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ヒストリア「ユミルのバカ・・・」ユミル「私はお前が大嫌いだった」
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- 1 : 2014/10/06(月) 21:24:41 :
- ~ウォール・マリア[シガンシナ区]〜
コツコツ
ヒストリア「・・・」
ユミル巨人『ゴエンア』
ヒストリア『え?』
あれから―――
―――どのくらい・・・経ったのだろうか。
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- 2 : 2014/10/06(月) 22:09:53 :
スゥ
ヒストリア「ばかあああああっ!!!!」
「馬鹿ユミルうううううっっ!!!!」
「勝ち逃げなんかじゃないんだかっ!! あなたの負けないんだからっ・・・」
「試合放棄により、勝者・ヒストリアなんだからっ!!!!」
「―――って言うか裏切るなら裏切るで、私を殺すなり、みんなの記憶消すなりしなさいよっ阿保おおおおおおっっ!!!!」
ヒストリア「はぁ・・・はぁ」ぐす・・・
ヒストリア『ユミルを取り戻さないと・・・!!』
ヒストリア『エレン強い人でしょ!!巨人の力で何とかしてよ!!』
エレン『ユミルは・・・ライナー達にオレと連れて行かれてもお前の心配をしていた・・・』
エレン『ユミルには、お前のことしか頭にないみたいだよ。』
エレン『ユミルは最後、自分の意識で向こう側に行ったんじゃないのか?』
ヒストリア「・・・許さない・・・・・何で・・・私・より・・・・・・裏切り者・・・」
???「・・・ああ」
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- 3 : 2014/10/06(月) 22:48:40 :
- ユミル「反省してるよ」
「流石に・・・」
ヒストリア「ユミ・・・ル」
ユミル「無愛想だったかな?って思ってるよ」
ユミル「(無反応)・・・・・・?」チラッ
ヒストリア「・・・っ」ポロポロ
ユミル「!!・・・ヒストリア?」
ヒストリア「・・・かった・・・」
ユミル「あ?」アセアセ
ヒストリア「・・・ひっぐ・・・無・・・事で・・・良かった・・・ぐす」ニコ
ユミル「!ヒスト〈ゴッ〉~っ!!いってえええっ!!なn「何っっでイキナリ現われるの!」
ヒストリア「まぁ、嬉しかったけど・・・」
ユミル「イキナリ頭突きかます人にゃ言われたかねぇーよ」ヒリヒリ
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- 4 : 2014/10/06(月) 22:59:00 :
- ヒストリア「な・・・何しに現われたの?ライナー達の所に行ったんじゃ・・・」
ユミル「まぁー助けには、行ったがな」
ユミル「そんで、あいつらに『ケジメはちゃんとつけろよ』って」
ヒストリア「・・・ケジ・・・メ?」
ユミル「お前に・・・ちゃんとした別れを・・・言いに来たんだ・・・・・・。」
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- 5 : 2014/10/06(月) 23:16:59 :
ヒストリア「っ!!お別・・・・・・れ・・・?」
ユミル「正直湿っぽいのは苦手なんですけどね」
「でもまぁーだからこそのケジメなんだけどな」
ヒストリア「……」
ユミル「…ヒストリア・・・今まで本当に・・・―――」
ヒストリア「―――待って!!!!」
「待ってよ・・・!!勝手にサクサク進めないで・・・!!」
「こ・・・こっちにも準備ってのがあるん・・・・・・だから!」
そうよ・・・
もう・・・ずっと前から
わかった事じゃない
いつか・・・
あなたの秘密を知ってしまったら
私から・・・・・・
離れて行ってしまうことが・・・
言葉にすれば
今度こそ
本当に……
ヒストリア「」ぐす
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- 6 : 2014/10/06(月) 23:32:44 :
ヒストリア(馬鹿っ!泣くな!泣くのは卑怯だっ!!)
(泣いたらユミルにまた余計な心配掛けちゃう・・・)
ヒストリア(!そうだ・・・ユミルとはケジメを着けに会いに来たんだ、私も・・・それに応えないと!)
ユミル「・・・ヒストリア?」
ヒストリア「っ///・・・・そっか・・・良し」
ユミル「?」
ヒストリア「勝負しようユミル!ガチンコで!!」
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- 7 : 2014/10/06(月) 23:55:14 :
ユミル「はい?イキナリ何言ってんだ・・・・・・?てか、どっから持ってきたんだ・・・その角材」
ヒストリア「湿っぽいのは苦手って言ったのはユミルでしょ?だったら今日は私とあなたの勝負の決着は付けようよ!?」
ユミル「・・・まぁ私の勝利で終わりという結果は目に見えてるけどな」ニカ
ユミル「それに、お前は普通の人間なんだ。そのお前が私に、勝てる筈無いだろ―――でも・・・面白いジャン」
「確かに、こっちの方がアタシららしい!」
ヒストリア「じゃあ行くわよ!これが私とあなたの」
ユミル「ああ!ファイナルラウンドってヤツだ!!!!」
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- 8 : 2014/10/07(火) 18:30:09 :
-
ガコン!!!!
ヒストリア「はっ」
ユミル「よっ」
ユミル『お前・・・「いいこと」しようとしてるだろ』
ユミル『お前・・・胸張って生きろよ』
ヒストリア『死ぬなユミル!!』
ヒストリア『人のために生きるのはやめよう。私達はこれから!私達のために生きよう』
ヒストリア『何だか不思議なんだけどあなたといればどんな世界でも怖くないや!!』
ガコッ!!
