この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
ハンジ「入部届け」リヴァハン
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- 1 : 2015/05/25(月) 21:09:20 :
- こんにちは!水玉です!
今回は、
リヴァイ「入部届け」リヴァハン
http://www.ssnote.net/archives/34061#top
の後編になります!
少々長くなるやもわかりませんが、少しでも皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。
(コメントいただけるとありがたいです!)
-
- 2 : 2015/05/25(月) 21:15:42 :
- (눈_눈) リヴァイ「期待。」
([ ∂ ]∀[ ∂ ])アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!「期待!ヒャッホーゴホッゴホッ」
期待!がんばって!
-
- 3 : 2015/05/25(月) 21:29:30 :
- リツカさん!だ、大丈夫ですか!?
あと、あの時は本当にありがとうございました!
期待ありがとうございます!頑張ります!
-
- 4 : 2015/05/25(月) 21:39:08 :
- ストップ!おれのこと(わたし)わかる?
暇人まなみだけど…忘れたか?あの時って何だったけ?忘れた★
-
- 5 : 2015/05/25(月) 23:24:49 :
- 期待です!!前回の続き……!気になりますっ!頑張ってください…!
-
- 6 : 2015/05/26(火) 20:37:32 :
- 期待
-
- 8 : 2015/05/28(木) 18:11:44 :
- リヴァイ「ハンジ…今…」
ピンポーン
ハンジ「!!」
リヴァイ「!!」
俺が話かけようとしたとたん、家のインターホンが鳴った。
こんなタイミングで来客とは、想定外だった。この時間帯なら、宅急便だろうか。
もしそうなら、玄関先ですませられる。
リヴァイ「少しだけ、待っててくれ」
ハンジ「……ぅん」グスッ
ハンジを残して玄関に向かう。
リヴァイ「…」スタスタスタスタ
宅急便ならいいが…
なんにせよ、玄関先でさっさと済ませなければ。
キィ……
おそるおそる、ドアを開けると………
ルシファ「やぁ!やっぱりリヴァイ君家、ここだったんだ!」
リヴァイ「ルシファ…さん…!?」
-
- 9 : 2015/05/29(金) 22:58:56 :
- リアルライナーと似た感じの名前に変えた希望ですよ~トリップ変わってないからね~
いやぁテストとかテストとかテストとかで来れなかったがきたZE頑張って~期待ィィィ!
-
- 10 : 2015/05/30(土) 14:45:42 :
- あー!めっちゃ久しぶりー!
私も中間テストあって大変だったよ~
期待ありがとう!頑張る!
-
- 11 : 2015/06/05(金) 18:31:29 :
- 期待!頑張れ!
-
- 12 : 2015/06/06(土) 12:03:29 :
- 長い間放置してしまってすみません!
今からまた更新します!
>>11
ありがとうございます!
-
- 13 : 2015/06/06(土) 12:08:10 :
- リヴァイ「なんでここに……」
ルシファ「いや、ハンジがお邪魔してないかなぁって」
最悪だ。最悪のタイミングだ。
よりによって何でルシファさんなんだよ…
-
- 14 : 2015/06/06(土) 12:24:24 :
- リヴァイ「あ、えっと……」
あまりに突然の出来事に、俺は動揺を隠せない。
ルシファ「……リヴァイ君?」
リヴァイ「……その、ハンジは…」
ハンジ「……リヴァイ…?どうし…」
ルシファ「あ!ハンジ!やっぱりいたんだね!」
ハンジ「お兄…ちゃん…!?」
リヴァイ「ハンジ…!」
ルシファ「あれ…?何で泣いてるの…?」
ハンジ「あ、あ……これは……!」ゴシゴシ
まずい、非常にまずい
このままでは、変な誤解が生まれかねない
ルシファ「何か、あったの…?」
ルシファさんは、疑った目でこちらを見やる
やっぱり!絶対誤解されたし!
