このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
日ナタノユメ
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- 1 : 2015/01/07(水) 22:31:46 :
- ※グロいよっ
※ダンロンシリーズネタバレ含
※絶対絶望少女ネタバレ含
前作"狛ロウノヒ"
http://www.ssnote.net/archives/29787
─────最後に見た夢は 、
憧れの学園に足を着き、誇った自分。
─────最初に見た光景は 、
散る、十数の曼珠沙華 。
散る、数千の徒花 。
なんの感慨も湧かず。
無感動に、ただ、傍観していた。
─────悪夢だった。
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- 2 : 2015/01/07(水) 22:43:07 :
Chapter.0
彼はただの予備だった。
彼はただの凡才だった。
彼はただの凡夫だった。
彼はただの無能だった。
才能、ただそれだけで誇れる自分に成れると信じて、
信じて、信じて、信じ尽くした。
健気に、
愚かに、
─────そんなもの、どこにもありはしないのに。
「ああ……アイツ、希望ヶ峰行くみたいだぜ?」
誇れる筈の行動に、後ろ指を差されて、嘲笑される。
「……アイツ、そんな才能あったっけ?」
「……ないない、アイツは"予備学科"だとよ」
誇れる筈の学園なのに、陰口を叩かれ、馬鹿にされる。
それの何が悪い、それの何処が悪い。少年はただ、欲しただけだ。
何もない自分に、誇りを。
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- 3 : 2015/01/07(水) 22:56:48 :
-
*
そんな同級生らと別れ、勇み足で向かった学園にあったのは。
ただの苗床 だった。
高額の授業料の割に、大した授業を受けさせられる訳でもない。
二流以下のカリキュラムは、そこいらの高校と変わらない。
ただ、ブランド名が付いただけの、金メッキの学校。
ただ、指をくわえて"本科"を覗くだけの、希望に一番近い絶望。
⬛⬛ ⬛は絶望した。
信じたのに、信じていたのに、信じ抜いて尽くしたのに。
待っていたのは、ただ、本科の人間の養分と成る為の土壌。
夢も、希望も、そっと不満と共にこの土壌に捨て置こうとした。
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- 4 : 2015/01/07(水) 23:12:40 :
捨てて、捨てて、それでも、それでも諦められなくて、彼はとある計画を知り、被験者となる。
ただ、焦燥し、無我夢中に、すがり付いて、そうして、
─────成って果てたのだ。
*
旧校舎、彼は気付くと、誰とも知れぬ十数人が閉じ込められた"教室 "の中にいた。
皆、多種多様の凶器を手にしている。
別に、これから何が起こるとか、そんなものに興味は湧かなかった。
「……ツマラナイ」
そんな言葉が漏れる。
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- 5 : 2015/01/07(水) 23:23:10 :
己の絶望を他者にぶつけ、その絶望がまた、他者を斬り付けていく。
最初のコロシアイ 。
そして、少年とあと1人の脱走者を除き、全てが沈黙した後、彼は気付いた。
ああ、利用されたのか、と。
特に深い感慨が湧く訳でもないのに。
何故か、こめかみに力が入った。
そして、同級生だった予備学科の生徒達は、暴動の挙げ句、あの絶望の少女の一声で一斉に自殺を図った。
彼を残し、1人残らず。
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- 6 : 2015/01/07(水) 23:32:40 :
そうして、彼はさ迷う。
ただ、あのこめかみに力が入った理由は解らない。
前頭葉 を無くしてまで手にいれた、多くの才能に、何か意味はあるのか?
