このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
珈琲のその味は
- 東京喰種トーキョーグール
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- 1 : 2015/02/06(金) 00:19:51 :
- どうも。知ってる方もそうでない方も『』です。
君はまた喰種のssか、と言われそうですが。無論喰種ssです。
別に進撃の巨人が嫌いとか読んでないとかじゃないんです。なんか進撃ssは大変そうで...
ともかく今回は、というか今回もカネトーです。
『もうカネトーとか時代遅れだよ』『今は「:re」の時代なんだよ』って声もありそうですが。
私は生粋のカネトー信者なので( ー`дー´)キリッ
つーか、アクションとかギャグとか大変そう( ー`дー´)キリッ...(ストーリー構築が出来ない)
「:re」のssは2巻が発売されたら書こうと思ってます((凄い先の話だな、オイ
とまぁ、茶番は置いといて、このssの注意事項↓を瓜江君と不知君にしてもらおうかな
シラズ「作者の文章力によるが後半激(?)エロ←生々しいゾー☆」
瓜江「シリアス要素多め...」
瓜江「ラノベっぽい(多分)...」
シラズ「誤字脱字はコメで注意してくれるとうれしいってよ〜」
瓜江「『書き終わったら』それまでのコメントは自分のを含め非表示にする。(すいません、と作者が)」
シラズ「でもコメント&スター欲しい、のでどんどんコメントしてねーん☆」
シラズ「それでも読むという「赫者」&「Qs」の方々はLet's go!!」
瓜江「(なんで俺がこんな事...)」
シラズ「いいじゃねーかよ」
瓜江「心を読むな親不知」
シラズ「誰が親不知だよ、俺を「歯」扱いすんなよっ!!」
瓜江「(黙れ親不知)...」
シラズ「無視かコラァ!!虫歯かコラァ?!」
ハイセ「とりあえず落ち着いて、二人とも。始まれないから、ね?」
はい☆ちょっとだけ:reでした。
では本編どうぞー(∩´。•ω•)⊃
▼START
-
- 2 : 2015/02/06(金) 00:22:29 :
あんていく─
お昼時を少し過ぎたはずだけれど、意外と客足が減らない。
それはここが喫茶店で、レストランや定食屋のように客足が時間帯によって大きくは変化しないからだろう。
トーカ「おいカネキー!2番エッグサンドと珈琲!」
今日も、仕事仲間である『霧嶋董香』は年上の僕に向かって呼び捨て&タメ口でオーダーを伝えてくる。
カネキ「わかった今行くー!」
なぜ呼び捨てにされているのかは、単に『喰種歴』の短さによるもの。
なぜ年上の僕が彼女より『喰種歴』が短いかは、長くなるのでここでは伏せておこう。
トーカ「...ってそれハムサンドだろ!?」
カネキ「あぁぁ!!ほんとだ!!」
だからといって、このように僕が彼女に敬語で喋る事もない。一応、この世界に身を置いている時間は僕が長いからね。
それにこの方が変に気を使ったりしなくて済むから堅苦しくなくて良いと思う。
事実、これについても僕は彼女を、名前を知った時から『トーカちゃん』と呼んでいるが一切突っかかってこない。
だから僕は『突っかかってこない』のは『お互いにタメ口で話す事を承諾した』と受け取っている。
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- 3 : 2015/02/06(金) 00:23:33 :
-
トーカ「もう...えっと...ニシキ!!5番にハムサンド持ってって」
ニシキ「あいよ」
トーカ「私がエッグサンドやるからカネキは珈琲、先に持っていって」
カネキ「ごめん!」
トーカ「いいから早くしろ」
ちょっとだけ訂正しとくべきかもしれない。
結論から言うと彼女の敬語の基準は『相手が年上かつ敬意に値するか』かもしれない。
『ニシキ』と呼ばれた彼のフルネームは『西尾錦』。僕の大学の先輩で、もちろん生まれてからずっと喰種として生活している。
しかし、戦闘センスにおいてはどうだろう。
直接二人が本気で戦えばどうなるか、なんてことは僕には分からない。
しかし、彼も基本的に呼び捨て&タメ口にされている。しかし気にしていないような素振り、どうでもいいのだろうか。
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- 4 : 2015/02/06(金) 00:31:27 :
一時間後、やっと客足が落ち着きだしてきた。
店内はゆったりとした時間を取り戻しつつある
店内有線でラジオが午後5時を伝えていた。
カネキ「トーカちゃん、休憩してきたら?これぐらいなら僕でもさばけるよ」
トーカ「しねぇよ。オーダーミスるかもしんないし」
カネキ「あれは慌ててたからで」
トーカ「えぇ...どうだか」
どうも信じられていない。
ニシキ「おいお前ら、店長がもう帰っていいってよ」
カネキ「えっ、でも入ったばかりの西尾先輩1人に任せられませんよ」
トーカ「アンタよりはマシでしょ」
カネキ「ひどいね...」
ホントにひどい。
割とグサッときた。タダでさえ彼女は語調がキツく冷めた目つきなのでそれが余計に、だ。
その冷めた目つきは、いつもどこか周りから一歩引いて生きている彼女を体現しているようでもある。
ニシキ「つーか俺が接客業のバイトした事ないわけないだろ」
カネキ「で、ですよね」
西尾先輩は人脈が馬鹿みたいに広い
そんな人が20年近く生きてきて接客業のバイト一つした事ないわけがない
トーカ「そんじゃよろしく」
カネキ「宜しくお願いします」
ニシキ「はいはい」
西尾先輩は手をひらひらさせてホールに向かっていった。
前に友人であるヒデは西尾先輩を『あんていくの格式にそぐわない』などと言っていたが、僕はそうでもないと思う。
──────────
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- 5 : 2015/02/06(金) 00:51:22 :
- すごい期待です
-
- 6 : 2015/02/06(金) 00:57:55 :
- カネトーあってのハイトーだと思います…!!私は(笑)
期待です(o^^o)
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- 7 : 2015/02/06(金) 18:26:00 :
- カネトー大好きです(*^_^*)
期待です!
