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希望→絶望
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- 1 : 2015/05/02(土) 13:23:22 :
- 初投稿です
分かりにくかったりするかもしれません
基本自己満足
途中でやめる可能性大
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- 2 : 2015/05/02(土) 13:56:06 :
- まずはオーソドックスに自己紹介からしようと思う
僕の名前は苗木誠
どこにでもいる普通の高校生だ
唯一の取り柄は、人よりちょっと前向きなことかな
でもさすがに今回のことは僕には衝撃が強すぎた
僕は裏切られた
信じたみんなに、霧切さんに・・・
なんで?どうして?
僕自身はアルターエゴのおかげで一命を取り留めた
でも、みんなに裏切られたという事実によって絶望とみんなへの不信感が僕の心に深く根付いてしまった
みんなに信用されていると思っていた
学級裁判でも霧切さんや十神くんの助けを受けながらも事件解決に貢献していたし、僕の一言でみんながまとまってくれたこともあった
信用されてると思っていたのは僕だけなのだろうか
そんな考えばかりが頭に浮かぶ
ぽよ〜ん
そんな独特な音とともにモノクマが出てきた
モノクマ「あれ?どうしたの苗木くん。そんな暗そうな顔して。もしかして絶望してる?あんなに希望希望いってた苗木くんが?やっぱり信じた仲間に裏切られるのはさすがの苗木くんでも耐えきれなかったか!ぶひゃひゃひゃひゃ!」
今までの僕なら「それは違うよ!」とでも言うのだろうが、もうそんな気も起こらなかった
苗木「・・・・なにしに来たんだ」
モノクマ「そんなの殺しに来たに決まってんじゃ〜ん!このままにしてても死んじゃうと思うけど仮にも君は「超高校級の幸運」だからね!運が良くて生き残っちゃった!じゃダメなんだよ。オシオキされたんだからね!」
鋭い爪をギラつかせながらトテトテとこちらに歩いてくる
どうやら僕は殺させるようだ
・・・もういいかな
なんかすごく疲れたし
そして僕は目を閉じた
ーーーおい
苗木「だれ?」
ーーーだれだっていいだろ
ーーーお前は生きるのをあきらめるのか?
苗木「そうだね、もう疲れたし」
ーーーそうか、ならお前の身体はオレがもらってもいいよな?
苗木「?どういうことかわからないけどお好きにどーぞ。僕にはもう関係ないことだ」
ーーーおやおや、希望の苗木誠くんには似つかわしくないセリフだな
ーーーまあ、俺からしたら好都合だ
ーーーんじゃ、もらうぜ
そして僕の意識は暗転した
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- 3 : 2015/05/02(土) 14:21:23 :
- 私は取り返しのつかないことをしてしまった
自分のために苗木くんを裏切るなんて
アルターエゴが助けてくれたからよかったものの、本当なら死んでいた
でもまだ生きてる
まだ間に合う
助けに行って謝ろう
本当の気持ちを話そう
そう決心し、ゴミとともにダストシュートのなかに飛び込んだ
ドスッ
身体に衝撃を受け、目的地に着いたのだと分かる
柔らかいものと一緒に袋に入っていたから、怪我はしなかったようだ
霧切「・・・・・・・いないわね」
オシオキのところとダストシュートは落ちる場所が結構離れているのかしら
だとしてもやることは変わらない
見つかるまで探して、連れて帰る!
やっぱりここはゴミ捨て場らしいひどい臭いだった
こんなとこにいたら身体に毒だ
はやく見つけないと・・・・・・
そこで不思議なものを見つけた
霧切「・・・・これは?」
モノクマの残骸だ
グシャグシャに破壊されている
しかも1体ではない
道を作るように何体も転がっていた
霧切「どういうこと?」
こんなにモノクマが破壊された記憶はない
黒幕の方でなにか事故があったのか・・・
霧切「まあいいわとりあえず辿って行ってみましょう」
結構長い距離ある
かれこれ10分くらい歩いただろうか
モノクマの道の先には寝ているような人影があった
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- 4 : 2015/05/02(土) 14:35:05 :
- 霧切「・・・・苗木くん?」
恐る恐る声をかけてみるが返事がない
「・・・・・っ!?」
もしかしたら死んでいるのか?