─────カムクライズルは、さ迷う。
Chapter.1
「苗木君……正気なの?」
「……」
霧切の言葉に、苗木誠はただ黙る。
「馬鹿が、考え直せ……!」
十神も苗木を説得する。
「……ボクは」
重い口を開いて、苗木は心の内を話す。
「彼等を助けたいんだ……!」
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- 7 : 2015/01/07(水) 23:49:15 :
本部からの通達は、14支部に身柄を拘束された"超高校級の絶望"達の引き渡しと、処分についてだった。
だが、苗木はそれを不服とし、返信を滞らせている。
苗木の未来機関に置ける役職は決して高いものではない。だが"あの絶望を打ち倒した英雄"として彼の発言力は高く、機関員もまごついて膠着状態にある。
「……第一、どうするつもりなの? 彼等を助けるって……」
「……"希望更生プログラム"を使う」
「……!」
十神はその単語に覚えがあった。
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- 8 : 2015/01/08(木) 00:35:38 :
「……あの、希望ヶ峰の計画の1つか? 神経学者、セラピスト、そして……」
「うん……不二咲クンが関わった計画」
仮想世界を利用した、本体とアバターを乖離させ、現実での記憶と仮想世界での記憶の置換を可能とする、希望ヶ峰学園の複数の才能達が関わった計画であり、そして、遺産だ。
「……本気、なのね?」
「……ごめん、ボクは」
苗木は真っ直ぐな瞳で霧切と十神を見る。
もう、繰り返したくないのだ。
「……もう、誰も犠牲にしたくない」
それが例え、絶望の残党であったとしても。
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- 9 : 2015/01/08(木) 01:07:03 :
-
*
『……うん、やってみるよぉ』
「ありがとう、アルターエゴ」
基軸になるプログラムは、希望ヶ峰学園の情報処理室のパソコンに、ウイルスとして残滓していたモノをサルベージして再構築させた不二咲アルターエゴを使い、完遂させた。
そして不二咲の残した"アルターエゴの基盤"を使い、2つのAIを作る。
「どうか彼等の力になってくれ……」
*
拘束場所を移すという名目のもと、苗木は絶望の残党を船に乗せ、離島へと向かった。
ジャバウォック島、開発途中で頓挫したこの島は、未来機関が管理しており、特に怪しまれる事もなく、事なきを得た、が。
本部の通達から引き渡しの期日が迫る。
「……苗木君、ここ最近寝てないんじゃないの?」
同伴してくれた霧切は、苗木の顔色が悪いことに気付く。
本来の職務も全うしつつの、この工作で、苗木は睡眠をまともに取っていない。
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- 10 : 2015/01/08(木) 01:35:39 :
「……大丈夫」
好きでやってると言わんばかりに、苗木は笑顔を作った。
「……ふん」
同じく、同伴した十神は呆れて鼻を鳴らす。
やがて、島が見えてくる。
*
船の一室、同室に収容されていた、狛枝とカムクラは向き合う。
「……キミ、嘘ついてる?」
「……何を、ですか?」
白髪の少年は、カムクラに興味が尽きない。
「……いや、以前にも会った気がするんだよね」
狛枝は気付かない、自分の"賭け"に勝った事を。
「……」
カムクラは何も語らない。
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- 11 : 2015/01/08(木) 01:46:35 :
カムクラの予測では、苗木らは"明日"に自分らを"例の機械に"掛けると分析している。
もはやこの忌々しい才能は、一種の未来予知をも可能にする程だ。
あらゆる"波"を分析し、大雑把であるが、未来を 見通してしまう。
だから、その間に、彼の"工作"を済ませねばならない。
─────彼を利用したあの女を、今度は逆に利用してやる為に。
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- 12 : 2015/01/08(木) 02:07:56 :
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あの女の才能を以て、あの女を出し抜く事。
そして、こめかみに力が入った理由を求めて。
船は島に着く。
Chapter.2
苗木は埃被った"希望更生プログラム"の機械をセットアップし、回線を支部に繋いで外部から監視出来る態勢を作る。
もっとも、不二咲アルターエゴに協力してもらいつつだが。
『苗木君……大丈夫?』
「うん……大丈夫、これが終わったら、ちゃんと休むから……」
苗木の目の下に隈が浮かぶ。狛枝が看破して居たように、苗木こそが、ある意味狛枝を凌ぐほど、希望に執着しているのだ。
故に、自分の身を省みない。霧切にも心配される彼の"異常性"はそこにある。
