このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
悪夢
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- 1 : 2014/10/05(日) 16:13:34 :
- 夢を見ていた。長い長い夢を。私はなんとか逃げ出そうとするのだが、どうも上手くいかないのだ。
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- 2 : 2014/10/05(日) 16:14:27 :
- 目が覚め、私はあることに気が付いた。
「なんで...泣いてるんだ...?」
頬に一筋の涙が流れ落ちる。
おかしいな、思い出せない。どんな夢だっただろう?
なんとか思い出そうとするが思い出せない。ふっ、と1人の顔が思い浮かんだ。しかし、なぜこのタイミングでアイツが出てくるのだ?夢に関係するのだろうか。
なんだか嫌な予感がしたが、私はベットを出て、支度をすることにした。
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- 3 : 2014/10/05(日) 16:15:02 :
- 教室に着いた、いつも通りの日常が広がっている。なんだか安心した。
ただの考えすぎだろうと気にしないことにした。
そのまま、1日はいつも通り過ぎてゆき、朝の事などもう忘れかけていた。
やっと部活だ。
そこで2人の後輩の姿が目に入る。
「あ、先輩!こんにちはー」
「先輩こんにちはです」
そこで寒気がした。おかしい。いつも通りなんかじゃなかった。
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- 4 : 2014/10/05(日) 16:17:44 :
- 「...?先輩、何かありました?」
「何か顔についてるですか?」
後輩、のはずなのに何かが違う。
...ただ髪切っただけってこともありえるか?
「...髪、切ったか?」
「切ってないですよ?」
ああ、やっぱり。私の知ってる後輩とは違うのかな、なんて。
ちょうど部長がきたとこだ、聞いてみればいいだけの話だ。
「やぁ、部長。...今日の後輩2人なんかいつもと違くないか?」
「...?なにを言ってるんだ女。いつもと同じじゃないか」
私しかわかってないのか。どういう事だ。寝ぼけてるわけじゃない。意識ははっきりしてる。
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- 5 : 2014/10/05(日) 16:44:06 :
- 「なんだ女、悩み事か?」
部長が心配したような顔でじっと私を見る。
「...いや、たいした事じゃないさ」
なぜだか私は顔をそむけた。
とりあえず、これ以上考えるのはやめよう。
頭が爆発してしまいそうだ。
まずは部活に専念しよう。それからでも間に合うだろう。
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- 6 : 2014/10/05(日) 16:44:17 :
- やっと部活も終わったとこだ。 さて、帰るか。 校門を出てしばらく歩いていた...が、なんだか胃を強くにぎられてるような感覚に襲われた。 耳を澄ましてみると、不安の正体がわかった。今にも喰い付いてきそうな呻き声が微かに聞こえる。 私はただ、その恐怖に恐れおののくことしかできなかった。
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- 7 : 2014/10/05(日) 16:45:38 :
- 気が付いたらベットの上にいた。どういうことか焦燥感が漂う。汗がベタついて気持ちが悪い。
...しかし、私はどんな夢をみていたのだろうか?どうしても思い出せない。
「...ふぅ」
私は1つ深く息を吐いてベットを出た。
きっと何事もなく1日が終わって、笑い話になるくらいのものだろう。
大丈夫だ。私は根拠のない安心を胸に家を出ていった。
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- 8 : 2014/10/05(日) 20:28:33 :
- なんだか前にも似たような経験をした気がする。
だか思い出せない。
...あれ?ここって...
思い出せはしなかったが背筋がゾクッとした。
やばい、ここから逃げなければ。本能がそう告げていた。
とにかく、遠くへ。
気が付いたらあの嫌な感じはなくなって、澄んだ青空が広がっていた。
その瞬間、体の力が抜けて地面に崩れた。涙がこぼれて落ちた。
後ろから、声が聞こえた。
「あれ、なんだ。生きてたのか。」
その言葉をそのまま返したくなるような、平坦な声だ。声だけでは年齢もなにもわからないような、まるで機械のような声だ。人間、どんなに隠そうとしても多少の感情は出るものだけど、こいつにはまるでない。とても気持ち悪い。
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- 9 : 2014/10/05(日) 20:56:04 :
- 「てっきり死んだものかと思っていたよ。意外にやるね」
そいつは再び口を開いた。が、やはり感情は読めない。てかこいつ上から目線すぎんだろ、むかつく。恐怖よりもイラつきが上になった私はそいつに言った。
「あんた誰だよ。上から目線だな!てかあんたは何をしってんだよボケ!」
つい勢いで余計な一言をいれてしまったがまぁ気にしないでおく。
「むっ...その言い方はむかつくなぁ」
...とは言っているものの、本当にむかついているのか全くわからない。
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- 10 : 2014/10/06(月) 14:38:16 :
- 「キミは僕を知っているだろう?」
「いや、存じ上げません」
さらっと言葉がでてきてしまった。それにしても私、言葉遣い良いな、うん。
「なっ...僕だよ?てか振り向けばいいだろう!」
あー言われてみると確かにそうだ。知ってる人なら怖くなくなってきた。よし振り向こう。
「は...!?」
びっくりした。え、え?嘘だ。
「なんでアンタ...!」
同じクラスのA(女子)だ。驚いたのは、Aだったからでもあるがもう1つある。一人称がいつもと違う!
「...はぁ。キミの百面相にはいつも驚かされるよ」
「アンタなんで一人称僕なのよ!!」
つい叫んだ。
「...?僕はいつもこうだけど?...あぁ。そっか。」
1人でなにかを納得したAはこっちに近付いてきて、耳元で言った。
「キミは迷い込んだのか」
そう言うとにっこりと笑ってこう続けた。
「ここはね、キミがいた世界とは少し違うのさ。実際、キミも体験したろう?ここは、キミにとっては悪い影響を与えるんだ。」
少し違う。そうだ、確かに体験した。後輩、だ。
「どうかな?納得してもらえた?」
「...そうだね。んで、どうやったら戻れるわけ?」
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- 11 : 2014/10/07(火) 19:22:23 :
- 「じゃー僕が戻してあげるよ」
そういうと、私のおでこに指をあて―――
「...あれ?私...なんで...」
END
んーなんだかよくわからなくなりましたね!ww
まぁ大目にみてやってください!!
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