このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
手が足りない神様
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- 1 : 2014/10/21(火) 20:50:38 :
- 水無月が落されたのは血まみれの海岸だった。
医者のユニコーンに導かれて水無月はこの世界を生きる。
3RTされたらこの内容のSSを書きましょう。
http://t.co/ia6TkWUyN2
と診断メーカーに現れたので書いてみた。
なお、ここに登場する水無月は私、筆者自身とは別物の架空人物と定義します。
苦手な方はブラウザバック!では黒歴史の幕開けです。
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- 2 : 2014/10/21(火) 20:51:53 :
- 今日も一日が終わる。学校から帰ってきては毎夜毎夜面倒なことを考えては劣悪な自分を責め(母はこれを哲学と呼んでいる)、眠気に耐えきれなくなったら布団へ潜り込み、タオルケットの心地良さに抱かれながら眠りへつく。それが僕の毎日の習慣だった。
その変わらない習慣の中で、どうしてこんなことが起きたんだ。
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- 3 : 2014/10/21(火) 20:52:25 :
- 10月5日、早朝。僕はいつもと同じように目覚ましに叩き起こされた。
いや、目覚ましというよりは雑音か。違和感を感じた。
そう、明らかに自分の寝室ではなかった。
そして起きるなり僕が発した一言。
僕「なにこれ」
砂浜というには荒い土、漣(さざなみ)というには鈍い音、悪い天気というには明るい空、そして
海というには紅い水、磯の匂いというには鉄くさい臭い。
僕「うっ…」
すぐに理解した。目が覚めた。読んで字のごとく、血の海を目の前にしていたのだ。
一気に恐怖と憎悪が込み上がった。
僕「…!」
僕は無言で血の海から離れ息を荒げて後ずさった。
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- 4 : 2014/10/21(火) 21:02:31 :
- 僕(どうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなっ)
状況の把握が追いつかずパニックに陥り、いつもの癖で過呼吸を起こした。
そしてその自覚をしては
僕(はっ…深呼吸、冷静になれ、慌ててはいけない。深呼吸…冷静…)
と言い聞かせ自己解決。
ああ、周りから見ればただの演劇だな、とまた自責をする。
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- 5 : 2014/10/21(火) 21:03:15 :
- この流れ作業が終われば僕は冷静を取り戻す。そしてなぜこうなったのかを考えるのを放棄して、ここはどんなところなんだろう、と呑気になる。
僕(そもそもこれ何の血だろ?舐めればわかr…いや舐めたくはないな、うん)
僕(携帯は無いし僕完全にフリーダムっ。まぁそれもいいのかな。今は孤独を楽しみましょうぞ。いずれ寂しくなるけど)
なんてつぶやきながら砂浜に寝そべる。こんな状況で二度寝しようとは呑気すぎるとは思うが、やることがなければ眠いしそうするのだろう。
ここには僕しかいない、そう思っていた最中、突然声が聞こえた。
???「おい貴様」
僕「のゎぁぁぃぅぉおう!?」
いきなり現れたら誰でもびくるわアホぅ。てか誰だあんた。
僕「…あっここの領主ですか?すみません、すぐ退きますので、すみませんでした…」
???「待たれよ、貴様は人間だな?」
僕「…」
普通ならば
中二病乙
とか
は?なにいってんの?
となるはずだが、母に受け継がれた馬鹿正直の血には逆らえず
こいつ…人間じゃないのか
と警戒の空気を張り巡らせた。
というか警戒せざるを得なかった。その生き物の額に角があったからだ。
???「身構えるな人間よ、私はそなたの敵ではない」
僕「いや…得体の知れない喋る生物を受け入れられるほど素直じゃないから当然の対応だと思います」
僕は馬鹿正直ではあるが、それと同時にひねくれ者でもある。言ってしまえば、面倒な奴なのだ。
と、そんなことはどうでもいい。今問題なのはこの生き物は何者かだ。
早速さっきのセリフに続けて僕はこう唱えた。
僕「あんた…何者?」
ユニコーン「私か?…人間は私をユニコーンと呼んでいるそうだが」
僕「ふぅん…架空の生き物じゃん」
ユニコーン「何を言う、この凛々しき角こそその証だ。そういう貴様は何の名を持つ?」
水無月「僕…僕の名前は水無月」
ユニコーン「水無月、そなたとの出会いに感謝を」
僕は確信した。こいつヒトよりはめんどくせえ。
とはいえ、せっかく名前を知り合えたのだ、更に情報を吸い出せるかも知れない。
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- 6 : 2014/10/21(火) 21:03:49 :
- 水無月「で、ここはどこ?僕はどうしてここにいるの?」
ユニコーン「ここは…尸の湖の畔。私の仕事場でもあるな」
水無月「ふぅん…人間の分際で言うのもなんだけど、悪趣味だな」
ユニコーン「貴様の言うとおりだ、我々の存在を知らずして何を言うか」
水無月「悪かったって。その前に、ここは人間界ではないんだな?」
ユニコーン「ここは天国と地獄の狭間である」
水無月「狭間ねぇ…で、神の遣いのユニコーンがどうしてここに?」
ユニコーン「…全ては神の意のままに」
水無月(そういうのいいから…、けどこういうのが天界とかで必要不可欠な挨拶なんだろうなぁ)
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- 7 : 2014/10/21(火) 21:04:23 :
- ユニコーン「私は常にここで使える尸を探している。神に仕えられる肉体をな」
水無月「…わかってはいたけど、神って残酷だね」
ユニコーン「元を正せば、それほど天界の手が足りぬのだ。どいつもこいつも腑抜けた肉体を持しておる」
水無月「…悪かったなっ」
ユニコーン「しかし貴様はまさしく生ける尸だ。しかも比べようもなく活きがいい」
水無月「勝手に人をゾンビ扱いしないでくれませんかね。…てかまさか…」
ユニコーン「そう、貴様を神の下で働かせる」
水無月「嫌だああああああああああああああ!!」
ユニコーン「ふむ…貴様、ニート族か」
水無月「いやまだ学生だけど!てかなんで!?そこ普通元の世界に帰すとかじゃなくて!?」
ユニコーン「神の下で働けられるだけでもありがたく思え、人間よ」
水無月「あのさ…。…もういいや」
天界にもブラック企業は実在するらしい。まさか神の下で働くことになるとは。
水無月「けど、僕がそれなりに神に利益を与えられたら、僕を人間界に帰すことを約束してくれ」
ユニコーン「それは私が決めることではない。せいぜい神の遣いを果たすのだな」
僕は神の遣いとなった。
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- 8 : 2014/10/22(水) 21:58:03 :
- 以上!もうやめ!
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- 9 : 2014/10/22(水) 22:06:02 :
- 乙wwwww
なんかワロタwwwwwwwww
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- 10 : 2014/10/22(水) 22:09:34 :
- なんかワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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- 11 : 2014/10/22(水) 22:11:15 :
- 乙
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