この作品は執筆を終了しています。
日向「魂の伴侶・・・?」
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- 1 : 2015/03/03(火) 17:31:15 :
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眼日需要上げプロジェクトの一貫SSです。
腐向け注意です。
キャラ崩壊注意です。
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- 2 : 2015/03/03(火) 17:38:43 :
図書館にて
日向「うーん・・・」
左右田「お、日向じゃん!!図書館にいるなんて珍しいじゃんか。どうしたんだよ?」
日向「左右田か。ちょっと調べものを・・・」
左右田「辞典?何調べてたんだよ」
日向「なぁ、左右田・・・
伴侶って何だ?」
左右田「はぁ!?」
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- 3 : 2015/03/04(水) 19:57:07 :
左右田「(は、伴侶ってあれだよな、仲間とか配偶者の事だよな!?)な、なんでその言葉の意味調べてるんだよ・・・」
日向「田中に言われてさ。「貴様は俺様の魂の伴侶なのだから!!」とか」
左右田「・・・」
左右田(あいつ・・・ホモかよ。い、いや!!前者の意味かもしれないし!!)
日向「そういってアイツ顔を真っ赤にして逃げてったんだよなぁ・・・なんだったんだ?」
左右田(・・・ソウルフレンドがホモの毒牙に・・・!!)
日向「なぁ、伴侶って何だ?」
左右田「それは・・・俺の口からはとても。自分で調べた方がいいんじゃね?」
日向「そっか。わるいな、引き留めて」
左右田「いや、大丈夫だ。それにしてもお前って田中が意味不明な言葉発する度に辞書で調べてるのかよ?」
日向「ああ。アイツの事もっと知りたいし、アイツと話すのけっこう好きだしな・・・」
左右田「へ、へぇー・・・」
左右田がひきつった笑みを浮かべると図書館のドアが物凄い勢いで閉められていた。
バタン!!
日向「!?な、何だ?」
左右田「誰か・・・居たのか?」
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- 4 : 2015/03/04(水) 21:15:31 :
熱い。
身体が熱い。
田中「何故だ、何故・・・奴は・・・」
口から溢れる何故という言葉。走ってきたため乱れた呼吸に暴れる心臓を右手で抑える。
田中「俺様のために・・・?」
日向と左右田の会話を彼は聞いていた。
自分の事を笑顔で話す日向に息が止まり、手にしていた動物図鑑を落としそうになった。
田中「くっ!!静まれ、我が心臓よ!!」
気がついたら、好きになっていた。
最初は友情とも違う感情に戸惑っていた。
彼とふれあう度に心臓が暴れだし、そして・・・途方にくれるのだ。
握手という名の契約を結んだ・・・あれはついさっきのような気がして田中は握手をかわした右手を見た。
熱い。
田中「日向・・・俺様は・・・」
その先の呟きは風に吹かれて消えた。
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- 5 : 2015/03/05(木) 12:58:33 :
日向「おっ、あったあった。伴侶・・・仲間や配偶者の事?なるほどな」
日向は辞書を閉じ、一息ついた。
日向「仲間・・・か。素直にそう言えばいいのに」
辞書をあった場所に戻し、図書館から出ようとしたとき、出口付近に動物図鑑が落ちている事に気がついた。
日向「?なんでこんな所に動物図鑑が・・・」
日向は疑問を持ちながらも動物図鑑を戻し、今度こそ図書館から出ていった。
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- 6 : 2015/03/06(金) 11:59:13 :
