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苗木「バレンタインかー。」

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  1. 1 : : 2015/02/14(土) 21:59:44
    ・バレンタインなので、書きます。
    短いです。
  2. 2 : : 2015/02/14(土) 22:06:53
    苗木「今日はバレンタインデーか・・・。うーん、できれば貰いたいところだけど・・・、変に期待しないほうがいいよね。」

    苗木「学校に行こう。」




    ~学校~

    苗木「おはよー。」

    朝比奈「あ、なえ・・・」

    桑田「オッス!苗木!」

    山田「おはようございますですぞ!苗木誠殿!」

    苗木「わっ、ど、どうしたの?」

    桑田「どうしたって、挨拶しただけじゃねえか! なあ! 山田!?」

    山田「そうですぞ! さぁ元気におはようございますですぞ!」

    苗木「う、うん・・・おはよう。」





    桑田(苗木が女子からチョコを貰えるのはもうわかりきったこと!)

    山田(ならば・・・我らは全力でそれを阻止するのみ!)

    苗木「えっと、とりあえず席に・・・。」

    桑田「おう! そうだな! オラ、いくぞー!」




    朝比奈「ぐぐぐ・・・。ま、まだチャンスはあるよね・・・!」
  3. 3 : : 2015/02/14(土) 22:16:55
    桑田「んでよー、俺が投げたボールがさ。」

    苗木「あの、桑田クン、山田クン。そろそろ授業始まるよ?」

    桑田「お、そうだな。じゃあなー。」

    山田「失礼しますぞ。」




    ~1時間目終了~

    苗木「ふう、次の授業の準備でも・・・。」


    舞園「あ、あの! なえ」

    葉隠「苗木っちー!ちょっと助けてくれー!」

    苗木「え、どうしたの? 葉隠クン。」

    葉隠「ちょっと飲み物買いたいんだけどよ、1万円しかなくって、逆に困ってるんだべ。ちょっと、貸してくんねーか?」

    苗木「あ、うん。それくらいなら構わないけど。」

    葉隠「サンキュー! お礼に今日苗木っちがチョコもらえるか占ってやんべ。」

    苗木「え、いつもなら10万とか要求するのに・・・。」

    葉隠「細けえことは気にすんな! んじゃいくぞー。」

    葉隠「むむっ、出たべ! 苗木っちは今日チョコを大量に貰えるって出たべ!」

    苗木「ええええ・・・。なんか信じられないんだけど・・・。」

    葉隠「はっはー! まぁ占いだから気にするも気にしいないも本人しだいだべ! じゃあありがとなー!」



    苗木「でも、もしもらえるなら嬉しいかな・・・。」

    舞園「あ、あの苗木君。」

    苗木「あ、舞園さん。どうしたの?」

    舞園「えっと、その・・・。」

    桑田「苗木ー! んん? 舞園ちゃんと話し中か?」

    苗木「えっと、うん。それで、舞園さん? 何か用?」

    舞園「あ、いえ! やっぱりなんでもないです・・・。」


    苗木「あ、行っちゃった。どうしたんだろう。」

    桑田「さぁな。」

    桑田(ふう、今のぜってー、チョコ渡す気だったよな・・・。舞園ちゃんからもらえるとか羨ますぎんだろ!)

    桑田「お、次もう始まりそうだから行くな。」

    苗木「あ、うん。じゃあね、桑田クン。」
  4. 4 : : 2015/02/14(土) 22:24:49
    苗木「さて、お昼休みだね。」

    セレス「苗木君。よろしいですか?」

    苗木「あ、セレスさん。どうしたの?」

    セレス「少し、時間を頂けませんこと?」

    苗木「うん、いいよ。」

    セレス「では・・・付いてきてください。」




    苗木「なんで屋上まで来たの?」

    セレス「それは・・・。」

    山田「・・・。」

    苗木「・・・。」

    セレス「なんでいやがんだ、この腐れラードがあああああ!!」

    山田「ひぃぃぃ!」

    苗木「わっ! 山田クン!?」

    セレス「もう一度聞きますわよ。なんでいるんですの?」

    山田「せ、拙者は・・・セレス殿がロイヤルミルクティーを所望されると思い、傍にいただけのこと・・・!」

    セレス「要求してもいねえのにいるんじゃんねよおお!」

    山田「ぶひぃぃぃぃ!」

    苗木「えっと・・・、忙しいみたいだし、ボク、もう行くね?」




    セレス「オラオラ!もっと鳴けよこの豚があああああ!」

    山田「うぐっ!ちょ、セレス殿!?それは洒落にならな、ぶひいいいい!!」
  5. 5 : : 2015/02/14(土) 22:32:13
    苗木「ふう、なんだったんだろ。」

