モノクマ「死んだ雑魚共が変なバグのせいで幼児化した」
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- 1 : 2015/05/17(日) 18:04:32 :
- 【キュウカン・パーティーチュウ】
日向(停電が、終わる)
澪田「ふー! なんなんっすかねー?」
西園寺「うえええーん! 怖かったよー!」
小泉「日寄子ちゃん、大丈夫?」
狛枝「本当に…何なんだろうね?」
日向(皆がそれぞれに感想を言い合う中、急に【それ】は訪れた)
終里「なあ…血の匂いがしねーか?」
小泉「えっと…赤音ちゃん……皆、居るよね? こんなときに、冗談やめてよ……」
終里「嘘じゃねーって! ほら、あの辺りから臭うんだよ……テーブルの下の…あそこのとこ」
終里「それに…なーんか妙な雰囲気がするんだよなー。嫌な感じでも良い感じでもねぇ、妙な感じだ」
罪木「今居ないのは……見に行った左右田さんと、見張りの七海さんとぉ、えっとえっと…」
西園寺「んなことわかってるんだよゲロブタぁ! わぁっ、単細胞の終里おねぇ、せめて何か言ってからテーブルに潜りなよ」
西園寺「こっちにもー、心の準備ってのがあるんだよ?」
日向(…お前、そんな繊細だったか?)
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- 2 : 2015/05/17(日) 18:15:07 :
- 終里「西園寺」
西園寺「どうしたのー?」
終里「お前、兄弟とか居るのか?」
西園寺「居たとしても、この島には居ないことくらい、わかるよねー?」
終里「んじゃ…誰かの隠し子か?」
小泉「そ、そんなの居るはずないって!」
狛枝「とりあえず…落ち着きなよ。ねえ、何があったの?」
終里「……………………………………」
弐大「どうしたんじゃ?」
終里「あー俺には説明難しいなぁ…よし、狛枝! あのテーブルの下、見てこい!」
狛枝「うん、わかったよ」
日向(しばらくして狛枝が戻ってくる)
日向(痩せてもいず、太ってもいず、特に不細工でもないが、特に美形でもなく……違う)
日向(普通すぎて誰からも受け入れられる……メイクなどをすれば、不細工にも美形にもなれる)
日向(金髪の小さな…西園寺より少し小さいくらいの、男児と手を繋いで、狛枝は戻ってきた)
狛枝「……捲られたテーブルクロスに包まれた状態で、周りをキョロキョロしていたんだ」
狛枝「ちなみに…そこの近くには血だまりがあったよ。今、見張り等で居ない人以外に居ないのは豚神クンだけだから…」
狛枝「きっと、その血だまりは彼のものだろうね」
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- 3 : 2015/05/17(日) 18:32:32 :
- 狛枝「それで浮上する疑問は、【なぜ、豚神クンの死体がないのか】と【この男の子は誰なのか】なんだ」
狛枝「っと……こんな感じで良いかな終里さん」
終里「ん? ぅん? ……ああ」
小泉「えーっと、ぼ、ぼく、何てお名前かお姉さんに教えてほしいなーって」
男の子「……とがみ……? っとが………あああああ、うう、わからない」
罪木「わからない…ですか?」
西園寺「“十神”って複雑な家なのかなー?」
小泉「……じゃあ…どこから来たのかな?」
男の子「どこから…? ぅあ…ここ、どこだ?」
小泉「…思い出せそう?」
男の子「ジャバウォック島……コロシアイ……修学旅行……裏切り者……2年分、記憶喪失……パーティー……手紙……」
日向(聞き覚えのあるワードと、聞き覚えのないワードが出てきた)
男の子「ふっ、おもいだしたぞ」
とんがみ「おれはとがみびゃくやだ。“りーだー”だ」
とんがみ「みちびいてやる!」ビシッ
日向「…は?」
狛枝「おーい、モノクマー!」
モノクマ「ちょ、なんだよ、なんだよこれ、どうなってんだよ、え、えええ!?」
モノクマ「あ、はい。なんでしょうか? 狛枝さm…クン」
日向(狛枝がモノクマを飼い慣らしていた。モノクマがパニックを起こしている)
日向(何だこれは)
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- 4 : 2015/05/17(日) 18:46:19 :
- モノクマ「えーっと、ちょっと問題を起こしちゃってさ…とーりーあえーずー!」
放送『死体が発見されました。一定の捜査時間のあと、学級裁判を開始します!』
放送『皆さん、大至急、旧館にお集まりください!』
モノクマ「テキトーにこのアナウンスで皆を集めようっと」
日向(テキトー、でこんな物騒なアナウンス使うのかよ…!?)
