たとえば
- カゲロウプロジェクト
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- 1 : 2015/01/04(日) 16:13:57 :
- ♡不定期更新、ぐだぐだです
♡誤字、脱字 お許しください
♡本家無視の内容です←
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- 2 : 2015/01/08(木) 10:17:39 :
毎日思うんだ。
たとえば僕がこの世界に存在していなかったら、みんなは今よりも、もっと幸せに暮らせたのかもしれない。
たとえば、僕が今死んだとしても____。
悲しんでくれる人なんて、きっといない。
そうでしょ?
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- 3 : 2015/01/08(木) 10:27:59 :
- 「じゃあ行ってくるっすね」
「行ってらっしゃい」
毎日みんなのためにバイトに行ってるセトに、僕はこれぐらいの事しか言えない。
”いつもありがとう、頑張って”
そんな言葉を掛ければいいのだろうけど、それじゃあなんだか駄目な気がするんだ。
ありきたりで、別に僕じゃなくても言えるような言葉をもらって、セトは嬉しいの?
セトを困らす事はしたくない。
だから、この疑問はそっと胸にしまっておくことにした。
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- 4 : 2015/01/08(木) 10:50:22 :
- ガチャ
「ただいまっす」
「おかえり」
セトが帰ってくるのは夜だ。
朝早く出て、夜までずっと働いてる。
「汗すごいね」
「はは…。カノ、仕事って大変なんすよ?」
わかってるよ。わざわざ教えてもらわなくったってさ。
「あ、お風呂…「セト、疲れてるだろ?風呂入れよ」
キドの声と重なる僕の声は、簡単に掻き消される。
「キド、ありがとうっす。じゃ、お先ー」
どうやら僕の声は、セトには届いていなかったみたい。
「カノも、ありがとうっす」
セトは小さな声でそう言いながら、僕の頭を撫でた。
「…聞こえてたんだ」
なんだか今更、恥ずかしくなってきた。
「当たり前っすよ」
そう言ってにかっと笑ったセト。
セトの笑顔は、僕も笑顔にした。
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