そんな考えが頭に浮かぶ
霧切「苗木くん?!苗木くん?!目を覚まして!」
必死になって彼の体を揺すりながら呼ぶ
苗木「んっ・・・・んぅ・・・。
うるさいなぁせっかく気持ちよく寝てたのに」
起きてくれたことに安堵するとともに、違和感を感じる
霧切「な、苗木くん?」
苗木「俺寝てる時起こされるのすげー嫌いなんだけど。
次やったら殺すぞ」
霧切「苗木くん?やっぱり怒ってるの?」
苗木「ああ、怒ってるね。嫌いなことされて怒らないやつなんているの?」
霧切「そうよね・・・
ごめんなさい苗木くん・・・
私は取り返しのつかないことをしてしまった・・・
謝ったくらいで許されるとは思ってないわ
でも、謝らせて
裏切ってしまって・・・ごめんなさい・・・」
そういって深々と頭を下げる
私はビクビクしていた
思いっきり怒鳴られるのか、それとも殴られるのだろうか
でも返ってきたのは私の予想に反するものだった
苗木「ああ、そのこと?
どーでもいいよ俺には関係ないことだし
謝るならあっちの誠にして
もう無理だろうけど」
霧切「・・・・え?
どういうこと?」
苗木「俺は君の知ってる苗木ではない、とだけ言っておこうかな
あとは自分で考えな」
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- 5 : 2015/05/02(土) 14:50:21 :
- 霧切「私の知ってる苗木くんではない・・・・」
どう意味なのか?その答えはすぐに思い浮かんだ
なぜなら身近に同じ人がいるから
霧切「苗木くんの・・・・・もう一つの人格、ということかしら」
苗木「そうだよ。俺は苗木誠の裏人格ってとこかな
まあ、もう表は消えたからもう一つもクソもないんだけど」
霧切「まって、今なんて?」
苗木くんが・・・・きえた?
苗木「何度でも言ってやる
お前らの知ってる苗木は消えた」
足元が崩れるかんかくがした
霧切「・・・・・・なんで・・・」
いや、原因はわかっている
わかっているけど・・・・認めたくなかった
苗木「理由?そんなのお前が一番わかってるんじゃないのか?」
・・・・やめて
苗木「お前らが・・・」
・・・・やめて
苗木「苗木誠を・・・」
・・・・聞きたくない
苗木「裏切ったからだよ」
霧切「・・・・・っ?!」
苗木「そのせいであいつは絶望しながら消えていった」
霧切「・・・・・・」
苗木「クククククッ
どうだ?絶望したか?」
霧切「・・・・・・いつから」
苗木「あ?」
霧切「あなたはいつからいたの」
苗木「んーいつからか
大神が内通者ってバラされたあたりかな
そのせいで苗木の精神は耐えきれなくなり俺ができた」
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- 6 : 2015/05/02(土) 15:50:59 :
- 霧切「でも・・・苗木くんは!」
苗木「ああ、前向きだったな
みんなを説得もしていた
でもな考えてみろよ
なんの特殊な才能もない、普通が服着て歩いてるようなやつが、超高校級でもおかしくなる環境で正気保てると思うのか?」
霧切「っ!?・・・・それは・・・」
苗木「あいつは狂っていた
自分でも気づかないほどに
その絶望の受け皿となったのが俺ってわけだ」
霧切「そんな・・・」
自分は苗木くんのことをよく分かってると思ってた
でもそれは間違いだった
苗木君からのサインに気づかず彼を傷つけてしまった
しかも私の裏切りが苗木君にトドメをさした
その事実が重い現実となってのしかかる
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- 7 : 2015/05/02(土) 16:28:43 :
- 苗木「まあ、そんなことはどうでもいいんだって
はやく扉開けてよ
持ってるんでしょ?万能キー」
私はうまく頭が回らなくなっていたのもあって何も言わずに外に出た
〜体育館〜
苗木「モノクマ!出てこいよ!」
苗木が叫ぶとモノクマが出てきた
モノクマ「なんだよ!僕は今すごく不機嫌なんだ!あんなに壊しやがって・・・!!」
苗木「は?そんなの自業自得だろ?不正をしたのはそっちが先だ
それより提案があるんだ
戦場むくろ殺しの裁判をもう一回やらせろ」
モノクマ「何言ってるんだよ!裁判はもう終わっただろ!」
苗木「罪をなすりつけられたままってのも尺なんでね」
モノクマ「むむむむ・・・・
そこまで言うなら覚悟はできてるんだろうね・・・・?いいよ開いてあげる
その代わり!」
モノクマ「といてもらうのは戦場むくろ殺しの犯人だけじゃない。この学園の謎、全てをといてもらうよ!」
苗木「ふーん
こちら側のメリットは?」
モノクマ「正解できたらこの学園から出してあげるよ
ま、無理だと思うけどね
うぷぷぷぷぷ」
苗木「いいよやってあげる」
モノクマ「うぷぷぷぷぷ
そうこなくっちゃ!