夕食の時間になった。
終里「なぁ、まだ食べちゃいけねーのか?」
豚神「ダメだ。まだ全員揃っていない」
左右田「誰がいないんだ?」
ソニア「いないのは狛枝さん、罪木さん、田中さんですね・・・」
九頭龍「狛枝と罪木はともかく、田中が来てねーのは珍しいな」
日向「(いつも時間きっかりにくるはずなんだが・・・)俺、呼びに行ってくるよ」
小泉「私も行くわ。蜜柑ちゃんと狛枝はまかせて」
日向「ああ、頼む」
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- 7 : 2015/03/06(金) 12:50:27 :
田中のコテージのチャイムを鳴らす。しばらくしてドアから声が聞こえた。
田中「・・・日向か」
日向「田中、どうしたんだ?夕食の時間過ぎてるぞ。体調でも悪いのか?」
田中「・・・今宵は満月だ。俺様の中の悪魔の力が暴走し始めている・・・今は俺様の魔力で無理矢理抑えているが・・・いつ解き放たれるかわからん・・・くっ!!だ、だから・・・俺様は来ないと伝えろ・・・」
日向「だ、大丈夫か!?罪木に見てもらった方が・・・」
田中「大丈夫だ。心配などいらぬ・・・」
日向「そうか・・・わかった。お大事にな」
田中「・・・くっ」
日向が去った後、田中は頭をドアに打ち付けた。
田中「日向・・・っく、考えるな、考えるな・・・即刻この想いを捨てねば・・・」
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- 8 : 2015/03/06(金) 14:37:08 :
豚神「遅いぞ日向・・・?田中はどうした?」
日向「気分が悪いから来ないってさ」
罪木「ふえぇ!?た、大変ですぅ!!私が様子を見に行きます!!」
日向「いや、いい。今はそっとしといてやれ」
罪木「そ、そうですかぁ・・・」
豚神「来ないものは仕方ないな・・・食っていいぞ」
終里「よっしゃーーーー!!!」
日向「花村、田中に夕食を届けたいんだけど」
花村「ンフフ、お安いご用だよ!!」
日向「言っておくが、変なものいれるなよ・・・」
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- 9 : 2015/03/09(月) 10:53:12 :
田中「ハァ・・・ハァ・・・」
左腕の包帯は解かれ、血が滴っている。日向の顔が思い浮かぶ度、刃物で左腕を傷付けた。日向を意識から外すため、日向への想いを断ち切るために。
田中「邪念を捨てねば・・・くっ」
傷を止血し、その上に包帯を巻く。
田中(こうすればバレる事はあるまい)
日向がこの事を知れば自分を責め立てるだろうから
田中「・・・くっ!!また日向の事を!!」
ピンポーン
日向「田中ー!夕食持ってきたぞ」
田中「っ!!・・・そこにおいておけ」
日向「本当に大丈夫なのか?顔見せてくれよ」
田中「・・・できぬ」
右手をかたく、握りしめた。
今ドアを開ければ、今までの葛藤が台無しになってしまう気がした。
日向「・・・どうしたんだよ、田中。何かあったのか?」
田中「余計な詮索をするな・・・立ち去れ」
その震えた声は命令というより懇願のような気がした。
日向「・・・わかったよ。でも俺にできることがあるなら何時でも力になるからな」
そう言って日向は去った。
田中「日向・・・貴様の優しさが今は痛い・・・」
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- 10 : 2015/03/13(金) 15:06:41 :
- 翌日。
採取の日だが、田中の姿はなかった。
日向(後で様子を見に行こう)
そう思って採取表を配っていると、田中がやってきた。
豚神「遅いぞ、何をしていた」
田中「・・・すまない」
日向「珍しいな。まぁ次からないようにな」
田中「あ、ああ・・・」
日向は田中とのやり取りに疑問を感じていた。
いつもの田中なら「ハッ!!雑種風情が俺様に指図するな!!」とか反論するはずだからだ。
日向(何か、あったのか?)
