もう一度 ベルアニ
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- 1 : 2014/11/27(木) 19:22:45 :
- ベルアニ隊長です。続編でました
前作
守るという ベルアニ
http://www.ssnote.net/archives/26945
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- 2 : 2014/11/27(木) 19:28:09 :
- アニ「・・・ん・・・?」
パチッ・・・
ベルトルト「あ、起きた?」
アニ「えっ!??ベルトルト・・・怪我は・・・どうしてここに・・・?!」
ベルトルト「え?どうしたの・・・?怪我してないよ?」
アニ「え・・・」
アニ(時が・・・戻ってる・・・!?)
ベルトルト「どうかしたの・・・?なにか変な夢でも見たの?」
アニ「・・・みたいだね」
アニ(この時計・・・)
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- 3 : 2014/11/27(木) 19:33:15 :
- アニ(ベルトルトが死んでしまう前に・・・伝えたいことがあったのになあ・・・いつ死ぬか分からないから・・・)
アニ「ベルトルト」
ベルトルト「え?どうしたの?」
アニ「私ね・・・親二人ともいないんだ」
ベルトルト「え?」
アニ「事故で・・・死んじゃった・・・」
アニ「ずっと・・・ずっとずっとずっと・・・一人だった・・・の・・・」ポロポロ
アニ「だから・・・私を助けてくれて・・・見つけてくれてありがとう・・・嬉しかった・・・」
ベルトルト「アニ・・・」
アニ「・・・っ」ポロポロ
ベルトルト「当たり前じゃん・・・」
ベルトルト「友達だもん」
アニ「・・・うん・・・」
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- 4 : 2014/11/27(木) 20:39:44 :
- -五年前-
アニ父「じゃあ、行ってくるよ」
アニ母「良い子にしておくのよ~?」ウフフフッ
アニ「分かってるって・・・いってらっしゃい」
アニ父「おう、行ってくるよ」
アニ母「バイバ~イ」
バタン・・・
アニ「・・・」
アニ(寂しくなんか・・・ない)
-
- 5 : 2014/11/27(木) 20:45:00 :
- アニ母「アニ、大丈夫かしら?」
アニ父「大丈夫だろ」フイッ
アニ母「___!!あなた前!!!」
アニ父「え?」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
次の瞬間、車は爆発して、大炎上した
消すのが遅かった
二人の遺体は戻って来なかった
勿論死んでいる、灰になってしまったのだろう
アニ「・・・」
私はあの日から『火』を見ることが苦手になった
あの瞬間を見てないなのに大体想像がついてしまう
だから料理中でも
アニ「えっと・・・中火・・・」
ゴオォ・・・
アニ「____・・・」
アニ「っ・・・」ツキーン
アニ「・・・」
一人は慣れている筈だった・・・なのに・・・
凄く寂しい・・・
だからベルトルトが私を助けてくれたとき凄く嬉しくて・・・
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- 6 : 2014/11/27(木) 20:49:07 :
- ベルトルト「僕もね・・・親が居ないんだ」
ベルトルト「殺されちゃって・・・」
アニ「・・・なんだろうね・・・分かっちゃう」
ベルトルトに親が居ないのは知っていた・・・時を戻す前に聞いたから
でも、時を戻したことを知られたくなくて、嘘をついた
ベルトルト「家に強盗犯が入ってきてね・・・目の前で二人とも死んでしまった」
-
- 7 : 2014/11/27(木) 20:53:36 :
- アニ「そっか・・・目の前で・・・」
・・
今思えば、私はあの二人が死んでしまうところを見ないでよかったと思う・・・ベルトルトはどうして平気で居られるのだろう・・・私だったら絶対無理だな・・・
ベルトルト「自分だけが生き残って・・・卑怯だよね・・・僕」
