン「えー?僕は夢なんかないよ」
エレン「は?何でだよ!お前見たいな優等生は色んな道選べていいじゃんか」
ミカサ「もったいない」
アルミン「はは、ありがとう。でも、やりたい事を見付けるって、結構大変な事だよ?」
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- 5 : 2015/05/29(金) 17:14:40 :
- エレン「まーなー」
ミカサ「また、夢が決まったら教えて?」
アルミン「あぁ、そのうちね」
この時の僕らはまだ
幼く、純粋だった。
下らない話で大笑いして、
下らない話で喧嘩して。
時にはこうやって、夢を語り合った。
あの、輝いていた日々の話だ。
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- 6 : 2015/05/29(金) 22:16:04 :
- 中学三年生
夏
ガララッ
エレン「おはよう~…」
アルミン「やあ!」
ミカサ「おはようエレン。」
エレン「はぁーダルいな~」ガタ
アルミン「どうしたの?」
エレン「いや…今日の避難訓練が面倒くさくてよ…」
ミカサ「あぁ、そういえば。」
アルミン「何を言ってるんだエレン!避難訓練は、自分の命を守る訓練なんだよ!?」
エレン「わ、わかってるけどよ~」
ミカサ「とりあえず、訓練には集中すべき」
エレン「だってさ、今まで何回も避難訓練やってきたけど、一回も役に立ったことないし…」
ガララッ
エルヴィン「皆席に着けー。避難訓練の話をするぞー」
一同「はーい」ガタガタガタ
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- 7 : 2015/05/29(金) 22:21:30 :
- 避難訓練
『ウーーウーー』
エレン「っ…」(あーあ、始まった)
『地震です、地震です。地震が発生しました。』
エルヴィン「全員、机の中に潜れ!」
一同「……」ガタガタガタガタ
エレン「………」(面倒くさいなぁ…)
シーン……
『…ひとまず、地震がおさまりました。生徒は避難を開始してください。』
エルヴィン「…よし。全員、廊下に並べ!」
一同「はい!」タタタ
エレン「…」タタタ
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- 8 : 2015/05/30(土) 14:19:21 :
避難訓練後
特別授業
エルヴィン「皆、プリントは届いたな」
一同「はい」
エレン「はぁ……」(まだあんのかよ)
エルヴィン「見ればわかると思うが、これには避難経路、避難場所が書かれている。非常時には…」
エレン「ふぁぁ~……」(あーねみぃ…)
エレン「…」うとうと
エルヴィン「南区の生徒は、自宅からの避難のさい、役所の展望台に避難するように。」
エレン「……」スースー
アルミン「なるほど、ここなら地震が来ても大丈夫だ」
ミカサ「ふむふむ。この建物なら、津波の時でも助かる。」
エルヴィン「しかし、経路が複雑なので、各自しっかりと確認しておくように」
エレン「……」スースー
アルミン「うーん、少し複雑な経路だけど、この警察署が目印になりそうだな」
ミカサ「家を出て右折、次を左折、ここを左折して、警察署の前をまっすぐ…」ブツブツ
エルヴィン「…南区の避難場所、避難経路については以上だ。次は、東区の避難場所と避難経路を…」
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- 9 : 2015/05/30(土) 14:28:16 :
- 帰り道
アルミン「エルヴィン先生の説明、凄く為になったね」
ミカサ「えぇ。これで、いつ災害が起きても自分を守ることができる」
エレン「は?何の話だ?そりゃ」
アルミン「え!?エレン、聞いてなかったの!?」
エレン「寝てた」
アルミン「ダメじゃないか!もー」
エレン「すまんすまん。で、その話って…」
ミカサ「アルミン、私達はここを曲がらないと。」
アルミン「あぁ、そうだね。じゃあエレン、話は明日にでも」
エレン「おう、じゃあな」
エレン「…」スタスタ
エレン「…」スタスタ
ガチャ
エレン「ただいま」
クリスタ「あ、お帰りなさい!エレンお兄ちゃん!」
エレン「体、今日もかわりないか?」
クリスタ「うん!今日は平気みたい!」
エレン「そっか。また週末、病院行こうな」ナデナデ
クリスタ「うん!」ニコ
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- 10 : 2015/05/30(土) 14:35:14 :
- 夜
エレン「クリスタ、今日は兄さん帰って来るって?」ジュージュー
クリスタ「遅くなるって言ってた!」
エレン「ふーん…」カタカタ
クリスタ「今日のご飯は?」
エレン「クリスタの大好きな、ハンバーグだ!」ニカッ
クリスタ「うわぁー!やったー!」キラキラ
クリスタ「エレンお兄ちゃんありがと!だーい好き!!」ギュー
エレン「もう、かわいいなあクリスタは!」ガシガシ
クリスタ「ふふふ~♪」ニコニコ
エレン「さ、飯出来たぞ!席着け」
クリスタ「はーい♪」ガタ
エレン「今日のは特別だ!いっぱいあるから、山盛り食えよ」
クリスタ「やったぁー!いっただきまーす!」パチン
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- 11 : 2015/05/30(土) 15:02:57 :
- クリスタ「はむ」
エレン「どうだ?上手いか?」
クリスタ「うん!すっごい美味しい!最高だよ!」モグモグ
エレン「そうか、よかったな。まだまだあるからな」
クリスタ「うん!」モグモグ
1時間後
クリスタ「ごちそうさま!」
エレン「腹いっぱいになったか?」
クリスタ「もう大満足!」
エレン「ならよかった。風呂、先入るか?」
クリスタ「うん、じゃあ先に入ってくるね」
エレン「おう」
ギイ、バタン
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- 12 : 2015/05/30(土) 18:38:41 :
- エレン「…」
エレン「…兄さん、もう少し遅くなるかな…」
エレン「…片付けするか」ガタ
エレン「…」
ジャー
カチャカチャ
エレン「…よし、片付け終了」
ガチャ
クリスタ「お兄ちゃん、お風呂あがったよ~」
エレン「おう、ちゃんと歯磨きもしてきたか?」
クリスタ「もちろん!」
エレン「お、えらいじゃんか」ナデナデ
クリスタ「えっへん!」ニコッ
エレン「じゃ、もう遅いし、寝るか」
クリスタ「……うん」
エレン「…?」
クリスタ「……」フルフル
エレン「クリスタ?」(何か、震えてないか?)