そう思いつつも本人に問い詰める事などできず、日向は自分の採取場所へ向かった。
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- 11 : 2015/03/13(金) 16:08:24 :
田中「っ!!・・・」
田中は採取に苦戦していた。
傷つけた左腕が悲鳴を上げていた。それでも田中は痛みを堪え、ツルハシを振るっていた。
左右田「おーい、そっちはどう・・・テメェ!!」
ソニア「きゃあ!!田中さん!!!」
田中「騒がしいな・・・何事だ」
左右田「何事って・・・大丈夫なのかその左腕!!」
左右田に言われて見てみると左腕に巻かれた包帯が赤く染まり、血が滴っていた。傷口が開いたのだろう。
ソニア「罪木さん呼んできます!!」
左右田「ちっ、簡単に止血するぞ!文句言うなよな!!」
田中「・・・」
その後、駆け付けた罪木によって応急手当てを受けた。
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- 12 : 2015/03/16(月) 09:15:02 :
罪木「ふゆぅ・・・しばらくは安静にしててくださいねぇ・・・」
田中「ああ・・・」
罪木「田中さん・・・その傷、自分で付けたものですねぇ?」
ソニア「え!?どういうことですか!?」
罪木「傷のつきかたが違うんですよぅ・・・これは自然な傷のつきかたではないんです・・・」
左右田「自分で付けたって・・・どういうことだよ!!」
田中「・・・貴様らには関係ない」
罪木「ひゃう!?ご、ごめんなさぁい!!」
左右田「・・・もしかして、日向の事か?」
田中「な・・・!」
ソニア「左右田さん、何か心当たりでも?」
田中「き、貴様、何を言っている?お、俺様が人間風情に悩むなど・・・」
左右田「はぁー・・・お前って本当にわかりやすいよな」
左右田がため息をつくと、真面目な顔をして田中を見た。
左右田「お前、日向の事好きか?」
田中「な、何を言う。俺様は奴の事など何とも・・・しかも奴は雄なのだぞ!?」
左右田「じゃあ俺が奪ってもいいんだな?」
田中「!!それ・・・は・・・」
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- 13 : 2015/03/16(月) 10:22:49 :
嫌だ。その一言が頭をよぎった。
左右田「はぁ・・・何で男の恋路を後押ししなきゃいけねーんだよ・・・」
田中「貴様・・・」
左右田「聞いただけだ。俺は日向の事そういう風には思ってねーよ」
田中「俺様は戸惑っているのだ・・・このような感情に・・・日向といると心がざわめく。日向が笑うと胸が痛む・・・」
ソニア「田中さん・・・そこまで日向さんの事を・・・」
田中「だから諦めようとした」
ソニア「え・・・?」
田中「俺様がこのような感情を日向に向けていては友として俺様と接している日向に悪いだろう」
左右田「お前なぁ・・・それを日向が知ったらどうなると思う?自分が悪いと責め立てるだろ?」
田中「・・・分かっている」
左右田「分かっているなら・・・」
田中「だからこそだ。奴には俺様の事で悩んでほしくはない」
ソニア「田中さん・・・」
左右田(クソ・・・どうにもなんねーのかよ!!)
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- 14 : 2015/03/16(月) 10:58:48 :
- 採集終了後、日向は田中を探していた。
日向「田中・・・いないのか?」
中央の島をぐるりと回ったが、田中の姿はなかった。
日向「おーい、罪木」
罪木「ひゃう!?な、何でしょうか・・・?」
日向「田中知らないか?」
罪木「た、田中さんは怪我をしたのでぇ・・・コテージで安静にしていると思いますぅ・・・」
日向「怪我?あいつ怪我したのか?」
罪木「は、はいぃ・・・失礼しますぅ」
罪木が去った後、日向は一人空を見上げてため息をついた。
日向「・・・何か調子狂うなぁ」
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- 15 : 2015/03/16(月) 11:07:57 :
- 夕食の時間になったが、田中は来なかった。
澪田「眼蛇夢ちゃん、遅いっすねー」
日向「俺見てく・・・」
左右田「いや、俺が見てくる・・・罪木、こい」
罪木「は、はい!!」
日向「・・・」
二人がいくならいいかと思い、日向は上がった腰を再び下ろした。
日向(あいつ・・・一体どうしたんだろ)
日向の頭は田中の事で一杯になった。
日向(?なんで俺、田中を気にしてるんだ?)
わきかけた疑問は狛枝が起こした料理が全部引っくり返るという不幸によって消え去ってしまった。
日向「お前何やってんだよ!!」
花村「用意した料理がぁぁぁぁぁ!!!」
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- 16 : 2015/03/31(火) 14:35:32 :
- もうこのお話は書かれないのですか?
私的には凄く好みの話なので続けていただきたいです!
応援しています!