アニ「卑怯なんかじゃないと思うよ・・・あたしだって、一人だけ生き残っちまったんだ・・・しかたないことだよ」
アニ「あんたが卑怯だったら・・・あたしはどんだけ卑怯なのさ・・・」
ベルトルト「・・・ありがとう」
アニ「別にお礼言われることじゃないでしょ?」
ベルトルト「うん・・・ごめん・・・」
アニ(すぐに謝るって言うのは・・・)
アニ(まだ直ってないみたい・・・)クスッ
-
- 8 : 2014/11/28(金) 19:51:14 :
- アニ(雰囲気変えたいから三つ編みでもしとこ)キュッ
-学校-
先生「はい、今日は転校生を紹介します~入ってきてください」
ガラッ
アニ「・・・」
ワッビジン!キレー
アニ(未だに見られるのには慣れない)
アニ「アニ・レオンハートです・・・よろしくおねがいします・・・」
ベルトルト「・・・」チラチラ
先生「レオンハートさんは、学校に来るのが今日で初めてなの。分からないことがあったら、助けてあげてね」
女子「凄く綺麗な肌と髪の毛ね~三つ編み可愛い~」
アニ「ありがと・・・」
男子「お前、スポーツとかできんのか?」
アニ「まあまあ」
ベルトルト「アニ・・・さん・・・えっと校内案内するよ・・・先生に頼まれたから」
アニ「・・・ん」
ベルトルト「ここは・・・」
アニ「美術室でしょ」
ベルトルト「えぇっ・・・うん・・・」
アニ「・・・」
ベルトルト「えっと、そっちは・・・」
アニ「物置」
ベルトルト「え・・・?あ、そこは」
アニ「屋上の入り口でしょ?」
ベルトルト「どうして知ってるの・・・?」
アニ「なんとなく分かるの」
ベルトルト「ああ、そっか・・・」
そんなの嘘・・・全ては時を戻したから分かるの・・・そう、ベルトルトが次喋ることだって・・・覚えてる
私が転校して、ベルトルトが死ぬときまで、まだ二週間もたっていないから・・・
・・・あのあとベルトルトはどうなったのだろう・・・まあ、血が大量に出ていたから・・・多分大量出血で死んだと思う・・・
あの時・・・私が代わりに死ぬか・・・二人とも生存か・・・
ベルトルトはどっちがいい?わからない・・・これから起きること・・・ベルトルトが本当に死ぬ日・・・誰にも分からない・・・私以外に誰も分からない・・・それってある意味化け物みたい・・・
ベルトルト「大丈夫?やっていけそう?」
アニ「うん」
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- 9 : 2014/11/28(金) 21:03:00 :
- ・・・
でも、私は・・・この力を持って、化け物といわれても別に良かった・・・むしろこの力のおかげでベルトルトとも会えた・・・
あのままさよならなんて嫌だ・・・
グッ・・・
・・・・
私は今もあの時計を持っている・・・いつ、何が起こるか分からないから。
もう二度とベルトルトを悲しませたり死なせたりしたくないから・・・
でも・・・繰り返すたびに・・・私達が歩んできた時がどんどんずれて行く・・・
時間は無い・・・一発でベルトルトを生かせて、二度と時を戻さないようにしなければ・・・
私には時間が無い・・・
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- 10 : 2014/11/29(土) 12:40:54 :
- -教室-
アニ「ベルトルトさん」
ベルトルト「あ、はい」
アニ「体調が優れないから、保健室連れてってくれる?保健係なんでしょ?」
ベルトルト「えっ・・・うん」
-廊下-
ベルトルト「僕が保健係ってどうして・・・その・・・分かったの?」
アニ「・・・先生から聞いたから分かったの」
ベルトルト「あっそっか」
ベルトルト「保健室はね・・・そこの・・・」
アニ「・・・」ガラッ
ベルトルト「ああ・・・うん」
アニ「何?」
ベルトルト「いやなんでも・・・」
-
- 11 : 2014/11/30(日) 21:08:21 :
- アニ(このまま二人とも生存・・・というかんじになればいいものの・・・)
アニ(・・・今のままでは難しい・・・)
ベルトルト「アニ、帰ろう」
アニ「ん」
アニ(でも・・・犠牲を払うことになるのならば・・・私が代わりになって、ベルトルトを生かす・・・)
アニ(もうベルトルトを死なせない)