「……よし、完了。じゃあ、キミの補佐と……"妹"をインストールするよ」
そして、2つのAIが仮想世界へと降り立った。
「不二咲クンのモノほどレスポンスの軽快なものは作れなかったけど、"彼女"ならきっと……」
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- 13 : 2015/01/08(木) 02:34:01 :
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*
日付が変わる。カムクラは、狛枝とは別の部屋に移されていた。
「カムクラクン……」
苗木が立ち寄る。
「貴方、ですか……少しだけ、お願いがあるのですが」
「……なんだい?」
「……髪を切っておきたいのです」
苗木は意外そうな顔をして、少しだけクスリと笑う。
「霧切さんと十神クンも寝てるし……いいよ」
そう言って、苗木は扉を開けた。
*
「ありがとうございます」
腰まで届く長い髪をバッサリと落とし、彼の容姿は何処にでもいる高校生そのものだ。
「……なんで、拘束してくれなんて言ったの?」
ハサミを置き、切ったカムクラの髪を掃わいて苗木はそんな事をカムクラに訊ねる。
「……そうですね、あえていうなら」
そう言って、カムクラは苗木の背後に立つ。
そして、
「ぐっ!?」
手刀を首筋に振り降ろす。
「……あなた方も利用させてもらうためです」
苗木はそのまま、気絶する。
「……少しだけ、記憶を弄らせて貰います」
消すわけではなく、少し変えるだけ、神経学者としての才能も持ち合わせる彼には、容易であった。
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- 14 : 2015/01/08(木) 19:31:01 :
*
「……すみません」
十神、霧切に関しても"カムクライズル"という単語を別の文字へと変換させる。
ここには"機材"が揃っている。施術する程ではなく、"彼女"が"彼等"に行った方法で、記憶の改竄を行うことが出来る。
苗木は睡眠不足からの疲弊によって倒れた事にすれば良い。
苗木を椅子に座らせ、毛布を掛ける。
そして、カムクラは"希望更生プログラム"の機体の前に立った。
そして取り出す、塔和で回収した。集積回路の1つを。
データの転送を開始し、苗木がインストールしたAIとは全く別の場所へとインストールする。
そして、
『やっぱり、私様の予測通りだわね。人間』
忌々しい女の声が、スピーカーから聴こえる。
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- 15 : 2015/01/08(木) 19:55:29 :
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「……ええ、まったく以て」
『……ま、アンタならやるだろーとは思ってたけどね』
適当な調子で、絶望の少女はベラベラと喋る。
何の感情も湧かない筈なのに、このこめかみに力が入る感じはきっと『憤怒』……だが、それを顔に出すことはない。
「……ま、アタシはこれで、絶望を与えて、絶望し続ける事が出来るわ。サンキュー、カムクラ、絶望的に愛してるぅ」
そして、彼は何も言わず。ただ、自分の個室へと戻っていった。
顔には何も出さない、しかし、何処か内心でほくそ笑む自分がいる、と。
これで、ようやく復讐が出来る、と。
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- 16 : 2015/01/08(木) 20:36:20 :
*
そして、翌日となる。
「……じゃあ、後は任せるよ。ウサミ」
何事も無かったかの様に目を覚まし、作業のチェックを終わらせ、プログラムの起動を図る。
疑問符は残る。しかし、さっぱりと覚えてないのだ。
そして、何かを"忘れて"いる。いや、"書き換えられた"というべきか。
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- 17 : 2015/01/08(木) 21:12:06 :
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「ねえ、苗木君」
霧切が作業チェックをする苗木を訪ねる。
「どうしたの? 霧切さん」
霧切もまた、違和感を感じる。だが、その違和感の元が解らない。
「……いえ、所で、どうなの?」
「……うん、あらかた終わったよ。後は、彼等のアバターと……」
「……記憶、ね」
希望更生プログラムにおいて、彼等の学園入学以降の記憶をまっさらにし
、入学当時のモノにして、絶望として生まれ変わるよりも以前の姿にさせる。
このシステムは、まるであの絶望の少女が強いた学園生活のシステムに酷似していた。
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- 18 : 2015/01/08(木) 22:20:59 :
「……皮肉ね」
「まったくだよ……」
彼等を"軟禁"し、外に出たいという"動機"から"行動"をさせる。
