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クリスタ「やましいものって何?」 ジャン 「えーと...」

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  1. 1 : : 2013/11/09(土) 19:30:13
    3話目です

    ジャンクリ 2 「目的」 http://www.ssnote.net/archives/2277

    1 「満月の丘で」 http://www.ssnote.net/archives/1932

    別作 エレアニ 「雪の中で」 http://www.ssnote.net/archives/1055
  2. 2 : : 2013/11/09(土) 19:31:22
    2話目がまとめにアップされないのって何ですかね?
  3. 3 : : 2013/11/09(土) 19:31:46
    一番ききききき期待
  4. 4 : : 2013/11/09(土) 19:32:18
    ある程度pv稼いでないとだめだったはず
  5. 5 : : 2013/11/09(土) 19:32:34
    期待してます!
  6. 6 : : 2013/11/09(土) 19:34:33
    なるほど!!
    じゃあ、pv上げるよう頑張んなければ!!

    では

  7. 7 : : 2013/11/09(土) 19:34:42
    ジャンとクリスタは商店街を抜け、住宅街に入っていた。

    ジャン 「見えてきたぜ...」

    ジャン 「あそこが俺んちだ...」

    クリスタ 「...うん」

    クリスタ (気のせいかな...)チラ

    クリスタ (家が近づくにつれて、だんだんジャンの元気がなくなってるきがする...)

    クリスタ 「...」ジーー

    ジャン 「...」

    ジャン 「なんだよ?」

    クリスタ 「え?」

    ジャン 「さっきから人の顔ジロジロ見やがって... なんか付いてんのか?」

    クリスタ 「なっなんでもないよ!! 」アセアセ

    ジャン 「緊張してんの?」

    クリスタ 「え?」

    ジャン 「多分お前、人の家に上がるの初めてだろ?」

    クリスタ 「まぁ...緊張してるかな...」

    クリスタ (緊張もしてるけど...)

    クリスタ (なんかジャンが心配だな...)

    ジャン 「まぁ、楽にしてけよ」

    クリスタ 「うん...」
  8. 8 : : 2013/11/09(土) 19:35:40
    〜〜〜



    ジャン 「よし、着いたな」

    クリスタ 「うん...」ドキドキ

    ジャン 「まぁ...あれだ...クリスタ」

    クリスタ 「うん?」

    ジャン 「多分お前んちと比べて、格式が違うから...」

    クリスタ 「?」

    ジャン 「だから、いろいろショックを受けると思うが...」

    ジャン 「ぶっ倒れんなよ...」

    クリスタ 「わかった...」

    クリスタ (家の中がそんなに汚いのかな...?)

    ジャン 「開けるぞ...」

    ガチャ

    ジャン 「ただいま...」

    クリスタ 「おっおじゃまします...」ドキドキ

    ドドドドドドド!!

    クリスタ (ん? 何だこの音?)

    ジャン 「来るぞ...クリスタ...」

    クリスタ (なっ何が!?)ドキドキ

    ??? 「ジャァァァァンン!!」

    クリスタ 「!!」ビクウ!!

    ??? 「あんた手紙ぐらい返しなさいって何度送ったらわかるのぉ!!」

    クリスタ (あ...この人が...)

    ??? 「しかも何回も送ってるのに!!」ガミガミ

    ??? 「返ってきたと思えば!! 小遣いの請求だけじゃないの!!」ガミガミ

    クリスタ (ジャンのお母さん...?)

    ジャン 「こっちだって忙しかったんだって...」
  9. 9 : : 2013/11/09(土) 19:36:33
    ジャン母 「嘘おっしゃい!! 」ガミガミ

    ジャン母 「一言二言くらいどうってことないでしょう!!」ガミガミ

    クリスタ (げっ元気な人だなぁ...)

    ジャン 「うっせぇババァ!! てめぇなんざなんで心配しなきゃなんねぇんだ!!」

    クリスタ 「!?」ムッ

    ジャン母 「久々に会ったってのにババァなんて!! 可愛げのない子ねぇ!!」ガミガミ

    クリスタ 「そうだよ!! ジャン!! その言い方はないよ!!」

    ジャン母 「むむぅ!?」ジロッ

    クリスタ 「あ...」

    ジャン母 「...」ジーーーー

    クリスタ (すっごく睨まれてる...私...)ビクビク

    ジャン母 「あなたは...?」

    ジャン母 「誰?...」ジーーーー

    クリスタ 「じっジャンと同じ訓練生の、クリスタ・レンズでひゅ!!」

    クリスタ (あ...噛んじゃった...//)

    ジャン母 「...」ジーーーー

    クリスタ (うぅ... 怖いよぉ...)ビクビク

    ズンズンズン

    クリスタ (あ...こっち来た...!!)アセアセ

    ビタ !!