ベルトルト「夕ご飯どうする?」
アニ「別に・・・あたしはなんでもいいよ」
ベルトルト「そっか~」
ベルトルト「生徒会だったのに、待っててくれてありがとうね?」
アニ「別に、一人は寂しいから・・・」(私が死ぬまで一秒でも多くベルトルトといたいからだけれど・・・)
ベルトルト「そっか・・・」(ずっと一人だったもんね・・・)
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- 12 : 2014/11/30(日) 21:32:54 :
- アニ「・・・手・・・」
ベルトルト「ん?どうしたの?怪我してるの?」
アニ「ち・・・ちがう///手・・・手・・・!」
チョンチョン・・・
ベルトルト「ん?ん???」
アニ「だから手・・・繋ぎたいって・・・!///」
ベルトルト「あっそういうことだったんだ~」
ギュッ
アニ「///」(なんか・・・かつて無いほど仲がいいような・・・?!///)
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- 13 : 2014/11/30(日) 21:34:59 :
- -家-
アニ「部屋行ってくる」
ベルトルト「もうすぐご飯だから早めにリビング来てね~」
アニ「わかった」
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- 14 : 2014/11/30(日) 21:43:13 :
- -部屋-
アニ「・・・」
パラパラパラパラ
アニ「・・・ベルトルトだけを生存か・・・二人とも生存か・・・」
アニ(もし二人とも生存にするのならば・・・計画を立てなきゃ・・・)
アニ(あの日まであと十二日・・・)
アニ(それまでに計画、生存方法を考えなきゃ・・・)
アニ(もう二度とベルトルトを死なせない・・・)
アニ(私が守ってみせる・・・)
アニ(もし・・・ベルトルトが死んだら別ルート・・・ということになる・・・)
アニ(だからまた・・・私達が歩んできた命が離れていく・・・)
アニ(簡単にはいかなそうだけど・・・)
アニ(やるしかない・・・)
あの日の朝・・・あの時間・・・あの秒数に・・・
あの場所に居なければいいこと・・・
簡単に思えるけど難しい・・・
もし、ベルトルトが早く学校に行こうって言ったら・・・
そこでおしまい・・・
それか・・・歩くスピードを落とすか・・・
でも・・・あそこで死ななかったとしても・・・これからどうなるかは私にも誰にも分からない・・・
とりあえず・・・あの場所だけでもベルトルトを生かす・・・
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- 15 : 2014/12/03(水) 18:33:50 :
- ベルトルト「アニーご飯できたよー」
アニ「はーい」
アニ(今は・・・考えないでおこう・・・あの優しい笑顔に・・・まだ癒されていたいから・・・)
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- 16 : 2014/12/03(水) 18:39:10 :
- -リビング-
ベルトルト「はいっシチューだよ」
アニ「ん、ありがとう」(なんだ・・・この日、あたしと一緒でシチュー作るつもりだったんだ・・・)
二人「いただきます」
アニ「おいしい・・・料理・・・上手いね・・・」ニコ
ベルトルト「そうかな?へへっアニも意外と笑うんだね」
アニ「失礼な・・・あたしだって笑うことぐらいあるさ」
ベルトルト「ごめんね・・・」
アニ「いいよ別に・・・気にしてない」
ベルトルト「そっか、よかった」
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- 17 : 2014/12/03(水) 18:41:24 :
- -休日-
アニ「暇・・・」ダラーン・・・
この日は・・・前、買い物行った日だ・・・
ベルトルト「そうだね~」
アニ「なんかしよ」
ベルトルト「何を?」
アニ「ん~・・・」
アニ「ゲームセンターってやついきたい」
ベルトルト「あっゲームセンター!いいよっいこっ」
アニ「ん」
-
- 18 : 2014/12/03(水) 18:47:35 :
