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カイジ「ボタンを押すだけで、100万だと」
- カイジ
- 25856
- 15
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- 1 : 2014/10/15(水) 14:46:01 :
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遠藤「このボタンを押すだけで、100万貰える。いい仕事だろ?」
カイジ「100万?このボタンを押すだけでいいのか?」
遠藤「ただ、条件がある」
遠藤「このボタンで得た収益の、1割を俺が貰う」
遠藤「つまり、1回につき10万円を俺に渡せばいい」
カイジ「でもよ、何で俺に押させる必要があるんだ?」
カイジ「遠藤さんが押せば、1割どころか全部持っていけるだろ?」
遠藤「実はそのボタンは電流が流れる。少しばかり頭痛がするからな」
遠藤「俺は頭痛が嫌いなんだ。どうもその電流に慣れなくてな」
カイジ「ははは、ありがてー」
立木「カイジ納得、圧倒的感謝」
遠藤(馬鹿かこいつ。頭痛だけでお前に押させるかよ)
遠藤(何も疑わない、何も考えない、己の欲しかない猿だ)
カイジ(なんて良い人だ、こんな良いバイトをおしえてくれるなんて・・)
遠藤「じゃー、押してくれるんだな?」
カイジ「は、はい。もちろん」
立木「カイジ、至福の震え」
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- 2 : 2014/10/15(水) 14:46:54 :
- あっ...
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- 3 : 2014/10/15(水) 15:25:31 :
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カイジ(なんだココ)
立木「カイジ痛恨のミス。5億年スタート」
カイジ(真っ黒な空、一面に敷き詰められた白いタイル)
カイジ(ココ何処だ?あのボタンの頭痛の後にココに来たんだよな)
ザワザワザワザーワ
立木「カイジ、冷や汗。この異空間に脅威を感じる」
カイジ「嘘だ‥‥‥夢だろ‥‥これ‥‥夢に決まってる‥‥‥‥‥!」
一条 「カカカ‥‥‥‥!」
一条「ところがどっこい‥‥‥‥夢じゃありません‥‥‥‥! 現実です‥‥‥! これが現実‥!」
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- 4 : 2014/10/15(水) 16:58:49 :
- これは・・・・
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- 5 : 2014/10/15(水) 20:07:14 :
- カイジ(何処まで行っても同じ空間だ)
カイジ(出口がない、そんなはずはない)
カイジ(ボタンを押しただけで、異空間に移動するはずがないんだ)
カイジ「グー」
立木「カイジ空腹、起きてはならない空腹」
カイジ「夢じゃないだと?腹の減る感覚だ」
カイジ「ここは現実なんだ」
カイジ「俺はなんて馬鹿なんだ。金のために、怪しいボタンを押すなんて」
カイジ「うーーーーー」
立木「カイジ、その場でうずくまる。現実逃避」
カイジ「ううーーーーーん、遠藤ーーー。遠藤、遠藤」
「ざーーーーーーーーーーーー」
ザワザワザワザワザワ
カイジ「?」
立木「微かに聞こえる、希望の音色」
カイジ(水が流れる音だ)
立木「カイジ、タイルに耳を当てる」
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- 6 : 2014/10/16(木) 20:46:27 :
カイジ(水、水・・・・水ー)
カイジ(3日はたっているはずだ)
カイジ(なんもねー)ウルウル
立木「音だけ聞こえる水の声。まるで亡霊、目の前に現れない希望」
カイジ「?」
「ささっささ」
カイジ(足音?)
カイジ「誰かいるのか?」
「たたったたーたたた」
カイジ「逃げるな」
カイジ(人影だと?)
立木「カイジ、走る」
カイジ「ぜははははーはー」
カイジ(頭が痛い、苦しい、腹が減る、ううああーーー)
カイジ「バカ野郎ー」
立木「馬鹿はお前だ」
???「ぴーぴー座標 x140 y190に食料を置いた」
カイジ「?」
カイジ(なんだこの音?)
カイジ(食料を置いた?座標 x140 y190だったな)
カイジ(とりあえず行ってみるか・・・)
カイジ(座標て言われても・・・)
カイジ(・・・・白いタイルに数字があったような)
カイジ(これだ、x70 y180。これが現在位置か!)