学級裁判は3時間後!
覚悟しておいてね・・・
ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」
そういってモノクマはいなくなった
未だに苗木の隣の霧切はなにもしゃべらない
苗木「さーて舞台も整ったことだし、裏切り者のみんなに教えてあげなくちゃね?霧切さん?」
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- 8 : 2015/05/02(土) 16:42:21 :
- 朝比奈「苗木!」
葉隠「苗木っち!」
苗木の姿を見るとすぐに駆け寄って安堵の表情を浮かべる
朝比奈「よかった!無事だったんだね!」
葉隠「だから言ったろ?苗木っちは無事だって!俺の占いは3割当たる!」
十神「ふん、しぶとさは認めてやる」
腐川「ぐぎぎぎぎ・・・
白夜様に心配してもらえるなんて・・・!!!」
各々言い方は違うがみんな心配してくれていたようだ
霧切「みんな・・・苗木君は・・・」
苗木「てゆーかよく裏切った人に対してそんなこと言えるよね
呆れるの通り越して絶望的だよ」
朝比奈「・・・え?苗木?」
葉隠「苗木っち?」
十神「なんだと?」
苗木「よく裏切った相手にそんなこと言えるなって言ったんだ
それともお人好しなあいつなら許してくれるはずとか思ってた?」
朝比奈「ど・・・どうしちゃったの?苗木・・・」
葉隠「どっか悪いとこでも打ったか?」
苗木「おかしいのはお前らのの方だよ
もしかして裏切ったのも忘れたの?」
朝比奈「そ、それは・・・」
葉隠「違うんだべ苗木っち・・・・」
十神「・・・・・」
腐川「ぐぎぎぎ・・・・」
霧切「みんな、怒らないで
私が説明するから」
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- 9 : 2015/05/02(土) 16:51:02 :
- 霧切「・・・・ということなの」
朝比奈「そんな・・・・っ」
葉隠「まじか・・・」
霧切「みんな、ショックでしょうけど、すぐに学級裁判があるの
それの調査をしないと・・・」
十神「なに!?学級裁判だと!?」
霧切「ええ、実は・・・・・」
〜〜〜〜〜〜説明中〜〜〜〜〜〜
霧切「・・・・ということなの」
朝比奈「ここからでれるの!?」
霧切「ええ
でも時間はあまり残されていないわ
はやく調査しましょう」
そして、各々が操作をし、ついに最後の学級裁判が始まった
学級裁判では、
・黒幕は死んでいなかった江ノ島盾子
・苗木達は元クラスメート
・苗木達は2年間の記憶を消されている
・外の世界はほとんど滅んでいる
などのことが明るみになった
そしてついに来た投票タイム
今回はルールがいつもと違い、
・希望と絶望の2択で投票する
・絶望と出た場合、江ノ島を処刑する
・希望と出た場合、苗木は処刑され、ほかは一生学園で暮らす
というものだった
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- 10 : 2015/05/02(土) 17:01:47 :
- このルールを説明された時、苗木以外のみんなは・・・・
朝比奈「・・・・」
葉隠「・・・・」
十神「・・・・」
ジェノ「・・・・」
霧切「・・・・」
押し黙っていた
ここに以前の苗木がいたらまた違ってきたのだろうが、残念ながら苗木は変わってしまった
苗木「あれ?これはみんな希望に投票する流れだな
まあ、予想はしていたが」
江ノ島「苗木〜残念だったわね〜
ここにお前の味方はいないようだよー?」
苗木「ククククク
今まで助け合ってきた仲間に2度も裏切られるなんてすごい絶望的だな。
まあ、それも悪くないか
おい、江ノ島
投票タイムだ」
江ノ島「うぷぷぷぷ
いいの?死んじゃうんだよ?」
苗木「いいからはやくしろ」
江ノ島「まあまあそんな急かさないでよ
すぐやるからさ
ではみなさーん!お手元のスイッチで投票してくださーい!!」
vote
希望 希望 希望
江ノ島「はい!オシオキされるのは苗木君でーす!!」
