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エレン「この失恋は宝物」【エレハン】(短編)
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- 1 : 2015/03/20(金) 22:58:09 :
- 思いついたので書いてみます。
完全に書き溜めなしで、するつもりもないです。
ひどくなりすぎたら削除するかもです。
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- 2 : 2015/03/20(金) 23:01:14 :
- お!エレハンだ!
期待です
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- 3 : 2015/03/20(金) 23:28:23 :
- >>2 フフフ……
では投下します。
ハンジ「ねえエレン、飲みに行かないかい?」ガチャッ
ある夜、ハンジさんがノックも無しにドアを開けて誘ってきた。
別に、見られてまずいものもないからいいけど、本当にそういう細かいところは気にしない人だなぁ、と、そこも彼女の良いところなのだろう。
エレン「今夜、ですか?」
ハンジ「うん! 誰かと一緒に行きたかったからね。」
エレン「兵長とかじゃないんですか?仲が良いように見えますが……」
ハンジ「あっはっは、リヴァイはあんまりこういう誘いには乗らないからね」ケラケラ
エレン「そ、そうですkリヴァイ「おいエレン、まさか行くとか言わないだろうな?」
ハンジ「おっ、リヴァイ!」
エレン「あ、兵長。でもハンジさんがせっかく誘ってくれたので、」
リヴァイ「なら、俺も行こう。お前をこの奇行種と二人きりで行動させるのは不安だからな。」
エレン「そ、そうですか。」
と、その時、物凄い勢いで階段をかけ下りてくる音が聞こえた。
ダンッ
ミカサ「エレン!」ハァハァ
エレン「え、ミカサ?何してんだ?こんなとこで」
アルミン「ハァ…ハァ……ミカサ、エレンなら大丈夫だから。」
ミカサ「いいえ、このチb兵長では不安、すごく不安。」
リヴァイ「おい、てめぇ……」ギロリ
ミカサ「……」ギロリ
ハンジ「あははは、なら君達も来なよ!」
アルミン「え、いいんですか?」
ハンジ「たまには幼馴染みとゆっくり話でもしたいだろう?エレンはまだ隔離されてるも同然だし…… ね?」
ミカサ「ありがとうございます、分隊長」
ハンジ「じゃあ早速出発だ!」
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- 4 : 2015/03/20(金) 23:47:17 :
- エレン「そういやお前ら、なんであの時あんなところにいたんだ?」
ミカサ「団長が、エレンに会うことを許可してくれた、ので」
アルミン「ミカサ、凄い喜んでたもんね。まあ、僕もすごく嬉しかったけど」
リヴァイ「そういやハンジ、エルヴィンの許可はとってあるのか?」
ハンジ「もちろんさ!多分ミカサとアルミンをエレンの部屋によこしたのもエルヴィンの計らいだったんじゃないの?」
リヴァイ「なるほどな。」
アルミン「分隊長、モブリットさんはどうしたんですか?」
エレン「あ、そういやそうだな。いつも一緒にいるのに」
ハンジ「ああ、モブリットならちょっと体調を崩しててね、今日はいないんだ。」
リヴァイ「どうせ、てめぇがまた無茶させたんだろう。」
ハンジ「むっ、失礼な。私はいつだってやさしいよ!」
リヴァイ「どうだかな……」
アルミン「あはは……」
前方に酒場が見える。
駐屯兵たちが酒を飲み、とても盛り上がっている。
まだ店に入っていないのに酒臭いような気がした。
エレン「あ、あの店ですか?」ユビサシ
ハンジ「ああ、そうだよ。」
リヴァイ「ほぅ、」
中に入るといっそう騒ぐ声が大きくなる。
見回すと知らない人ばかりで、なるべく四人と離れたくなかった。
だが…………
ミカサ「……ハンネスさん!?」
アルミン「え、どこ?」
ミカサ「ほら、あそこ」
アルミン「あ、本当だ!ハンネスさーん!」
ハンネス「ん?おっ、お前ら!ひさしぶりだな!」ヒック
エレン「はは、もう酔ってやがる……」
アルミン「まあまあ、ハンネスさんらしいじゃない。」
ハンネス「お前らまたでかくなったな。随分と大変だったみたいじゃねえか……」
ミカサ「ええ、まあ」