- -ゲーセン-
アニ「あっあれ取りたい~」
ベルトルト「あ、あのぬいぐるみ?」
アニ「うん」
ベルトルト「待ってて!取ってくる」
ベルトルト「はいっ取れたよっ」
アニ「ありがと・・・うまいね」
ベルトルト「えへへっそうかな?」
アニ「ああやって取るんだね・・・」
ベルトルト「あっあれ可愛くない?」
アニ「・・・顔文字クッション?」
ベルトルト「うんっ可愛くない?」
アニ「・・・あたし・・・取って見るよ」
ベルトルト「えっうん分かった~はいっお金」
アニ「・・・取れた・・・」ゼェゼェ
ベルトルト「ありがと~♪」
アニ「べっつに?楽勝ってかんじ」
ベルトルト「ありがと~アニっ」
アニ「いいよ」
アニ「・・・何?あれ」
ベルトルト「あ、あれね」
カクカクシカジカ
アニ「そう、あれでお菓子が大量に取れるのね」
ベルトルト「やってみる?」
アニ「うん、やる」
アニ「やった」ドッバアアアアア
ベルトルト「す、すごいね・・・」
アニ「あたしってすごくない?」
ベルトルト「うん、すごい・・・」
アニ「何個あるのかな」
ベルトルト「多分二十個は・・・」
アニ「数えてみよ」
アニ「二十一個」
ベルトルト「すごいね・・・」
-
- 19 : 2014/12/03(水) 18:49:33 :
- -帰り道-
アニ「あ~っ楽しかったぁ~」
ベルトルト「いっぱいとれたね♪」
アニ「うん」
-
- 20 : 2014/12/03(水) 18:50:26 :
- -家-
アニ「ただいま」
-洗面所-
ジャー
ゴシゴシアワアワ
ジャー
アニ「よし」
-
- 21 : 2014/12/04(木) 21:02:07 :
- ベルトルト「・・・」
ベル母「あっごめんベルトルト、洗濯物取ってきてくれない?」
ベルトルト「分かった」
-ベランダ-
ベルトルト「・・・ふう・・・」
やっと終わった・・・
ベルトルト「さ・・・でよ・・・」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ
ベルトルト「!??・・・お母さん・・・お父さん・・・」
ベルトルト「まさ・・・か・・・っ・・・」
ベルトルト「お母さんっお父さんっ・・・」
ベル父「逃げろっお前だけでも助かるんだよ!!!!」
ベルトルト「お父さん・・・お母さ・・・!!!」
ベル母「ベルトルト・・・逃げな・・・逃げるんだよ・・・」ゼーゼー
ベルトルト「でも・・・」
強盗犯「・・・うるせえ・・・なぁ・・・」
ベル父「逃げろおおおっベルトルト!!」
ベルトルト「____っ・・・!!!」
ベルトルト「ごめんなさいっ・・・お父さんっ・・・お母さん・・・っ」
ダッ
ベル父「・・・」ホッ
強盗犯「チッ・・・離せ・・・よ!!」
ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ
ベルトルト「・・・お父さん・・・っ」
次の日、ニュースで夫婦が殺されたと報道されていた
ああ・・・お父さんもお母さんも死んでしまったんだな・・・
-
- 22 : 2014/12/04(木) 21:05:47 :
- あっすみません・・・上のはベルトルトの過去です。ベルトルト「・・・」から過去話が始まります
-
- 23 : 2014/12/05(金) 17:16:49 :
- 見てます!つづき期待
-
- 24 : 2014/12/05(金) 18:30:59 :
- >>23 ありがとうございます
-
- 25 : 2014/12/05(金) 18:34:56 :
- ガチャッ
ベルトルト「!」
アニ「どうしたのベルトルト・・・ボーっとして・・・」
ベルトルト「ううん、なんでもないよ」
アニ「そ」
ベルトルト「・・・」
本当に僕は卑怯じゃないのかな・・・自分だけ生き残って・・・
アニは卑怯じゃないって言ってくれたけど・・・僕はそうは思わない・・・いや・・・思えないんだ・・・
どうして僕はこんなに弱いんだろう・・・
アニ「・・・?どうかした?」
ベルトルト「ううん・・・考え事をしていただけだよ」
そう・・・ただ考え事をしていた・・・なのにどうしてこんなに胸が痛い?
ズキッ
でも・・・アニを助けるときは・・・どんなことがあっても怖くなかった・・・
誰にでも反抗できた・・・
どうして?