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- 8 : 2015/02/06(金) 21:51:55 :
- 期待(*^^*)がんばれー
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- 10 : 2015/02/06(金) 23:52:36 :
──────────
途中まで彼女と帰路に着く事になった。
小中高と...今もヒデ以外と話す機会があまりなかった。ケータイの電話帳もすっからかんだ。
だから、こういう時なにをどう話せばいいか分からない。
最近は寒くなってきた、と語り、それに対してそうだね、と返される。それだけで話が一旦途切れる
西尾先輩はあんていくの格式にそぐわないか、と聞けば、それに対してはあんまり気をつけて見ていない、と返され、またも話が途切れ、間が空く
話の弾まない三面記事並のネタしか出てこない自分、殴りたい。
-
- 11 : 2015/02/06(金) 23:53:33 :
その間を埋めようとつい変な事を聞いてしまう
カネキ「あ、あのさ、トーカちゃんって彼氏とかいるの?」
トーカ「いるわけないだろ」
カネキ「へぇ...意外だね」
トーカ「何が」
おぉ、二言続いた、新記録だ。
いや、この話を弾ませるのはどうなんだ?
そう思うが、質問には答えねばなるまい
カネキ「えぇと...だってトーカちゃん、根は優しいし、可愛いし」
トーカ「....けなしてんの?褒めてんの?」
カネキ「褒めてるに決まってるじゃないか」
トーカ「そう....そんな言葉が素で出てくるって事は、私はタイプじゃないか、お世辞だね」
カネキ「っ...別にタイプじゃないわけじゃ...って、なんかコレもおかしいけどねっ?!」
思わぬ角度からのツッコミに少しうろたえる
トーカ「..冗談だって」
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- 12 : 2015/02/06(金) 23:54:36 :
そんなこんなで今日も、せわしない1日が夕日と共に終わる。
すぐそこの交差点まで行けば彼女とは別ルートだ
じゃあまた明日、と軽く手を振って彼女に背を向ける。
すると、3歩ほど歩いたところで彼女が僕の名を呼んだ
トーカ「.....カネキっ!!」
僕はその時その表情の真意など分からなかったが
何かを危惧したような表情だった
トーカ「....あぁ..その...」
カネキ「どうかしたの?」
トーカ「...ちょっと頼みたい事があるんだけど、いい?」
──────────
───────
-
- 13 : 2015/02/07(土) 00:52:05 :
- 期待してます!!
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- 14 : 2015/02/07(土) 13:47:13 :
- うおおおおおおおお!
期待ぃぃぃ!
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- 15 : 2015/02/07(土) 16:10:25 :
- 期待しかありませんッッ☆★☆
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- 16 : 2015/02/07(土) 23:43:19 :
- ドキドキが止まらないw
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- 17 : 2015/02/08(日) 00:13:52 :
───────
──その夜
カネキ「トーカちゃんが僕に頼み事、か...こんなに遅くに」
ケータイのデジタル時計は21:40を表示している。
待ち合わせ場所は僕らの仕事先、あんていく。
カネキ「まぁどうせ雑用かな」
そう呟きながら、数時間前来た道を辿ってあんていくを目指した
カランカラン、と扉を開くと当然電気はついていない。
中に人の気配はなく日が暮れて、昼間は活気で溢れる『あんていく』もどこか冷たい。
季節のせいもあるだろう。人がいないのもあるだろう。
カネキ「まぁ...でしょうね」
あんていくに着いたが、待ち合わせているはずの『仕事仲間』である彼女がいない。
だが彼女が待ち合わせに遅刻してくるのはいつもの事だ。まぁ気長に待つとしよう。
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- 18 : 2015/02/08(日) 00:15:33 :
カネキ「しかし、九時半に待ち合わせでわざわざ遅れてきた僕を待たせるとは...末恐ろしい遅刻魔だな」
トーカ「誰が...遅刻魔だって...?」
カネキ「っ?!トーカちゃん?!」
突然の人の声に慌てて椅子を倒してしまった
遅刻魔が2階へ繋がる階段の中腹にいた。
手すりで頬ずえをつきながら、怒りと呆れが入り交じったなんとも言えない表情で、『遅刻魔』が『遅刻』をしないでそこにいた。
トーカ「確かに今まで私が遅刻してきたのは認める。けど私が自主的に頼んだ事じゃなかったでしょ?」
さいですか...自分の頼んだ待ち合わせ以外は遅刻してもOKの考え方の持ち主ですか、そうですか...
カネキ「だけど...」
トーカ「15分遅刻」
彼女自身の腕時計を確認した後、睨んでくる。
というか、彼女の理論で行くと今回僕は『頼まれた側』だから遅れてOKなのでは...
ここまで考えて考えるのをやめた。
そもそも待ち合わせに遅れていいわけないだろ!!
トーカ「まぁいいや、説教垂れるのも時間の無駄だし、時間は多いほうがいいからね...」
カネキ「あ、あぁ、それは良かった」
感謝...いやもう感謝でいい。
椅子を立て直しながら感謝の意を述べた。
-
- 20 : 2015/02/08(日) 00:54:37 :
- R-18シーンについての安価(?)