    戦刃「・・・。」

    苗木「わっ、戦刃さん?どうしたの、階段に座り込んで。」

    戦刃「あ・・・苗木君・・・。順番待ち。」

    苗木「? 順番?」

    戦刃「あ、ううん。なんでもないの。」

    苗木「そっか。えっと・・・通りたいんだけど・・・。」

    戦刃「ダメ。」

    苗木「なんで!?」

    戦刃「私の用事が・・・済んでない。」

    苗木「あ、ボクに用事があったのか。それで、どうしたの?」

    戦刃「えっと・・・その・・・。」


    戦刃「な、苗木く」


    桑田「なーえーぎー!!どこだああああ!」

    戦刃「・・・・・・。」

    苗木「あ、桑田クンの声。」

    桑田「お、そこか苗木。探したぜ。一緒にメシどう・・・ひっ」

    苗木「? 桑田クン?」

    桑田は見た。

    大事な局面を邪魔された・・・鬼のような顔をした戦刃を・・・。

    桑田(やべぇ・・・これはやべぇ・・・!)

    戦刃「・・・ごめんね、苗木君。私、桑田君に用事ができちゃった。」

    苗木「え?そうなの?じゃあ、ボクは行くね。」

    桑田「な、なえ・・・」

    背中に当たる鋭い感触に桑田は押し黙る。

    戦刃「・・・お仕置き・・・。」

    桑田「ひ、ひぃ!?」



    その後、桑田がどうなったのか。

    とりあえず、その日の午後の授業は姿を現さなかった、とだけ言っておこう。
  6. 6 : : 2015/02/14(土) 22:47:57
    ~放課後~

    苗木「今日も学校終わりっと。ふう、結局誰からもらえなかったな。」

    江ノ島「なっえギー!」ダキ

    苗木「うわ!ちょ、江ノ島さん!?」

    江ノ島「へっへー。はい、これ。」

    苗木「わっ、えっと、これは・・・。」

    江ノ島「今日バレンタインでしょー? だからチョコだよーん。」

    苗木「わあ!ありがとう江ノ島さん!今年初めてもらえちゃったよ!」

    江ノ島「ふっふっふ、もっと感謝しなさい人間!」

    江ノ島(まぁ、桑田と山田の企みに気づいて、絶対に渡せるタイミングまで待ってたんだけど。)


    朝比奈「あー!江ノ島ちゃんが渡してるー!」

    江ノ島「こういうのは早い者勝ちです。」メガネクイ

    朝比奈「もー!朝一で渡そうとしたのにー!先越されたー!」

    江ノ島「今から渡せばいいじゃないですか。」

    朝比奈「ぶー、悔しいなぁ・・・。」



    朝比奈「はい、苗木!」

    苗木「え、朝比奈さん。これは・・・。」

    朝比奈「チョコだよ! バレンタインだからね!」

    苗木「わあ、ありがとう!今日もらえるって思ってなかったから・・・すごく嬉しいよ!」

    朝比奈「えへへー。どういたしまして!」


    朝比奈「その・・・そのチョコ・・・手作りだから!」

    苗木「手作り?へえ、凝ってるんだね。」

    朝比奈「えっと、その・・・そういうことだから!」

    苗木「あ、朝比奈さん!? なんで顔真っ赤にしてたんだろう。」



    朝比奈(ひゃー、気持ち伝わったかな!? うぅぅ恥ずかしい・・・!)

    朝比奈(ああ落ち着かない!こういう時は水泳だよ!)

    大神「どうした、朝比奈よ。」

    朝比奈「あ、さくらちゃん! 今からプール行くんだけど、どう?」

    大神「よかろう。付き合うぞ。」

    朝比奈「やったー!行こう!」

    大神(苗木に渡せたようだな。よかったな、朝比奈。)
  7. 7 : : 2015/02/15(日) 00:33:51
    苗木「さて、帰ろうかな。」



    ドドドドド・・・



    苗木「ん?なにこの音・・・。」


    「なー・・・・・・」


    苗木「あ、あれは・・・。」



    「なーえー・・・」


    苗木「い、戦刃さん!?」


    戦刃「苗木君ッ!」

    苗木「は、はい!?」

    戦刃「これ!」バシッ

    謎の箱を苗木の顔面に叩きつけた!

