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  1. 1 : : 2014/10/09(木) 18:46:39

    あの日、あの時、私は、ただただ困惑した。

    空から、女の子が降ってきた───...。

    「...こんそめ」

    「は...?」

    私は、眉を寄せて聞き返す。姿を現せた後、一発目は、こんそめ。

    ...それが、少女の名前だと言うことに気づかされたのは、私が少女を家に連れた時だった。
  2. 2 : : 2014/10/09(木) 18:52:09
    第一話.こんそめそめそめ

    こんそめ「...」

    飛鳥「...」

    飛鳥「...で、あんたは、こんそめ星から来た『こんそめ』、なのね?」ジッ

    こんそめ「」コクコク

    飛鳥「へぇー...」

    飛鳥「...って...」ワナワナ

    飛鳥「何でよりによって私の前に現れる訳!?」ガターン

    こんそめ「...そうそめね...。選ばれた人間、だからだそめ」

    飛鳥「『そめ』...じゃないのよ!何!?何でちゃっかり語尾にそめ付けちゃってんの!?」

    こんそめ「こんそめ語だそめ」

    飛鳥「そのまんまじゃないのさ!」

    こんそめ「...こんそめ星の言葉そめ」

  3. 3 : : 2014/10/09(木) 19:17:08
    飛鳥「どこなのよ!」

    こんそめ「うちゅーの片隅にある星そめ...」

    飛鳥「知るか!」

    こんそめ「...自分で聞いておいて...」

    飛鳥「うっさい!と・に・か・く!帰りなさいよね!その何ちゃら星ってとこに!」ガタンガタン

    こんそめ「...」ミミフサギー

    飛鳥「ちょ、あんた何なのよ!私の家にまで入れてやってんのに!」

    こんそめ「近所迷惑そめ...」シーッ

    飛鳥「」ゲシィ

    こんそめ「い、いたいそめ...やめるそめ...」アゥ

    飛鳥「」ゲシゲシ

    こんそめ「聞いてるそめか!?」

    飛鳥「人の話に耳塞いでる奴の言葉なんて聞こえないわねー」ゲシゲシ

    こんそめ「ぼ、ぼーりょくはんたい...そめ...」ペシッ

    飛鳥「ちょ、反抗する気?」ジーッ

    こんそめ「」フイッ

    飛鳥「ったく...」

    ピーッピーッ

    こんそめ「...なんか鳴ってるそめ」

    飛鳥「あー、風呂ね。風呂が沸けたのよ」チラッ

    こんそめ「...お風呂そめか?」

    飛鳥「一応、風呂くらいはわかるのね。そうよ、お風呂。...あんた、汚れてるわね」ジーッ

    こんそめ「...こんそめ星から降ってきて、直接地上に落ちたから、当たり前そめ」ドロッ

    飛鳥「ふーん...。先入りなさいよ。着替えは私のヤツ貸すからさ」
  4. 4 : : 2014/10/09(木) 19:23:40
    こんそめ「...いいそめ?」

