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俺「メリークリスマース!!」
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- 1 : 2014/12/21(日) 12:13:42 :
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時は2XXX年……
人類は絶滅の危機に瀕していた。
突如現れた紅き悪魔、「サタンクロース」によって虐殺が開始されたのである。
人類は為すすべもなく彼らに蹂躙された。
しかし戦う意思はまだ残っている者もいる。
だが数少ない戦意のある者たちはあろうことか同じ人間の手により殺害されたのである。
数多くの人類は既に心が壊れてしまっていた。
人間同士の争い、そして虐殺……。
それは、そんな時代に生きる一人の男の話だ――――。
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- 2 : 2014/12/21(日) 12:23:57 :
俺「……」
荒地には男の乾いた足音だけが鳴る。
暫く歩いていると突如としてバイクのエンジン音が聞こえた。後方だ。
ヒャッハー「ヒャッハー!!!身ぐるみ全部置いてきなぁ!!」
※イメージ:世紀末な格好
彼らもまた、心が侵され悪行に走っている者たちの一部である。
俺「……邪魔だ」
男は若干不機嫌そうな顔と声色で応えた。
ヒャッハー「なら死んでもらおうかぁ!!」
ヒャッハーが手に携えた鈍器を無造作に振り下ろす。
素人とはいえ、当たればただでは済まないだろう。
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- 3 : 2014/12/21(日) 12:30:58 :
- 俺「遅い」
男は華麗に横跳びで難なくそれをかわし、ヒャッハーに掴みかかる。
ヒャッハー「く、くそ、はなせ!!」
この男、見た目に反してなかなかの力がある。ヒャッハーを軽々と掴み、そして投げの体制に移る。
ヒャッハー「ま、○○さーーん!!」
ヒャッハーが叫び声をあげた刹那。
空気が変わった。
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- 4 : 2014/12/21(日) 12:42:48 :
- 次の瞬間、どこから現れたかすらわからない、女を傍に控えさせている巨漢が立っていた。
男はヒャッハーから手を離し、素早く巨漢から距離を取る。
この巨漢は「リア充」と呼称される部類であり、「非リア充」からは妬まれている。
男も非リア充である。
リア充「ククク、彼女のいない人間は心が醜くてやだねえ」
俺「……リア充……!!」
リア充「ああそうさ。お前なんかとは格が違うんだよ、格が。」
俺「リア充死すべし。慈悲はない」
リア充「ハッ、それはこっちの台詞だ」
リア充「非リア充死すべし。慈悲はない」
刹那。二つの拳が衝突した。
この男が、サタンクロースを滅ぼし、ついでにリア充になるのは、まだまだ先の話である――――――。
~終劇
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- 5 : 2014/12/21(日) 12:44:48 :
- 私から見たクリスマスはこんな感じです。
一緒にサンタ狩りはいかがかな?
閲覧ありがとうございます。
ムーブ
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