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- 5 : 2015/03/21(土) 00:38:35 :
- 普通に皆と楽しく喋りたいのに、抑えられなかった。
酒臭い空気に犯されていたのかもしれない。
エレン「ハンネスさん、二人で話せねえか?」
ハンネス「ん?どうしたんだ?」
エレン「だ、だめか?」
ハンネス「いや、別にいいけどよ。じゃあちょっと外すわ。」ガタッ
ミカサ「エレン、外は寒いからなるべくはやく」
エレン「ああ。」
暑苦しい酒場から一転、俺とハンネスさんはまだ寒さの残る路地裏にいた。
俺は、想い人を前にして、自分でもわかるほど顔が真っ赤だった。
ハンネス「なんだ?話って、」
エレン「ハンネスさん、俺、……ハンネスさんのこと、好きだ。」
ハンネス「……ん?」
エレン「わかってる。男同士でおかしいことも、ハンネスさんに妻がいることも、わかってるけど、わかってるけど……///」
ハンネス「え、い、いや、その……本気か?」
エレン「俺の目を見てくれ!」ガシッ
ハンネス「……そうか。エレン、聞いてくれ」
エレン「ん、」
ハンネス「俺の同期にも、何人かいたな。訓練兵時代は異性との接触も限られてて、そのまま同性しか愛せなくなったやつを、俺は見たことがある。」
エレン「……」
ハンネス「お前はまだ若いから、特にそうなりやすい。けどな、勘違いだっただけのやつが多いんだ。」
エレン「! ち、違う!俺は本気なんだ!」
ハンネス「まあ、取り敢えず、すまねえがお前の気持ちにはこたえられねえ。」
エレン「……いや、いいよ。わかってた。悪かったな、迷惑かけて……」シュン
ハンネス「いや、迷惑なんかじゃねえよ。勘違いだろうがなんだろうが、お前の気持ちは本物だろ?」
エレン「……え?」
ハンネス「お前が俺を想ってくれたように、お前のことを想ってるやつもいるんだ。お前も、そいつにちゃんと向き合わなきゃいけない。」
エレン「俺を、想ってくれる……」
ハンネス「そうだ。だから、その気持ちは絶対に忘れちゃいけねえんだ。それは失恋だろうが何だろうがお前の糧になるからな。」
エレン「……」
ハンネス「あー、説教くさくなっちまったな。取り敢えず、そのお前を想っているやつと正面から向き合ってやれよ?そうすれば、お前も、本当の答えを見つけられるかもしれねえしな。」
エレン「ハンネス、さん……」
こうして、俺のちょっと特殊な恋は散った。
けど、相手の優しい言葉で、俺は前を向けそうだ。
俺を想ってくれるやつって、誰なんだろうな……
温かい気持ちになった時、幼馴染みの二人が走ってきた。
アルミン「ハンネスさん!エレン!そろそろ戻らないと、エレンは兵長が呼んでたよ」
エレン「え、マジかよ!」
ミカサ「エレン、何の話だったの?」
エレン「……宝物だ!」
ミカサ「宝物?」
ハンネス「……はは!そうだな!よしっ、戻ろうぜ!」タッタッタッ
エレン「ああ!早くしないと兵長に怒られちまうしな!」タッタッタッ
アルミン「あ!待ってよー」タッタッタッ
ミカサ「……」タッタッタッ
宝物、か……
確かにそうだな。
ハンネスさんは大事なことを教えてくれた。
とてもとても、素敵な酔っぱらい。
感謝してるぜ。
ふと、見上げた空は、なんだかいつもより澄んでいて、星がキラキラ輝いていた。
月明かりの照らす路地を走りながら、ふと呟く
エレン「この失恋は、宝物……」
-fin-
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- 6 : 2015/03/21(土) 00:41:20 :
- 短いですが終わりです。
エレン×ハンジだと思った人、お疲れさまです。
が、エレハンの言葉に偽りはないです。
ちょっと罪悪感を感じながらも、凄く書きたくなったので書いてみました。
読んでくださった方、ありがとうございました。
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- 7 : 2015/03/21(土) 09:36:35 :
- 登場人物にハンネスがハンジより手前にあったから まさか…
と思ったらまさかのエレン×ハンネス!
面白かったですww
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- 8 : 2015/03/23(月) 12:58:49 :
- にゃんと!(´゚ω゚`ノ)ノ
新しいww
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