    クリスタ (ひ!! 目の前に...)ビクビク

    ジャン母 「...」ジーーーー

    クリスタ 「あ、あの...ごめんなさい!!」ウルウル

    ジャンの母が腕を振り上げる。

    クリスタ (あ... 殴られるの!?)
  10. 10 : : 2013/11/09(土) 19:37:28
    ダキ!!

    クリスタ 「!?」

    クリスタ (え? 私、抱きしめられてる!?)

    ジャン母 「...」ギュウ

    クリスタ 「あ...あの...」

    ジャン母 「なにこの子ぉぉぉぉ!!」

    クリスタ 「へ?」

    ジャン母 「すっごく可愛らしい!! お人形さんみたい!!」ギュウ

    クリスタ 「...う!」

    ジャン母 「ジャン!! まさかあんたの彼女じゃないよね!?」ギュウギュウ

    ジャン 「ちげぇよ!! 友達だ!!」

    ジャン母 「良かったァ!! あんたとこの子じゃ不釣り合いだよ!!」ギュウギュウ

    ジャン 「余計なお世話だ!!」

    クリスタ 「...あの...すいません...」

    ジャン母 「なに!?」ギュウギュウ

    クリスタ 「くっ苦しいです...」

    ジャン母 「ああ、ごめんなさい。 つい抱きしめちゃったわ!!」

    クリスタ 「はぁ...はぁ...」

    ジャン 「バカ野郎!! クリスタが死にそうじゃねーか!!」

    ジャン母 「うるさいわ!! あんたがこんなんだから、余計に可愛く見えたのよ!!」

    ジャン 「っち!! さっさと家ん中入んぞ!!」スタスタ

    ジャン母 「何その言い方!! 全く成長してないわね!!」スタスタ

    クリスタ 「あ...」オロオロ

    クリスタ (私も入っていいのかな..)

    ジャン母 「どうしたの?」

    クリスタ 「はい!?」ビクッ

    ジャン母 「クリスタちゃんだっけ? 早くあなたもいらっしゃいよ?」

    クリスタ 「はっはい!!」ビシッ

    クリスタ 「おっお邪魔致します!!」カチカチ

    ジャン母 「硬くなりすぎよ」

    ジャン母 「もっとリラックスしてらっしゃいな...」

    クリスタ 「すっすいません...」カチカチ

    ジャン母 「ふふ...かわいい子だね...」
  11. 11 : : 2013/11/09(土) 19:38:43
    支援
  12. 12 : : 2013/11/09(土) 19:39:05
    そして離脱
  13. 13 : : 2013/11/09(土) 19:40:34
    ありがとうございます!!
  14. 14 : : 2013/11/09(土) 19:40:41


    〜〜〜

    ジャン母 「そこに腰掛けてな」

    そういって台所付近のテーブルを指さす。ジャンは先に座ってくつろいでいる。

    クリスタ 「はっはい!!」

    ジャン母 「いまお茶入れるからね。」

    クリスタ 「あっありがとうございます」

    そういってジャンの母は台所の方へ向かっていった。

    ジャン 「なかなかのもんだったろ...」

    クリスタ 「最初はびっくりしたけど、とってもいい人だと思うよ」

    ジャン 「じゃあいい加減その緊張とけよ...」

    クリスタ 「うん...」

    少しするとジャンの母もお茶を3つお盆に乗せて、席に着いた。

    ジャン母 「ねぇ、クリスタちゃんってどこの出身?」

    クリスタ 「え?」ドキ!

    ジャン母 「レンズなんて名字、珍しいじゃない?」

    クリスタ 「え、えーと... その... クロルバ区... とか...」アセアセ

    ジャン母 「クロルバ区...?」

    クリスタ 「は...はい...」

    ジャン母 「う〜ん。 私もクロルバ区から嫁いできたんだけどねぇ? そんな苗字の人いたかなぁ? クロルバ区のどこら辺?」

    クリスタ 「え!!」

    ジャン 「...」

    クリスタ (ど... どうしよう...)

    クリスタ 「私は... その... えっと...」アセアセ

    ジャン母 「?」

    ジャン 「おい、ババァ」

    ジャン母 「...なんだい?」

    ジャン 「茶のおかわり持ってこいよ」

    ジャン母 「!! なんだいその言い方は!!」ブチ

    ジャン 「久々に帰ってきてやったんだから、それぐらいのサービスしろよ!!」

    ジャン母 「言い方ってもんがあるでしょう!! まったく!!」

    ジャンの発言に怒りながらも、ジャンの母は台所に消えていった。
  15. 15 : : 2013/11/09(土) 19:42:02
    クリスタ 「...」

    ジャン 「...」

    クリスタ 「ありがとう...」

    ジャン 「何がだ...?」

    クリスタ 「え ... だから... その...」

    ジャン 「お前が何言いたいのかわからんが、俺はただ茶が飲みたかっただけだ」

    クリスタ 「...そう...」

    ジャン 「ああ」

    クリスタ 「...」

    クリスタ (ありがとう... ジャン...)