1,カネキ主観でカネキが攻め(カネキがちょっとS(サディスト)になる。カネキ君にいじめられてる感を堪能したい方向け)
2,カネキ主観でカネキが受け(カネキ君が悶えます。ひたすらカネキ君が照れてデレます。カネキ君の可愛い所が見たい方向け)
3,トーカ主観でトーカが攻め(トーカが内心照れながらも攻めます。トーカのツンデレを味わいたい方向け)
4,トーカ主観でトーカが受け(トーカがひたすらエロい。トーカ主観なので(?)無駄に生々しくなる可能性大。トーカのエロい感じが見たい方向け)
5,上記全て(一晩(作品内の時間軸)で全ては無理かもしれないが日をまたげば一応可能。)
※複数選択可
気軽に投票してねー☆
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- 21 : 2015/02/08(日) 03:50:43 :
- 1がいい
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- 22 : 2015/02/08(日) 10:36:51 :
- 5が本当はいいんだけど、SS書くのって本当に大変だから
1か3で(;´∀`)
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- 23 : 2015/02/08(日) 11:35:59 :
- 3っすね
-
- 24 : 2015/02/08(日) 12:40:25 :
- 1かな♪
-
- 25 : 2015/02/08(日) 13:19:02 :
- 選べないので5(><)!
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- 26 : 2015/02/08(日) 13:22:52 :
- 4……\(//∇//)\
-
- 27 : 2015/02/08(日) 13:28:50 :
- あ、期待です(#^.^#)
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- 28 : 2015/02/08(日) 16:18:55 :
- 3で!
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- 29 : 2015/02/08(日) 23:58:17 :
- その人の趣味嗜好がうかがえまね...ww
案の定2はスルーだしwww
そして意外に1が多い...みんな『M』なのかな...?w
という作者の心の声は置いといて
(-o-)ノシ≡ココロノコエ
まぁ『1,3,4』かな。うん。書こう。期待に応えられるように!!
(作者が『ラノベ風に書くとエロアニメのシナリオ書いてる気分になるわ...ふふ...ふふふっ...』とか言ってたのは内緒でね☆)
-
- 30 : 2015/02/09(月) 00:00:38 :
時間は多い方がいい、という事は時間のかかる仕事だろうか
ふと気になって聞いてみる
カネキ「こんな遅くに頼み事ってなんなの?」
トーカ「.......2階に行けばわかるよ」
軽く間が空いた返答、明確な答えを開示しない返答。
そして思いついたように質問される。
トーカ「そうだ...アンタこの後予定あんの?」
-
- 31 : 2015/02/09(月) 00:02:01 :
確か東洋学のレポートがあったかな...
しかし、今日直ぐに、というわけでもないので無難に返しておく
カネキ「いや、これといってないけど...どうして?」
トーカ「場合によっては朝までかかる事だから」
朝まで...そんなハードワークなら僕以外にも呼べばよかったんじゃないのか
最初から時間のかかる作業と分かっていたなら人海戦術でもつかえば使えば良かったんじゃないのか
いや、これはトートロジーか...?
そう不満と疑念を募らせるが、コレを口にして彼女の堪忍袋の緒を切るのはマズイ。
ので、口では別の事を言っておく。
カネキ「朝までかかるなら早く二階に行こう」
トーカ「あぁ...先行っといて、珈琲入れて行くから」
カネキ「それなら僕も」
トーカ「ア、アンタはいいから早く2階に行けよ」
カネキ「...?...じゃあ遠慮なく...」
少し様子が変なのは気の所為かな...どこかおどおどしてる気がしないでもない
そう思いながらも、2階へ歩を進める。
2階のどの部屋か指定されなかったが、一つドアの隙間から光がもれている部屋がある、そこなのだろう。
-
- 32 : 2015/02/09(月) 00:03:37 :
カネキ「『2階に行けば分かる』って言ってたけど、わからないな...」
2階に行けば分かる、と言うものだから部屋に変わった点の1つや2つ、あるものかと思った。
この部屋は幾度か出入りしているので、変わりがあれば気づくはずだが、見渡せば見渡すほど普段と変わりがない。
トーカ「カネキ、珈琲持ってきた」
考えていると彼女がカップを3つ持って現れた。
ん、3つ?...なぜ...?
カネキ「えっと...なんで3つ?」
驚いて仕事内容を再度聞く前にカップの個数が気になってしまった。
彼女はこの質問にはあっさり答えた
『2つは普通で、1つ隠し味を入れてみたから普通の物と飲み比べてみてほしい』
との事。
カネキ「へぇ...じゃあまずは普通のほうから」
-
- 33 : 2015/02/09(月) 00:04:19 :
一つ目のカップを渡される
一口、二口。うん。美味しい。
トーカ「はい、隠し味入り」
カネキ「うん」
彼女は僕にそれを渡すと余ったカップを自分の口に運んだ
そして僕も彼女と同じ動作を取る。
一口、二口。うん。美味しい。
そしてこれまた部屋同様、変わりがない。
トーカ「どう?」
カネキ「どう、と言われても...あんまり変わらないかな」
彼女の性格を鑑みると、てっきり怒ると思った。
しかしその反応は落胆でもなければ、もちろん喜びでもない。
無反応だった。
-
- 34 : 2015/02/09(月) 16:30:42 :
- ま・・・まさか媚や(ry
-
- 35 : 2015/02/10(火) 23:56:51 :
トーカ「そ...じゃあ隠し味なんだと思う?」
カネキ「隠し味かぁ...もう1回飲み比べても?」
トーカ「あぁ、どうぞ?」
先ほどとは逆順で飲んでみる。
......