"コロシアイ"ではなく"カケラ集め"という、いわば思い出作り。
「……ちょっと狛枝クンなんかが心配だけどね」
「そうね……あと、学園のリストを覗いて見たけど、"77期生"が多いみたいね。罪木さんとは別に、西園寺さん、小泉さん、澪田さんが同級生みたい」
ファイルに挟まる3人の笑顔の写真、裏に撮影者として小泉の名前がある。苗木はそれを見て、より一層に気を引き締めた。
彼女らもまた、ただ、絶望に呑まれただけ。
絶望から引き上げて、この希望溢れる笑顔を取り戻してあげたいと。
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- 19 : 2015/01/08(木) 22:34:57 :
*
苗木は"保護"した絶望の残党を、其々にコールドスリープ装置に寝かせた後、機械の始動を開始する。
『セットアップ完了、"先導"と"監視"の初期配置の完了を通達、フィールドの気候安定、本体とアバターのパルス同調、期間内に置ける生命維持装置と投薬機器の安定を確認……大丈夫だよぉ、いつでもいけるよ』
「……よし、じゃあ始めよう」
"超高校級の絶望"達、絶望の残党を更生させ、再び希望溢れる"超高校級の才能"達へとサルベージするプログラムが始動を開始する。
『うぷぷ……』
ゲームマスターである不二咲アルターエゴですら気付かない病巣を抱えながら。
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- 20 : 2015/01/08(木) 22:52:43 :
Chapter.3
─────語るべからずして、
"幽鬼"はただ眠る。
冷たい揺りかごの中で、
─────彼等の記憶を弄り、
ファイルの内容を弄り、
全てを消し去る。
あの病院でファイルを焼き払ったのはこの為、
あの街で絶望の少女のアルターエゴを回収したのはこの為、
─────カムクライズルは消滅を望んだ。
何もない、つまらない数多の借り物の才能なんかより、
希望に溢れた無能の方が、何倍も美しくて、綺麗で、輝かしくて。
何もない方が、面白いからかもしれない。
その為の、絶望的な綱渡り。
だが、"彼"はきっと、"彼"ならきっと、"彼"であった彼は思うのだ。
きっと、希望が降り注ぐと、どんな形で降りてくるかは解らない。でも、希望に溢れた"彼"なら、と。
─────そして、⬛⬛ ⬛は目を覚ます。
青い空と、白い砂浜で。
「ねぇ、キミ……大丈夫?」
彼はそこにいて、
皆が其所に居た。
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- 21 : 2015/01/08(木) 23:19:20 :
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*
「ふう……」
これで一段落、次はどう本部を説得するか、だが。
これは恐らく不可能だろう。本部の上層の頭の固さは苗木も良く知っている。
『じゃあ、僕を仲介して、支部にある苗木君のパソコンに映像を見れるようにセットしておくからね』
「うん、アルターエゴ……じゃあ、彼等と"彼女"を宜しく頼むよ」
『うん、彼女には"絵日記"でも付けて貰おうかなぁ……ふふ』
苗木は席を立ち、施設内にある休憩室へと、千鳥足で向かう。
支部にある簡素な休憩室と違い、ここの休憩室には豪華なソファがある。大分使われてなかったせいで埃被っているが、少しだけ払い、あとはお構い無しに倒れ込む。
疲弊は、少しだけ眠ったお陰で取れてはいる、それでも蓄積された全ての疲れは取れない。
それが今、糸が切れた様に彼の体を倒れさせた。
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- 22 : 2015/01/08(木) 23:31:19 :
「……ぐぅ」
目を閉じ、直ぐに意識が遠のく。
「苗木君? 船に……あら」
霧切が半開きになった休憩室へと入ってくる。
疲れていただろうから、ここに来るだろうと思って来たが。
「……ふふ」
特徴的なアンテナの癖毛を生やした苗木の頭を霧切は撫でる。
「……お疲れ様、苗木君」
何だかんだといって、彼女は彼の取った行動を咎めたりはしない。
彼の選択した行動はきっと、誰が選んだ行動よりも、正しいのだろうから。
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- 23 : 2015/01/09(金) 00:02:30 :
*
苗木は目を覚まし、そして、彼等は島を去る。
先ずは支部の機関員達を説得し、理解を仰がなければならない。
そして、
『うぷぷぷぷっ!』
彼女は目を覚ます。
*
支部に帰還し、数日もしない内にそれは起こる。
『……な、えぎ、くん』
ノイズ混じりの不二咲アルターエゴは、まるで病巣に苦しむ患い人の様な声で、
『……"彼女"が、い、る』
悪夢を告げる。
「そんな馬鹿な……!」
苗木に悪寒が走る。
「……どういうことだ」
十神は腕を組み、冷や汗を流す。
「……どうして、彼女のアルターエゴがインストールされてるの……?」