-
- 26 : 2014/12/05(金) 18:39:39 :
- そういや・・・アニは何でも知っていたな・・・それぞれの教室の場所・・・勉強も・・・
普通なら・・・学校に行っていなかった子だったら分からない問題だって分かった・・・今はアニがクラスの中で一番頭がいい・・・
ベルトルト「ア、アニ・・・?」
アニ「ん?」
ベルトルト「もしかして・・・学校とか・・・勉強・・・行ったりしたりしたの?」
アニ「えっ?」
ベルトルト「あはは・・・ごめんね・・・訳がわかんないよね・・・ごめん・・・」
アニ「ああ・・・そっか」
僕って本当に弱いんだなあ・・・質問したのにすぐにそこで話を終わらせてしまう・・・
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- 27 : 2014/12/05(金) 18:41:43 :
- アニ(まさか・・・バレた?いや・・・そうなはずはない・・・ベルトルトは分かったらすぐに聞いてくる人だから・・・)
アニ(やっぱり・・・怪しかったかな・・・?場所とか勉強・・・全部全部・・・分かったし・・・)
アニ(でも・・・いっそ言うなら・・・)
アニ(私が死ぬ寸前に言おう)
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- 28 : 2014/12/05(金) 18:45:13 :
- -夜-
ベルトルト「あっご飯作らなきゃ・・・」
アニ「あたしが作るよ」
ベルトルト「えっ?いいの?」
アニ「いいの休日だしベルトルトはゆっくりしてて」
ベルトルト「ごめんね~ありがとう」
アニ「ん」
とはいったものの・・・
何作ろ
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- 29 : 2014/12/05(金) 18:49:16 :
- まっいっか・・・なんか作ろ
アニ「たまごたまご・・・」
アニ「あった」
カーンパコッ
アニ「油はこれだね」
サラー・・・ゴシゴシ
タマゴマゼマゼ
アニ「よいしょ・・・そろそろ熱くなってきたかな?」
ジューーーーーーーー
アニ「ご飯とケチャップ混ぜよ」
マゼマゼ
カンカンカンベチャッ
アニ「あとは巻けばいいんだよね」
クルクルクル
アニ「お皿はここか」
カチャンッ
アニ「ほっっ!」
バサッ
アニ「やったっ出来た!」
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- 30 : 2014/12/06(土) 14:37:50 :
- アニ「はい、オムライス」
ベルトルト「わっすごい・・・僕こんなに綺麗にできないよ・・・」
アニ「大げさな・・・普通だよ」
二人「いただきます」
ベルトルト「んっおいしい~♪」
アニ「そう?良かった」
ベルトルト「凄く美味しいよ」
アニ「簡単なのだけどね」
ベルトルト「簡単なの?じゃあまた作ってみようっと」
アニ「ん・・・」
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- 31 : 2014/12/06(土) 14:41:03 :
- 二人「ごちそうさまでした」
ベルトルト「おいしかったあ~」
アニ「また作るよ」
ベルトルト「本当?やったっ」
アニ「・・・ふふっ」
ベルトルト「?」
アニ「いや・・・なんでもないよ・・・ただ・・・」
アニ「本当に・・・あんたって・・・本当優しいんだね」
ベルトルト「そうかな?」
アニ「そうだと思うよ」
ベルトルト「えへへっよかった」
アニ「・・・」
-
- 32 : 2014/12/06(土) 14:52:59 :
- 一日・・・また一日・・・あの日が近づいてくる・・・
アニ「ベルトルト~今日暇だからどこかいこう」
ベルトルト「いいよ~どこ行こうかな?」
アニ「もう一回ゲーセン行きたい」
ベルトルト「うんっいいよ~」
-ゲーセン-
アニ「あっあれ可愛い~♪」
ベルトルト「よしっ取ってくるっ」
アニ「うんっ」
ベルトルト「やったあ~取れたよ~」
アニ「ありがとっ可愛いっ」
ベルトルト「はははっ・・・あっあれアニ得意じゃない?」
アニ「前やったお菓子の機械みたい」
ベルトルト「やってみる?」
アニ「勿論」
アニ「よっと!」グイッ
バササササササササササササササササササ~
アニ「やっぱり・・・ほら、いっぱい取れたよ」
ベルトルト「やっぱり・・・二十個以上あるのかな?これも」
アニ「数えるよ!」
ベルトルト「二十四個・・・」
アニ「やったね記録更新」