やはり分からないな...降参だ
カネキ「ごめん分からない。なんなの?」
トーカ「なんだと思う?逆に」
今日の彼女はやけに答えを渋る節がある
カネキ「焦れったいな、何かの調味料?」
トーカ「全然違う」
カネキ「なんなのさ」
トーカ「もう1回飲んでみたら?」
言われるがまま飲んでみる。
カネキ「やっぱり何かわからない!!教えてよ!!」
トーカ「そんなにムキにならなくても...」
カネキ「あ、あぁ。ごめん...」
みっともなく取り繕った後、無意識に珈琲に手が伸びる。
先程まで自分の顔を映していた液体が自分の顔を映さなくなる
話題をそらそうと、今日の仕事内容を聞いた。
すると思わぬ返答が帰ってきた。
トーカ「隠し味は...媚薬」
カネキ「へ...?」
質問の答えになっていないことに驚いた。というよりも、突然、なんの脈絡もなく発せられた単語に驚いた。
カネキ「び...びや...く...?」
トーカ「そ。媚薬」
おもむろに文尾に発せられた単語を聞き返す、があっさり肯定される。
カネキ「どうして...」
-
- 36 : 2015/02/10(火) 23:57:23 :
半分独り言のようにつぶやいていると、彼女が無言でスッと立ち上がる
そして僕が座っている前まで来て背もたれに両手をかける。
必然的なのか、自然的なのか、顔が近くなる。
トーカ「カネキ......私さ...最近ダメなんだよね...」
カネキ「だ...だめ...?」
トーカ「家に帰っても...ぼーっとしちゃってさ...何つーか気分が優れねぇんだよ...」
急転直下の展開に脳が追いつかないでいると、ここにきて今日の仕事内容が伝えられる
トーカ「ちょっと...元気を分けてほしいなって...それが今日のアンタの仕事」
イタズラっぽく笑っている
いや、彼女なりには笑っているつもりだろう
しかし、それが逆に悲しさを強調してしまっている。
ここ数ヶ月の付き合いだけど僕は彼女のこんなにも悲しそうな顔は見たことがない。
涙で目が潤んで、今にも涙がこぼれそうで悲しい顔。
カネキ「トーカ...ちゃん?」
トーカ「はぁ...っ...」
既にかなり近い顔をゆっくり近づけてくる。
彼女のいつもは髪で隠れている右目がチラリと見えた。
彼女のかすかに白い吐息がもれてくる。
-
- 37 : 2015/02/11(水) 08:02:17 :
- あ、これ詰んだわ(白目)
期待!
-
- 38 : 2015/02/11(水) 11:52:03 :
- 期待だぉ(//∇//)♪
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- 39 : 2015/02/11(水) 23:39:36 :
- 今日は多めに投下しようかな...
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- 40 : 2015/02/11(水) 23:45:20 :
カネキ「ちょっ、ちょっと待ってトーカちゃんっ!!」
肩に手をかけて押し返す。
いや、押し返そうとした
しかし、手は触れるはずの肩に触れず空を切った
トーカ「.......なー...んてね」
微かに震えた声が耳に響く
この声質は泣きながら話さないと起こりえない。
自分で隠しきれていない事くらい分かるだろうに、まだ演技を続けるのだろうか。
カネキ「....っ...」
何がきっかけで彼女をそうさせたのか分からないし、何が原因で悲しそうなのかも分からない。
そして僕はなんと声をかければいいかすぐには分からなかった。
カネキ「僕はトーカちゃんの演技力を知らない、けど今のは演技に思えない...」
トーカ「...ごめん」
カネキ「謝らなくていいよ...けどびっくりしたから...」
トーカ「私...どうかしてるみたいだからもう帰る」
彼女が顔を背けてドアに向かって駆け出した。
-
- 41 : 2015/02/11(水) 23:46:22 :
人間関係は化学反応。一度作用しあったら
『もう元には戻れない』
そんな言葉が頭をよぎる
このまま、何もしないまま彼女が帰ってしまったら、彼女のリスクをおかしてまで起こした『化学反応』が無駄になるような
そんな気がした。
そして僕は無意識のうちに彼女の腕を掴み、引き止めていた。
カネキ「ちょ、ちょっと待って!!」
カネキ「何か悩み事があるなら聞くよ...?朝までも付き合うから...さ」
トーカ「離して...」
顔をコチラに向けず短く言い切る。
けど僕には本気でそうして欲しそうには感じられなかった
なぜなら
カネキ「だったら自力で振り切ればいい」
トーカ「...もう...やめてよ....」
カネキ「今、トーカちゃんの手を離したら僕は...後悔する気がする」
-
- 42 : 2015/02/11(水) 23:47:14 :
すると突然の罵倒が始まった
トーカ「なんで...なんでアンタは私に馴れ馴れしくするのっ?!」
トーカ「なんで...突き放しても引っ付いてくるのっ?!」
いっこうに振り返ってはくれなかったけど、木の床に染みる水滴と声の震え方を見れば彼女がどんな顔をしているか、容易に想像できた。
そして最後に罵倒ではなく質問が飛んできた
トーカ「なんでアンタは...私に優しくしたりするの...?」
カネキ「....」
優しくするのに理由がいるのか...?
言葉がでかかった、けれど
それは何かでせき止められたように
消えかかった。
それは今の彼女にそれを言うべきか
分からなかったから。
それはあまりにも酷なんじゃないかと
無責任なんじゃないかと
疑ったから。
トーカ「アンタもどうせ、いつか急にいなくなる...」
カネキ「え...?」
トーカ「だから...せっかく突き放してたのに...今の状態を壊さないようにしてたのにっ...!!」
-
- 43 : 2015/02/11(水) 23:48:11 :
トーカ「好きな奴に『可愛い』なんて言われたら壊れちゃうじゃん...!!!」
-
- 44 : 2015/02/11(水) 23:48:48 :
一瞬、何が起きたかわからなかった
彼女の音は
部屋中に響きわたり
僕の中の
何かを
僕自身を確実に
揺さぶった──
トーカ「だから...もう...やめて」
そう言い放つとその場で膝から崩れ落ちた
壁にかかった時計はちょうど十時を過ぎた頃を指している
僕は彼女の不規則に波打つ肩を抱き寄せるぐらいしか出来なかった
それと同時にはっとした。彼女の気持ちになれば当然だった。
どうしてわざわざ無人のあんていくに呼び出したのか?答えは簡単だ。人に知られたくない事だったからだ。
それを僕は『人海戦術』などと。
知り得ない事だったにしてもなんとも情けない話だ。
いつもどこかで周りから一歩引いて生きていた彼女が、一部かもしれないけど本音を語ってくれた
本音が出てきた理由は明白だろう
意図的なのか、偶然なのか、はたまた咄嗟の行動かは、知りようがない
けれど
僕は確かに
『普通の珈琲』を2杯飲んでいた
カネキ「...ありがとう」
その口付けは『苦み』を感じた
──────────
───────
-
- 45 : 2015/02/11(水) 23:50:56 :
- ハ━━━ヾ(。´囗`)ノ━━━イ
どうでしたかーw
これにて前半戦終了(`・ω・´)
明日はがっつりエロだお
-
- 46 : 2015/02/12(木) 00:08:17 :
- す、スゲぇ…がっつりエロかと思いきや、
結構真面目というかシリアスっぽさが………
続けて期待!