    飛鳥「構わないわよ。その間にご飯の準備してるしさ」フンッ

    こんそめ「...キミは、しっかりしてるそめ」

    飛鳥「あったりまえじゃん、この私なんだから。さっさと入ってきなさい」

    こんそめ「」コクッ トテトテ

    飛鳥「...世話の焼ける奴ね」フゥ

    ───

    こんそめ「...」ヌギヌギ

    こんそめ「バスタオルはここにあるそめ...」ジッ

    こんそめ「...入るそめ」ガラッ

    こんそめ「...シャワー」シャワシャワー

    こんそめ「んんっ...久々の、お湯...体に染みるそめ...」シャワー

  5. 5 : : 2014/10/09(木) 19:32:37
    こんそめ「...リンスインシャンプー、そめ?」ゴシゴシ

    こんそめ「...いいにおい、そめ」ホワーン

    ───

    飛鳥「よし、っと...」コトン

    飛鳥「下ごしらえはしてたから、思ったより早くできちゃったわね...」フム

    飛鳥「あいつ、まだかしら」トビラジー

    ガラッ

    飛鳥「!」

    こんそめ「今あがった、そめ...いい匂いがするそめ」クンクン

    飛鳥「晩飯よ、さっさと席に着きなさい」ジー

    こんそめ「...どこに座ればいいそめ?」

    飛鳥「どこでもいいわよ」 

    こんそめ「じゃあ...」トテトテ ストン

    飛鳥「...え?」ジッ

    こんそめ「キミの隣、そめ」エヘヘ

    飛鳥「...!あ、あっそ!」フイッ

    こんそめ「へへ...」

    飛鳥「た、食べるわよ...」

    こんそめ「そめ」コクッ

    飛鳥「せーのっ...」

    あすこん「いただきまーす!」

  6. 6 : : 2014/10/09(木) 19:48:15
    こんそめ「」パクッ 

    飛鳥「...どう?」モグモグ

    こんそめ「~~~!」パァア

    飛鳥(おっ...)

    こんそめ「おいひーそめ!!」パァア

    飛鳥「そう、それはよかった」フフ

    こんそめ「キミはりょーりのてんさいっ、そめ!」モグモグ

    飛鳥「大袈裟ね...」クスッ

    ──

    飛鳥「ごちそう様...」

    こんそめ「ごちそうさまそめー!」ニヘッ

    飛鳥「寝床は私の部屋でいい?」チラッ

    こんそめ「そめー!」コクッ

    飛鳥「よし、部屋は2階よ。歯ぁ磨いて寝なさい」フゥ

    こんそめ「はーいそめ!」コクコク

    飛鳥「さて、と、...リビングに私の分の布団下ろさないとね」ボソッ

    こんそめ「そめ?」キョト

    飛鳥「ん?」
  7. 7 : : 2014/10/09(木) 20:06:23
    こんそめ「...キミは、ここで寝るそめか?」キョトン

    飛鳥「?ええ」コクッ

    こんそめ「...」クイッ

    飛鳥「?」

    こんそめ「...なまえ」

    飛鳥「は?」

    こんそめ「...名前、教えてそめ」

    飛鳥「今更なのね...」ハァ
  8. 8 : : 2014/10/09(木) 20:08:42
    よし、寝ますねー((/早
  9. 9 : : 2014/10/10(金) 07:58:02

    飛鳥「...歌沢飛鳥よ」

    こんそめ「...あす、か?」

    飛鳥「そ。飛鳥...」

    こんそめ「そめ...」

    飛鳥「こんそめ星か来たこんそめ...か。ややこしいわね」ボソッ

    こんそめ「そめ?」

    飛鳥「何でもないわ。さ、寝るわよ」フゥ

    こんそめ「ま、待つそめ...!」ガシッ

    飛鳥「んぐっ、な、なによ...」チラッ

    こんそめ「い、一緒に寝て欲しいそめ...」カァー

    飛鳥「...はぁ?」

    こんそめ「ひ、ひひ、一人は!さみし...そめ...」シュン

    飛鳥「...」

    飛鳥「」ハァ

    飛鳥「...分かったわよ。先に、私の部屋に行ってなさい」

    こんそめ「...!そめ!」パァア コクッ

    パタパタ...

