このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 19:52:02 ずっと変わらない景色、ずっと変わらない未来。 手を握り返すと、 紅い蝶は紅い霧へと変わり、 その紅い霧は、綺麗で……儚い…… lunatic《狂気》へと変わる_____ 2 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:36:50 ________________「フランドール、さぁ。」母が、私に手を差し出す。私がその手を掴む。すると暖かい母の手に黒いもやが出来た。《邪魔だな……このもや……》ぎゅっと力を入れてもやを握り潰す。 3 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:40:26 すると______母が消えた。暖かくて紅い、母が何処かへ行ってしまった。「お……母様……………?」お母様のいた場所には長くて鋭い八重歯が落ちているだけだった。 4 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:49:19 それ以来、お姉様は私の部屋を動かした。今度は涼しい地下室だ。部屋を変えた時、お姉様は泣いていた。なぜかいつもの紅い服ではなく、真っ黒なワンピースを着ていた。「ごめんね、フラン………能力を言わなかった私が悪いんだわ……」と、言いながらお姉様は泣いていた。 5 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:54:29 それから495年間くらい、地下室で過ごしていた。最初は訳がわからなかった。地下に人が来るのは、食事の時に来るメイドだけ。しかも私は特別な事が無いと外に出てはいけない……。辛かった。苦しかった。 6 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:58:33 _______________________「邪魔よ!消えて!!!」ある時はウサギやクマの縫いぐるみをたくさん壊した。「〜〜〜っ!!!」ある時は泣いても泣いても涙がこみ上げてきた。でも、無駄。お姉様が迎えに来てくれるまで、何もせずに待っている事にしたんだ。無駄だから。だれも居ないから。無意味だから。 7 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:33:38 静かで平凡で平和。毎日そうやって過ごすの。何もしないで、何も考えないで。きっとそうすればお姉様も喜んでくれるはず。 8 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:37:02 私の部屋には、地下なのに小さな窓がある。その窓から庭が見える。美鈴の靴が見える。今日も窓から小さな光が差す。金の微かな光が差す。 9 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:40:07 それはお昼頃だった。いきなり変化が3つやってきた。急にドアから入る冷たい隙間風が生温くなり昔嗅いだ、苺ケーキの甘い香りが漂ってきた。そして何より_____窓の外から差し込む光が無くなり、窓の外は紅い霧で覆われていた。 10 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:40:29 なんか、楽しそう_____ 11 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:44:20 さて、暗い夜になった……はずだった。と言うのも、夜がおかしいからだ。窓から差す月明かりも緋色だし、外を見れば緋色の煙がもやもやしている。確かに暗いけど、緋色の夜だ。 12 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:49:15 おかしな事は他にもあった。上がうるさい。地下室と大図書館や一階の間には防音装置がある。なのに、上がうるさい。たまに誰かの声が聞こえてくる。なんとか封印とかなんとかスパークとか……よくわからない呪文ばっかり。 13 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:52:01 ダンスパーティーなどの穏やかでガヤガヤする雰囲気では決してなく。戦いとかみたいな張り詰めた雰囲気が声や音…《パリーン!》……音だけで分かる。出来れば関わりたくないなぁ。 14 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:56:43 私の小さな願いは叶い、物騒な人達は地下室には来なかった。良かった、と思った瞬間にチクリと胸が痛んだ。ここに気がつかなかったんだ、きっと。私の部屋に、私の存在に……気が付かなかったんだ………。 15 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 07:59:56 私が見える世界は3つ1つは、この暗い地下室。1つは、年に1度のパーティーの時に行ける。ダンスホール。そしてまた1つは、パチュリーの図書館。私は今、図書館に来ていた。 16 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 08:29:44 なぜなら、昨日の紅い霧の原因を調べる為だ。「パチュリー…「なによ、また来たの?」心にぐさっときた。まるで私が来てはいけ無いみたいじゃない……。しかも私の方も見無いで……。開けかけた図書館の裏口を閉めて部屋に戻った 17 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:36:38 酷いよ……酷いよ……パチェまであんなに冷たく当たるなんて……酷いよ…………その時、ガチャっと部屋のドアが開いた。 18 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:39:22 私は慌てて天井近くまで飛んで隠れる。