朝比奈「・・・・」
葉隠「・・・・」
十神「・・・・」
腐川「・・・・」
霧切「・・・・」
苗木「最後まで反応なし・・・か
まあいいさ
お前ら、見ておけよ
お前らが裏切ったせいで死ぬやつの末路をな・・・
ククククク」
江ノ島「それでは!張り切っていきましょう!オシオキターイム!」
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- 11 : 2015/05/02(土) 17:16:38 :
- 〜超高校級の絶望的オシオキ〜
苗木君が全身を野球ボールで滅多打ちにされる
苗木君がバイクに乗せられぐるぐる回される
苗木君が火であぶられ、消防車に潰される
苗木君がショベルカーに何度も叩かれる
苗木君がプレスに潰される
そんな光景を私は静かに眺めていた
でも、悲しみというよりは諦めに違い感情だ
そして私はこの学園で一生暮らしていくことを受け入れた
〜〜〜10年後〜〜〜
あれから10年たった
私たち5人は病気にもならず、健康に暮らしている・・・と思う
みんな部屋に閉じこもってしまい、ほとんど会っていない
私も部屋からあまり出ていない
今でも時々思う
私たちのあの時の選択は本当に間違っていなかったのだろうか・・・・
このままここで一生過ごすべきなのだろうか・・・・
でもすぐに考えるのをやめてしまう
あのことがあってからすっかり後ろ向きになってしまった
こんなときにあの苗木君がいたら・・・
そんなことをしょっちゅう考えてしまう
でもそれは叶わない
なぜなら私たちが裏切ってしまったから
彼を壊してしまったから
私たちの、壊れた世界の希望となるはずだった少年を私たちが壊してしまった
それは私たちの最大の罪
そんなことを考えなが私たちは絶望の日々を送っていくのだ
end
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- 12 : 2015/05/02(土) 17:19:43 :
- はい、ひどいですね
最後とかかなり適当になってしまいました
最後まで読んでくださった方々がいるなら、ありがとうございました
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- 13 : 2015/05/03(日) 00:19:41 :
- 絶望化した苗木が絶望的な力で,黒幕も殺せば凄いと思いました。
-
- 14 : 2015/07/20(月) 21:48:31 :
- 乙です 面白かったですよ 苗木の絶望堕ち♪
またこういうの見てみたいです!!!
例えば日向バージョンとか
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- 15 : 2018/02/08(木) 19:19:42 :
- 苗木が悪いかどうかはわからないが、苗木に非が無いと言われると、少し考え込んでしまう。
霧切達も悪いと言えば悪いが、どの道誰かがプレス機で殺されるのは確実。
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- 16 : 2018/02/08(木) 19:22:43 :
- 変わってしまった苗木を見た霧切達は、その事を詫びて江ノ島に票を入れるのかと思っていたけど、結局は苗木が何もしなければ、 皆が苗木に票を入れるというのを知って、不満になってしまいました。
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- 17 : 2018/02/08(木) 19:28:40 :
- 裏人格の苗木の言っている事は正しいのかもしれない。
コロシアイを強要された状況であそこまで正気でいられた、
主人格の苗木は確かに普通じゃない。
霧切がそこに気づけないのは、状況が状況だったから
そこまで余裕でいられなかったからだ。
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