この作品は執筆を終了しています。
不治の病~戻れなくなった少年~
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- 1 : 2014/11/02(日) 13:58:25 :
- どうも、猫大福です。
続き…というか、不治の病~見えない少女~のシリーズっぽいもの?です。
注意事項
カノキド
期末テストが近付いている
カノキドが可愛すぎて困っている
誤字脱字は脳内変換をお願いします
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- 2 : 2014/11/02(日) 14:00:26 :
- http://www.ssnote.net/archives/26358
『不治の病~見えない少女~』
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- 3 : 2014/11/02(日) 14:10:40 :
- きっかけはある出来事。
キド「ふっ!」ガッ!!
カノ「ごはぁっ!!!」
いつも通り僕が殴られたとき、違和感を感じた。
…欺きが解けてない…?
僕は、『本当の僕』というものが未だにわからないままでいる。
そんな中、唯一戻れる手段がキドに殴られることであり、キドに殴ってもらわないと大体は戻らない。
なのに、
欺きが解けていないことにより、僕の思考は大混乱を起こしていた。
────!
────い!
キド「おい!!カノ!!!」バキッ!!
カノ「ぐえっ!」
え?何…?この状況…
とりあえず、お腹痛い…
腹パンは酷いよ、キド…
あ、戻ってる。
さっきのは何だったんだろ…
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- 4 : 2014/11/02(日) 14:14:47 :
- キド「何、ぼーっとしてんだ、今日は卵の特売日だって言わなかったか? 」
え?
カノ「ごめん、聞いてないや」
キド「何?あ、あー…すまん、それはキサラギだった、忘れてくれ」
キドってたまにおっちょこちょいなんだよね。
カノ「腹パンは何だったのさ…」ハァ…
まぁ、そんなところとかが好きなんだけど。
そう、僕はキドが好きなんだ!
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- 5 : 2014/11/04(火) 22:25:31 :
- キドのことを好きなのは昔から。
なのに、未だに気持ちを伝えてない。
…僕ってホントヘタレ…
そのうち、そのうちって思ってる間に、いつの間にかシンタロー君とか、他の男性陣が現れて、内心焦ってはいるけど…
やっぱり、言えないもの何だよね…
キド「おいカノ」
カノ「ん?何?」
あああ、焦ったぁ…
条件反射でつい欺いちゃったけど、また、キドの腹パン喰らうのかな…
ま、いっか。
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- 6 : 2014/11/04(火) 22:29:40 :
- キド「卵買うの付いてきてくれ」
カノ「んー了解」
確か卵は1人一つまでだっけ?
僕が定員として欺いていけば、卵までありつけるよね。
あそこの卵は安いから、混むんだよね…
僕達は、売り切れる前にスーパーへと向かった。
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- 7 : 2014/11/04(火) 22:34:24 :
- キド「…卵が…ない…だと?」
カノ「…まぁ、しょうがないよ」
そういうときもあるよね。
キド「…やはり、卵は諦めきれん。ちょっと取ってくる」
カノ「え?」
キドは卵を1人で3パックも持っているおばさんに近付いた。
そして、何事も無かったかのように、卵を2つ抜き去った。
…こういう使い方って良いのかななーんて、僕が言える立場じゃないけどさ。
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- 8 : 2014/11/04(火) 22:43:12 :
- 卵を無事確保し、僕達はアジトへと向かった。
帰り道
キド「なぁ」
カノ「何?キド」
キド「お前、いつもと違わないか?」
カノ「え?」
…欺きが、解けてないのバレて…
キド「いや、何か変な感じがしてだな…」
カノ「えー?やだなぁ、いつもの僕だよ?っていうより、いつもが変なんだよきっと」
…キドはこういうの心配するだろうから、まだ秘密にしておこう。
キド「…そうか」
カノ「ちょっとは否定してよ~」
僕は、欺きに嘘を塗りたくっては、また欺く。
それを解くには、たくさんの苦労がいることを僕は、知る。
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- 10 : 2014/11/06(木) 22:31:41 :
- キド「なぁ、カノ」
キドから話しかけてくれるなんて、珍しいね。
どうしよ、顔がニヤケる。
カノ「んー?何?」
キド「お前、ちょっと欺いてみろ」
え?何で急に…
ま、いっか。
カノ「…はい、どう?うまく欺けてるでしょ?シンタロー君に」
キド「あぁ、ちょっとすまん、我慢してくれ」
え?
…嫌な予感しか、しないよ…
バキッ!!
カノ「っ…!」
キド「…やっぱり、お前どうしたんだよ、能力が解けてないぞ」
カノ「え…?」
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- 11 : 2014/11/06(木) 22:37:02 :
- 僕は、軽く気付いていたことを白状した。
キド「なんで気付いてたのに、言わないんだよこのバカノ!」
カノ「だってさ、言ったらキド心配するし、まだ不確定要素満載だったんだよ?そんなの、構ってられないでしょ」
キド「何言ってんだ!お前だって大切な団員何だから、そういうことは心配するなよ!」
…団員、か…
まぁ、わかってる…っていうか、わかってた事だけど。
カノ「わかった、とりあえず、部屋に戻るね」
キド「…夕飯は食べに出てこいよ」
カノ「うん、わかってる」
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- 14 : 2014/11/06(木) 22:42:04 :
- 僕は、部屋にいる間色々なことを試した。
欺いている状態で、欺くことはできるのか。
これは出来た。
二つ目は、僕の写真を見て昔の僕を思い出す。
挑戦したところ、昔の僕が現れてしまった。
色々試したが、別にどうでも良い情報だと思ったので、ほうっておいた。
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- 15 : 2014/11/06(木) 22:45:39 :
- 数日後
僕に不思議な事が起こり始めた。
何故か、顔だけが勝手にキドになっていたり、服装がマリーになって、エネちゃんに爆笑されたりと、散々だった。
このままでは、拉致が開かない。
しかも、どんどん悪くなっているようで、日に日に別の人になる時間は延びていった。
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- 16 : 2014/11/06(木) 22:49:28 :
- キド「今日は俺か…」
カノ「ごめん…制御出来なくてさ」
…みんなからみたら、キドが2人いるみたいな感覚なのかな?