    飛鳥「...」ポツン

    飛鳥「...ほんっと、世話の焼ける奴」クス

    ────

  10. 10 : : 2014/10/10(金) 18:30:51

    こんそめ「...あすかぁ」ゴロン

    飛鳥「んー?」

    こんそめ「...この布団、あすかの匂いがするそめ」クンクン

    飛鳥「...臭い?」

    こんそめ「」フルフル

    こんそめ「落ち着く、そめ」ヘラァ

    飛鳥「...そう」クスッ
  11. 11 : : 2014/10/10(金) 20:18:06

    こんそめ「...眠いそめ」ウトウト

    飛鳥「寝ていいのよ、別に。」

    こんそめ「...あすかは、寝ない、そめぇ...?」コロン

    飛鳥「まーね、まだ眠くないし...」フゥ

    こんそめ「...じゃあこんそめも起きとくそめ」ウー

    飛鳥「だめ、眠いなら寝なさいよね」チラッ

    こんそめ「むーっ...」ムス

    飛鳥「そんな顔してもだーめ」フハ

    こんそめ「...」ギュッ

    飛鳥「...って、何よ」ジト

    こんそめ「...起きとくのがだめなら、こうして寝る...そめ」ギュギュ

    飛鳥「はいはい、お休み」ポンポン

    こんそめ「お休みそめ...」スゥ

    飛鳥「...」

    飛鳥「...ったく」

    飛鳥「...星がとっても綺麗よ。私は一人じゃないみたい...。安心して、お母さん。」ボソリ

    飛鳥「...おやすみなさい」
  12. 12 : : 2014/10/10(金) 20:29:02
    ───

    はぁっ...はぁっ...!!

    飛鳥「こんそめ...こんそめ...!!」タッタッタッ

    飛鳥「行かないで...!お願い...!!おねが...っ」ドサッ

    飛鳥「...っ」ジワ

    飛鳥「...」

    いやぁぁぁぁ...

    ────

    ──すか...ぁすか...