白黒と紅白の人達が入ってきた。「なんだここ。」「殺風景な部屋ね。」「だーれかー、いるかー?」どうやら吸血鬼狩りとかでは無いらしい。 19 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:42:43 人が来るのは嬉しい事なので、深呼吸をして、2人の前に着地した。「うわわっ!」「お待たせ。」「待って無いぜ」「あー、あなたアレ?レプリカの妹?」「レミリア!レミリアお姉様よ!」「あー、レアチーズね。」「もうそれで良いよ。」 20 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:44:41 「……んで、お前誰?」「人に名前を聞く時は……」「はいはい、私は博麗霊夢だぜ。」「そして私は霧雨魔理沙よ。」「ふーん……?」「突っ込めよ。」「ふふっ……」 21 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:45:11 笑ったのなんて……いつぶりだろう…… 22 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:48:39 「もしかして、あなた達は人間?」「そうよ。」「人間って……ケーキでしか見た事無いわ……。案外、吸血鬼に似た種族なのね。」「……よかったな。」「羽が無いわね。パチュリーと咲夜と同じ……。」「咲夜も人間だからな。」「へー。」「興味なさそうね。」「10年に1度会うくらいだわ。」 23 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:52:31 「……ねぇ、人間って強いの?」「そりゃあ、な?」「まぁ、雑魚には負け無いわ。」「ふーん……ねぇ、弾幕ごっこしない?強さを確かめたいの。」「瞬殺してやるぜ」「まぁ怖い。」「随分と余裕なのね?」「そりゃあ、伊達に495年生きて無いわ。」 24 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:55:11 「じゃあ行くわよ、フランドール。」「なんで名前を……っ」「伊達に巫女やって無いわ」「解答になって無いけど」「なんでも良いじゃ無い」「では行くぜ………恋符「マスタースパーク」ッッ!!!」 25 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 10:05:21 「1本の線なんていくらでも避けられるわ。大事なのは数よ。弾幕は数よ。禁忌「フォーオブアカインド」!」「EXらしい攻撃ね。」「数はいくらでも誤魔化せるぜ?でも数も大事っちゃあ大事だな。数とパワーを持ち合わせたスペカ……恋心「ダブルスパーク」!」「序盤から撃ちまくると死んじゃうよー?」「平気だぜ。」「禁弾「スターボウブレイク」!これは数が多いわよ……ふふふっ」 26 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 10:09:00 「……安置と言うものがあってだな。」「!?」「数は0に等しいわよ。」「怯むか!……禁忌「クランベリートラップ」!これも数で勝負よ!」「おお、こわいこわい」「横から失礼……霊符「夢想封印」」「きゃあっ!……危ないわね……魔理沙……。」「私は博麗霊夢よ。」「そうだっけ?」 27 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:26:58 ……楽しくなってきたな……。「ふっ……ふふふ…………」「ど、どうしたフラン……。」霊夢と魔理沙にあげるよ、死の攻撃をね……。「私、本気で闘う!」「望むところよ。」「禁忌「レーヴァテイン」!」 28 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:30:10 ガシャーン ドカーン壊れる天井。なかなか剣は2人に当たらないなぁ……。「やばいぞ、ここは危ない。壊れてきてる!」「弾幕ごっこは一旦止めにしましょう!」「…………」今更、止めるの………………? 29 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:32:44 今更止めるなんてつまらないよ……。今までは、人が居ないのが日常だった。だけど…………楽しい遊びを見つけてしまった。霊夢や魔理沙ともっと遊びたい!「逃がさないよ…………!」 30 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:34:52 「そんな事言ったって……!」「館が保つか分からないわよ!」「……やだ。……やだっっ!!!」怒りと悲しみと辛さをぶつけて剣を振るう。ピチューン 31 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:37:52 「ま、魔理沙!」「……ゲームオーバー……だ………。」「!!」「ふふっ、あと霊夢だけだね!」剣を振るう、振るう、振るう。霊夢は避け続ける。その間にも、地下室は……いや紅魔館は壊れ続けていた。 32 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:42:22 「夢符「封魔陣」!」「わあっ、霊夢の本気だー!」今度は私が羽を羽ばたかせ、逃げ回る。「禁忌「カゴメカゴメ」!」「!」霊夢が一瞬ひるんだ。けれど、無駄のない動きで線を避ける。 33 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:00:32 そして、紅魔館がいよいよ崩れた。「きゃ…………っ!」 34 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:00:40 35 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:01:55 私は1人、立っていた。とても、自由なのに……涙が込み上げてきた。 