ベルトルト「このままいくと、次は三十個いくかも~」
アニ「いったらいいのにね」
ベルトルト「ねっ」
アニ「つぎはあれだ~」
ベルトルト「いっくぞ~」
アニ「ほらね三十個以上取れた」
ベルトルト「また新たに記録更新だね・・・」
アニ「次は四十個」
ベルトルト「さすがにそれは無理だと思うよ~」
アニ「多分無理」
ベルトルト「あっもうこんな時間」
アニ「そろそろ帰ろうか」
-
- 33 : 2014/12/07(日) 19:23:24 :
- -数日後-
アニ(明日・・・必ず・・・)
ベルトルト「どうしたの?学校行こう」
アニ「分かった」(明日・・・)
アニ(とうとう明日・・・)
-
- 34 : 2014/12/07(日) 19:32:00 :
- -行き道-
アニ「ベルトルト」
ベルトルト「ん?」
アニ「手・・・繋ご」
ベルトルト「うん」
ギュッ
アニ「・・・」
明日が最後だから・・・
アニ「ねえベルトルト」
ベルトルト「ん?」
アニ「明日さ・・・」
ベルトルト「うん・・・」
アニ「何の日か知ってる?」
ベルトルト「えっ何?わかんない・・・アニの誕生日なの?」
アニ「違うよ」
ベルトルト「う~ん何かわかんないなあ」
アニ「分かんなくていいよ明日分かるからね」
ベルトルト「???」
アニ「・・・」
そう・・・明日は・・・
明日は本来ベルトルトが死ぬ日・・・
あの時・・・私を庇ったから・・・ベルトルトは死んだ・・・
そう私のせいで・・・
-
- 35 : 2014/12/07(日) 19:45:42 :
- -教室-
ガラッ
???「おはよ~アニちゃんっ」
アニ「・・・何?」
ミーナ「あたし、ミーナ!宜しくっアニちゃんが転校してきたときあたし休んでたんだ~」
アニ「そう」
ミーナ「これから宜しくねっアニちゃん」
アニ「アニでいいよ」
ミーナ「ん~・・・アニ?」
アニ「ん」
ミーナ「あはは~ってなことで宜しくねアニ」
アニ「ん」
不思議な子・・・
-
- 36 : 2014/12/08(月) 20:04:43 :
- -放課後-
アニ「ベルトルト・・・帰ろ」
ベルトルト「あっうん」
-帰り道-
アニ「~~~っ・・・寒い・・・」
ベルトルト「大丈夫?・・・あっそうだっ」
アニ「?」
ベルトルト「よっ・・・しょっと・・・」グイーグイー
フワッ
アニ「・・・あったかい・・・でも・・・ベルトルトの方のマフラー大丈夫なの?///」
ベルトルト「大丈夫っこれ長いからっ」
アニ「あ・・・ありがと///」
ベルトルト「どういたしましてっ」
アニ「///」カアアッ
-
- 37 : 2014/12/08(月) 20:08:07 :
- -家-
アニ「ただいま~」
ベルトルト「手洗わなきゃ駄目だよ~」
アニ「分かってるよ」
アニ「・・・」
ジャー
ゴシゴシアワアワ
ジャー
アニ(初めて二人でマフラー使った///しかも相手がベルトルト///)
アニ(まだ顔が熱い)
-
- 38 : 2014/12/08(月) 20:40:41 :
- アニ(でも・・・)
でも明日は・・・こんな幸せに埋もれていてはいけない・・・
-
- 39 : 2014/12/08(月) 20:41:08 :
- -夕飯-
ベルトルト「アニーご飯だよ~」
アニ「はーい」
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- 40 : 2014/12/08(月) 20:42:55 :
- 二人「いただきます」
アニ「・・・やっぱりベルトルトが作るとおいしいね」
ベルトルト「そうかな?僕、料理下手だからうれしいよ」
アニ「下手なのか・・・これで・・・」
アニ「でも、あたしは他の男よりは上手いと思うよ」
ベルトルト「そうかな?ありがとっ」
アニ(・・・この一秒一秒・・・大切にしなきゃ・・・じゃないと・・・あっというまに明日が来てしまう・・・)
-
- 41 : 2014/12/08(月) 20:54:20 :
- -次の日-
アニ「・・・」
ガバッ
アニ(・・・来てしまう・・・)
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- 42 : 2014/12/08(月) 20:56:25 :
- ベルトルト「おはようアニ」
アニ「ん」
ベルトルト「学校行こっか」
アニ「・・・ぁ・・・うん」
ベルトルト「どうしたの?」
アニ「なんでもないよ」
ベルトルト「そっか」
アニ(・・・もう終わりかもしれない・・・)
-
- 43 : 2014/12/08(月) 20:57:41 :
