このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/17(土) 14:11:29 1年の間の中で一番嬉しい日はいつだろう? クリスマス? バレンタインデー? お正月? 沢山ある。 だけど一番嬉しくて、大切な日がある。 そう、誕生日です。 これは、誕生日に起きた1人の少年と少女の物語──── 2 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/17(土) 14:27:21 いつもと変わらない朝。冬の朝は肌寒い。訓練兵のエレン・イェーガーは兵舎のベッドから飛び降りた。エレン「ふぁぁ~…。」瞼が重い。寝間着から兵団服に着替えたエレンは.食堂へと足を運んだ。エレン「よう、アニ!ん~?なんかまだ眠たそうだな~。ハハッ」アニ・レオンハート。エレンと同期の訓練兵だ。その華奢な体には似合わない男勝りの力が眠っている。あの大男のライナーを吹き飛ばした程だ。アニ「あんたも眠そうじゃないか。」エレン「まぁな~。隣、いいか?」アニ「お好きにどうぞ。」エレン「もうすぐお前の誕生日だな~。」アニ「そうだね。でもその前に何処の兵団に入るか決めなくちゃ。エレンはどうせ調査兵団だろ?」エレン「どうせって言い方は無いだろ~。」エレン「ま、お前の言う通りだけどな。お前は憲兵団だろ?」アニ「まぁね。」エレン「そっか。なら誕生日祝う前に離ればなれになっちまうな。」 3 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 18:11:42 しばらく2人の間に沈黙が流れた。アニが水を一口飲む。エレン「はぁ…。」アニ「なにさ、ため息なんかついて。」エレン「いや、別に。」2人の心情とは裏腹に、食堂は騒がしい。皆が皆、何処の兵団に入るかを相談している。エレン「飯取ってくるわ。隣空けといてくれよ。」アニ「言われなくてもそうするつもり。」エレンは席を立ち、朝食を取りに行った。エレンとアニは付き合っている。それは、104期兵の中では有名である。エレンとアニはお似合いだ、と全員が口を揃えている(ミカサ、ベルトルトを除いては)。エレン「よいしょっと。」エレン「今日もパンとスープだけか。」アニ「仕方ないでしょ、他のは高いんだからさ。」エレン「まぁそうだけどさ~。でも腹へるだろ!?」アニ「大声出さないでよ。」エレン「ハハ、悪い悪い。」エレンは笑いながらパンにかぶり付いた。アニ「食べ終わったから行くね。」エレン「おう、また明日一緒に食おうな。」アニはエレンに頷くと、空の食器を持って出口の方に向かった。時が経つのは早い。あっという間に何処の兵団に入るか決める日が来た。ということは、エレンともう朝食を食べることは無いということだ。 4 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 22:41:01 アニはエレンを探した。別れの言葉を言おうとした。が、その肝心なエレンが見つからならい。アニ「エレン~?どこー?」エレン「お~い、お~い!アニ~!」アニ「エレン!」エレン「はぁ…はぁ…探したんだぞ。」アニ「私だって探したんだよ!?もう、会えなくなるし…。」エレン「何も一生会えないって訳じゃ無いだろ?お前の誕生日、予定がなければもしかしたら行けるかも知れないしよ。」アニ「でも…少しだけでも会えなくなるだけでエレンはアニを抱きしめた。エレン「俺だって悲しいし寂しいさ。でもさ、ずっとくよくよしてられねぇじゃん?笑ってくれよ、アニ!お前の笑顔、見せてくれよ。」アニ「うん…うん…。」アニの目には涙が浮かんでいた。エレンは抱きしめた。強く強く、抱きしめた。もう、離ればなれにならないように。エレン「内地でも元気でな。」アニ「うん。エレンも元気でね。あと誕生日、一緒に過ごそうね。」エレン「あぁ。お前の誕生日、絶対に行くからよ!だから悲しむな!」アニ「うん。ありがとう。」エレン「もう行かねぇと。」アニ「そっか。……じゃあね。」エレン「あぁ、またな!」アニ「私も行かなくちゃ。」アニは涙を拭き、集合場所に行った。 5 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 23:44:55 アニは元気にしてるだろうか。調査兵団に入って早一ヶ月。そろそろ調査兵団に慣れてきた。なんやかんやあってリヴァイ兵長率いる通称『リヴァイ班』に入ることになったが、それにも慣れてきた。もうすぐでアニの誕生日。エルヴィン団長に休暇が取れるか聞かなくては。気持ちが落ち着かない。エレン「すいません、兵長。エルヴィン団長はどこにいるか分かりますか?」リヴァイ「エルヴィンの野郎か。多分部屋にいると思うが。」エレン「ありがとうございます。」リヴァイに一礼するとエレンは、足早にエルヴィンの部屋に向かった。コンコン エレン「失礼します。」エルヴィン「あぁ、エレンか。どうした。」エレン「その、来月の〇〇日、休暇を貰えないでしょうか。」エルヴィン「う~ん、ちょっと待っててくれ。」エルヴィンは机の引き出しを開け、中から書類を取り出した。エルヴィン「その日は私たちの会議だから、君たち新兵は休みだ。」エレン「っ!!本当ですか!分かりました!ありがとうございます!失礼しました!」