-
- 47 : 2015/02/12(木) 16:30:49 :
- 期待だお!
-
- 49 : 2015/02/12(木) 22:31:19 :
──────────
───────
狭い部屋
わざわざ電気まで切った室内
彼女いわく『流石に直接見られると恥ずかしい』らしい
明かりといえば、ブラインドの端から月灯りがほんの少し溢れるだけ
もう少し、付け足せばたまに外を通る自動車のヘッドライト程度
互いの顔を目視するのがやっとの状態
カネキ「落ち着いた?」
トーカ「もっと早くに言うタイミングはあっただろ」
カネキ「まぁお互い上半身裸で落ち着いてられるわけないよね」
トーカ「てか...私なんかでホントにいいの?」
カネキ「うん」
トーカ「...もっと、こう...リゼみたいな奴のほうが...」
カネキ「初め『僕を襲おう』としたのはトーカちゃんだよ?」
付け加えるならこれからの行為を拒否出来る程の傲慢さなど持ち合わせていない。
トーカ「そ、そっか。そうだよね...」
しかし、『あの行為』は媚薬の効果もあり自制心がすり減った状態での行動。
時間がたった今、媚薬の効果は切れている。つまり自制心も恥ずかしさも通常通り。
-
- 50 : 2015/02/12(木) 22:32:20 :
カネキ「ところでさ」
トーカ「なに...?」
カネキ「トーカちゃんが上なの?」
トーカ「私がアンタを襲おうとしたのに逆になったら変だろ」
カネキ「何が変なのさ」
トーカ「っ...細かい事はどーでもいいだろ」
カネキ「細かくはない問題だけど」
トーカ「形とかどうでもいいでしょ、そんなもん」
カネキ「そりゃ形はどっちでもいいけど、トーカちゃんが攻めるなら早くしてよ...寒い」
トーカ「う、うるさいな...//」
カネキ「『僕から仕掛けるの禁止令』の解除要請を」
トーカ「あーあー!!分かった分かった始めるから!!」
そう騒ぐので黙って待つことにした
トーカ「...手...だすなよ」
カネキ「出したら」
トーカ「殺す」
カネキ「殺される前に」
トーカ「殺す」
カネキ「じゃあ」
トーカ「もういいから手を出すな」
出さないさ。そもそも出せない
彼女は僕の身体を覆うように、四つん這いになる形でそのまま僕の腕を抑えている。
それもソファに『型』が出きるんじゃないかってぐらい押さえ付けられている。普通に痛い。JKの握力じゃない。当たり前だけど
彼女はゆっくりと、けれど確実に身体を近づけてくる
決して大きいとは言えない胸が僕の胸に密着する
彼女の鼓動が伝わってくる。それと同時に僕の鼓動も彼女に伝わっていると思うと、少し恥ずかしい
-
- 51 : 2015/02/12(木) 22:33:14 :
トーカ「...っ...なぁ...ちょっとだけ舌...出して」
カネキ「え...」
まさかとは思うけど
ディープキスを所望ですか...
トーカ「い、いくよ...」
無意識に目を閉じる。
いや、嘘だね。意識的に、だ
互いの舌が絡み合い
時折、ぴちゃ、と音をたてた
トーカ「っ...はぁっ...//」
限定解釈すれば『例の禁止令』は『僕から始めるのが禁止』なだけで
事が始まれば自然解除のはず...
恐る恐る彼女の背中に手を回し、軽く引き寄せてみる
トーカ「ちょっ..!!//」
カネキ「あっ、コレあった..かぃ...」
反射的に言い訳をしてしまう僕がいた。
しかし、想像以上にあったかい、別に先に想像してはいたわけじゃないけど。
背面はふかふかのソファ、正面には熱を帯びた彼女の身体が。
ついでに彼女の鼓動。何と言うか...心地よい
あぁ...寝そう...
トーカ「寝んなコラ」
カネキ「いたっ、寝ないよ」
トーカ「てか...私は寒いんだけど」
カネキ「それは『場所を替われ』って事?」
トーカ「うん...」
トーカ「いや別にカネキに抱きつかれたいとかそーいうんじゃなくてっ...寒いだけだから//」
カネキ「あ、あぁ」
何も言っていないけど...?
まぁ場所を替われ、との事なので起き上がろうとすると、なぜか彼女は僕を抱きしめてきた。
これでは起き上がれない。
-
- 52 : 2015/02/12(木) 22:34:08 :
カネキ「トーカちゃん...そんなに抱きつかれたら、起き上がれないんだけど...?」
トーカ「ん?別に起き上がらなくていいだろ、ほら、クルッと」
カネキ「クルッとって...そんなたこ焼きみたいな事言われても。このソファの幅考えたら無理だよ」
トーカ「いや大丈夫、なんとかなる」
カネキ「...そうか」
トーカ「そう」
カネキ「そんなに見られるの恥ずかしいの?」
あからさまに『ギクッ』という反応。
身体がビクついた
トーカ「だだだって...恥ずかしいし...///」
カネキ「部屋はほぼ真っ暗じゃないか」
トーカ「そ...だけど...」
そうは言っても恥ずかしいものは恥ずかしいらしい
少し顔を赤らめて小さくなる彼女はどこか可愛らしい。ついつい、いじめたくなる
-
- 53 : 2015/02/12(木) 22:35:17 :
- きょっ...今日はコレぐらいで勘弁してくだされ(´;ω;`)
-
- 54 : 2015/02/12(木) 22:57:27 :
- 期待×100000000000000
-
- 55 : 2015/02/12(木) 23:22:41 :
- 亀更新でもいいじゃない
面白い(カネトーハアハア)だもの
期待です!