    こんそめ「あすか!!」

    飛鳥「」ハッ

    こんそめ「...?大丈夫そめか?随分うなされてたそめ...」ジーッ

    飛鳥「...へ、あ、あぁ...大丈夫...」ジッ

    こんそめ「良かった...そめ」ホッ

    飛鳥「...」ギュッ

    こんそめ「わっ、わわっ...どうしたそめ?」ビクッ キョトン

  13. 13 : : 2014/10/10(金) 20:33:41
    飛鳥「...」グスッ

    こんそめ「あ、あすか!?な、泣いてる...そめ?」オロオロ

    飛鳥「...泣いてない!」グシグシ ヘラッ

    こんそめ「そうそめ?...」

    飛鳥「そーよ!この私が理由も無しに泣くわけないでしょ!」フンッ

    こんそめ「...そうそめね...」ニヘッ

    飛鳥「さーてとっ...朝ごはん食べましょ!作ってくるから、出かける準備しなさい!」

    こんそめ「準備...そめ?」キョト

    飛鳥「そっ、出掛けるわよ!」フフ

    こんそめ「...」

    こんそめ「~~~っ」パァァァァッ

    こんそめ「そめ!!」コクッ

  14. 14 : : 2014/10/10(金) 20:48:52
    ────

    こんそめ「朝ごはん、美味しかったそめ!」ニコニコ

    飛鳥「それは良かったわね。さ、行くわよ。そこに着替え置いてあるから、着替えなよ」ユビサシッ

    こんそめ「」コクン

    飛鳥「さてと、...家の鍵家の鍵...」ゴソゴソ

    こんそめ「お着替えかんりょーそめ!」ヒョコッ

    飛鳥「いつの間に...って...」ジッ

    こんそめ「そめ?」キョト

    飛鳥「...スカート、似合うじゃないのさ」ポソッ

    こんそめ「そめぇ...//」テレテレ

    飛鳥「...ま、いいけど。行くわよ!靴履いて!」

    こんそめ「そっ、そめ!」コクコク

    ───

    飛鳥「さて...どこ行くかしらね。あんたの服買いに来たんだけど...」スタスタ

    こんそめ「あすかぁ~、歩くの早いそめぇ~」ゼェゼェ

    飛鳥「はぁ?あんたが遅いだけでしょ。」チラ

    こんそめ「だって...この辺は色んなお店が並んでて、どこを見たらいいのかわからないそめぇ」ウゥ

    飛鳥「今日の目的は『服を買いに行くこと』なのよ!あんたがさっきから見てたのは、ケーキやらクッキーやらの匂いが漂って来るような店ばっかだったじゃん!」

    こんそめ「...そんなことないそめよ?」シラーッ

    飛鳥「どの口が言ってんのよどの口がぁ!」ホッペグニィ

    こんそめ「いっ、いひゃいしょめぇ!」ジタジタ

  15. 15 : : 2014/10/10(金) 21:43:05
    飛鳥「って、あれ...?」チラッ

    こんそめ「しょめ...?」

    飛鳥「あれって...」ジーッ

    こんそめ「??」

    飛鳥「...おーい!紗枝ー!」

    ??「んぇ?...あっ」

    こんそめ「?」キョットーン

    紗枝「あっちゃん!」パァア

    飛鳥「やっぱ紗枝だ!久しぶり!」トテトテ

    紗枝「はわっ、ほ、ほんとにあっちゃん!?うそっ、久しぶりー!!」キャッキャッ

    飛鳥「元気してる?うわーっ、久しぶり!」キャッキャッ

    こんそめ「...あすか」クイッ

    飛鳥「ん?...嗚呼、悪いわね」チラッ

    紗枝「あれ、その子は?」ジッ

    飛鳥「こいつはこんそめ。こんそめ星から此処まで降ってきたみたいなんだけど...、どうも信じ難いのよねぇ」アハハ

    こんそめ「むっ、信じてくれてもいいと思うそめ!」プンプン

    紗枝「あははっ、元気がいいね。はじめまして、あっちゃんの近所に住んでる、佐々木紗枝です。よろしくね?」ニコッ

    こんそめ「あっ、はっ、はじめまして!こんそめ星から来た、こんそめだそめ!仲良くしてそめ!」ニパッ

    紗枝「うんっ、仲良くしよーね!」ヘラッ

    こんそめ「はわっ、優しそうな人そめ...それと違って...」チラッ

    飛鳥「...何で私を見たのよ」ゲシ

    こんそめ「いたっ!」グヌヌ

    紗枝「あっ、だめだよーっ、あっちゃん!」クスッ

    こんそめ「あすかが虐めるっ」ギュー

    紗枝「あらあら、ふふっ」ナデナデ

  16. 16 : : 2014/10/11(土) 10:00:54
    飛鳥「と、取り敢えず!行くわよこんそめ!紗枝!またね!」

    こんそめ「あぅー...またねーそめ!さえぇー!」ブンブン

    紗枝「うんっ、またねー!」フリフリ

    ───

    飛鳥「さて、と。此処の店でいっか」

    こんそめ「てきとーになってきてないそめか?」

    飛鳥「そんなことない。多分」

    こんそめ「聞こえたそめよ!!」ベシィ

    飛鳥「いったいわね!黙ってついてきなさい!」グイッ

    こんそめ「うぅ、さえとは大違いそめぇ...」ズルズル

  17. 17 : : 2014/10/11(土) 10:41:18
    飛鳥「...これ、と、これ...あっ、こんそめー」チョイチョイ

    こんそめ「なにそめ?」ヒョコッ

    飛鳥「こんなのは?」

    こんそめ「あっ、かわいーそめ!」コクコク

    飛鳥「んじゃあ、好きなの選びなさいよ。けど、上下セットで三着までね」

    こんそめ「はーいそめ!」トテトテ

    ───

    こんそめ「はぁーっ、いっぱい買ったそめー!」ホコホコ

    飛鳥「お小遣の五割はあんたに使ったけどね」ハフーン

    こんそめ「うっ、い、いつか返すそめ!」

    飛鳥「いつかっていつよ?」チラッ

    こんそめ「い、いつか、そめ...」ウッ

    飛鳥「ふは、冗談よ。冗談」ケラケラ

    こんそめ「...むぅ、あっ、家が見えてきたそめ!」ユビサシッ

    飛鳥「ん?あぁ、そうね。あそこの通りから此処までは、結構遠いはずだけど...。喋ってたら案外早くつくものね」コクコク

    こんそめ「楽しい時間はすぐに過ぎてしまうそめぇ」ニヘェ

    飛鳥「...そうね」

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