クリスタ「……お兄ちゃん、今日は、私が寝るまで一緒に起きててくれる…?」
エレン「?別にかまわねぇけど、どうした?」
クリスタ「……お風呂の時から」
クリスタ「…何か、胸騒ぎが…」ボソ
エレン「ん?お風呂の時から、どうしたんだ?」
クリスタ「……いや……ちょっと、頭が痛くて!」
エレン「は!?だ、大丈夫か!?薬飲むか!?」
クリスタ「ううん、大丈夫!ただ、寝るときに、何かあったら困るから。って思って」
エレン「そういうことか、わかった。一緒に起きててやるから、安心しろ。」
クリスタ「ありがとうお兄ちゃん!」
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- 13 : 2015/05/30(土) 18:47:27 :
- エレン「さ、早く寝よう」
クリスタ「うん」ゴソゴソ
エレン「……」
クリスタ「…」(さっきから、胸騒ぎがする…)
クリスタ(なんか、嫌な予感…。なんだろう…何の予感なんだろう…)
クリスタ(いや、考えるのはよそう。眠れなくなる。)
エレン「そういやクリスタ」
クリスタ「!!…な、何?」
エレン「お前ってよく、昔から何かを感じ取る事ができたよな」
クリスタ「…え?」
エレン「ほら、母さんが死んだときも、父さんが行方不明になった時も。お前が事件の前に、何か感じるって言ってたから。」
クリスタ「……そういえば…」
エレン「凄いよな…」
クリスタ「…」
エレン「…」
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- 14 : 2015/05/30(土) 18:54:58 :
- クリスタ「あ!お、お兄ちゃん!」
エレン「ん?」
クリスタ「私最近ね、夢を見付けたよ!」
エレン「夢?」
クリスタ「うん!」
エレン「凄いじゃねぇか!どんな夢なんだ?」
クリスタ「お医者さんに、なりたいなって」
エレン「医者?」
クリスタ「うん、お医者さんになって、私見たいに、病気で困っている人を助けてあげたいの!」
エレン「…そりゃ、立派な夢だな。頑張れよ」
クリスタ「うん!ありがと!」
エレン「…さ、もう寝よう。病気、よくならないぞ」
クリスタ「…うん、お休みなさい」
エレン「お休み。」
クリスタ「……」うとうと
クリスタ「……」スースー
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- 15 : 2015/05/31(日) 09:18:10 :
- エレン「………寝ちまったか」
『夢を見付けたよ!』
エレン「…夢。か…」
エレン「そういえば、三年前もそんな話してたっけ…」
エレン「はは…俺ってば、まだ夢見付けれてないじゃんか…」
エレン「……夢なんか…必要かよ…」
エレン「…」
エレン「…寝よ……」ガタ
ガタタ
ガタガタ
エレン「ん……?」
ガタガタガタガタ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
エレン「う!?何だ!?」
エレン「地震…!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
グラグラグラグラ
エレン「ヤバイ!タンス押さえねぇと……!」ダッ
エレン「っ…!」ググググ
エレン(ハッ…そういえば…クリスタのベッドの横に本棚が…!!)
クリスタ「んん……何の音…」
エレン「クリスタ!そっちは危ない!早くこっち来い!!」ググググ
クリスタ「じ、地震…!?」フルフル
エレン「クリスタ!早く!本棚が倒れる!」ググググ
クリスタ「ぅ…」フルフル(ど、どうしよう!体が震えて…!)
エレン「クリスタッ…!」ググググ
クリスタ「お、お兄ちゃ…」
バターン!!
クリスタ「うわぁっ…!!」
エレン「クリスタァ!!」ググググ
クリスタ「痛…痛い…お兄ちゃん…」
エレン「クソ…!どうしたら…!」ググググ
リヴァイ「おい!エレン!!」
エレン「!?兄さん!?」ググググ
リヴァイ「無事か!?クリスタはどうした!」
エレン「本棚の…本棚の下敷きになっちまってる!早く助けねぇと!」ググググ
リヴァイ「下敷き…!?」
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- 16 : 2015/05/31(日) 12:01:11 :
- だ、誰かいますか…………
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- 17 : 2015/05/31(日) 12:16:54 :
- リヴァイ「……俺はクリスタを助ける!お前はそこでたえとけ!」
エレン「わ、わかった!」ググググ
リヴァイ「く…瓦礫が多いな…」ギシギシ
リヴァイ「クリスタのベッドはここか!」
リヴァイ「おい!クリスタ!」
クリスタ「ぅ…リヴァイ…お兄ちゃん……?」
リヴァイ「大丈夫かクリスタ!今そこから出してやるからな!」グッ
クリスタ「うん……」
リヴァイ「っ………!!」ググググググ
リヴァイ「ふっ…!!」ガターン
リヴァイ「よし……」
クリスタ「リヴァイお兄ちゃん……!!」
リヴァイ「お、おい!?血塗れじゃねぇか!」
クリスタ「う……」
リヴァイ「よし、俺がおぶってやるから、逃げるぞ」
クリスタ「うん」
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- 18 : 2015/05/31(日) 12:24:48 :
- 前編はここで終了となります
後編はこちら
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