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- 17 : 2015/04/01(水) 23:12:49 :
- >>16
ありがとうございます。下書きは終えているので少々お待ちください。
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- 18 : 2015/04/01(水) 23:26:53 :
- ピンポーン
罪木「田中さーん・・・大丈夫ですかぁ・・・」
左右田「生きてっかー?」
田中「・・・いるぞ」
罪木「ふゆぅ・・・傷の具合を見せてくださぁい・・・」
左右田「お前・・・まさか、また傷つけてんのじゃねーのか!?」
田中「・・・入れ」
田中のコテージ内は獣臭に混じって微かに血の臭いがした。
田中「・・・また傷口がひらいた」
罪木「ふええぇー!?先にいってくださぁい!!」
罪木が再び応急手当をしている間、左右田は田中を睨んでいた。
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- 19 : 2015/04/01(水) 23:32:36 :
田中「何だ、雑種」
左右田「何でお前、日向への気持ち素直に受け入れないんだよ?」
田中「・・・生への冒涜だからだ」
左右田「はぁ?」
田中「この世の生物は皆雄雌で交尾し、子孫を作るだろう?雄同士、雌同士ではそれが叶わぬ・・・それが俺様の考えだ」
左右田(こいつはこいつなりの考えがあるんだな・・・)
罪木(ふゆぅ・・・流石飼育委員ですぅ・・・でも、本当にそれでいいんですかぁ?)
田中「・・・苦しむのは、俺様だけでよい」
ソニア「それは違いますよ!!」ババーン
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- 20 : 2015/04/01(水) 23:38:42 :
田中「!?闇の聖母!?」
左右田「ソニアさん!?」
ソニア「ごめんなさい!!気になって来てしまいました」
田中「・・・どういう意味だ?」
ソニア「ノヴォセリックでは同性愛は当たり前田のクラッカーなのです!!愛に年齢も性別も関係ありません!!」
左右田「そ、ソニアさん・・・良いこといった!!」
罪木「そ、それにぃ・・・日本はどちらかというと男色文化なのでぇ・・・な、生意気言ってすみませぇん!!」
田中「・・・し、しかし、それでは子孫が」
ソニア「我が国には養子制度があって、育てられなくなった子供を同性カップルや不妊症の人たちに育ててもらうというものです」
罪木「に、日本にもありますよぉ・・・」
田中「・・・俺様は」
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- 21 : 2015/04/01(水) 23:45:41 :
- 左右田「フラれるのが怖いのはよくわかる・・・しかも同性だしな。でも、ここで踏み出さないときっと後悔するぞ。花村や狛枝だってアイツを狙ってるしな」
田中「!!・・・」
ソニア「田中さん、もう悩まないで。貴方が苦しそうだとわたくしも辛いのです」
罪木「ふゆぅ・・・田中さん、が、がんばって下さいねぇ・・・私は保険委員ですから、メンタルの面でケアしますぅ・・・」
田中「貴様ら・・・どうしてそこまで」
左右田「仲間だろ、俺達」
田中「!!」
ソニア「そうですよ!!仲間を助けるのは当然です!!」
罪木「わ、私たちは・・・クラスメートですからぁ・・・あっ!クラスメートなんて生意気言ってすみませぇん!!」
田中「貴様ら・・・あ、ありがとう・・・ございます・・・」
左右田(ライバルが減ったぜ!!)
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- 22 : 2015/04/01(水) 23:52:27 :
日向「・・・」
日向は夜空を見上げていた
日向(田中・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
田中「ハッ!!貴様の魔力は精々5だ!このゴミめ!!」
田中「ここから出られたら、見せてやらん事もない」
田中「貴様も中々わかってきたではないか」
田中「そんなこと言い出したら・・・あの女が傷つくだろう・・・!!」
田中「これにて契約完了だ。俺様の許可なく、死ぬことは許さん・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日向(最近、俺を避けているな・・・俺は仲間じゃなかったのか?それとも俺が何かしたのか?・・・明日、聞いてみよう)
夜空の星々はただ、キラキラと瞬くだけだった。
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- 23 : 2015/04/01(水) 23:59:29 :
- 翌日、日向がレストランへ向かうと珍しく全員揃っていた。
日向(田中、大丈夫そうだな)
豚神「そろったな、では食べようか」
日向(平和だな・・・いつもこんな風ならいいのにな)
田中「日向」
日向「わっ!?背後に立つなよ!!ビックリしただろ!!」
日向の反応にも聞こえない様子で田中は日向を後ろから抱き締めた。
左右田「ぶっ!!」
罪木「ふえっ!?」
ソニア「ガタッ」
その他「!?」
日向「た、田中!?ど、どうしたんだよ!?」
田中「日向・・・」
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- 24 : 2015/04/02(木) 00:06:30 :
- 左右田(昨日と完全に別人じゃねーか!!)
