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押して駄目でも押し通す。~その後~
- カゲロウプロジェクト
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- 1 : 2014/10/22(水) 17:54:54 :
- 『押して駄目なら引いてみろ。』
『押して駄目なら更に押す。~夫婦編~』
の続きとなっております。
・随分と駄作
・誤字脱字有りの可能性大
・投稿が遅い&多忙で忘れる場合有り
・カノキド
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- 2 : 2014/10/22(水) 17:57:25 :
- http://www.ssnote.net/archives/24732
『押して駄目なら引いてみろ。』
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- 3 : 2014/10/22(水) 17:58:31 :
- http://www.ssnote.net/archives/24838
『押して駄目なら更に押す。~夫婦編~』
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- 4 : 2014/10/22(水) 18:04:51 :
- キドside
どうやら俺達に子供が出来たらしい。
最初、お腹に赤ちゃんがいる。と、わかったときは『え?』としか言えなかったけれど、本当はとても嬉しい。
修哉と俺の子供だと思うと、顔がにやけて仕方がない。
ということは、修哉に知られないようにしよう。
まだ女の子か、男の子かはわからないけれど、どちらにせよ俺達の子供だということには変わりはないのだから、俺はどちらでもいいのだが、修哉は何故か女の子が良いらしい。
男の子の方がわかりあえるんじゃないか?と、言うと、絶対無理!と返された。
…もし、男の子だったらどうするんだ…
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- 5 : 2014/10/22(水) 18:08:55 :
- カノside
僕達の子供か~…
あんまり実感が沸かないけど、生まれたらきっと沸くようになるのかな?
そういえば、つぼみは男の子でも女の子でも良いって言ってたけど、僕は絶対女の子派だなぁ~だって、女の子に生まれたらつぼみにきっと似てるはず!
それに、男の子だったら僕に似てお母さん大好きっ子になるかもしれないし、つぼみを取られたら一溜まりもないしね。
早く生まれるといいなぁ…
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- 6 : 2014/10/22(水) 18:14:50 :
- ベビー用品店 カノside
カノ「つぼみーこれ良くない?」
僕はつぼみにブランケットを手渡す。
キド「おう、これなら赤ちゃんも寝心地が良いだろうな」
ブランケットをカゴに入れる。
しかし、カゴの中はもう大量に入りすぎて、今にも落ちそうなくらいだ。
カノ「そろそろ帰ろっか」
キド「ああ、ちょっと買いすぎたな」
カノ「ははっそうだね」
僕達は会計をしたあと、近くのファミレスでご飯を食べた。
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- 7 : 2014/10/22(水) 18:19:33 :
- 帰り道
カノ「もしさ、僕達に今子供がいたら、もう少しファミレスにいたのかもなぁ…って思うとさ、子供が待ち遠しくなるんだ」
キド「俺も、今帰ってる途中だろ?そしたら、お前の右手と、俺の左手、塞がってるのかもな、って思ったりしてるぞ」
同じこと考えてたの?
初めての子供だし、わからないことはいっぱいだけど、二人で乗り越えていけるよね!
とかいう、言葉ばかりで済まされる事じゃないということは、僕達はよく知ってる。
だから、大事にしていきたい。
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- 8 : 2014/10/22(水) 18:23:28 :
- 僕達はスーパーへ向かった。
なるべくつぼみに栄養のあるものを、と、買いに来たのである。
しかし、そんな矢先。
キイイィィィ!!!
ドンッ!!