ハンジ「な、何でもない!それに、私泣いてないから!」
ルシファ「…ハンジ」
リヴァイ「っ……」
ルシファ「ちょっと、リヴァイ君と二人で話しをしたいんだけど、いいかな」
ハンジ「え…?」
リヴァイ「……わかりました」
ハンジ「そ、そんな…!リヴァイ!」
リヴァイ「大丈夫。大丈夫だから、な?」ポン
ハンジ「っ…わかった…」
-
- 15 : 2015/06/13(土) 17:51:59 :
- 更新頑張れー見てるよ
-
- 16 : 2015/06/25(木) 19:27:44 :
- ありがとうございます!
実は、全然コメント来なくてちょっと孤独だったんです……↓↓
-
- 17 : 2015/06/25(木) 19:39:50 :
- 別にコメント来なくても更新しろよ
見るやつはいるんだからよ
-
- 18 : 2015/06/27(土) 11:31:32 :
- は、はい……
すみません………
-
- 19 : 2015/06/27(土) 11:59:07 :
- 投下
ハンジ「じゃあ、あっちで待ってるね…」スタスタ
ガチャン
ハンジが部屋に戻り、二人切りになった
張り詰めた、ピリピリした空気がただよう
ルシファ「どういうことかな」
リヴァイ「………」
ルシファ「ハンジは何で泣いてたのかな」
リヴァイ「………」
リヴァイ「ハンジは…」
ルシファ「…」
リヴァイ「思い出を作るのを怖がってるんです……」
ルシファ「え…?」
リヴァイ「何にも、相談されてないんですか…」
ルシファ「な、何…どういう…」
やっぱりか…
ハンジのやつ…一人で抱え込みやがって……
リヴァイ「部活の事ですよ…」
ルシファ「部活…?」
リヴァイ「ハンジと俺が、楽器できるの知ってますよね」
ルシファ「…うん」
リヴァイ「今度、事情があって、二人で楽器吹く事になったんです」
リヴァイ「それで………」
俺は、今までの事を全て話した。
ルシファ「そんな…僕、聞いてないよ…」
リヴァイ「……」
ルシファ「何で…!どうしてだよハンジ…!」
リヴァイ「……多分」
ルシファ「へ…?」
リヴァイ「多分、ルシファさんに、心配かけたくなかったんじゃないですか…」
ルシファ「…でも!」
リヴァイ「兄なんだったら…何で気付かなかったんですか……」
ルシファ「っ…」
リヴァイ「ちゃんと…見ててやれよ……!」
ルシファ「……」
リヴァイ「妹が泣くほど悩んでたのに…支えてやれなくて何が兄だ…!」
ルシファ「……」
リヴァイ「……」
ルシファ「……ごめん、リヴァイ君…」
リヴァイ「謝るなら、ハンジに謝って下さい……」
-
- 20 : 2015/06/30(火) 20:46:03 :
- リヴァイ「ハンジ、終わったぞ」
ガチャ
ハンジ「……」
ルシファ「ごめん、ハンジ。気づいてやれなくて…兄ちゃん、たよりないなぁ…」
ハンジ「…」
ルシファ「でも、これからは、なんでも話てほしい。一人で抱え込まれるほうが、兄ちゃんにとっては心配なんだ」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「で、お前は楽器、吹くのか、吹かねぇのか、どうしたいんだ」
ルシファ「ちゃんと、思ってる事教えてほしい。やりたいなら、兄ちゃんも協力するよ」
ハンジ「ーーーーーぃ……」
リヴァルシ「…!!」
ハンジ「…やりたい…やらせて……!」
リヴァイ「………よく言えたな」ポン
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「今日から練習、頑張るぞ」ポンポン
ハンジ「うん……!」
-
- 21 : 2015/07/03(金) 21:05:13 :
- おー更新されてる
期待よ、頑張れ
-
- 22 : 2015/07/04(土) 11:48:59 :
- ありがとうございます!!
がんばります!!