――数分後
七海「嘘……誰が死んじゃった」
辺古山「先ほどのアナウンスは」
九頭龍「っけ、お仲間ごっこしてたわりには」
左右田「停電中に…ハハ、嘘だよな」
花村「皆ぁー! 何が起きたの」
日向(五人の言葉が途中で止まる)
日向(視線の先は、……狛枝だった)
七海「狛枝クン……いや、本当、何してるの?」ドン引き
狛枝「あはっ、あははははははははははははははっ!」
とんがみ「こまえだ、やめ、やめろっ!」
小泉「…!? 蜜柑ちゃんあれって……」
罪木「多分、大丈夫ですよぉ」ウズウズ
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- 5 : 2015/05/17(日) 18:57:26 :
- 狛枝「ぼ、ボクのお名前はねー、こまえだなぎとだよ。こまえだなぎと。いってごらん?」
とんがみ「こまえだ」
狛枝「あっ、子供ってさ…何喜ぶんだろう? 高い高いしてあげるよ! ほらほらっ! 身長180センチのー」
九頭龍「…」イラッ
狛枝「高いー! からのー、低いー! 高いー! 低いー! はいっ、次は飛行機だよっ! ほらぁ」
とんがみ「あ、あはは…(棒読み)」
小泉「ごめん、キモい」
罪木(いいなぁ…)ウズウズ
七海(混ぜてもらっちゃおうかなあ?)ウズウズ
狛枝「あはっ、あはははははっ! 楽しいなぁ…人に触ったの…っていうか、小さい子供と話すのって初めてだよ!」
日向「!?」
狛枝「ぁ………ねえ、モノクマ……豚神クンはどうしたのさ?」
モノクマ「やっと周りの目線に気付いたんだね。または自分の才能のことを思いだしたのかなまあいいや」
モノミ「モノクマ! さっきのアナウンスはなんでちゅか!?」
モノクマ「ちょっとさー、問題が起きちゃって。死んだ人はねー、ここでは幼児化するっぽいんだよ」
モノクマ「モノミはさ…何か知らないの?」
モノミ「あぅ、その…あちしは……」
モノクマ「まーいいやー」
モノクマ「で、豚神クン。頼れる皆のリーダー豚神クンは、どういう訳か殺されて……こんなちんちくりんになっちゃったんだよねー」
モノミ「殺され…? えっ?」
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- 6 : 2015/05/17(日) 19:06:51 :
- モノクマ「まあ簡潔にまとめるとねー、【死んだ人は幼児化するっぽい】んだよ」
モノクマ「で、豚神クンは殺されちゃってあんな風」
モノクマ「でさ、豚神クンはボクが面倒みておくから、その間、捜査アンド学級裁判、頑張って頂戴ね」
とんがみ「……っ!」
日向(豚神が、モノクマに誘拐される)
日向「何なんだよ…殺人だけでも意味がわからないのに…幼児化とか、どういうことだよ!?」
七海「逆にこう考えようよ。完璧に死んでいないだけマシだって」
七海「どういうことかわからないけどさ、とりあえず、皆が処刑されて幼児化しちゃう前に…」
七海「捜査と学級裁判、頑張ろ?」
日向「それも…そうだよな…………」
狛枝「あ、日向クン。ごめん。さっきはついうっかりテンション上がっちゃってさぁ」
日向「うっかりって程度じゃなかったけどな」
狛枝「あははっ、それもそうだね」
狛枝「ちょっとお願いがあってさ…二人で捜査しない?」
日向「ああ、わかった」
七海「私は自分なりにやってみるから、二人共、それじゃあね」
日向「じゃあな」
日向(頑張らないと…)
日向((一応)全員の命がかかっているんだからな…)
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- 7 : 2015/05/17(日) 19:08:39 :
- >>1に書き忘れましたが、原作通りのを省略したりだとか、キャラ崩壊したりとか、注意です。
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- 8 : 2015/05/20(水) 17:20:27 :
- 七海「ねえ、モノミちゃん」ヒソヒソ
モノミ「なんでちゅか?」
七海「このバグ……一体どういうことなの?」
モノミ「えっと、バグじゃなくって仕様というか」ボソッ
モノミ「バ、バグだとしても良いじゃないでちゅか! 完全には死んでいないんでちゅから。まだ、データの残骸はありますもんね!」
七海「うーん…………うん。そうかもね。もしも危ないことになったら、きっと、お兄ちゃん達が何とかしてくれるしさ」