あの"違和感"は、もしかして、と霧切は睨むも、それを探る術が無い。
向かうにしても、今は本部に睨まれ、動くに動けない。
彼等は反発したのだから当然だ。絶望の残党を引き渡す期日は過ぎ、本部から幾つも催促と、そして、反発に対する"お叱り"のメールが入ってきている。
「……今はまだ動けない、朝日奈や葉隠が戻ってくるのを待った方が良いだろう」
朝日奈は弟の一件があり、時間こそは過ぎて立ち直りつつはあるものの、精神的にあまり芳しくない。
葉隠にしても今は別件で動いている。
腐川にしても、塔和を離れるわけにはいかないだろう。
だが、彼等はあのコロシアイメンバーの生き残りだ。苗木らに力を貸してくれるのはこの連中くらいだろう。
発言力が高いからといって、味方が増えるわけではないのだ。
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- 24 : 2015/01/09(金) 18:06:23 :
-
*
そして、最も恐れていた事が起こる。
「……クソッ! クソ!!」
苗木が激昂し、壁を叩き付ける。
「落ち着いて、苗木君……」
霧切が宥める、しかし、内心では霧切もまた、怒りを沸々としていた。
とうとう、"希望更生プログラム"内部でコロシアイが起きてしまった。
"超高校級の詐欺師"が殺されてしまった。
「何故だ……? 過度な暴力行為に対して警報がなる仕組みじゃなかったのか?」
十神が顎を親指に置き、事態に対して疑問視する。
「……恐らく、江ノ島アルターエゴが何かをしたのね」
苗木は爪を噛む、ここで動く事によって、本部の監視下にある苗木らの行為は筒抜けになり、今まで積み上げたもの全てが水の泡へと消える。
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- 25 : 2015/01/09(金) 18:25:37 :
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「……しかし、ヴァーチャル世界なのだろう?」
十神は"希望更生プログラム"の危険性をまだ知らない。
「……確かに、私もあまり機械には詳しくないのだけど」
そして霧切も知らない。
この"希望更生プログラム"における、最も注意するべき点。
「……違うんだ、十神クン、霧切さん、この"希望更生プログラム"内での出来事は、リアルタイムに経験と記憶がアバターを通じてフィードバックされるんだ……脳内で交換された情報に"死"が含まれると……」
死ぬ。
外傷からではなく、脳がそう理解してしまうのだ。
アバターは丸裸の精神と言っても良い。精神が死ねば、無論、肉体も死に絶える。
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- 26 : 2015/01/09(金) 18:46:00 :
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「……そんな」
「ちっ……どうする事も出来んのか?」
「……くっ!」
江ノ島盾子は死して尚、希望を絶望に塗り替えてくる。
亡霊は消えず、再び、狂気が跋扈する。
Chapter.4
絶望は唄う。
陶酔の中、蕩い、人の怨嗟で愉悦に浸る。
絶望は笑う。
希望という虫ケラを踏み潰す音は、小刻みの良い音色を奏で、飽く事はない。
絶望は─────。
*
「なんとか、しなきゃ」
このままでは、全滅してしまうだろう。それに、苗木は何かを感じ取っていた。
それはとても嫌な予感。あの絶望の少女である江ノ島盾子は、ただ、無作為にコロシアイをさせるのではない。
最初のコロシアイは予備学科への不満の点火。
2度目のコロシアイは、希望を諦められない者達への見せしめ。
そしてこのコロシアイに置いても、何かしらの伏線があるはずだと、直感であるが、そう苗木は思った。
ただ手を子招いてコロシアイを観察するつもりはない。
策を練る。
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- 27 : 2015/01/09(金) 20:15:04 :
「……とにかく、本部の目を誤魔化さないと」
策らしい策を思い付かない。しかし、なんとかしてジャバウォック島に入り、"緊急措置"を取らなければならない。
「……しかし、一体何故……?」
今はまだ、検討も着かない。
だが、この刻々と進行するコロシアイを止めねばいけない。
*
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なぁ? どうすんだべ」
別件から帰って来た葉隠を交え、苗木の部屋に集まった5人の未来機関員、腐川を除く、かつて2度目のコロシアイを生き残ったメンバーだ。
「……ねえ、苗木、その話……本当なの?」
朝日奈は鬱蒼として、苗木の話の真意を確かめる。弟は未だ生死不明、しかし、腐川からの報告からは限りなく100パーセントに近い数字で爆死したと聴かされている。コンマを切る生存率は単に、遺体の確認がされてない為だけのコンマ。
親友を失い、そして、弟も失い、それでも彼女は懸命に両の足を着いて地に立っている。