モモ「団長さん!」
カノ「あーっと…僕、カノだよ」
モモ「えっ!そっくりだったんで…つい…」
紛らわしいみたいだね。
能力の副作用でもあるのかな?
でもそんなの知らないし、聞いたこともない。
…僕のせいで、皆が困ってるのに…何も出来ないなんて、駄目だな。僕。
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- 17 : 2014/11/06(木) 22:57:45 :
- 数日後
僕は1人、部屋に閉じこもっていた。
コンコン
キド「カノ、入るぞ」
カノ「…どうぞー」
久しぶりのキド、いつもセトがご飯届けてくれるからね。
キド「お前、まだ治ってないんだな?」
カノ「…うん。」
キド「なら…俺が、治す」
え?
…無理だよ、だって意味分からないし。
カノ「いいよ、だって僕なんていてもいなくてもどうせ変わんないよ」
パァンッ!!
え?
痛い。頬を、キドに殴られた…というより、叩かれた?
キド「そんなこと、言うな」
カノ「え?」
キド「だから、いてもいなくても変わらないみたいなこと、言うなって言ってんだよ!!」
キド、が、本気で怒った…
カノ「えっと…キド?ごめんね?」
キド「…俺がお前を治す、それでいいな?」
カノ「は、い…」
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- 19 : 2014/11/07(金) 23:15:55 :
- 少々納得いかないけれど、キドは決めたことを曲げたりしないからなぁ…
でも、どうやって治すんだろう…
カノ「ねぇ、キド、どうやって治すつもりなの?」
キド「そ、れは…まだ…考え中だ」
あ、やっぱりそうなんだ。
カノ「…そっか、じゃあさ、また今度でいいよ?キドだって暇じゃないでしょ?」
キド「…っ!駄目だ!!」
カノ「え?」
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- 20 : 2014/11/07(金) 23:20:48 :
- キド「…今、お前カノの姿してるから…今じゃなきゃ、駄目なんだ」
カノ「…でも、治す方法なんて無いんでしょ?」
やっぱり、無理だよ。
治すなんて。
キド「…ある!」
カノ「え?」
今、キド、治す方法があるって…
カノ「キド?それって…」
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- 21 : 2014/11/07(金) 23:29:38 :
- キド「お前がお前を思い出せればいいんだろ!?なら、教えてやるよ!お前は…
いっつもヘラヘラしてて、
でも、周りをよく見てて、
見かけによらず、真面目で、
実は寂しがり屋で、泣き虫で、
人の事からかって、笑って、
欺いて、嘘ついてても、
お前はお前だろ!?
この世界に『鹿野修哉』は2人もいるのかよ!
いないだろ!?
欺いてる鹿野修哉も、皆のことばかり考えてる鹿野修哉も、お前なんだろ?
なら…今のお前も、鹿野修哉だ。
だから、能力がいくら解けなくても関係ない。
お前はお前。
俺は俺。
たとえ、見かけが変わっても、中身は変わらないんだ。
だから、治らなくても、心配するな。
皆が優しいこと知ってるだろ。」ポロポロ
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- 22 : 2014/11/07(金) 23:47:45 :
- 僕は、何を勘違いしていたのだろう。
能力のせいで、僕はいなくなってしまったのだと、思っていたけれど。
ちゃんと、いた。
キドは、気付いてくれていた。
カノ「…そうだね、ありがとう、キド」ポロポロ
キド「治った…のか?」
僕は、涙が出ていた。
欺いてないから、涙が出る。
僕は、涙を見せることを嫌っていた。
けれど、今こうして涙を流せて良かったと思う。
カノ「キド、僕、キドのことが好きなんだ。治ったら言おうと思ってたんだけど、その好きな人に治されちゃったね」
キド「!…俺も、好きだ…お前欺いてるだろ!!!」
カノ「えー?何のことかなー??」
キド「…バカノめ、こんなことなら治さなくてよかったな!」
カノ「それは酷いよー」
本当の自分は、今の自分。
自分がどんな性格で、どんな顔をしていたか、なんて考えなくて良かったんだ。
僕は、恵まれていた。
僕がこうしていられるのは、
大切な人が教えてくれたから。
大切な人が救ってくれたから。
大切な人に気持ちを伝えられたから。
大切なことを教えてくれた、キド。
僕は、これからずっと先まで、キドに想いを伝えていこうと思っています。
end
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- 23 : 2014/11/07(金) 23:50:43 :
- えっと、今回は特に駄作になってしまったのでは、と、思っています。(眠気が…)
これから、テストが迫っているので、投稿は出来ないと思います。
閲覧thankyou(*・ω・)ノ
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- 24 : 2014/11/17(月) 17:25:08 :
- 乙です!
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- 25 : 2015/04/07(火) 15:08:17 :
- いい話だった(ToT)
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- 26 : 2016/03/06(日) 22:46:27 :
- 泣きそうになりました。
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- 27 : 2016/04/25(月) 00:39:45 :
- 感動しました。
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