36 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:03:45 前には崩れた紅魔館と……山積みになった、肉の塊。その、肉は_____肉の元の姿は_____ 37 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:27:58 「フランドール・スカーレット……さん?」後ろから呼びかけられ、振り返る。すると、金髪リボンのついた穴から上半身が出てる人がいた。「あなたは……」「八雲紫よ。ところで、〝これ〟が何か分かるかしら?」紫の持ち上げた、肉は……「博麗………………霊……夢…………」「そうよ。」 38 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:31:55 「博麗霊夢が死んだ……博麗の巫女が死んだ……。」私を試す様に霊夢が死んだと繰り返す紫。「どういう事か分かるかしら?」「…………」無言で首を振る私。「結界を守る人が居なくなったって事よ。」「……?」そう言われても良く分からない。「幻想郷を守る人が1人居なくなったの。」「幻想郷を……守る人…………」 39 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:34:43 「あなたを抹消するわ、フランドール・スカーレットさん。」「!」紫の手から新たな黒い空間が出てくる。そこへ私は吸い込まれていく。手をかざしても空間は消えない。いやだ、いやだ。消えたくない。助けて、死んでしまう。誰か、このまま死ぬなんていやだ。 40 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:35:45 誰か、助けて_____ 41 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:27:33 __________________________私は、守矢神社の掃除を終え、博麗神社へと移動していた。霊夢さんが居なくなって1ヶ月。博麗神社の掃除法や伝統も少し覚えた。「レミリアさん………」大きな石の前で手を合わせるレミリアさんは、元気が無い。それはそうだろう。妹の骨すらないお墓があるのだから。自分の異変のせいで家も妹も居なくなったのだから……。 42 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:32:42 「あ……早苗…………。」「おはようございます。」「おはよう…………」「もう帰られるんですか?」「ええ……ここに居ると辛いの……。」「そう……ですよね……。」 43 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:36:54 境内の掃除を終えて、最後に霊夢さんとフランさんのお墓掃除になる。咲夜さんや美鈴さん、パチュリーさんや魔理沙さんたちは紅魔館のあった場所にお墓がある。2人とも、紫さんやレミリアさんがお墓を掃除をして居るので、汚くは無いが……。「あれ…………?」フランさんのお墓の前に、何かが落ちている。「これって…………。」 44 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:37:56 汚れているが、これはまさしく……フランさんの帽子……だった………… 45 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:41:54 ……終わりになります。はっきり言ってこの物語、>>1の部分を書きたかっただけです。こんな暗いendになるとは思いませんでした。なんだか「お姉様なんて死んでしまえ!」みたいなフランが多いと思ったので、レミリアを健気に思うフランを書きたかったんですが……これはひどい。どこが健気なんでしょうかね(笑)っていうかそもそも、誰か読んでたのかなぁ……。 46 : てつぶん : 2015/04/26(日) 22:45:18 楽しませて頂きました!乙です! 47 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/27(月) 19:09:34 てつぶんさんありがとうございます。読んでくれてる人が居たなんて感激です! 49 : 名無しさん : 2016/12/02(金) 18:46:57 漢方専門店:http://zzleshirts.com/威哥王:http://zzleshirts.com/p250.html紅蜘蛛液体+壮陽丹:http://zzleshirts.com/p35.html巨人倍増:http://zzleshirts.com/p2.html紅蜘蛛:http://zzleshirts.com/p39.html狼1号:http://zzleshirts.com/p100.html淫インモラル:http://zzleshirts.com/p651.htmlRU486:http://zzleshirts.com/p58.html速勃100(ハヤボツ100):http://zzleshirts.com/p811.html米国金根:http://zzleshirts.com/p812.html魔鬼天使 Muira.PuamaII:http://zzleshirts.com/p347.htmlビグレックス:http://zzleshirts.com/p198.html男宝:http://zzleshirts.com/p329.html巨根カプセル:http://zzleshirts.com/p4.htmlD10催情剤:http://zzleshirts.com/p74.htmlSEX DROPS:http://zzleshirts.com/p220.html催情剤:http://zzleshirts.com/p74.html蔵八宝:http://zzleshirts.com/p430.htmlSpanish sex drops:http://zzleshirts.com/p170.html房事の神油:http://zzleshirts.com/p409.html ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 19:52:02 ずっと変わらない景色、ずっと変わらない未来。 