そんな彼女に頼むのは酷だが、それでも、
「協力してほしい。彼等を助けたい……!」
-
- 28 : 2015/01/09(金) 20:30:27 :
「……出来ることなら、何だってやるよ! でも、具体的に何をすればいいの?」
「……朝日奈さんと葉隠クンには、ボクらが14支部に居る事を偽装して欲しい……十神クンと霧切さんには、ボクがジャバウォック島へ行った後、痕跡を消して欲しいんだ……」
危険を省みない。もし、本部にこの事がばれてしまえば、苗木は何かしらの罰、ないしは禁固されてしまうだろう。
「……わかった、さくらちゃんなら……さくらちゃんならきっと、苗木に協力するはずだもん」
大神さくらという、命を省みず、希望への礎となってくれた彼女を思い出す。
彼女の希望はそこにある。
もう、どんな絶望にも負けないと決めた。
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- 29 : 2015/01/09(金) 20:52:04 :
「……よくわかんねえけど、苗木っちには借りがあるしな、よっしゃ! 一肌脱いでやるべ!」
葉隠もまた、あの生活から苗木に奮い立たされた身、そして塔和で起こったある出来事もまた、この身に染みて彼を人間として成長させた。
今もあの塔和で苗木の妹らと頑張る母の為にも、どんな希望も諦めないと決めた。
「……ありがとう、2人とも」
苗木は深く頭を下げる。
元来なら、これは苗木の我儘から始まった出来事、自分1人でカタを着けねばならない。
だが、相手は復活しつつある絶望の亡霊。1人でどうにか出来るレベルを越えている。
「頭を上げて、苗木、私達はずっと苗木を側で見てきたんだから」
「んだべ、苗木っちはこうでなくちゃな! だぁーはっはっ!」
人間として成長した2人は、苗木の為に動く。
希望がまた、輝く為に。
-
- 30 : 2015/01/09(金) 21:07:45 :
*
一時解散をし、朝日奈と葉隠は部屋を出る。
こうやっている間にも、コロシアイは行われている。
苗木は急ぎ支度を済ませ、十神と霧切を連れ、車庫へと向かった。
「……痕跡を消す、といったな?」
「うん、朝日奈さんと葉隠クンがボクらが港に向かった事を本部に通達させない様にしてくれる、だから2人には港から船で向かったことを通達させないでほしい」
「……わかったわ」
車庫にも港にも、機関員が2名張り付いており、使用する場合、機関員が本部とやり取りをする、私用するのを防ぐ為もあるが、苗木の様な不穏分子を取り締まる為でもある。
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- 31 : 2015/01/09(金) 21:22:59 :
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未来機関は絶望に対して酷く潔癖だ。
機関への出入りに関しては徹底されている。
もし、苗木が車庫から出ていったとなれば、そこから足がつく可能性がある。
故に、
「……♪」
「へっへ……」
この2人、朝日奈と葉隠が出入りの機関員と交替し、出ていく3人の存在を捏造するのだ。
「……あとはよろしく」
2人は彼等を見送る。さて、ほんの数時間なら何の問題もないが、彼等は恐らく数日ほど空ける事になる。
2人が大変なのはこれからだ。
*
車両で機関をこっそりと抜け出し、港へと向かう。
この港に張る機関員を黙らせる必要がある。
-
- 32 : 2015/01/09(金) 21:41:47 :
「……まどろっこしいわね」
霧切はテイザー銃を構え、
「ふっ、シンプルなのは嫌いじゃないな」
十神もまた、テイザー銃を構えた。
「ちょ、ちょっと2人とも……!」
「これが一番早いのよ」
そういって、港の門前に構える機関員に死角からテイザー銃を突き刺す。
十神もすかさず、もう1人の機関員に対し、死角からテイザー銃を放った。
「ぐあっ!?」
「うぐぅ?!」
電流を流す。気絶こそはしないが、目を眩ます事は出来る。
隙を着いて苗木は走る。
「行けっ!」
「行って!」
苗木は走った。
船に乗り、そして、向かうはジャバウォック島。
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- 33 : 2015/01/09(金) 21:50:51 :
Chapter.5
─────カムクライズルはほくそ笑む。
これで、ピースは揃うだろう。
今ここに居る女の絶望を糧に、
そしてもう1人の少女を引き金に、
この"器の少年"は成長し、
そして器は満ち足りて、
消滅したカムクラは、
カムクラとしてまた、目を覚ます。
─────彼は消滅し、再誕をする。
カムクライズルとしてではなく─────。
-
- 34 : 2015/01/09(金) 22:14:50 :
*
コロシアイの開始から、まごついていた期間にもう何度かコロシアイが起きてしまった。
もう、一刻の猶予もない。
もし、これ以上コロシアイが、起きてしまえば"緊急措置"が出来なくなってしまう。
だが、やはり、それは止まらない。