    苗木「グフッ!」

    戦刃「あ、えっと!あの!そういうことだから!」


    と、嵐のように走り去った。


    苗木「いててて・・・。・・・なんだこれ。」

    箱を開けると・・・黒い塊?

    苗木「あ、チョコかこれ。戦刃さん・・・。チョコくれたんだ・・・。」

    渡し方については、不問にした苗木だった。
  8. 8 : : 2015/02/15(日) 00:41:52
    ~下駄箱~

    苗木「・・・・・・・・・。」

    霧切「・・・」ソワソワ

    苗木(ボクの下駄箱の前で行ったり来たり・・・。何してるんだろ。)

    霧切「・・・・・・」

    苗木(ボクの下駄箱を開けたり閉めたり・・・。)

    霧切「・・・」ソワソワ

    苗木(帰れないし、話しかけてみるか。)



    苗木「霧切さん。」

    霧切「・・・!」ビクッ

    霧切「・・・なんだ、苗木くんじゃない。」

    苗木「ボクの下駄箱の前で何をしてるの?」

    霧切「あなたの下駄箱? いいえ、ここはみんなの下駄箱よ。苗木くんの下駄箱に限定して何かをしているわけじゃないわ。」

    苗木(よく言うよ・・・。)

    苗木「えっと、じゃあ帰りたいから・・・どいてもらえる?」

    霧切「ダメよ。」

    苗木「え、な、なんでかな?」

    霧切「ダメなものはダメよ。」

    苗木「なんて、理不尽。なんでさ。」

    霧切「その・・・あの・・・。」

    苗木(普段の霧切さんから考えられないほどモジモジしてる・・・。)

    霧切「・・・苗木くんの癖に生意気よ。」

    苗木「何が!?」

    霧切「・・・はぁ・・・。これよ・・・。」

    苗木「これ・・・チョコ?」

    霧切「教室で渡しそびれてしまったから・・・。こっそり下駄箱にでも入れようとしてたのよ・・・。」

    苗木「あ、ありがとう・・・。」

    霧切「ちなみに・・・手作りだから・・・。」

    苗木「え?」

    霧切「~~~っ!じゃ、じゃあ帰るわ!」

    苗木「ちょ、霧切さん!?」


    苗木(最後怒ってたのかな? なんでだろう・・・。)

    盛大に勘違いした苗木だった。
  9. 9 : : 2015/02/15(日) 00:58:46
    ~通学路~

    苗木「さて、帰ろうかな。それにしても、予想に反して、たくさんチョコもらえたなぁ・・・。」

    苗木がチョコをもらったときのことを考えながら歩いていると、近くに車が止まる。

    舞園「あ、苗木君!」

    苗木「あれ?舞園さん!?どうしたのこんなところで。」

    舞園「ちょっと、仕事の合間に寄ってもらいまして。」

    苗木「そんな、仕事の合間に来るほどボクに何か大切な用事?」

    舞園「はい。と言っても、午前中に渡せなかったのが悪いんですが・・・。」

    苗木「?」

    舞園「これです。」

    苗木「わぁ、綺麗に包装されてるね。チョコ?くれるの?」

    舞園「はい!」

    苗木「ありがとう。うれしいよ。」


    舞園(やった!ちゃんと渡せました!これで苗木くんは気持ちに気付いてくれるはず!)

    苗木(日頃のお礼、友チョコってやつかな?なんにしてももらえたものはうれしいね。)


    舞園「では、仕事に戻りますね! さようなら、苗木君!」

    苗木「うん、がんばってね。」

    そう言って二人は別れた。
  10. 10 : : 2015/02/15(日) 01:03:04
    ~翌日~

    苗木「おはよー。」

    朝比奈「あ、な、苗木!おはよう!」

    苗木「あ、うん。おはよう・・・?」

    朝比奈「・・・」ワクワク

    苗木「えっと・・・どうしたの?」

    朝比奈「え・・・」シュン

    苗木「・・・??」


    戦刃「お、おはよ・・・苗木君。」

    苗木「あ、戦刃さん。おはよう。」

    戦刃(やった、挨拶してもらえた。)

    苗木「・・・??」


    苗木(なんか・・・二人とも様子がおかしい?)


    舞園「あ、苗木君!おはようございます!」

    苗木「ああ、舞園さん。おはよう。」

    舞園「さぁ、苗木君!」

    苗木「え?」

    舞園「・・・・・・」期待の眼差し

    苗木(こ、これは何を期待されているんだ・・・!?)

