この作品は執筆を終了しています。
ふたりぼっちの一日
-
- 1 : 2015/05/24(日) 12:32:49 :
- 今日は最悪な日だ。
「えーとっ、1、2、3、4、5、6、7…っと。全員分揃ってます!」
「モモ。高校生なんだから、頭で数えるくらいしろよ」
アジトは今までにかつてないほど沸いていた。というか、単純にうるさかった。
「いや〜でも、おトクっすよね?アイドルってもんは。ライブを一度した会場だってだけで、チケットが配られるなんて」
「セトお…。歩くの?ねえ、おぶってくれる?」
「そうっすね…。キサラギさんはばれちゃうっすから、歩きっすかね?特別っすよ、今度からは歩くんすよ?」
キドはため息をつく。
「キサラギがばれてしまうんなら、いかなければいい話じゃないか」
「なーにいってんの、キド?」
カノがにやにやと近づいてくる。
「そんなんじゃ面白みもないじゃない。せっかくキサラギちゃんがチケットもらったのにさ?ね、キド、行こうよ一緒にごほおっ」
カノのみぞおちに拳が叩き込まれた。
「…行かないったら行かないんだ」
-
- 2 : 2015/05/24(日) 12:34:35 :
- 初投稿ですっ!
カゲプロの大ファンです。中学1年生です。
好きなのはキド!どうぞよろしくです。
-
- 3 : 2015/05/24(日) 12:40:36 :
- 「キド。マジで、いかないっすかね?」
セトが心配そうに聞いてくる。「団長いないと、面白くないんじゃないっすか?」
「…うるさい。これ以上誘ったら、殺す」
「え…」
震え上がるセト。お気の毒である。
「ごごご、ごめんなさいごめんなさい…」
わけも判らず謝るマリー。
「…じゃ、じゃあしかたないっすか。キド抜きでいくっす…」
「え!?団長さん行かないんですか!」
「…キサラギちゃん。責めない方が身のため」
「え…は…はい…」
-
- 4 : 2015/05/24(日) 13:45:17 :
- すいません…作者自身ただの中学生なので。いやさらに言うと中間テストの最中なので、投稿がおろそかになる可能性が…
-
- 5 : 2015/05/24(日) 13:49:40 :
- …だれか、コメントしてくれませんか?
いうのが遅くなりましたが、私、ご存じの通り初投稿なのでアドバイスなども頂戴できるとうれしいんです。
-
- 6 : 2015/05/24(日) 17:40:26 :
- 「さって…」カノが唸る。
「悲しいことですが、キドなしで、僕らメカクシ団は…」
「カノさ〜ん、前置きが長いですよ〜!早く遊園地行きましょう遊園地っ!!」
「エネ。黙ってろ」
一喝されるエネ。シンタローは短くため息をついて、それから大きく息を吸い、そして言い切った。
「団長!いくらお化け屋敷とジェットコースターという名の恐怖が待ち受けているとはいえ、俺だって我慢していくんだぞ!せこいっていうものだぞ、それは!!」
「うるさい。バカ兄」
「…シンタロー、それ以上言うと、死んじゃうよ?」
「そうっすね。もうやめといたほうがいいと思うっす」
様々な非難の声がシンタローに降り掛かるのをよそに、もう一度カノがまとめる。
「ではでは、早速、お化け屋敷に向かうことにしましょう!キド、ばいば〜い!」
「カノ。そのうざい言い方よせ」
キドは一言そう言うと、わいわい言いながらでていく一行を見送った。
一気に静まり返るアジト。
(は〜あ、回避できた)
もちろんシンタローの罵りが的を得ていたのは確かなのだが、キドは平和な毎日の為には譲ることができないものがあった。
少し淋しいことも否めないが、これでゆっくりとした一日がひとりぼっちで過ごせr「あ〜、みんないっちゃったね。シンタローもわたしのこと気づいてくれなかったよ」
「うわわわっ、で、出たっ」
キドは情けなく腰を抜かした。
-
- 7 : 2015/05/24(日) 17:41:33 :
- よし、アドバイスだな
行と行の間開けよう
それとコメントくださいって言ってると惨めだからやめた方がいいと思う
本当に上手く書けてたら勝手にコメントは来るよ
頑張って書いてね
-
- 8 : 2015/05/24(日) 17:42:53 :
- ありがとうございます!!
アドバイス、参考にしますね。
-
- 9 : 2015/05/24(日) 17:50:18 :
- 「ふふっ、驚かせちゃった?」
キドがオバケだと思ったその人物はいつの間にかアジトのソファに腰掛けていた。
「あ、アヤノお姉ちゃん…?」
「久しぶりだね、つぼみ。」
その赤いマフラーをまとった姿は、〈あのとき〉から変わっていない。
「私、ちょっと悲しいな。だって、ここにいること、気づいてくれなかったんだよ?みんな」
いや、キドも全く気づいていなかったのだが。
「みんなと久しぶりに遊びたいな〜だめかな?つぼみ」
「えっ、それって」
「そう。遊園地に行くの」
「ええええっ!?」
キドの全く想像していなかった事態。
「で、でもさ、ほら、お姉ちゃんの分のチケットないよ?」
「何言ってるの、つぼみ。ほら、よく考えてごらん?エネちゃん、チケットいらないでしょ?」
「…あ」
机の上を見ると、キドの使われないはずのチケットと、エネの分の余った分…モモが置いていったチケットが置かれていた。
-
- 10 : 2015/05/24(日) 17:56:59 :
- 「ね、だから、いこ?遊園地」
「…いや、ちょっと…それは…無理かな…」
「大丈夫」
アヤノはキドの肩に手を置いて、にこりとした。
「つぼみが絶叫系苦手なの、よくわかってるから。そんなとこ、乗らないからね」
「え…?いいの…?お姉ちゃん、楽しみたいんでしょ?」
「いいのいいの。だってつぼみが楽しめなかったら、意味ないでしょう?」
そうと決まったら早く行こう♪とアヤノはやけに乗り気でキドの背を押す。こうなったら断るわけにもいかず、キドはしぶしぶアヤノにつきあうことになった。
-
- 11 : 2015/05/24(日) 18:36:44 :
- なんか、チケットの枚数とキド、アヤノの会話のつじつまがあっているか心配です…
もともと、なんか色々伏線引いとくの苦手なんですよね…
-
- 12 : 2015/05/25(月) 14:59:20 :
- 書く時に間あけて書いた方がいいと思うよ、期待!