-
- 56 : 2015/02/14(土) 23:24:56 :
カネキ「思いっきり抱きしめるのはアリなのに、見られるのはダメなの?」
トーカ「こ、これは条件反射で...つい//」
条件反射ときたか...
抱きついてそのまま僕の肩に顔を埋めているのもソレからくるものだろうか
カネキ「何がそんなに恥ずかしいのさ」
トーカ「....胸、ないから...」
あぁ...なるほど
僕はそういうのは気にしないけど、やっぱり当事者としては気になるものなのだろう
カネキ「僕は気にしないけど」
トーカ「私が気にしてんの」
うーん...さてどうしたものか
索が一つもないわけではない
あんまり嘘はつきたくないけど、仕方が無い。これで行こう。
-
- 57 : 2015/02/14(土) 23:25:54 :
カネキ「なら...大きくすればいい」
トーカ「は...?」
カネキ「聞いたことない?揉んだら大きくなるって」
トーカ「そんなの迷信だろ」
カネキ「これが迷信じゃないんだな」
そう、これが実は迷信ではない。きちんとした揉み方をすれば大きくなるのだ
そう説明すると割とあっさり折れてくれた
トーカ「......//」
先程と場所を変わり彼女がおあ向けでソファに寝転がり、僕は彼女の股を跨ぐように脚を置く。駄洒落じゃないよ?たまたまこういう事になったんだ。
カネキ「トーカちゃん、手どけて」
両手をクロスさせて胸を隠している。
火葬前の死人じゃないんだから...
トーカ「...やっぱ自分で...!!」
カネキ「いい加減諦めなよ」
少々無理矢理に胸から手を引き剥がす
また隠されても面倒なのでまとめて押さえつけて腕を下げられないようにする
すると『ぅぅ...//』と軽く呻いて大人しくなった
カネキ「いくよ...」
トーカ「恥ずかしいから早くしろ...///」
カネキ「じゃあ遠慮なく」
思えば僕が攻める事がこれまでなかった
彼女もこんな感覚だったのかな...
などと考えつつ胸に手を伸ばす。
触ると、もちろん柔らかい。指が乳首に触れるとビクッとなって『っ...//』と声にならない声をあげる
それがまた僕のイタズラ心を刺激した
-
- 58 : 2015/02/14(土) 23:26:28 :
トーカ「こっ、これでおっきくならなかったら...っぁ...//」
カネキ「そんなにすぐには効果は出ないでしょ」
そう、効果なんて出ない。
なぜなら僕はバストアップの揉み方がある、という事を知っているだけでやり方なんて知らない。
基本的にコレは整体師の技だからね。
ここまでやって『実は知らない』なんて言ったらどうなるか...考えるだけでも悪寒がする
大きくなる可能性も、ないとは言い切れないのでそちらにかけてみるが...
確率は低いだろうな
トーカ「っぅ...///...ちょっ、ちょっとタイムっ!!」
カネキ「どうしたの」
トーカ「へ?...あ、いやその...えぇ...ーと...」
カネキ「何もないなら続きを」
トーカ「あぁっ...そうだ!!さ、寒いから暖房を」
カネキ「この部屋暖房ないけど」
トーカ「え、そうだっ...け?」
カネキ「まだ始めて5分も経ってないんだよ?」
トーカ「ぅぅ...」
カネキ「もしかして...」
トーカ「黙れっ//」
黙れと言われたので無言で軽く体制を傾け直すと彼女は目をつぶった。身構えているのだろうか
-
- 59 : 2015/02/15(日) 00:19:20 :
- ニヤニヤしちゃいます(#^.^#)
期待☆≡
-
- 60 : 2015/02/15(日) 13:36:02 :
- これはすげえ…
自分もこんな作品を書けたらな…
期待です!
-
- 62 : 2015/02/15(日) 22:43:58 :
- 今日は少し遅めの投稿になると思います。すんません。
(いいネタが浮かんだから書きだめを加筆修正(・ω<))
-
- 63 : 2015/02/16(月) 23:20:54 :
もちろん彼女の両腕は押さえてあるが、身構えると同時にピクッと腕も動く
カネキ「そうだ」
トーカ「っ...!!....へ..?なに?」
やはり身構えていたのか、突然の呼びかけに戸惑いを見せる
カネキ「別に声、出しちゃいけないルールはないから我慢しなくていいよ」
トーカ「やだよ...カネキの前でみっともない...//」
『恥ずかしい』のではなく『みっともない』のか。その言葉はいつもなら気にも留めないはずなのにその時は僕のプライドを傷つけた音がした。
カネキ「なら塞いであげるようか?」
トーカ「塞ぐったってカネキの両手は空いてないだろ」
カネキ「確かに手『は』空いてないね」
トーカ「え...?」
ポカンとした顔をした
その真意がわかってもおそらく同じ顔をしただろう
カネキ「眼には眼を、歯には歯を...」
トーカ「それ絶対使い方間違ってるからっ!!//」
どうやら事の真意を理解したようだ
カネキ「どうしてさ、『仕返し』って意味でしょ?あ、それとも『お返し』がいい?」
-
- 64 : 2015/02/16(月) 23:21:53 :
トーカ「どっちも要らないっての...」
顔を近づけて再度確認をとる
カネキ「なら無理には塞がないけど」
トーカ「......じゃあ...ぉ..おかえし...///」
カネキ「じゃあ?」
トーカ「いいから早くしてよ...//」
カネキ「素直になったね」
そう言うと『うるさい』と弱々しい叱責が飛んできた
その言葉を遮るように再び胸に手を伸ばす、次に口。気持ちいいのか乳首が少し硬くなり、僕の口の中では彼女の声と舌が暴れ始めた。
トーカ「かね..きっ...私...//」
カネキ「うん?」
トーカ「もう...っ....//」
カネキ「感じてるの?」
トーカ「変な事...っ...聞かないでっ///」
流石にかわいそうになったので、両腕を離した。するとすぐに僕の首の後ろに手を回し抱き寄せられる
そして暫くキツく抱きしめられた。
彼女の爪が僕の背中に刺さっている。本当にそんなに気がするぐらいキツく抱き締められていたが、今度は急に緩くなった
カネキ「と、トーカちゃん?」
トーカ「はぁっ...バカネキのクセに...//」
彼女の目がトロンとしている。
いつもなら蛙を睨む蛇のように鋭い目なのだが、今は気持ち良さそうにとろけた目で僕を見ている。
そしてこう言った
トーカ「もうちょっとしたい...//」
軽く自制心が減ったのか、それとも吹っ切れたのか?