立木「あるくこと3時間。カイジ、到着」
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- 7 : 2014/10/17(金) 10:07:24 :
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カイジ「なんもねー、あんまりだ」
???「世間というものは、とどのつまり・・・肝心なことは何一つ答えたりしない」
カイジ「長い尻尾、長い足、短い腕、・・・」
利根川「利根川ザウルスだ」
カイジ「・・・・」
ザワ ザワ ザワ ザワ ザーーーワ
カイジ「本当だ、顔だけ利根川の半恐竜だ」
利根川「カイジ、お前もボタンを押しただろ?」
カイジ「ああ、押した。あんたもまさか・・・」
利根川「押したさ、1億年前にな」
カイジ「1億年前?嘘だろ」
カイジ「ドッキリだろ?」
利根川「ドッキリとも言える」
カイジ「だよな、リアルな恐竜のコスプレとこの空間だ」
利根川「・・・・」ジー
カイジ「なんだよ、お前らしくないぞ」
利根川「・・・・」ジー
カイジ「そんな優しい目でみるな、まるで聖母の暖かい視線・・」
利根川「カイジ、今から苦痛を体験するだろう」
カイジ「」
利根川(いや、説明は後の方がいいか)
利根川「ついてこい、出口に案内する」
カイジ「おお、おう。」
カイジ(何のドッキリか知らないが、100万円は貰うぞ)
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- 8 : 2014/10/17(金) 22:48:04 :
- 立木「そびえ立つ白い塔、圧巻」
カイジ「ここが出口なのか?」
利根川「まー、中に入れ」
立木「カイジ、利根川、登る、登る、東京タワーの高さはあるその塔を、登る」
カイジ「出口どころか、天辺じゃねーか!」
利根川「周りを確認してみてくれ、今いる状況を正しく認識して欲しい」
カイジ「・・・・広い、壁が見えない・・・・」
立木「この高所からの眺め、眼下に続く白いタイルと黒い影」
立木「その膨大たる白いタイルは、何もない真っ白な宇宙を連想させ、黒い影は、それが永久に続いていることを示した」
カイジ「夢、夢だろ・・・・夢にきまってる」
利根川「」
カイジ「だいたい、利根川ザウルスなんて現実に居るはずがないだ」
カイジ「そう、これは夢、幻なんだ」
利根川「そうとも言えるだろう」
利根川「その幻の中でも腹は減る」
カイジ「グー」
利根川「そもそも現実は、君自信が決めた境界線なんだ」
カイジ「グー」
利根川「こちらを現実と見ないもいいが、こちらの世界でも腹は減る」
カイジ「うん」
利根川「食い物ならあるぞ」
カイジ「あるのか?」
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- 9 : 2014/10/19(日) 22:16:33 :
-
利根川「今から出すメニューだが、どうか静粛にして聞いていただきたい」
カイジ「ああ」
カイジ(水・・・飯・・・・・飯 )
利根川「いまから出す2のメニューから、一つだけを選んで欲しい」
カイジ「説明はいいから、早くだぜよー、利根川ザウルス」ウウ
利根川「一つ目は糞味のカレー、これは糞の味がするカレーだ」
カイジ「それは断る」
ザワザワ
利根川「2つ目はカレー味の糞だ、これは3日間カレーしか食わなかった人間の糞だ」
カイジ「ふざけるなよ!」
カイジ「4日間も飯抜きなんだぞ。」
利根川「すまない」
カイジ「利根川ー・・・嘘だろ?」
利根川「」
カイジ「他の食べ物は?」
利根川「今ある食材は糞だけだ」
カイジ「ビールとステーキをくれ」
利根川「・・・・」
カイジ「糞味のカーレ・・・」
利根川「認証した」
カイジ「まってくれ、もう少し時間をくれ」
利根川「・・・・」
立木「迷うこと1時間、ついに名言」
利根川「一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ・・・貴重な糞を、おえ」
カイジ「」
利根川「一億年前の悪い癖がでたようだ・・・」
カイジ「グー」
カイジ「ステーキをくれよ、利根川ー」
立木「カイジ、ステーキが欲しい、欲しい」
利根川「ここは異世界、食べる食材は選べないだ」
カイジ「冷え冷えのビールをくれーー」
立木「カイジ、すがる、すがる、まるで赤子が母乳を欲するかのように」
利根川「糞しか食べれない現状は変わらない、だが食べ方は自由、感じ方も自由」
利根川「どんなに不味い料理でも、見えかたで変わる」
カイジ「ぐー」
カイジ(ステーキも生ビールもない、現実はこの異空間)
カイジ(何もない異空間、糞があるだけましなんだ)
カイジ(むしろ喜ぶべきこと、カレー味の糞)
