狛枝・苗木「君は閉ざされた世界で何を思う?」
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- 1 : 2014/10/30(木) 01:58:27 :
- ここは私立希望ヶ峰学園。
ここを卒業すれば未来が保証されたも同然と言われている。
しかし、本当にそうだとは思えない。
ボクに手紙が来たのはつい、数日前のことだ。
幸運枠と言うのがあるらしく、ボクはたまたまそれに当選したらしい。
幸運なんて、くだらない才能だ。
何も意味なんてない。ツマラナイ才能だ。
だけど、今回だけはよかったと思う。
ボクの異母兄弟の兄がここにボクと同じく幸運で入学したらしい。
もしかしたらまた会えるかもしれない
ボクはそんな期待と不安を抱えながら学園に最初の一歩を踏み出した。
それは、期待と不安が混じってはいたが学園への最初の一歩になり、ボクの新たな学園生活への一歩と……
なるはずだった。
ぐにゃりぐにゃりと視界が歪み
次に目が覚めた時には
ただの暗闇
これがボクの非日常の始まりと日常の終わり。兄との再開だった
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- 2 : 2014/10/30(木) 02:32:26 :
- ???「大丈夫?ねぇ、君。」
『誰かの声がする……何だろう……』
『懐かしい声だ……この声は……?』
しまった!油断しすぎた!?
ボクは思いきり顔を上げた。
ゴッ!
瞬間、自分の頭と相手の顎がぶつかる
鈍い音がした。
苗木「い”っっっぅ”~~!!!」
???「っっぅ”~~!!」
苗木「あ、ご、ごめんなさい!
大丈夫!?」
???「僕こそ悪かったよ。大丈夫?
怪我はない?」
???・苗木「”あ……„」
顔をあげた途端、ボク達は暫く
お互いの顔を見つめて沈黙した。
苗木「もしかして…狛枝……クン?」
狛枝「誠……君?」
驚いた。こんなにも早く
探していた兄が見つかるなんて……
狛枝「あ~、えっと……その、
なんていうか……久しぶり……?」
苗木「そ、そうだね……」
狛枝「あんまり変わってないね。
身長もあまり伸びてないみたいだし」
苗木「うん、狛枝クンは変わったね」
狛枝「そうだね……」
会えたのは嬉しいけど気まずい……
しかし、ボクはようやく
周りの異変に気づいた
苗木「ねぇ、狛枝クン……ここって
どこ?希望ヶ峰学園なんだよね?」
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- 3 : 2014/10/31(金) 17:36:59 :
- 狛枝「……うん、そうみたいだね……
実は僕にもよく分からないんだ。
ここが僕のいた希望ヶ峰学園なのか」
苗木「え?それってどういうこと?」
狛枝「僕はいつも通り学園に
入ろうとしたんだ。けど……」
苗木「けど?」
狛枝「急に目眩がして気がついたら
この教室で倒れてたんだ。それに、
ここが希望ヶ峰学園だと
思えないのは鉄板が窓に
固定されているからなんだ。
学園がこんなことするはずない。」
苗木「そうなんだ……ボクは
入学式だったから集合場所に
行こうとして、希望ヶ峰学園に足を
踏み入れたら途端、急に視界が
ぐにゃぐにゃしはじめてあれ?と
思ったら意識が途切れたんだ」
狛枝「やっぱりそうなんだ……
おかしいね……急に意識が途切れて
気がついたら教室のなかなんて。」
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