とうとう"幸運"の策略により"監視"を行っていた"彼女"がクロとしてオシオキされてしまった。
他殺に見せ掛け、自殺と更に見せ掛け、しかし、その実は彼の才能と計略によって仕組まれた"他殺"という三重のトリック。
権現を取り込まれた"先導"であるウサミの脱け殻であるモノミも、"彼女"と共に処分されてしまった。
もはや、このプログラム内に希望はない。
苗木は何とか付け焼き刃のハッキングを不二咲アルターエゴにサポートさせながら行うも"希望更生プログラム"内部にアクセスが出来ない。
『だ、めだ……なえ、ぎくん……彼女は、きっと……』
分析し尽くしたのだ。
恐らくは、この莫大なデータを全て分析した。
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- 35 : 2015/01/09(金) 22:31:05 :
「くそっ……!」
だが、絶望の少女の性格上、きっと何処かにつけ入る隙があるはず。
彼女は絶望を与えるのは勿論、絶望を与えられるのもまた良しとする根っからの破綻者だ。
絶望フェチ 、恐らくは空前絶後の性的倒錯、彼女だけの本質であり、そのものが彼女と言っていいだろう。
「なんとか……!」
そして、彼は見つけた。
その穴を。
-
- 36 : 2015/01/09(金) 22:58:13 :
「これは……」
それは本来の規格に無いフィールド、あれは遺跡として存在し、内部にはただ、"卒業"と"留年"そして"緊急措置"の為の円卓があるだけの筈。
入るには、城に書いた『ある人ののメッセージ』が必要だ。
僅かに漏れる光を苗木は錯覚する。
そうして、キーボードを叩く。
そして、扉は開く。
*
時間を遡り、苗木を送り出した霧切と十神は、昏倒させた機関員に「暴徒にやられたんだ」と誤魔化す。
そしその暴徒の鎮圧の為の機関員を呼ぶ為に交替を促し、機関員を見送った。
もっとも、それもでっち上げなのだが。
「……心配ね」
「追えば良いだろう」
「軽く言うのね」
そして十神は携帯端末を取りだし、
「……葉隠か? 今そっちに機関員が2名行く、黙らせておけ」
言いたいことだけ言って端末を切る。「そりゃないべ」という幻聴が聴こえてきそうだ。
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- 37 : 2015/01/09(金) 23:11:31 :
-
「……ふふ」
「何がおかしい?」
「貴方も、大分丸くなったのね」
「ちっ……アイツにも同じ事を言われた。どいつもこいつも……」
十神はこのやり取りが嫌いではない。ただ、返し方がわからないだけ、じゃない。
ただ、それはきっと、温かなモノだから、慣れてないだけだ。
*
船に乗り、そして、2人もまた、ジャバウォック島へと向かう。
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- 38 : 2015/01/09(金) 23:41:26 :
流石に2艇もの船を私用など、未来機関ではもっての他だろう。
その辺の事後の処理はワガママな少年に丸投げしてやろうと、海を見ながら霧切は少しだけ微笑むのだった。
*
時間は戻り、絶望の残党達の"最後の学級裁判"が行われていた。
"彼"に伝えた言葉は学級裁判できっと役に立つだろう。
「……"彼"は?」
少しだけ疑問符が浮かぶ。
ちゃんと再編した"77期生のファイル"にも、彼は"予備学科"として登録した。
だが、何かが引っ掛かる。
それは"希望ヶ峰付属病院で見た手記"だ。
カムクラの、たった1つのミス。
"作られた希望"という単語が彼の頭を過った。
「……いや、今は」
行かなければならない。再び、彼女を論破しなければならない。
だが、もうこの状況下では"緊急措置"もやむを得ない。
苗木は"最後のワガママ"を携帯端末から霧切と十神に送り、そして、自らも危険を省みず、希望更生プログラムに飛び込む準備をする。
-
- 39 : 2015/01/10(土) 00:00:18 :
ほんの少しの残響と、脳が何かに繋がる感じ。
空いているコールドスリープに寝て、苗木は少しだけか細い声を聴いた。
か細くて、弱々しくて、消えてしまいそうで、そんな姿であっても、
彼女はそこにいた。
「……どうか、"あの人"の助けになってあげて」
「私も、きっと……行くから……」
アバターを破壊されてもなお、"彼"を想う彼女の残滓。
"監視"としての役目で作った彼女は、もう、ただの"プログラム"なんかじゃない。
いつか、苗木を救ってくれた不二咲アルターエゴの様に。
彼女の"心"はそこにあった。
─────そして、この先はもう、語るべからずして、
─────そして、この先はもう、未来に突き進む"彼"がいて、
─────そして、この先はもう、カムクライズルは居ない。
-
- 40 : 2015/01/10(土) 00:20:59 :
Epilogue
「それは……」
「違うぞ!!」
"彼"と"彼女"の咆哮 が、絶望を突き崩し、絶望の少女のアルターエゴは、取り込んでいた"先導"の権現であるウサミと分離し、