- -通学路-
アニ「・・・あっ・・・あの花・・・」
ベルトルト「ん?あっ綺麗な花~」
アニ「そうだね」
アニ「・・・のさ・・・」
ベルトルト「え?」
アニ「いや・・・その・・・あのさ・・・」
ベルトルト「どうかしたの?」
-
- 44 : 2014/12/08(月) 21:22:52 :
- アニ「いや・・・なんでもないよ」
ベルトルト「そっか~」
ベルトルト「あっそうだ!いまやっている勉強で分からないところある?」
アニ「いやべつに・・・」
ベルトルト「そっか~」アハハッ
アニ「・・・っ」ジワ・・・
アニ「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ」ギュッ
ベルトルト「えっ!??アニ・・・」
アニ「あたし達・・・もう会えなのくなるの!?これから先ずっと・・・あんたの笑顔が見れなくなるの!??このまま・・・もうあんたとは過ごせなくなるの!!?わかんないよ!これから・・・二人とも生きて幸せに過ごす方法が___!あたしには・・・っ」
ベルトルト「アニ・・・?どうしたの?」
アニ「あたしね・・・この世界であんたと二回出会っているんだよ・・・」
ベルトルト「え?」
アニ「前も・・・今と同じであんたに助けられてこの世界で生きていたけど・・・ある日あんたが・・・私を庇って事故にあっちゃったんだよ・・・」
アニ「あたしは・・・もう一度あんたと会いたくて・・・でもっ・・・時を戻した分・・・あたし達が歩んできた人生がずれて・・・」
アニ「だからもう・・・二度目は無いの・・・」
キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキッ
ドンッ
ベルトルト「あっ」
アニ「ベルトルトに会えて嬉しかった・・・」
時を戻す前から好き・・・いや大好きだった人がどんどん離れていくのが分かる・・・
いいんだよね・・・これで・・・ベルトルトはもう死ぬ必要は無いから・・・
ベルトルト「アニ_______________________________!!!!!」
最後にお別れを言えなくて・・・
ごめんね
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ オイッタイヘンダゾーオンナノヒトガクルマニ... ハヤクキュウキュウシャヲヨブンダー
-
- 45 : 2014/12/10(水) 21:12:01 :
- -病院-
医師「・・・午前八時四十六分二十七秒・・・死亡確認」
ベルトルト「・・・っ」ボロボロ
ミーナ「アニ・・・何で・・・っ」
ミーナ「馬鹿・・・昨日友達になったばっかりなのにっ・・・」ポロポロ
ミーナ「ごめん・・・ちょっと病室から離れるわ・・・」
ベルトルト「・・・うん・・・」ボロボロ
ベルトルト(どうして・・・僕なんかを庇って・・・っ)
ベルトルト(もし・・・時が戻せるのなら・・・)
ベルトルト「・・・!」
(この世界であんたと二回出会っているんだよ)
ベルトルト(それって・・・時を戻して・・・もう一度あったことになる・・・)
ベルトルト(本当に・・・時を・・・)
チカッ
ベルトルト「!」
昔の時計と思われる金色の時計が太陽の光に反射して眩しい光を放った
ベルトルト「これは・・・」
見る限り、もう絶対動かないだろうと皆言いそうな凄く古い時計・・・どうしてこんなものを鞄に・・・
(時を・・・)
ベルトルト「・・・時を・・・」
あるおとぎ話で見たことがある・・・ある一人の少女を助けるために自分が時を戻してその少女を助けるというお話を
でも・・・時を戻したら・・・
(時を戻した分歩んできた時間がずれる)
ベルトルト(・・・それでもいい・・・何ヶ月でも何年でも自分が歩んできた時間がずれてもいい)
ベルトルト(僕は・・・)
アニ・・・たった一人の好きな人を助けたい・・・
カチッ
-
- 46 : 2014/12/10(水) 21:44:21 :
- 終わりです!
続編 もう同じ
http://www.ssnote.net/archives/28530
見てくださると光栄です
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- 47 : 2015/01/14(水) 23:29:40 :
- 泣ける!←現在泣いてます
まどマギの漫画持ってる!
想像しやすい文章だから
想像しながら読めました!
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