カイジ(糞だけど、味はカレーなんだ)
カイジ(糞でも上等、感謝・・・・むしろカレー味が味わえるチャンス)
立木「カイジ、洗脳、洗脳、洗脳される」
カイジ「そうだよな、俺はなんて馬鹿だったんだ」
カイジ「ないものはない、あるものを受け入れるしかない」
カイジ「俺は受け入れます」
利根川「メニューは?」
カイジ「カレー味のウンコを、うんこを・・・・お願いします」
立木「カイジ号泣」
立木「号泣ーーー」
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- 10 : 2014/10/23(木) 15:27:53 :
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カイジ「うめー、ドロドロの食管が喉に通る」
カイジ「まるでカーレ味のプリンだ」
利根川「・・・・」
カイジ「利根川ザウルス、あんたもカレー味のウン子をたべるのか?」
利根川「スー、・・・・美味い」
利根川「このビターな味、生臭いハモーニー、胸にしみる」
ザワザワザワ
カイジ(メニューは2個、俺がカレー味を味わった)
カイジ(つまりは、利根川ザウルスの食べているのはウンコ味)
ザワザワザワ
カイジ「利根川・・・・」
利根川「どうした、カイジ」
カイジ「ウンコ味だよな?そのカレー」
利根川「ああ、ウンコ味だ」
カイジ「・・・・」
立木「利根川、うんこ味のカレーを食う、食うー」
利根川「ムシャムシャ」
ザワザワザワ
カイジ(美味そうに食いやがる、ウンコ味だぞ)
カイジ「ウンコ・・・・うえーーーー」
カイジ(カレー味だけど、俺が食ってるはウンコじゃねーか・・・)
カイジ(何、のん気にウンコ食べてるんだ。ちくしょー)
カイジ「利根川・・・」
利根川「どうした?」
カイジ「交換・・・」
利根川「むしゃむしゃ」
カイジ「交換してくれ」
利根川「無理だ、カイジ。 俺は食い終わった」
利根川「げぷーー」
カイジ「ううう、うえーーー、うんこ、うえーー」
立木「カイジ嘔吐、洗脳から開放」
カイジ「うええーーー」
利根川「判断を誤ったな、お前は味を求めて糞を口にした」
カイジ「ふ、ふざけるなーーー」
利根川「そもそも、糞味が不味いイメージなのが間違いだ、あくまでイメージ」
カイジ「・・・・」
利根川「大多数は糞は不味いと答えるだろう」
カイジ「当然だろ・・・」
利根川「しかし、真理を見ている少数派の人間はこう答えるだろう」
利根川【味わってみないと判らない】
カイジ「!」
カイジ(たしかに、味わってもないのに不味いて思ってた)
カイジ(俺は周りにながされていた、そんなんじゃだめなんだ)
カイジ(自分で確かめないと、真理は一生見えないままだ)
カイジ「利根川、味わせてくれ」
カイジ「お願いだ、糞味のカレー、味合わせてくれ」
利根川「ふ、よかろう」スー
カイジ「ありがてー」
利根川「味わえ、そして決め付けのイメージをなくすんだ」
立木「カイジ、糞も糞味も味わう、味わう」
カイジ(苦い、まるでカカオ100%のチョコレートの味)
カイジ「はははは」
カイジ「悪くない、糞味、悪くねー」
糞は僕らの手の中に!、誰かの糞いらないー、誰かの放尿いらない
便器も排水溝もいらない 糞実を掴みたいよー
僕らは吐かれるためにー生まれてきたわけじゃないよー
僕らは流されるために 生まれてきたわけじゃないよー
終わり スカトロ編終了
利根川(俺が食べたのはカレー味のカレーだ)
利根川(メニューは3つあった、悪いなカイジ)
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- 11 : 2016/08/05(金) 03:19:30 :
- おもんねー
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- 12 : 2016/08/16(火) 00:29:21 :
- いやー、いつになってもカイジのストーリーは熱くていいですね!
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- 13 : 2017/08/03(木) 12:34:53 :
- 絵スマホまだ使っとるんかぁ!!!!?????
-
- 14 : 2017/08/03(木) 12:35:14 :
- 絵スマホの方がええんか!!!?????
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- 15 : 2017/08/03(木) 12:35:21 :
- どうなんや!!?????
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