-
- 23 : 2015/07/05(日) 15:51:27 :
- それから本番までの間、俺達二人は練習に練習をかさねた
そして、ついに本番前日……
-
- 24 : 2015/07/05(日) 16:15:57 :
- リヴァイ自宅
リヴァイ「ふう…」
ハンジ「大変だったけど、楽しかったね!」
俺達は、最後の練習を終えて、楽器の手入れをしていた
リヴァイ「あぁ、どこぞのメガネがもじもじしてたせいでな」
ハンジ「どこぞのメガネって!リヴァイがメガネって呼ぶの私限定だよね!?」
リヴァイ「なんだ、自覚あったのかよ」
ハンジ「うぅぅ……」
リヴァイ「……でもまぁ」
ハンジ「?」
リヴァイ「今回は、よく頑張った…//」ナデナデ
ハンジ「!…///」
リヴァイ「……//」ナデナデ
俺は、誰かを誉めるなんてことは滅多にしない。
ただ今は、こいつの笑顔が見たかった。
なんてな
ハンジ「…フフフ///」
リヴァイ「……//」ナデナデ
あぁ…こんなふざけたことしてられるのも、明日までか…
リヴァイ「………」スッ
ハンジ「…リヴァイ…?」
リヴァイ「……すまん、少し、外の空気吸ってくるな」
ハンジ「……う…うん」
リヴァイ「……」スタスタスタスタ
ガチャン
-
- 25 : 2015/07/05(日) 16:30:48 :
- リヴァイ「すーっ…はぁー……」
ベランダは、実に心地良い場所だ。
春の風が洗濯物の洗剤の香りを運びんで来て
心の中の嫌な部分を洗い流してくれるようだった…
リヴァイ「…………」
コンクールが終わる時間は、ハンジが引っ越すギリギリの時間で、終了しだいルシファさんが迎えにくるそうだ。
明日で、最後。
あのムカつく顔を拝めるのも
あのクシャクシャな笑顔を見られるのも…
リヴァイ「……う……!」
リヴァイ「……っうぅ…!あ…!」
心の奥深くに眠っていた、初めての感情が
ついに溢れだした
リヴァイ「ああ…!う…くっ…」
両目から、次々涙が溢れて止まらない。
止まらない…
リヴァイ「うあああ…!あああ……」
時折吹き抜ける春の風は、俺の涙を乾かしてくれるようで…
いつもは優しい月の光が、酷く、目にしみた。
-
- 26 : 2015/07/17(金) 19:03:18 :
- 更新されてんね、期待
-
- 27 : 2015/07/21(火) 12:59:20 :
- ありがとうございます…
でも、今ちょっと体調が悪いので来週あたりから書きます……
-
- 28 : 2015/07/28(火) 22:03:13 :
- 復活したので書きます!
投下!
本番当日 会場内控え室
リヴァイ「………」フキフキ
いざ本番直前となって落ち着かない俺は
楽器の手入れをしてハンジを待っていた。
リヴァイ「はあ……」フキフキ
昨夜、柄にもなく散々泣いたせいですぐに寝付けたものの、まだ疲れが取れていないのか体がだるかった
ガチャ……
リヴァイ「!」
ハンジ「おはよ!」
リヴァイ「…あぁ」
よかった。ハンジはかわりない。
…いや、変わった。こいつはもう、引っ越しが決まる前のこいつじゃない。
一人で何でも抱え込まない。
無理に笑わない。
そう、変わったんだ。
改めてそう思うと、今だに素直になれず、変われない自分が取り残されているようでいやになった
ハンジ「遅れてごめんね、手入れしとかなきゃ…」ガチャガチャ
リヴァイ「あぁ、しっかりな」
変われるだろうか…
それとも、もう遅いだろうか…
このまま、ハンジを送り出してしまっても、自分はそのあと平気だろうか…
-
- 29 : 2015/07/30(木) 19:05:09 :
- 期待
-
- 30 : 2015/07/31(金) 14:24:36 :
- いつもありがとうございます!!