-
- 13 : 2015/05/25(月) 15:28:20 :
- ガラスさんおそくなってごめん!
アドバイス参考にするね
-
- 14 : 2015/05/27(水) 15:52:44 :
- 期待です!
あと、誰が言っているか分からないときがあるので、
キド「え…?いいの…?お姉ちゃん、楽しみたいんでしょ?」
アヤノ「いいのいいの。だってつぼみが楽しめなかったら、意味ないでしょう?」
みたいな感じで書いてみてはどうですか?
面倒だったらいいんですけど…私は暇だからいつもこうやって書いていますw
-
- 15 : 2015/05/27(水) 21:19:40 :
- ありがとう!桜さん!
-
- 16 : 2015/06/21(日) 15:16:36 :
- アヤノ「んじゃー、次はコーヒーカップかな?」
キド「え…?ココッコココーヒーカップ?」
遊園地に到着して一時間。
キドは今まで、ゴーカート、子供用ジェットコースター(とても速度が遅かった)などに乗らされ、へとへとだった。
アヤノ「だいじょぶっ!じゃ、これにのって観覧車のったら帰ろう?ねっ?なら、だいじょぶでしょ?」
キド「…うん。だい、じょうぶだと思う」
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
キド「うっぷ…」
アヤノ「大丈夫つぼみ?まわしすぎたかな」
周りではぎゃーぎゃーとカップルや子供連れが叫んでいるのが見える。しかしキドとアヤノのコーヒーカップは全くもってまわっていない。
アヤノ「ねえ。メカクシ団での生活はどう?」
キド「まあ、楽しいかな。…カノとか、セトとかもいるし」
アヤノ「そっかあ…じゃあ、私がいなくても大丈夫だね?」
キド「やっていけてるけど…」
アヤノ「シンタローは?」
キド「え?」
突然の質問にキドは言葉を失った。
やっぱり姿を消してからも、アヤノはシンタローのことを気にしていたのか。
アヤノ「シンタロー、私がいなくてもやっていけてるんでしょ」
キド「…うん」
アヤノ「忘れないって、言ってくれたのになあ」
あいたいな、シンタロー、とアヤノはつぶやく。
コーヒーカップは止まった。
アヤノ「さ、いこっか? 観覧車」
キド「う、うん」
-
- 17 : 2015/06/21(日) 15:29:24 :
- 観覧車は上昇していく。
アヤノ「ねえつぼみ、つぼみは団長なんでしょ?」
キド「うん、そうだけど?」
観覧車は一番高いところにのぼりつめた。
アヤノ「私もみんなと遊びたいなあ。団長さん、許してくれる?」
キド「…うん、いいよ。お姉ちゃんのことを知らない子もいるけど、絶対喜ぶよ」
アヤノ「そっか」
アヤノはうれしそうにため息をついた。
観覧車は下降する。
キド「きっとシンタローも、お姉ちゃんのこと忘れてないよ」
アヤノ「え?」
キド「なんでもない」
観覧車がついた。ドアが開く。
そのとき、目の前にあったお化け屋敷から、若者の列が降りてくるのが見えた。
キド「あっ…!メカクシ団…!」
むこうもキドとアヤノに気づいたらしい。
「あっ、キドじゃないっすか〜!」
「団長さん!どこにいたんですか?」
「…あっ…ああああっこわかったたたっ」
「ご主人きもいです!」
メカクシ団の面々が、笑顔で近づいてくる。
キド「お姉ちゃん!ほらみんなだよ…って…」
そこにはアヤノの姿はなかった。
キド「お姉ちゃん…?」
「どうしたんですか? 帰りましょ?」
モモの声が追いかけてくる。
キド「…お…おう。帰るぞ」
カノ「どうしたのキド〜。お姉ちゃんとか言って。淋しくて幻覚でも見たnごほっ」
セト「や〜楽しかったっすね〜!」
マリー「じぇっとこーすたー楽しかった!」
モモ「団長さんも一緒に来れば良かったのに〜」
シンタロー「遊園地に一人で来る必要あったのかよ」
「園内のお客様にお知らせです。観覧車の中に、忘れ物がありました。赤い、マフラーの忘れ物です。赤いマフラーです。お心当たりのあるかたは…」
キド「え…」
セト「どうしたっすか?」
キド「いや…」
『つぼみ、こうすけ、しゅうや、シンタロー。
私のこと、ずっとわすれないでね』
遊園地のインフォメーションにおかれた赤いマフラー。
それは、ここにアヤノが来たと言う、証だった。
-
- 18 : 2015/06/21(日) 15:29:49 :
- 一応完結ですっ!
ありがとうございました。
-
- 19 : 2016/08/07(日) 00:55:16 :
- うるっときた
- 著者情報
- 「カゲロウプロジェクト」カテゴリの最新記事
- 「カゲロウプロジェクト」SSの交流広場
- カゲロウプロジェクト 交流広場