    苗木「あ、っと、ちょ、ちょっとトイレ!」

    舞園「あ、苗木君!?」
  11. 11 : : 2015/02/15(日) 01:08:15
    苗木「なんだかみんなの様子がおかしいなぁ・・・。どうしたんだろ。」

    葉隠「よお、苗木っち。辛気臭い顔してどうしたんだ?」

    苗木「あ、葉隠クン。珍しく早いね。」

    葉隠「ああ、今日は早めに来たら面白いモンが見れるって占いに出てな。」

    苗木「へぇ・・・。あ、ならさ、昨日の飲み物代返さなくていいからちょっと占ってもらえないかな?」

    葉隠「むむ、本来ならううん十万するところをジュースで取引できると思ってるべ?」

    苗木「じゃあ、ジュース代今すぐ返してよ。」

    葉隠「そ、それは・・・。あーもう、しゃあねえな。」

    苗木「ありがとう、葉隠クン。」

    葉隠「じゃあ行くべー!むむ、来たべ!」

    葉隠「迂闊な発言は凶。だな。じゃないと命に関わるべ。」

    苗木「発言一つで!? うーん、わかったよ。ありがとう。」

    葉隠「どう受け取るか自由だけどよ、この占いは当たる気がするから気をつけるべ。」

    そう言い残して葉隠は教室へ向かった。
  12. 12 : : 2015/02/15(日) 01:20:18
    ~教室~

    苗木「迂闊な発言、かぁ・・・。」


    江ノ島「なっえぎー!」

    苗木「わ! 江ノ島さん?」

    江ノ島「そうだ!私様よ!」

    江ノ島「んでさー、昨日の返事まだもらってないんだけど、どう?」

    苗木「昨日の返事・・・? 何のこと?」

    江ノ島「えー、私様の手作りチョコを貰っておきながら知らんぷり?ありえないんですけどー。」

    苗木「え、うん。確かにもらったけど・・・。返事って?」

    江ノ島「手作りチョコ渡したってことはオメェのことが好きってことだろうがよ! 気づかないなんてどれだけ鈍感なんですか・・・」

    苗木「え、ええええ!?」

    江ノ島「だからー、私は告白したも同然ってわけ。お分かり?」

    苗木「え、えっと、ボクは・・・。」

    朝比奈「ちょ、ちょっとまって!わ、私だって手作りチョコ渡したんだよ!?」

    苗木「そ、そういえば!?」

    舞園「待ってください! 私もそういうつもりで渡したんですよ!?」

    苗木「えええええ!?」

    戦刃「・・・私も・・・。」

    苗木「戦刃さんのは攻撃だったような・・・。」



    江ノ島「おやおやー?このモテ男・・・。数々の女の子から一斉に告白を受けたってことだねー。」

    苗木「そ、そんな・・・。」


    くいくいっ


    霧切「私のことを忘れるなんて苗木くんのくせに・・・。」

    苗木「そういえば霧切さんも・・・!?」


    江ノ島「んじゃあ、こうなったんだし話は簡単じゃん。苗木は誰が好きなのー?」


    苗木「ぼ、ボクは・・・!?」


    苗木「き、決められないよ!?」ダッ


    朝比奈「あー!逃げた!」

    舞園「逃がしません!」

    霧切「逃げ切れると思っているのかしら。」

    江ノ島「ふっふっふー、予想通り苗木のいい絶望が見れそう・・・。おら、とっとと苗木を捕まえてこい残姉!」

    戦刃「うん・・・! 逃がさないよ、苗木君!」







    セレス「私のナイトともあろう者が情けない。あれくらいは跳ね除けてもらわねば。」

    山田「あのー、セレス殿はいかないので?」

    セレス「ふふ、苗木くんならあれくらいどうにかしてしまいますわよ。」

    山田「ぐぬぬ・・・!苗木誠殿爆ぜろ!」




    苗木「だ、誰か助けてー!!」


    こうして、今日も平和に日々は過ぎていった。

    END
  13. 13 : : 2015/02/15(日) 01:22:57
    セレスさんが渡すシーンがないですが、苗木が帰ったあとに机の中に設置しています。1日遅れですね。

    何も構想なしに書き始めたため、こんな形になりました。
    まぁせっかく書いたので載せますが、ちょっと微妙なできですね。

    それでは、これにて。
  14. 14 : : 2015/02/15(日) 09:58:22
    お疲れ様でした
  15. 15 : : 2018/08/16(木) 23:11:06
    苗木「おちんちーん」

  16. 16 : : 2018/08/19(日) 12:43:57
    おもろい

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著者情報
toshiki3110

秋巻+

@toshiki3110

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