-
- 31 : 2015/07/31(金) 16:46:05 :
- 10分後
ハンジ「もうそろそろだね…」
リヴァイ「あぁ」
俺達の出番は次だ。
もうあと5分もしないうちにスタッフが呼びにくるだろう。
いつからだろうか。俺は、いまだに踏み切れないでいる。
ハンジに想いを伝える決心がつかないのだ。
ハンジが初めて泣いたあの日に気付いた。
あの日、初めて自覚した。
俺はハンジのことが好きなのだと。
伝えるなら今日だ。今日が最後のチャンスだ。今日を逃せば次は無い。
最後まで踏み切れないで、後悔するのは嫌だ。
でも、今日伝えたところで何も変わらない。ハンジは今日行ってしまうのだ。
もう、遅いのか…
もう………
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「!」
ハンジに名前を呼ばれて我に帰った。
ついボーッとしてしまっていたようだ。
リヴァイ「…どうした?」
動揺しているのがバレないように、できるだけ普通に振る舞う。
ハンジ「どうしよ…私、緊張してきちゃった…」
リヴァイ「…」
よく見ると、ハンジの顔はこわばり、体は小刻みにふるえていた。
ハンジ「ちゃんとやれるかな…もし失敗したら…上手くいかなかったら……」
リヴァイ「大丈夫だ。」
ハンジ「え…?」
俺は、焦ってただただ弱音を吐き続けるハンジの言葉をさえぎって言った。
リヴァイ「お前は頑張った。充分努力した。」
ハンジ「…ぁ………」
リヴァイ「この俺がちゃんと見てたんだ、間違い無い。もししくじっても、俺がいるから大丈夫だ。」
リヴァイ「そうだろ?」
ハンジ「……うん……うん…!」
ハンジ「ありがとリヴァイ、私頑張る!」
リヴァイ「あぁ、頑張れ。」
-
- 32 : 2015/07/31(金) 16:46:29 :
- ↑名前付け忘れました!
-
- 33 : 2015/08/03(月) 09:15:37 :
- 期待
-
- 34 : 2015/08/04(火) 13:45:11 :
- ありがとうございます!!
-
- 35 : 2015/08/05(水) 13:08:59 :
- 投下です
ハンジ「♪~」
あぁ…リヴァイが励ましてくれたおかげで、本当に大丈夫な気がしてきた。
…なんてこと、恥ずかしいから言えない
言えないけど、いつも助けられてばっかりで、情けないこんな私と一緒に居てくれて、感謝してるんだよ
ねえ…リヴァイはそんな私のこと、どう思ってるの…?
…………私は…
ガチャ
スタッフ「進撃中学校さん、スタンバイお願いしまーす!」
ハンジ「!」
リヴァイ「はい、了解です」
リヴァイ「行くぞ」ガタ
ハンジ「…うん!」ガタ
-
- 36 : 2015/08/15(土) 21:15:45 :
- 舞台
リヴァイ「っ……」
会場にアナウンスが響く中、俺は汗を耐えるのに必死だった
暑い…めまいがする…
舞台の上というのはこんなにも暑いものだったのか
緊張、スポットライト、熱気、冷や汗
脳が腐りそうだ…
リヴァイ(そうだ、ハンジは…)
思わず顔をしかめつつ、心配になって隣のハンジを見やる。
すると、それに気づいたハンジは小声で話しかけてきた。
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「なんだよ」
ハンジ「音楽、好き?」
リヴァイ「……は…?」
ハンジ「私は好き。大好き」
リヴァイ「……」
ハンジは、どこか遠くを見つめながら言った。
ハンジ「楽しいんだ。ずっとやってたくなる。」
ハンジ「リヴァイは、どう?」
リヴァイ「……」
わからなかった。
俺は、何が好きで音楽をやっているのか。
何が楽しくて演奏してるのか。
そういえば、ずっとわからないままだった。
アナウンス「~~~お待たせいたしました。只今より、進撃中学校の演奏です。」
アナウンスが終わった。拍手が会場を包み込む。
頭が真っ白になりそうだが、なんとか踏みとどまった。正面を向き一礼する。
そして、ハンジと目を合わせる。
-
- 37 : 2015/08/15(土) 21:29:05 :
- リヴァイ「…スーッ」
ハンジ「…スーッ」
呼吸を合わせ、同時に息を吸い演奏を始めた。
リヴァイ「♪♪♪」
最初はハンジが拍をきざみ、それに俺がメロディをのせる。
ハンジ「♪♪♪」
次は二人でハモる部分だ。
演奏中は、お互いけして目をそらさない。
リヴァイ「♪♪♪」
ハンジ「♪♪♪」
今ではもう、緊張は無くなり汗も引いていた。ハンジと奏でるメロディに、完全に身を任せていた。
リヴァイ「♪♪♪」
ハンジ「♪♪♪」
…ふと気付いた。
パーカッションも無ければ指揮者もいない。
なのに、何故演奏が乱れないのだろうか。
-
- 38 : 2015/08/22(土) 13:03:29 :
- 期待
-
- 39 : 2015/08/25(火) 18:19:32 :
- リヴァイがベランダで泣いたシーンでもらい泣きしました
期待でする
-
- 40 : 2015/08/26(水) 12:41:51 :
- それはきっと二人の想いが通じあっているんだと思います!