ウサミは完全に江ノ島アルターエゴを消滅させた。
そして、全てが収束する。
終わりが始まり、そして、始まりが始まる。
*
「……偽装工作がんばらないとね」
船に乗り、もう絶望の残党ではない彼等と別れ、島を後にする。
「……まったく、俺達が間に合わなかったらどうするつもりだった?」
「えっと……」
「……まったく、考え無しに突っ込んだの? 呆れるわね」
グチグチと言われ、肩身の狭い苗木は、それでも島に残る、彼を見ていた。
「……カムクライズル」
「……もう、奴はカムクライズルじゃない」
「……そうね、彼は」
──────彼は、
*
「……」
彼は海を眺めていた。
「よう」
黄色いツナギの、派手な髪色の少年が、彼に声を掛ける。
「左右田か、気分はどうだ?」
「さあな、でもよぉ……やっぱりアレは夢だった気がしてならねえんだけどよ」
朧気だが、覚えている。
皆と過ごしたあの"修学旅行"を、
-
- 41 : 2015/01/10(土) 00:39:22 :
-
「……でもよ、皆とまた、会いてえな」
"仲間"を得た少年に、もう疑心は無い。
「……そうだな」
"彼"には、ちゃんと空虚ではなく"本人"にお礼を言わないといけない人物がいる。
「……どうすんだ?」
「皆を、起こす」
奇跡は起きるものではないと、奇跡は起こすものだと、
"彼女"に叱咤された。
彼等が起きる事が奇跡ならば、何度でも起こしてやると、
「具体的な方法がなぁ……」
「いや、それには少しだけ心当たりがある」
江ノ島アルターエゴが計画していた"人類総江ノ島化計画"の要となる。死亡した者の肉体の乗っ取りの原理。
そして、"彼女"が証明してくれた残滓の存在。
「……サルベージ出来る筈だ」
死んでいった者達の残滓が、それらを再構築し、再び肉体に写す事が出来ればあるいは、
だが、それは正に奇跡、あの島を砂漠に例えるならば、それはその砂漠の一粒の砂を探すようなモノ。
「……へっ! いいぜ、とことん付き合ってやるぜ!」
左右田は陽気に笑った。
まずは、
残滓の再構築から、
"彼女"の残滓が、己の中に居ると、
"彼"は胸を押さえ、静かに目を閉じて。
─────前を、未来を見据えた。
-
- 42 : 2015/01/10(土) 00:57:31 :
*
幾ばくかの月日が過ぎて、
プログラム内の公園に、少年は立つ。
「……すぴー」
日 は海に微笑んで、
「……起きろ」
海は日 に微笑み返す。
「……ん」
暖かな日差しが照らし、
日向ぼっこで眠る少女が1人、
そして、
少年は少女と出逢う。
彼女は永遠に続く楽園のゲームは無いと言ったけど、
「おはよう、七海」
「……おはよう、日向くん」
─────どうか、この日向で見るひとときの夢は、永遠でありますように。
絶望ノウタ・終
-
- 43 : 2015/01/10(土) 01:00:05 :
-
くう疲
ここまで読んでくださってありがとうございました。
最後はこうであったらーという、要望ですが。
あとグロ描写とかまったくないですねすいません
ではお目汚し失礼致しました。
-
- 44 : 2015/01/10(土) 01:06:58 :
- お疲れさまです!
感動しました
-
- 45 : 2015/01/10(土) 01:08:33 :
- >>44
ありがとうございますっ
-
- 46 : 2015/01/10(土) 01:52:30 :
- 乙。
-
- 47 : 2015/01/10(土) 01:56:41 :
- >>46
ありがとうございますっ
-
- 48 : 2015/01/10(土) 04:06:00 :
- お疲れさまでした!
とても面白かったです!!!
それとルビが凄くカッコ良かったです!(笑)
-
- 49 : 2015/01/10(土) 07:54:31 :
- >>48
ありがとうございますっ
-
- 50 : 2015/01/10(土) 08:03:14 :
- お疲れ様ですっ!
感動です…!!
-
- 51 : 2015/01/10(土) 08:19:21 :
- >>50
ありがとうございますっ
-
- 52 : 2015/01/10(土) 20:58:51 :
- 凄い面白かったです!
お疲れ様でした!
-
- 53 : 2015/01/10(土) 21:11:01 :
- >>52
ありがとうございますっ
-
- 54 : 2016/09/03(土) 07:25:18 :
- 泣かせますね!
-
- 55 : 2016/12/12(月) 18:55:31 :
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- 56 : 2018/12/21(金) 14:41:05 :
- おつかれ様!
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- 57 : 2020/10/26(月) 14:28:11 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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