罪木(きっと押さえ付けていた反動ですねぇ・・・)
左右田(俺達の励ましで吹っ切れた感はあるな)
左右田・罪木((それにしたって変わりすぎだろ/ですぅ!!))
日向「田中・・・離してくれないか?恥ずかしいんだけど・・・」
田中「拒否する」
左右田「お前なぁ・・・そういうのは二人きりの時にやれよ!!俺らの前でやるなよ!!悲しくなるだろうが!!」
田中「・・・」ギュウウウウ
左右田(ダメだ!!完全にデレモードだ!!)
ソニア「これがジャパニーズボーイズラブなのですね!!」キラキラ
左右田「ソニアさーん!?」
日向「田中、離れてくれないと飯食えないんだが・・・」
田中「・・・」バッ
田中はバツの悪そうな顔をしてレストランから去った。
日向(・・・何だったんだ?)
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- 25 : 2015/04/05(日) 01:09:54 :
- 面白いっす期待ッス
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- 26 : 2015/04/06(月) 20:50:38 :
- >>25
期待ありがとうございます!
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- 27 : 2015/04/06(月) 21:03:46 :
- 自由時間になった。
日向「今日は誰と過ごすかな・・・」
田中「日向」
日向「おっ、田中か?どうしたんだよ」
田中は黙って懐からお出かけチケットを差し出した。
日向「お前から誘いにくるなんて珍しいな」
田中「俺様はただ、貴様と過ごしたいだけだ」
日向「そうか、じゃあ・・・」
澪田「創ちゃん、創ちゃん!!唯吹とデートするっすー!!」
日向「澪田!!」
田中「・・・」
澪田「あー!!もしかして眼蛇夢ちゃんもデートのお誘いっすか!?」
田中「そうだ。だから貴様は邪魔するな」
日向「はぁ!?」
澪田「キャー!!眼蛇夢ちゃんコワイっすー!!でも唯吹も譲れないっすー!!じゃんけんで決めるっす!!」
田中「よかろう。決着をつけてやる」
日向「決着って何のだよ!?」
澪田「負けねーっすよ!!じゃんけんポン!!」チョキ
田中「・・・俺様の勝ちだな」グー
澪田「うぎぎ・・・眼蛇夢ちゃん強すぎっす・・・デートの権利は眼蛇夢ちゃんのものっす!!唯吹は失礼するっす!!」
そういって澪田は嵐のごとく去っていった!!
日向「・・・えーと、何処いく?」
田中「貴様が決めろ」
日向「・・・じゃあ映画館行くか」
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- 28 : 2015/04/06(月) 21:20:43 :
- 映画館にて
日向「ポップコーンもいいけど、たまにはホットドッグもいいな」
田中「・・・フン」
日向はホットドッグ、田中はカレー味のポップコーンを片手に席に座っていた。
日向「ケチャップ、多すぎたか・・・」モグモグ
田中「日向、顔に紅き果実から創造せし液体がついているぞ」
日向「普通にケチャップって言えよ・・・どこだ?」
田中「俺様がぬぐってやろう。光栄に思うんだな」
言い終わるや否や、田中は日向の顔を舐めた。
日向「!!?」
田中の行動に日向は真っ赤になった。
日向「な、なな、何やってんだよ!?」
田中「何って・・・ぬぐってやっただけだが?」サラリ
日向「お、お前なぁ・・・ティッシュ使うとかあったろ!!」
田中「知らんな」
日向(は、反省してないし・・・でも嫌じゃなかった・・・って俺は何考えてるんだ!?相手は男なんだぞ!?)