胸を踊らせながらエレンは、自分の部屋へと向かった。 6 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 17:54:51 熱出したんで更新遅れるとおもいます 7 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:14:08 エレンは自分の部屋へ戻ると、紙とペンを机の引き出しから取りだし、アニに手紙を書いた。アニへ今度のお前の誕生日、俺は何とか行けそうだ。アニは大丈夫か?返事よろしく(^^ゞエレンエレン「よし。」エレンは手紙を2つに折ると、外にある古びたポストに入れた。エレンと離れてもう一ヶ月。エレンの都合もあるが、連絡すらとっていない。自分以外の…いや、エレンがそんなことするはずがない。変なことを考えた自分が恥ずかしくなった。調査兵団で上手くやってるだろうか。エレンのことだから、気の合わない奴とすぐにぶつかっているかも知れない。ここで自分が心配しても何も変わらないが。「お~い、アニ!あんた宛に手紙きてるよ!」同じ部屋で生活しているヒッチが呼んでいる。ヒッチ「アニ~!聞いてんの!?」アニ「聞いてるよ!ちょっと待ってて!」ヒッチ「え~っと、送り主は…エレンって奴。」アニ「!!」その者の名を聞いたとたん、自然に歩調が早くなった。アニ「ちょっと貸して。」ヒッチ「そんなに強くとらなくたっていいじゃん!ったく…。」ヒッチ「んで、誰よ。もしかして、男?」アニ「そうだったら、何?」ヒッチ「ええっ、嘘っ!本当に!!?」アニ「あんたに嘘ついてどうなるのよ。」ヒッチ「以外だな~。あんたなんかに惚れるなんて、変わり物好きなんだねー、そいつ。」アニ「?」ギロッヒッチ「冗談冗談!悪かったからそんな目で見ないで!」アニはやっと手紙を見ることができた。誕生日に行けそう。この一文を読んだとき、アニはこの上ない喜びを実感した。 8 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:15:58 御手洗です。初めて挨拶しますね(笑)上にも書いてありますが、この度熱を出したので、更新遅れるとおもいます 9 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:16:34 コメントいただけると有難いです。宜しくお願いします。 10 : デス・エレンcgUriyFr2k : 2015/01/30(金) 03:38:02 俺と同じパターンや俺最終的に嫌な事言われたwwwあぁ俺は期待してる ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/17(土) 14:11:29 1年の間の中で一番嬉しい日はいつだろう? クリスマス? バレンタインデー? お正月? 沢山ある。 だけど一番嬉しくて、大切な日がある。 そう、誕生日です。 これは、誕生日に起きた1人の少年と少女の物語──── 2 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/17(土) 14:27:21 いつもと変わらない朝。冬の朝は肌寒い。訓練兵のエレン・イェーガーは兵舎のベッドから飛び降りた。エレン「ふぁぁ~…。」瞼が重い。寝間着から兵団服に着替えたエレンは.食堂へと足を運んだ。エレン「よう、アニ!ん~?なんかまだ眠たそうだな~。ハハッ」アニ・レオンハート。エレンと同期の訓練兵だ。その華奢な体には似合わない男勝りの力が眠っている。あの大男のライナーを吹き飛ばした程だ。アニ「あんたも眠そうじゃないか。」エレン「まぁな~。隣、いいか?」アニ「お好きにどうぞ。」エレン「もうすぐお前の誕生日だな~。」アニ「そうだね。でもその前に何処の兵団に入るか決めなくちゃ。エレンはどうせ調査兵団だろ?」エレン「どうせって言い方は無いだろ~。」エレン「ま、お前の言う通りだけどな。お前は憲兵団だろ?」アニ「まぁね。」エレン「そっか。なら誕生日祝う前に離ればなれになっちまうな。」 3 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 18:11:42 しばらく2人の間に沈黙が流れた。アニが水を一口飲む。エレン「はぁ…。」アニ「なにさ、ため息なんかついて。」エレン「いや、別に。」2人の心情とは裏腹に、食堂は騒がしい。皆が皆、何処の兵団に入るかを相談している。エレン「飯取ってくるわ。隣空けといてくれよ。」アニ「言われなくてもそうするつもり。」エレンは席を立ち、朝食を取りに行った。エレンとアニは付き合っている。それは、104期兵の中では有名である。エレンとアニはお似合いだ、と全員が口を揃えている(ミカサ、ベルトルトを除いては)。エレン「よいしょっと。」エレン「今日もパンとスープだけか。」アニ「仕方ないでしょ、他のは高いんだからさ。」エレン「まぁそうだけどさ~。でも腹へるだろ!?」アニ「大声出さないでよ。」エレン「ハハ、悪い悪い。」エレンは笑いながらパンにかぶり付いた。アニ「食べ終わったから行くね。」エレン「おう、また明日一緒に食おうな。」アニはエレンに頷くと、空の食器を持って出口の方に向かった。時が経つのは早い。あっという間に何処の兵団に入るか決める日が来た。