────スーパーへ向かい、駐車場を歩いていると、車が何故かこちらへ向かってきた。
その車は、
無人だった。
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- 9 : 2014/10/22(水) 18:26:59 :
- 気付いた時には遅く、つぼみは既に、地面に横たわっていた。
直ぐに救急車が来た。
しかし、僕は声をあげることもできず、ただ、膝を地面につけて、泣いていた。
何も出来ない僕、自身。なんて無力なんだろうと、ここまで感じたことはなかった。
つぼみは大した怪我じゃなかった。
けど、
赤ちゃんは死んでしまった。
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- 10 : 2014/10/22(水) 18:31:19 :
- つぼみは泣かなかった。
痛いのはつぼみなのに、辛いのはつぼみも一緒なのに
僕は。
つぼみが弱いことを知っているから。
泣かない理由を知っていた。
泣くと、死んでしまった赤ちゃんに悪い。
折角、一度は吹き込んだ命なのに、悲しむだけだと赤ちゃんが可哀想だ、と語っていた。
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- 11 : 2014/10/22(水) 18:31:56 :
- いったんここまでにします。
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- 12 : 2014/10/23(木) 17:59:18 :
- 辛いのは一緒なんだ。
あんなに、喜んでいるところは見たことが無いと言うくらい喜んでいたのに。
つぼみは、強がりだから
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- 13 : 2014/10/23(木) 18:03:22 :
- 僕に涙を見せない。
カノ「つぼみ」
キド「…」
カノ「つぼみ、聞こえてる?」
キド「あぁ、すまん…ぼーっとしてた」
カノ「…つぼみはさ、強がりだから」
カノ「涙を見せないのかも知れないけど。」
カノ「もっと、僕に頼ってくれたっていいんだよ?」
カノ「涙だって、見せていいんだよ?」
カノ「僕達は…『家族』なんだからさ」
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- 14 : 2014/10/23(木) 18:14:27 :
- キドside
そうか、俺は…
焦ってたんだ。
いつ死ぬかわからないこの世界で、
俺と修哉の子供を、血を残そうと、必死だったんだ。
俺達の子供は…もういない。
でも、時間ならある。
まだ、焦らずに…歩んでいける。
修哉と。
キド「…うっ…っ……」ポロポロ…
カノ「え、ちょ!つぼみ!?」
キド「しゅうやぁ…」ポロポロ…
カノ「!…大丈夫、僕はここにいるから」
例え、授かった命が消えてしまっても、
安心して、その子の分まで生きればいい。
死んでしまった赤ちゃんの、恥にならないように。
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- 15 : 2014/10/23(木) 18:25:38 :
- 五年後
水希(女の子)3歳「おかーさん!おとーさん!」
太陽(男の子)1歳「あーぅ、きゃっきゃっ」
つぼみ「どうしたの、水希」
水希とは、修哉との間に出来た長女。
もう3歳になり、立派な姉として、成長していた。
修哉「また、太陽がどうかしたの?」
太陽とは、俺の第二子。
明るく、太陽のような子に育って欲しいという願いを込め、太陽と名付けた。
水希「うん、あのね、太陽が私の作ったつみきのお城壊したの」
修哉「そっか、最近太陽、仮面ライダーにハマってるからね」
つぼみ「仮面ライダーは物を壊したりしないだろ?」
水希「うん、きっとかいじゅうのまねしてるんだよ!」
我ながら、想像力があるなと、感心してしまう日々。
我が子は今日も元気です。
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- 17 : 2014/10/23(木) 22:19:48 :
- キドside
私達は大変だったけれど、幸せな毎日を過ごしている。
もちろん、今も大変である。
しかし、修哉と共に子供の面倒を見ながら、幸せを噛みしめている。
最初の子供は死んでしまったけれど、代わりに大きなクマのぬいぐるみを置いて、水希と、太陽を見守るような形になっていて、
まるで、水希が私で、太陽が修哉。クマのぬいぐるみがお姉ちゃん(アヤノ)で、私達が、お父さん(ケンジロウ)と、お母さん(アヤカ)のようだ。
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- 20 : 2014/10/23(木) 22:25:52 :
- 失ってしまった命は戻らない。
けれど、私達は【能力】というものを得て、この 世界へ戻ることが出来た。
生まれて欲しいとは思ったけれど、私達は命の儚 さと、大切さを学んだ。
私達はそのおかげで今がある。
そのおかげで私達は幸せである。
いつまでも、この幸せが続きますように───
end
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- 21 : 2014/10/23(木) 22:27:43 :
- これで多分完結です。はい。
結構長くなりました?
いや、そうでもないですかね。
また新しく話を創ろうかと思います。
閲覧thankyou!(*・ω・)ノ
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- 22 : 2014/10/26(日) 20:05:25 :
- うわ~泣けます!!<アッ、スイマセンデシタ>
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- 23 : 2014/10/27(月) 09:33:25 :
- >>22 あややさん
ありがとうごさいます!
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- 24 : 2015/03/10(火) 22:22:46 :
- すごい!
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