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東京喰種『Academy Ghoul』

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  1. 1 : : 2015/03/13(金) 16:36:21
    今回は、喰種本編ではあまり出ていなかった捜査官のアカデミーを妄想しなが書いていきたいと思います。
    妄想だから、設定が違うかも。
  2. 2 : : 2015/03/13(金) 16:49:02



    少年は今まさに、地獄絵図と呼ぶに相応しい場所に立っている。




    天井から滴る赤い血。
    壁を彩る赤い血。
    床を染める赤い血。
    嗅覚を狂わせるような腐臭。
    身体が八つ裂きにされた死体に、内臓がぶちまけられた死体。
    これを地獄絵図と呼ばずになんと呼ぼうか。




    そして、こちらを見つめる紅い瞳。
    あれは捕食者の眼だ。
    または、新しい玩具を見つけた子供の眼。
    どちらにせよ、少年を狙っていることに間違いはない。




    グチャ、グチャと生々しい音が響く度に鮮血が虚空を舞い、部屋を赤く染め上げる。




    息苦しい。鼻がいたい。頭がクラクラして、意識が飛びそうだ。
    もう、このまま意識を失って、死んだ方がいいかもしれない。
    どうせ喰種からは逃げられまい。




    意識を手放そうとした瞬間、"ジェイソン"のような仮面を被った鱗赫の喰種が飛びかかってきて────。




    意識が飛んだ。



  3. 3 : : 2015/03/13(金) 17:18:15


    「起きる? 寝る? どっち?」




    バシャリ。冷水を 頭から被らされ、強引に意識を現実世界に引き戻される。
    視界がぼやける。
    腕を動かそうとするが、硬い何かに固定されてもい動かない。足もそうだ。
    拘束されているらしい。




    「今から、君の爪を全部剥がしていいかな」




    大柄な喰種はそっと耳元で囁く。
    爪を剥がすだって?




    「ぁ…………やめ…………」




    声が出ない。喉がカラカラに渇いている。




    「じゃあまずは………ぁぁ足の親指!!」




    ペンチのようなもので、爪を掴むと、強引に皮膚から引っ剥がす。




    「ッヅ…………あぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁあああああああああぁぁぁッッッッ!!!?」




    指先が千切れる感覚に襲われ、痛みを逃がそうと必死にもがくが、拘束具がそれを許さない。
    ガチャガチャと金属が擦れる音がする。




    「1000引く7は?」




    わからない。
    こんな痛みの中、答えれない。
    なんて、思ってる内にまた一枚、また一枚と爪が剥がれる。
    そのたびに痛みが迸って、意識を手放しそうになるが、"ジェイソン"はそれをさせてくれない。




    「1000引く7は?」




    「ぅあっぐ、ぁぁっあああああッッッ……きゅうひゃッッッッッヅぁ、きゅうひゃくきゅうじゅうななッ………あぁぁぁぁぁぁあああッ!!」




    「ヤベェエェェェ人間ってぶっ壊れるぅぅぅヤベェエェ楽しぃぃぃいい!!!」




  4. 4 : : 2015/03/13(金) 17:26:36



    痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
    なんだこいつは。狂ってる。
    俺は喰種じゃないんだぞ。再生なんてしない。
    なのに、なのになんで──────




    ─────眼球をくり貫いた?




    「あっっっっっはははぁぁはははははははははははははははははははばあぁぁぁああはばははばばばばばばばあ左眼が見えないよおかしいな真っ暗になってるもしかしてははっははアアハハハ眼球が無くなったのかなぁぁぁああははははははははは!!!!」




    もう、数日もの間こうだ。
    少年は喰種じゃないから、再生しない。




    傷口をナイフで刺したり穴が空いた眼球をフォークで抉ったり爪が剥がれて露出した指先に針を突き立てたり肘や膝の可動範囲を広げたり皮膚に炎を灯したり。




    死なない程度に、 少年を徹底的に痛めつけた。
    ただの暇つぶしで。
  5. 5 : : 2015/03/13(金) 17:33:16



    そしてとある日、追い討ちをかけるようにして悲劇が少年を襲った。




    「里見くん、ちょっと趣向を懲らしてみたんだ。君は────」




    後ろ手を組む"ジェイソン"は、パッと両手を突き出すと。




    「ぁ…………ぁぁぁあ…………」




    クラスメートが、二人いた。
  6. 6 : : 2015/03/13(金) 17:40:37



    「男と女っ、どっちを殺すか────」




    ────え ら べ




    そんなの、そんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなのそんなの。




    「無理に決まってるだろ…………!」




    「選べよ。選べよえらべえらべえーらーべッ!!」




    「選べない……だって、だってこんなの……、俺が殺したみたいじゃないか…………」




    涙が溢れる。
    どうして自分がこんな風にならねばならないのだ。
    そうだ、そういえばこいつが言ってたな。




    『この世の不利益は当人の力不足』




    そう。まさにそうだ。
    弱者は死に、強者は生きる。
    なんて単純で、理不尽なんだろう。



  7. 7 : : 2015/03/13(金) 17:43:00



    俺は弱者だから、弱いから。
    結局選べずに。




    二人を見殺しにした。





    そこからはあまり覚えてない。
    CCGが突入してきて、"ジェイソン"は逃げて、俺は何故か、生きてた。























    ────五年後。
  8. 8 : : 2015/03/14(土) 22:27:13
    期待です☆
  9. 9 : : 2015/03/16(月) 22:21:15
    甘ちゃん期待

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yaya

Very Sweet

@yaya

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