理由はどうでもいいけれど、ここまで彼女がデレるとは思わなかった
-
- 65 : 2015/02/16(月) 23:22:46 :
カネキ「いいよ...わかった」
トーカ「...それと...ゴメン」
カネキ「何が?」
トーカ「結構キツめに締めちゃったから...その、痛かった?」
カネキ「プロレス技じゃないんだし大丈夫だよ」
トーカ「そーじゃなくて....はぁ....もういい」
素直なのか、素直じゃないのかホントによく分からないな
それが彼女らしいといえば彼女らしいところでもあるけど。
そんな事を考えていると通りを通った車のヘッドライトが部屋に差し込んできた
暗闇の中で彼女の紅く染まった手が見えた気がした。気がしたけど、見間違えた事にしておこう。
カネキ「何かして欲しい事ある?」
トーカ「コッチのセリフだっつーの...包帯取ってくる」
カネキ「そうやって逃げようとしても無駄」
そう言って抜け出そうとする彼女を押さえつける。
心配してくれるのはありがたいが...
こほん、何を心配しているのは知らないけど、今のムードを壊すのは個人的に嫌だ
-
- 66 : 2015/02/16(月) 23:23:35 :
トーカ「ホントに分かってないのか、とぼけてるのかどっち?」
カネキ「....さぁ、なんのこと?」
そうとぼけ...
いや、疑問符を頭に浮かべた。
すると彼女は
トーカ「チョーシ乗んなよ...」
と、言ったかと思うと、僕を抱きしめきた。
今度はすごく優しく。やわらく。
と、悦に浸っているのも束の間。
『幸せな時間は一瞬で幕を降ろすのが世の常』とはよく言ったモノで...
トーカ「ここらへん...かな」
カネキ「っ...あぁっ!?!?」
彼女の爪が傷口を的確に捉え、僕の『肉片』と『精神面』をえぐった。
最近はよく僕の何かがえぐられるな...
そう心の中では弱音を吐きながらも外ズラは崩さない。
カネキ「す...直ぐに治るし...後で洗えばいいでしょ?」
トーカ「でも一応」
カネキ「僕の血は僕が責任持って洗うから」
トーカ「し、知らないからな...//」
よし、やっと言いくるめられた。
なんとなく彼女の顔の赤い気がするけど...まぁいい。
-
- 67 : 2015/02/16(月) 23:25:25 :
カネキ「さて、何かして欲しい事は?」
トーカ「...じ..じゃぁ...抱き締め..ろ...///」
カネキ「さっきからずっとしてるよ?」
トーカ「も、もっとギュッと//」
カネキ「はいはい」
命令口調だがどことなく妹っぽい感じがするのはなぜだろう...
抱きしめると彼女の鼓動が伝わってくる。先程よりも速い。どれほど緊張しているか分かる
カネキ「他には?」
トーカ「...ぇ..っち...とか///」
カネキ「今日は妙に積極的だね」
トーカ「アンタが聞いたんだろーが//」
カネキ「そりゃそうだけど」
トーカ「初めてだからさっきみたいに乱暴にしないでよ...?」
カネキ「乱暴ねぇ...」
肉がえぐれるぐらい締めつけた人が何を...
トーカ「別に気にしないけど...//」
乱暴にして欲しくないんじゃないのか。
そう思いながら下の服を脱ぐ。脱がせる。
流石に全裸は寒いな...早く始めよう...
耳元で『いくよ』とするとコクコクと頷き覚悟のほどを示した
僕の硬化したソレを彼女の秘部に当てると、クイッと身体を上へと移動させた。
カネキ「あんまり動かないで...」
トーカ「分かってるけど勝手に動く...」
カネキ「うーん...なら」
片腕を彼女の背中に回し、もう一方の肩に置く。
カネキ「これなら避けられないね」
-
- 68 : 2015/02/17(火) 16:30:21 :
- うーん、尊敬
-
- 69 : 2015/02/19(木) 23:01:22 :
トーカ「ちょっ...ちょっと待ってっ!!」
すると慌てたようにストップをかけてきた。
トーカ「そ、それなら頭が...いい...//」
カネキ「頭?」
トーカ「なでて...欲しいから//」
カネキ「あぁ...そう言う事か」
撫でてやると嬉しそうな顔をする
その笑顔を見ているとなんだかコチラまで嬉しくなってくる。
トーカ「ふひ...//」
カネキ「ふひ?」
トーカ「なんでもないっ...そ、それと...」
そう言って口ごもる。
コチラが水を向けても『ん、いや...』などとごまかされる。
最終的には『やっぱりいい』と言って逃げられた。
カネキ「そう...?...今日ぐらい、今ぐらい、というか今更、遠慮なんていらないよ?」
トーカ「じゃあ...『今は』遠慮なく...//」
カネキ「嘘でも...いいから『好き』って言って欲しい...」
今日はホント、やけに甘えてくるなぁ...