手を握り返すと、 紅い蝶は紅い霧へと変わり、 その紅い霧は、綺麗で……儚い…… lunatic《狂気》へと変わる_____ 2 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:36:50 ________________「フランドール、さぁ。」母が、私に手を差し出す。私がその手を掴む。すると暖かい母の手に黒いもやが出来た。《邪魔だな……このもや……》ぎゅっと力を入れてもやを握り潰す。 3 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:40:26 すると______母が消えた。暖かくて紅い、母が何処かへ行ってしまった。「お……母様……………?」お母様のいた場所には長くて鋭い八重歯が落ちているだけだった。 4 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:49:19 それ以来、お姉様は私の部屋を動かした。今度は涼しい地下室だ。部屋を変えた時、お姉様は泣いていた。なぜかいつもの紅い服ではなく、真っ黒なワンピースを着ていた。「ごめんね、フラン………能力を言わなかった私が悪いんだわ……」と、言いながらお姉様は泣いていた。 5 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:54:29 それから495年間くらい、地下室で過ごしていた。最初は訳がわからなかった。地下に人が来るのは、食事の時に来るメイドだけ。しかも私は特別な事が無いと外に出てはいけない……。辛かった。苦しかった。 6 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/24(金) 20:58:33 _______________________「邪魔よ!消えて!!!」ある時はウサギやクマの縫いぐるみをたくさん壊した。「〜〜〜っ!!!」ある時は泣いても泣いても涙がこみ上げてきた。でも、無駄。お姉様が迎えに来てくれるまで、何もせずに待っている事にしたんだ。無駄だから。だれも居ないから。無意味だから。 7 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:33:38 静かで平凡で平和。毎日そうやって過ごすの。何もしないで、何も考えないで。きっとそうすればお姉様も喜んでくれるはず。 8 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:37:02 私の部屋には、地下なのに小さな窓がある。その窓から庭が見える。美鈴の靴が見える。今日も窓から小さな光が差す。金の微かな光が差す。 9 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:40:07 それはお昼頃だった。いきなり変化が3つやってきた。急にドアから入る冷たい隙間風が生温くなり昔嗅いだ、苺ケーキの甘い香りが漂ってきた。そして何より_____窓の外から差し込む光が無くなり、窓の外は紅い霧で覆われていた。 10 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 09:40:29 なんか、楽しそう_____ 11 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:44:20 さて、暗い夜になった……はずだった。と言うのも、夜がおかしいからだ。窓から差す月明かりも緋色だし、外を見れば緋色の煙がもやもやしている。確かに暗いけど、緋色の夜だ。 12 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:49:15 おかしな事は他にもあった。上がうるさい。地下室と大図書館や一階の間には防音装置がある。なのに、上がうるさい。たまに誰かの声が聞こえてくる。なんとか封印とかなんとかスパークとか……よくわからない呪文ばっかり。 13 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:52:01 ダンスパーティーなどの穏やかでガヤガヤする雰囲気では決してなく。戦いとかみたいな張り詰めた雰囲気が声や音…《パリーン!》……音だけで分かる。出来れば関わりたくないなぁ。 14 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/25(土) 15:56:43 私の小さな願いは叶い、物騒な人達は地下室には来なかった。良かった、と思った瞬間にチクリと胸が痛んだ。ここに気がつかなかったんだ、きっと。私の部屋に、私の存在に……気が付かなかったんだ………。 15 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 07:59:56 私が見える世界は3つ1つは、この暗い地下室。1つは、年に1度のパーティーの時に行ける。ダンスホール。そしてまた1つは、パチュリーの図書館。私は今、図書館に来ていた。 16 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 08:29:44 なぜなら、昨日の紅い霧の原因を調べる為だ。「パチュリー…「なによ、また来たの?」心にぐさっときた。まるで私が来てはいけ無いみたいじゃない……。しかも私の方も見無いで……。開けかけた図書館の裏口を閉めて部屋に戻った 17 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:36:38 酷いよ……酷いよ……パチェまであんなに冷たく当たるなんて……酷いよ…………その時、ガチャっと部屋のドアが開いた。 18 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:39:22 私は慌てて天井近くまで飛んで隠れる。