モノミ「そうでちゅね! ……千秋ちゃん、裁判頑張りましょ!」
七海「あれ? そもそも、モノミって参加出来るのかな?」
モノミ「ええええっ!?」
七海「冗談だよ。……捜査も裁判も、頑張ろうね。一緒にさ」
モノミ「えいえいおー、でちゅね」
モノミ(うう、千秋ちゃんも生徒でちゅから、【仕様】のことをバラす訳にはいかないんでちゅよね……)
モノミ(生徒と対等な立場のNPCに教える訳には、いかないんでちゅよね……)シュン
モノミ(えーっと、この仕様がプログラム内にある理由は…)
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- 9 : 2015/05/20(水) 17:37:15 :
- 【未来機関】
苗木「アルターエゴ。教師役のNPCは出来た?」
アルターエゴ「うんっ。見た目はこんな感じで……名前が、ウサミちゃんだよ」
ウサミ「よろしくお願いします! 皆、らーぶらーぶしてまちゅか?」
朝日奈「喧嘩なんてしないよ! ねっ? 霧切ちゃん」
霧切「……ええ。そうね」
ピーンポーン
霧切「来客のようね。誰かしら? 十神君、出てちょうだい」
十神「…………わかった」
ガチャッ
こまる「お兄ちゃんっ」
腐川「びゃ、白夜様ぁ……」
二人「「ただいま帰りました!」」
アルターエゴ「えへへっ、仲良いみたいだね」
ウサミ「うふふ。らーぶらーぶ、でちゅね」
腐川「らーぶらーぶ? そ、そこのウサギねえ…あ、あたしが好きなのは、ああああ、あいし、愛してるのはねぇ…」
腐川「うふっ、うふふふふっ、白夜様だけなのよ」
十神「やめろ、おぞましい……!」
ウサミ「はわわわぁ……喧嘩はダメでちゅよ……」シュン
苗木「あれもね、彼らなりの絆の表現だよ」
アルターエゴ「うん? そう……なの?」
葉隠「はっはっは! 久しぶりだけど、いつも通りだなー腐川っちは。そっちの女の子は誰なんだべ?」
こまる「……えと、苗木こまるです。そこに居るお兄ちゃんの妹で、ここに居る冬子ちゃんの親友です……!」
葉隠「腐川っち……友達いたのか!?」
腐川「……居るわよ……あたしをバカにしてるの?」
葉隠「そうかもなあっ!」
朝日奈「……」ジトー
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- 10 : 2015/05/20(水) 17:54:26 :
- 霧切「というより、貴方以外の全員、こまるさんの存在は知っているわよ?」
葉隠「……マジで?」
霧切「一通り、要救助民の資料には目を通してあるもの。ねえ? 朝日奈さん」
朝日奈「うんうん! びっくりしたよ! 花音って子、桑田の従妹なのに美人さんだもん……!」
葉隠「花音っちなら知ってるけどなー。えっと、ヤンデレの子だろ?」
朝日奈「何それ」
霧切「……アルターエゴ、苗木君。生徒役の監視者はもう作り終わったのかしら?」
アルターエゴ「設定だけは出来たよー。才能はインプットしやすいゲーマー。性格は【読み込み中…】を紛らわすためにおっとりさん」
苗木「容姿は前皆で決めたよね? で、名前が……七海千秋さん」
ウサミ「あちしの仲間は千秋ちゃんっていうんでちゅか。良いお名前でちゅ」
こまる「人工知能プログラム……だっけ? 冬子ちゃんから聞いたけど……本物の人間みたいに、会話が成り立つんだねー」
苗木「うん。……ボクの、大事な仲間だよ。そういえば2人共。塔和シティってどんな感じだったの?」
こまる「うん? うん。ふふん、なら話してあげるよ! 絆と友情のまるでドラマみたいな体験を!」
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- 11 : 2019/01/20(日) 23:01:23 :
- まだか
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- 12 : 2019/09/02(月) 21:11:16 :
- 面白かったです!
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- 13 : 2019/10/19(土) 14:55:06 :
- まだぁ?
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