ということは、エレンともう朝食を食べることは無いということだ。 4 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 22:41:01 アニはエレンを探した。別れの言葉を言おうとした。が、その肝心なエレンが見つからならい。アニ「エレン~?どこー?」エレン「お~い、お~い!アニ~!」アニ「エレン!」エレン「はぁ…はぁ…探したんだぞ。」アニ「私だって探したんだよ!?もう、会えなくなるし…。」エレン「何も一生会えないって訳じゃ無いだろ?お前の誕生日、予定がなければもしかしたら行けるかも知れないしよ。」アニ「でも…少しだけでも会えなくなるだけでエレンはアニを抱きしめた。エレン「俺だって悲しいし寂しいさ。でもさ、ずっとくよくよしてられねぇじゃん?笑ってくれよ、アニ!お前の笑顔、見せてくれよ。」アニ「うん…うん…。」アニの目には涙が浮かんでいた。エレンは抱きしめた。強く強く、抱きしめた。もう、離ればなれにならないように。エレン「内地でも元気でな。」アニ「うん。エレンも元気でね。あと誕生日、一緒に過ごそうね。」エレン「あぁ。お前の誕生日、絶対に行くからよ!だから悲しむな!」アニ「うん。ありがとう。」エレン「もう行かねぇと。」アニ「そっか。……じゃあね。」エレン「あぁ、またな!」アニ「私も行かなくちゃ。」アニは涙を拭き、集合場所に行った。 5 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/18(日) 23:44:55 アニは元気にしてるだろうか。調査兵団に入って早一ヶ月。そろそろ調査兵団に慣れてきた。なんやかんやあってリヴァイ兵長率いる通称『リヴァイ班』に入ることになったが、それにも慣れてきた。もうすぐでアニの誕生日。エルヴィン団長に休暇が取れるか聞かなくては。気持ちが落ち着かない。エレン「すいません、兵長。エルヴィン団長はどこにいるか分かりますか?」リヴァイ「エルヴィンの野郎か。多分部屋にいると思うが。」エレン「ありがとうございます。」リヴァイに一礼するとエレンは、足早にエルヴィンの部屋に向かった。コンコン エレン「失礼します。」エルヴィン「あぁ、エレンか。どうした。」エレン「その、来月の〇〇日、休暇を貰えないでしょうか。」エルヴィン「う~ん、ちょっと待っててくれ。」エルヴィンは机の引き出しを開け、中から書類を取り出した。エルヴィン「その日は私たちの会議だから、君たち新兵は休みだ。」エレン「っ!!本当ですか!分かりました!ありがとうございます!失礼しました!」胸を踊らせながらエレンは、自分の部屋へと向かった。 6 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 17:54:51 熱出したんで更新遅れるとおもいます 7 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:14:08 エレンは自分の部屋へ戻ると、紙とペンを机の引き出しから取りだし、アニに手紙を書いた。アニへ今度のお前の誕生日、俺は何とか行けそうだ。アニは大丈夫か?返事よろしく(^^ゞエレンエレン「よし。」エレンは手紙を2つに折ると、外にある古びたポストに入れた。エレンと離れてもう一ヶ月。エレンの都合もあるが、連絡すらとっていない。自分以外の…いや、エレンがそんなことするはずがない。変なことを考えた自分が恥ずかしくなった。調査兵団で上手くやってるだろうか。エレンのことだから、気の合わない奴とすぐにぶつかっているかも知れない。ここで自分が心配しても何も変わらないが。「お~い、アニ!あんた宛に手紙きてるよ!」同じ部屋で生活しているヒッチが呼んでいる。ヒッチ「アニ~!聞いてんの!?」アニ「聞いてるよ!ちょっと待ってて!」ヒッチ「え~っと、送り主は…エレンって奴。」アニ「!!」その者の名を聞いたとたん、自然に歩調が早くなった。アニ「ちょっと貸して。」ヒッチ「そんなに強くとらなくたっていいじゃん!ったく…。」ヒッチ「んで、誰よ。もしかして、男?」アニ「そうだったら、何?」ヒッチ「ええっ、嘘っ!本当に!!?」アニ「あんたに嘘ついてどうなるのよ。」ヒッチ「以外だな~。あんたなんかに惚れるなんて、変わり物好きなんだねー、そいつ。」アニ「?」ギロッヒッチ「冗談冗談!悪かったからそんな目で見ないで!」アニはやっと手紙を見ることができた。誕生日に行けそう。この一文を読んだとき、アニはこの上ない喜びを実感した。 8 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:15:58 御手洗です。初めて挨拶しますね(笑)上にも書いてありますが、この度熱を出したので、更新遅れるとおもいます 9 : 御手洗侍egt1p7fwI6 : 2015/01/20(火) 18:16:34 コメントいただけると有難いです。宜しくお願いします。 10 : デス・エレンcgUriyFr2k : 2015/01/30(金) 03:38:02 俺と同じパターンや俺最終的に嫌な事言われたwwwあぁ俺は期待してる ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。