白黒と紅白の人達が入ってきた。「なんだここ。」「殺風景な部屋ね。」「だーれかー、いるかー?」どうやら吸血鬼狩りとかでは無いらしい。 19 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:42:43 人が来るのは嬉しい事なので、深呼吸をして、2人の前に着地した。「うわわっ!」「お待たせ。」「待って無いぜ」「あー、あなたアレ?レプリカの妹?」「レミリア!レミリアお姉様よ!」「あー、レアチーズね。」「もうそれで良いよ。」 20 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:44:41 「……んで、お前誰?」「人に名前を聞く時は……」「はいはい、私は博麗霊夢だぜ。」「そして私は霧雨魔理沙よ。」「ふーん……?」「突っ込めよ。」「ふふっ……」 21 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:45:11 笑ったのなんて……いつぶりだろう…… 22 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:48:39 「もしかして、あなた達は人間?」「そうよ。」「人間って……ケーキでしか見た事無いわ……。案外、吸血鬼に似た種族なのね。」「……よかったな。」「羽が無いわね。パチュリーと咲夜と同じ……。」「咲夜も人間だからな。」「へー。」「興味なさそうね。」「10年に1度会うくらいだわ。」 23 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:52:31 「……ねぇ、人間って強いの?」「そりゃあ、な?」「まぁ、雑魚には負け無いわ。」「ふーん……ねぇ、弾幕ごっこしない?強さを確かめたいの。」「瞬殺してやるぜ」「まぁ怖い。」「随分と余裕なのね?」「そりゃあ、伊達に495年生きて無いわ。」 24 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 09:55:11 「じゃあ行くわよ、フランドール。」「なんで名前を……っ」「伊達に巫女やって無いわ」「解答になって無いけど」「なんでも良いじゃ無い」「では行くぜ………恋符「マスタースパーク」ッッ!!!」 25 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 10:05:21 「1本の線なんていくらでも避けられるわ。大事なのは数よ。弾幕は数よ。禁忌「フォーオブアカインド」!」「EXらしい攻撃ね。」「数はいくらでも誤魔化せるぜ?でも数も大事っちゃあ大事だな。数とパワーを持ち合わせたスペカ……恋心「ダブルスパーク」!」「序盤から撃ちまくると死んじゃうよー?」「平気だぜ。」「禁弾「スターボウブレイク」!これは数が多いわよ……ふふふっ」 26 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 10:09:00 「……安置と言うものがあってだな。」「!?」「数は0に等しいわよ。」「怯むか!……禁忌「クランベリートラップ」!これも数で勝負よ!」「おお、こわいこわい」「横から失礼……霊符「夢想封印」」「きゃあっ!……危ないわね……魔理沙……。」「私は博麗霊夢よ。」「そうだっけ?」 27 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:26:58 ……楽しくなってきたな……。「ふっ……ふふふ…………」「ど、どうしたフラン……。」霊夢と魔理沙にあげるよ、死の攻撃をね……。「私、本気で闘う!」「望むところよ。」「禁忌「レーヴァテイン」!」 28 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:30:10 ガシャーン ドカーン壊れる天井。なかなか剣は2人に当たらないなぁ……。「やばいぞ、ここは危ない。壊れてきてる!」「弾幕ごっこは一旦止めにしましょう!」「…………」今更、止めるの………………? 29 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:32:44 今更止めるなんてつまらないよ……。今までは、人が居ないのが日常だった。だけど…………楽しい遊びを見つけてしまった。霊夢や魔理沙ともっと遊びたい!「逃がさないよ…………!」 30 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:34:52 「そんな事言ったって……!」「館が保つか分からないわよ!」「……やだ。……やだっっ!!!」怒りと悲しみと辛さをぶつけて剣を振るう。ピチューン 31 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:37:52 「ま、魔理沙!」「……ゲームオーバー……だ………。」「!!」「ふふっ、あと霊夢だけだね!」剣を振るう、振るう、振るう。霊夢は避け続ける。その間にも、地下室は……いや紅魔館は壊れ続けていた。 32 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 13:42:22 「夢符「封魔陣」!」「わあっ、霊夢の本気だー!」今度は私が羽を羽ばたかせ、逃げ回る。「禁忌「カゴメカゴメ」!」「!」霊夢が一瞬ひるんだ。けれど、無駄のない動きで線を避ける。 33 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:00:32 そして、紅魔館がいよいよ崩れた。「きゃ…………っ!」 34 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:00:40 35 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:01:55 私は1人、立っていた。とても、自由なのに……涙が込み上げてきた。 36 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:03:45 前には崩れた紅魔館と……山積みになった、肉の塊。