ユミル「・・・ヒストリア・・・」
「私は・・・お前が大嫌いだった・・・私は・・・お前に・・・失望した」
ガン!!
ヒストリア「っ」
ユミル「すぐ泣くし、ガキだし、死にたがりで、度を超えたお人好しで」
「レイス家の娘だからとずっと我慢してきたんだ」
ずっと・・・
ユミル「私は お前が大嫌いだった」
ガコン!!
ユミル「・・・」
ヒストリア「・・・ゥ・・・」ぐす
カラン
抱きっ
ユミル「っ」
ヒストリア「うぐ・・・」
ユミル「ヒスト・・・リア・・・?」
ヒストリア「くっ・・・ああ ああああああっ・・・」
「うあああああああっ!」
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- 9 : 2014/10/07(火) 20:40:52 :
ヒストリア「嫌われてもいいっ私はユミルが大好き・・・」ジワ
「私の初めての友達・・・私の・・・大切な人っ」ポロポロ
ユミル「・・・」
ヒストリア「何でもう帰ってちゃうののののののっ!!? もいちょっとだけ一緒にいてよおおお~~~~っ!!!」ポロポロ
「ずっとなんて言わないからさ・・!! あと少しの間だけでいいからさあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」ポロポロ
「私っ・・・ユミルから大切なもの いっぱい いっぱい貰ったのにっ・・・」ポロポロ
ユミル「っ」ジワ
ヒストリア「ひとつも恩返し出来てないよっ・・・!!!!」ポロポロ
ユミル「・・・私も寂しいよヒストリア・・・」
「ここまで長い期間 友達・・・いや 大好
きな人と一緒にいたのは初めてだ
よ・・・」
「でもなヒストリア 私に恩返しなんて
しなくたっていんたよ?」
「だって私もお前から素敵なものをたく
さん貰ったんだから」
「この数年、大変な事もいっぱいあった
が本当に―――本当に楽しかった」
「お前の成長していく姿は とても美し
く とても輝いていて・・・今のお前こそ
が私の誇りであり私の生きた証だよ 」
「ユミルに生まれて・・・ヒストリア・レ
イスと言う人間に出会えて本当によかっ
た!」
ヒストリア「・・・エヘヘへ///」
ユミル「ハハハ」
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- 10 : 2014/10/07(火) 21:37:57 :
ヒストリア「ごめんね・・・泣いたらユミルに余計な心配させるから 泣かないって決めてたのに・・・」
ユミル「その涙が弱さから出たものじゃないくらい分かるってんだよ・・・でも・・・」
「やっぱりこう・・・湿っぽいのは苦手だよ///」
ヒストリア「あはは☆照れ屋め!」ニコ
「!・・・」
ユミル『自分なんて生まれ来なければ良かったと思ってた』
ユミル『今のお前こそが私の誇りであり私の生きた証だ』
ヒストリア「何かわかったかも・・・」
ユミル「?何がだ?」
ヒストリア「前、ユミルが言ってたじゃない 自分が何の為に生まれてしたのか・・・私もチョと分かった気がする・・・」
「ユミルだけじゃない私も……―――そう人間が 人が何の為に生まれてくるのか―――」
ヒストリア「人は・・・!人を幸せにする為に生まれてくるのねっ!?」
ユミル「」ニッ
「いい答えだ」
「そう―――お前がこの長い人生の中
でいろんなヤツと出会いたくさん勉強
して運動して恋愛して泣いて怒って笑っ
て結婚し子供を産んで」
「その子供がまたお前から受けた幸せ
を別の誰かに与えていく」
「それはとても素敵な事だ」
ヒストリア「///・・・・・・うん、良し・・・!」
「じゃあ そろそろ・・・・・・・・・行く?」
ユミル「・・・・・そうだな」
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- 11 : 2014/10/07(火) 21:59:33 :
―――
――――――
ああ
本当に・・・
これで終わり
なんたな
ほら!
最後なんだから
ちゃんと
胸を張って・・・
顔を上げて・・・
目を見て・・・
ヒストリア「じゃあねユミルバイバイ」
―――
――――――
胸の奥が
熱い・・・・・・
こんな小娘
大嫌いなのに・・・
大嫌いだったのに・・・
感情が・・・
止められない・・・
もう会えない
なんて・・・・
本当に―――
寂しいよ・・・
ヒストリア・・・
今まで
世話になった
ありがとう
―――
――――――
ヒストリア「じゃあねユミルバイバイ」
ユミル「あぁさようならヒストリア」
―――落ちた・・・この巨大な壁から
ユミルは巨人化して
走った
振り返る事はしなかった
一度も・・・
ヒストリア「・・・っ・・・」ジワ
「大丈夫・・・大丈夫だよ これで・・・これが最後だから・・・」グス
「あと一回泣いたら・・・明日からまたちゃんとするからぁぁ・・・」ポロポロ
終わり
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- 12 : 2014/10/14(火) 17:35:26 :
- 面白かったです(*´つω・。)
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- 13 : 2014/10/15(水) 17:40:16 :
- >>12
ありがとうございます!
(@^▽^@)
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