パーカッションと指揮者がいない演奏。してみたいです!
ああああああああ!私も参加して吹きたいです!
可愛い二人に期待(>3<)
-
- 42 : 2015/09/03(木) 17:07:07 :
- えーと、
たいへん長らく放置してしまい、すみませんでした!これをかきはじめると、いつも40分以上かきつづけてしまいまして…(汗)
時間ができたので再開です!
-
- 43 : 2015/09/03(木) 17:27:59 :
- 考えた。
なぜだ、何でわかるんだろう、
こいつの、ハンジの、リズムとタイミング。かすかな呼吸までもが、視線を通して伝わってくる。
………もしかすると、これが理由なのかもかもな。
驚いた。
…いや、嬉しかったのかもしれない。
多分、ハンジとこうやって音を奏でられるのは、世界で俺しかいない。俺以外に、いてたまるか。
_______『リヴァイ。音楽、好き?』_______
リヴァイ「!」
ふと、演奏前のハンジの言葉がよみがえった。
______『楽しいんだ。ずっとやってたくなる。』______
あぁ。俺も好きだ。
ずっと、これからもずっと。こうしていたい。
でも、それはもう叶わない。
どう願っても変えられない。俺達はここで終わるんだ。
もう次はないんだよ。もう………
リヴァイ「っ…」
-
- 44 : 2015/09/03(木) 17:46:26 :
- 二度目の涙を必死にこらえた。
最後の演奏、二人の旋律を、止めてはならない。
ハンジ、お前はかわれたのに、俺は何一つかわれなかったよ。
あぁ、でも。一つだけわかった事があるんだ。
演奏を誰かと楽しむって、こうやればいいんだな。
やっと、俺にもわかった。お前が教えてくれたんだ。世界中の、他の誰でもない。お前が教えてくれた。
ハンジ「♪♪♪♪…」
リヴァイ「♪♪♪♪…」
ありがとう。
-
- 45 : 2015/09/03(木) 18:03:14 :
- 無事演奏を終え。
俺はハンジを見送るべく、コンサートホールの玄関にだっていた。
リヴァイ「…雨、だな」
ハンジ「うん」
リヴァイ「………」
ハンジ「お兄ちゃん、雨で少し渋滞してるけど、もうすぐ着くって」
リヴァイ「……そうか」
静かだ。
突然の雨音のせいか、余計にそう感じる。
ハンジ「ありがとうリヴァイ。楽しかった。」
リヴァイ「…俺も、楽しかったよ。」
ハンジ「へえ。じゃ、リヴァイも音楽好きになった?」
リヴァイ「……そうだな。好きだ」
ハンジ「ふふ、よかった」
俺はハンジの顔を見なかった。
むなしかった。こんなことを最後の会話にしようとしている自分が、どうしても。
ハンジへの気持ちはどうなる、俺は墓まで持って行くつもりなのか……
伝えたくは無いのか…
ヴーーン………
ルシファ「おーい、ハンジー!」
リヴァイ「!」
ハンジ「お兄ちゃん!」
リヴァイ「……じゃあ、な」
ハンジ「……うん…」
リヴァイ「んだよ、泣いてんのか?」
ハンジ「っ!ふん!泣いてないよーだ!」タッタッタッ
ビシャ、バシャ。と、足音が遠くなる。
それを、俺は追いかけずに眺めた。
バタン。車の扉が閉まる。
ハンジ「バイバーイ!」
ハンジが窓から手を振る。
エンジンがかかる。
-
- 46 : 2015/09/03(木) 18:21:45 :
- あぁ、行ってしまう。
遠くへ、遠くへ
リヴァイ「っ!!」
俺はたまらずに走り出してしまった