その、肉は_____肉の元の姿は_____ 37 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:27:58 「フランドール・スカーレット……さん?」後ろから呼びかけられ、振り返る。すると、金髪リボンのついた穴から上半身が出てる人がいた。「あなたは……」「八雲紫よ。ところで、〝これ〟が何か分かるかしら?」紫の持ち上げた、肉は……「博麗………………霊……夢…………」「そうよ。」 38 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:31:55 「博麗霊夢が死んだ……博麗の巫女が死んだ……。」私を試す様に霊夢が死んだと繰り返す紫。「どういう事か分かるかしら?」「…………」無言で首を振る私。「結界を守る人が居なくなったって事よ。」「……?」そう言われても良く分からない。「幻想郷を守る人が1人居なくなったの。」「幻想郷を……守る人…………」 39 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:34:43 「あなたを抹消するわ、フランドール・スカーレットさん。」「!」紫の手から新たな黒い空間が出てくる。そこへ私は吸い込まれていく。手をかざしても空間は消えない。いやだ、いやだ。消えたくない。助けて、死んでしまう。誰か、このまま死ぬなんていやだ。 40 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 19:35:45 誰か、助けて_____ 41 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:27:33 __________________________私は、守矢神社の掃除を終え、博麗神社へと移動していた。霊夢さんが居なくなって1ヶ月。博麗神社の掃除法や伝統も少し覚えた。「レミリアさん………」大きな石の前で手を合わせるレミリアさんは、元気が無い。それはそうだろう。妹の骨すらないお墓があるのだから。自分の異変のせいで家も妹も居なくなったのだから……。 42 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:32:42 「あ……早苗…………。」「おはようございます。」「おはよう…………」「もう帰られるんですか?」「ええ……ここに居ると辛いの……。」「そう……ですよね……。」 43 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:36:54 境内の掃除を終えて、最後に霊夢さんとフランさんのお墓掃除になる。咲夜さんや美鈴さん、パチュリーさんや魔理沙さんたちは紅魔館のあった場所にお墓がある。2人とも、紫さんやレミリアさんがお墓を掃除をして居るので、汚くは無いが……。「あれ…………?」フランさんのお墓の前に、何かが落ちている。「これって…………。」 44 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:37:56 汚れているが、これはまさしく……フランさんの帽子……だった………… 45 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/26(日) 20:41:54 ……終わりになります。はっきり言ってこの物語、>>1の部分を書きたかっただけです。こんな暗いendになるとは思いませんでした。なんだか「お姉様なんて死んでしまえ!」みたいなフランが多いと思ったので、レミリアを健気に思うフランを書きたかったんですが……これはひどい。どこが健気なんでしょうかね(笑)っていうかそもそも、誰か読んでたのかなぁ……。 46 : てつぶん : 2015/04/26(日) 22:45:18 楽しませて頂きました!乙です! 47 : 波紋0YLstn42A6 : 2015/04/27(月) 19:09:34 てつぶんさんありがとうございます。読んでくれてる人が居たなんて感激です! 49 : 名無しさん : 2016/12/02(金) 18:46:57 漢方専門店:http://zzleshirts.com/威哥王:http://zzleshirts.com/p250.html紅蜘蛛液体+壮陽丹:http://zzleshirts.com/p35.html巨人倍増:http://zzleshirts.com/p2.html紅蜘蛛:http://zzleshirts.com/p39.html狼1号:http://zzleshirts.com/p100.html淫インモラル:http://zzleshirts.com/p651.htmlRU486:http://zzleshirts.com/p58.html速勃100(ハヤボツ100):http://zzleshirts.com/p811.html米国金根:http://zzleshirts.com/p812.html魔鬼天使 Muira.PuamaII:http://zzleshirts.com/p347.htmlビグレックス:http://zzleshirts.com/p198.html男宝:http://zzleshirts.com/p329.html巨根カプセル:http://zzleshirts.com/p4.htmlD10催情剤:http://zzleshirts.com/p74.htmlSEX DROPS:http://zzleshirts.com/p220.html催情剤:http://zzleshirts.com/p74.html蔵八宝:http://zzleshirts.com/p430.htmlSpanish sex drops:http://zzleshirts.com/p170.html房事の神油:http://zzleshirts.com/p409.html ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。