田中「おい、どうした?」
日向「な・・・何でもないぞ・・・」
田中「本当か?顔が赤いぞ」
日向「ほ、本当に何でもないって!!ほら、映画始まるぞ!!」
-
- 29 : 2015/04/06(月) 21:26:23 :
日向「今日は本当に楽しかった。ありがとうな、田中」
嘘だ。本当は田中の行動が気になって映画の内容など頭に入ってこなかった。
田中「ククク・・・俺様がわざわざ時間を割いてやったのだ。ありがたく思え」
日向「誘ってきたのはお前だろ・・・」
田中「ぐっ!!」
日向「それじゃあな!」
田中「ま、待て!!」
外に出ようとした日向を田中は止めた。
日向「な、何だよ・・・」
田中「晩餐が終わり次第、俺様の居城(コテージ)にこい」
日向「わ、わかったよ・・・」
日向(何なんだよ・・・田中は俺をどうしたいんだよ・・・)
-
- 30 : 2015/04/06(月) 21:40:51 :
日向「十神、ちょっと相談したい事が・・・」
豚神「日向か。珍しいな、何だ?」
日向「田中の事でちょっとな・・・」
澪田「眼蛇夢ちゃんの事っすかー?!唯吹も聞きたいっすー!!」
日向「別にいいけど・・・邪魔するなよ?」
日向は豚神と澪田に映画館での出来事を話した。
豚神「なるほどな・・・」
日向「田中の行動の真意がわからなくてさ・・・」
豚神「日向・・・お前は・・・あの田中の行為が嫌だったか?」
日向「そ、それは・・・嫌じゃ・・・なかった・・・かも」
豚神「そうか」
日向の返答に豚神は満足げに笑った。
豚神「その気持ちがお前の答えだろう」
日向「俺の・・・気持ち」
脳裏に浮かんだのは田中の姿。
日向(そっか。俺は田中の事・・・)
澪田「創ちゃん」
澪田が真剣な表情で日向を見ていた。
澪田「眼蛇夢ちゃん、本気で創ちゃんの事好きだよ。眼蛇夢ちゃんに中途半端な好きを返しちゃダメだよ。眼蛇夢ちゃん、すごい悩んでたって和一ちゃんが言ってたから」
日向「田中・・・ずっと前から、俺の事」
豚神「行ってこい。見届けてやる」
日向「・・・ああ!!」
-
- 31 : 2015/04/06(月) 21:48:40 :
夜、日向は田中のコテージの前にいた。
日向(改まると緊張するなぁ・・・!!)
震える指先をインターホンに押し付けた。
ピンポーン
田中「入れ」
日向「おじゃましまーす・・・」
中に入るとそこにはロッキングチェアに座っている田中がいた。
日向「四天王は?」
田中「深き闇の中に落ちている」
日向「普通に寝てるって言えよ・・・」
巨大ゲージには布が掛けられている。
日向「で、俺に何の用だ?」
田中「・・・」
田中はやや緊張した面持ちで椅子から立ち上がった。
田中「日向、俺様は・・・「好きだ」なっ!?」
田中の言葉を遮り、日向はハッキリとした口調でそう言った。
-
- 32 : 2015/04/06(月) 22:03:40 :
-
日向「お前の事が好きだ。どうか付き合ってほしい」
恐る恐る田中の顔を見ると耳まで真っ赤に染まり、ストールで目元まで隠している。
田中「に、人間の分際で・・・生意気だぞ!!」
日向「生意気って・・・俺はけっこう真面目にだな・・・」
田中「・・・俺様が先に言い出そうとしていたというのに・・・」
日向「えっ?」
後ろを向いてぶつくさと呟く田中に日向は吹き出しそうになった。
日向(子供かよww)
田中「日向、目を瞑れ」
日向「?わかった」
日向が目を瞑ると唇に柔らかな感触を感じた。驚いて目を開くと目の前に田中がいた。
田中「これで契約完了だ。貴様はたった今、特異点から魂の伴侶になった」
日向「伴侶って・・・配偶者の事だよな!?」
田中「そうだが?貴様には俺様と共にいてもらおう。奴隷兼下僕兼召使兼生贄兼恋人としてな!!」
日向「今最後違うの混ざってなかったか?」
田中「き、気のせいだ・・・それよりも覚悟はあるのだろうな?」
日向「なけりゃ、こんなことは言わねーだろ」
田中「後悔しないな?」
日向「しない」
田中「そうか」
ニヤリと笑った田中の企み笑顔に日向は嫌な予感を感じていた。
次の瞬間、日向はベットに放り込まれた。
日向「!?」
田中「これから繁殖の儀を行う」
日向「え、ちょっ!!俺男なんですけど!?」
田中「問答無用!!」
日向「ギャアアアアアア!!!」
ー完ー
中途半端に終わってすみません!!
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