リヴァイ「はぁっ…ハンジ!!」
ハンジ「リヴァイ…!?」
雨の中、ただひたすらに、走る。走る。
ヴヴーーン
車が走り出した。
リヴァイ「っ!はぁっ…はぁっ…」
ハンジ「リヴァイ!?濡れちゃうよ!」
はっ、お前も濡れてんじゃねえか。人のこといえねぇな
リヴァイ「っ…ハンジ!っはぁ…ハンジ…!」
ズボンを泥だらけにして、
待ってくれ、行かないでくれ。
俺から、はなれないで………
リヴァイ「好きだ!!」
ハンジ「!!」
リヴァイ「好きだ、ハンジ!!」
ハンジ「っ!!リヴァ…!!!」
車が左折した。
それ切り、ハンジの姿は見えなくなった。
リヴァイ「はぁ…はぁ……」
グシャ。と、その場に座り込んでしまった。
遅かったなぁ…今更伝えたって…どうしようもないのに…
リヴァイ「っう……ぅ」
また泣いてしまう。
本当、情けないよな
でも、今は泣かせてくれ。
もう泣かないから。今だけは。
-
- 47 : 2015/09/03(木) 20:39:30 :
リヴァイ「っん……ぁ…」
次の日。
自分の部屋のベッドで目を覚ました。
そうか、今日は学校だっけ。
そうだ…今日からあいつがいない。
今日からは、今までと違う…
リヴァイ「……」
ゴソゴソと音を立てながら、タンスから制服を引っ張り出し、それを着る。
リヴァイ「…はは…あいつの新しい制服、みてねぇや…」
歯を磨いて、顔を洗って、
母に一言、行ってきますと声をかける。
リヴァイ「………」
通学路も、今日から今までとは違う。
もうハンジを迎えに行かない。一直線に学校を目指す。
もうあいつの寝坊で、二人して遅刻することも無い。いつもよりのんびり、ゆっくり歩く
リヴァイ「……」
道が広く感じる。隣に何も無いからか、スースーして落ち着かない。
自分のどこかがかけ落ちたようだ…
……寂しい…
寂しくて、どうしても顔が前を向かない。
暗い地面を睨み付けたまま。
俺は今まで知らなかった。
寂しさも、悔しさも、恋心も
リヴァイ「…でも……」
でも、俺は変われた。俺も、変われたんだ。
ちゃんと伝えてやったんだ、むしろ叫んだじゃないか。
寂しいよ。もっとお前と居たかったよ。
でも、悲しくはない。
今までお前が、側に居てくれたから
入部とどけ
END
-
- 48 : 2015/09/03(木) 20:46:08 :
- 終わりました。
な、長くなってしまった…
(:´Д`)ゴメンナサイ
いかがでしたでしょうか!
これ実は、実話を元にして書いたんですよ…!
だからなんだって話ですよね(汗)
こんなグダグタ長い作品にコメント、お付き合い下さった方々、本当にありがとうございました!
このあとは、入部届けエピローグ編(?)的なものを書きます。まぁ、リヴァイとハンジのその後みたいなものですね、多分。
もしよかったら、そちらも覗いてやってください!
本当にありがとうございました!!
-
- 49 : 2015/09/03(木) 21:00:35 :
- エピローグ編→http://www.ssnote.net/archives/39185
あと、バグって編集出来なくなりました…
読みにくいかと思いますが、ご了承ください
-
- 50 : 2015/09/03(木) 21:01:00 :
- ↑私です
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