最初こそ『恥ずかしい』とか言ってたけども
-
- 70 : 2015/02/19(木) 23:02:25 :
カネキ「...好きだよ」
ゆっくりと一文字一文字を噛みしめるように言う。
するとまた赤くなって縮こまる。
トーカ「....ありがと///」
カネキ「どういたしまして」
トーカ「あぁ...えと...今度は避けないようにちゃんとおさえててよ...//」
カネキ「僕には?」
トーカ「へ...?」
カネキ「言って欲しいな、『好き』って」
トーカ「嘘でもいい...?」
何をどうやっても嘘にならないクセに...どこまでプライドの敷居、高いのだろう。
カネキ「...嘘がいいなら嘘でもいい」
トーカ「....言わないって言ったら?」
カネキ「残念だね」
トーカ「はぁ...仕方ないなぁ」
そうぼやいてから、1回しか言わない、と言ってから大きく深呼吸した。
カネキ「そんなに嫌なら無理にとは言わないよ...」
トーカ「別に...嫌じゃないし...」
カネキ「じゃあ3回で」
トーカ「は...?」
おっと...おちょくり過ぎたか
いつもの冷たい目をしないでよ...
カネキ「1回で」
トーカ「アンタがおちょくるからナシ」
カネキ「...えぇ」
トーカ「い、言えばいーんだろ、言えばっ!!...///」
カネキ「ふふっ...可愛いね」
ついつい思ってる事が口に出たが、今は大丈夫そうだな。
昼間の間にこんな事言ったら撲り飛ばされそうだ。
-
- 71 : 2015/02/19(木) 23:03:15 :
トーカ「すき」
カネキ「なにそのひらがな二文字」
唐突に無感情で言われた。文字ならまさしく『ひらがな表記』だ。
トーカ「ほら、言ったぞ」
温度差が酷い。
もう少し気持ちを込めてよ
カネキ「僕の事嫌いなの?」
トーカ「好き...だけど///」
カネキ「今なの?」
トーカ「文句あるかよ...」
カネキ「ありがと」
案の定顔を赤くして背むけて無視された。
まぁ言ってくれただけ良しとしよう。
本人の気持ちも分かった事だし...
カネキ「やっぱり今日はエッチは止めようか」
そう言うと表情が一転
驚嘆の表情になった
カネキ「また別の機会に改めよう」
トーカ「え...なんで?!『好き』って言ったじゃんっ!!」
そう叫ぶと思って先に返答を用意しておいてよかった
カネキ「大丈夫、今夜はトーカちゃんの気が済むまで一緒にいるから」
トーカ「でもっ...!!」
-
- 72 : 2015/02/19(木) 23:03:55 :
-
カネキ「じゃあ...分かった」
ソファーの横に立てかけてあった自分の鞄から鍵を取り出す
そしてそれを渡す。
トーカ「なに...これ」
カネキ「僕の家の鍵。連絡くれればいつでも来ていいから」
トーカ「は...?」
カネキ「またその時に、ね?」
終始ポカンとした顔だったのでこちらから水を向ける
カネキ「要らないなら回収するけど」
トーカ「.....要る」
少し間が空いた。少し暗い表情をした気がした
ふと、コレで毎日来たりしたら...
など思ったがもう遅かった。鍵は彼女の手に握り締められている。これでは力任せには奪い返せない
それに、奪い返す義理もない
『ホントにいいの?』と何度か聞いてきた。
どうせ返す気など微塵もないだろうに...その裏付けに満面の笑みで握りしめている。
先程の暗い顔は見間違いか、とこのときは思っていた。
カネキ「そのかわりに...といってはアレだけど、僕と付き合ってくれる?」
その問いに、直ぐに、確実にOKの返事がくると思った
トーカ「...っ......それは」
僕にはココで答えを渋る意味が分からなかった。
トーカ「ちょっと...待ってて」
その保留がいつまでになるかすら分からないまま
僕達はその日、家に帰ることになった
彼女は別れ際、何かを危惧するように
『またな』
と言った。
───────────
────────
-
- 73 : 2015/02/19(木) 23:06:55 :
- 期待です♪
-
- 74 : 2015/02/19(木) 23:50:26 :
- 期待です!
短編集の方はどうですか?
-
- 75 : 2015/02/22(日) 21:39:11 :
- 楽しみです~
-
- 76 : 2015/02/24(火) 00:18:07 :
- がんばってください
楽しみです
-
- 77 : 2015/03/16(月) 22:56:48 :
- 最高です
まったくあなたは天才でいらっしゃいますか?
-
- 78 : 2015/03/27(金) 04:05:55 :
- ちょおおおおおお!!
続きはぁぁぁ?!
-
- 79 : 2015/08/09(日) 12:36:49 :
- 続きはよ
-
- 80 : 2015/09/16(水) 15:19:04 :
- 続きはよー
-
- 81 : 2015/09/22(火) 00:41:18 :
- 続きはまだですかぁ~?
先が気になって眠れないです~
-
- 82 : 2015/10/26(月) 20:31:26 :
- なぜこんな文章が作れるのか?
やはり、天才はすごい。
超期待です。 全作読んでます。
-
- 83 : 2016/01/10(日) 00:03:30 :
- 続きはよ
-
- 84 : 2016/05/20(金) 22:25:18 :
- 久々に引いた
当たりクジですわ
続きが楽しみすぎて
夜も眠れないんだぜ
期待
-
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