    ジャンの母がお茶を持って再び現れたあと、再び喧嘩が始まったことは言うまでもない。

    〜〜〜

    ジャンの母 「上位で卒業したからって調子に乗ってるんじゃないの?」

    ジャン 「うっせー! いつもこんな調子だ!!」

    ジャンの母 「ふん、まぁいいけど... 」

    ジャンの母 「で、今日はいつ頃帰るんだい?」

    ジャン 「 え...」

    ジャンの母 「夕飯くらい食べてきなよ」

    ジャン 「あぁ...う〜〜んと...」チラ

    クリスタ 「...!!」

    ジャン 「すぐに帰るよ... 連れもいることだしさ」

    ジャンの母 「そうかい? 分かったよ」

    クリスタ 「じゃ、ジャン!?」

    ジャン 「あ?」

    クリスタ 「わっわたしは1人でも帰れるから、ここでゆっくりしていきなよ!!」

    ジャン 「そしたら今日俺が来た意味が無いじゃん?」

    クリスタ 「そっそんなの大丈夫だよ!?」

    ジャンの母 「なに言ってるのクリスタちゃん?」

    クリスタ 「?」

    ジャンの母 「あなたも一緒に食べていきなさいよ?」

    クリスタ 「え?」

    クリスタ 「...」チラ
  16. 16 : : 2013/11/09(土) 19:43:08
    ジャン 「...何だよ...」

    クリスタ 「...いいの?」

    ジャン 「何で俺に聞くんだよ」

    ジャン 「いいっていってんだからいいだろ?」

    クリスタ 「うん... それじゃあ、お願いします」

    ジャンの母 「そう来なくっちゃ!!」

    ジャン母 「そうだ!!」

    クリスタ 「?」

    ジャン母 「だったらもう泊まって行っちゃいなよ!?」

    クリスタ 「え!?」

    ジャン母 「夕飯食べてから帰るとなると、遅くなっちまうだろう?」

    クリスタ 「そうですけど...」

    クリスタ 「...」チラ

    ジャン 「...」

    ジャン 「いちいち俺を見んなよ...」

    クリスタ 「だって...」

    ジャン母 「部屋は私のとこで一緒に寝ればいいじゃない?」

    ジャン母 「結構広さ余ってるからさ」

    クリスタ 「...」

    ジャン母 「嫌かい?」

    クリスタ 「そんなことないです!!」アセアセ

    ジャン母 「じゃあ、決まりだね!!」

    ジャン母 「寝巻きは私の貸すよ」

    クリスタ 「あ、それならさっきちょうど買ってきました。」

    ジャン母 「そう? ならちょうどいいじゃない」

    クリスタ (ジャンの家に泊まるなんて...//)

    クリスタ (すごいことになってきたな...)

    ジャンの母 「じゃあ、私は食材の買い出しに出かけて来るよ」

    クリスタ 「私も行きましょうか?」

    ジャンの母 「いいのいいの、お客様なんだから」
  17. 17 : : 2013/11/09(土) 19:46:24
    そういってジャンの母は席を立った。

    ジャン母 「ジャン... 私が居なくなるからって、クリスタちゃんに滅多な事するんじゃないよ!?」ギロ

    ジャン 「バカ野郎!! しねぇよ!!」

    クリスタ (滅多なこと...?)

    ジャンの母 「心配だよ...」

    ジャン 「だからしねぇって!!」

    ジャン母 「ベットの下にあんなやましいものを隠していた子と、こんな可憐な子を2人にするのは...」

    ジャン 「!!」

    ジャン (しまった...!! 訓練生になる前、ベットの下のエロ本処分するの忘れてたァ!!)

    クリスタ 「...」ジーーーー

    ジャン (う...クリスタの目線が痛い...)

    ジャン 「へっ変なこと言ってないでさっさといけよババァ!!//」

    ジャンの母 「ふん、クリスタちゃんが心配だっただけ」

    ジャンの母 「言われなくても行ってくるさ」

    バタン!!

    ジャン 「...」

    クリスタ 「...」ジーーーー

    ジャン 「...」ドキドキ

    クリスタ 「...」ジーーーー

    ジャン 「あんなものってのはな...」アセアセ

    クリスタ 「ジャン...」

    ジャン 「はい!?」ビク

    クリスタ 「ジャンの部屋ってどこ...?」

    ジャン 「あっあそこだけど...」アセアセ

    ジャンはその方を指さす。

    クリスタ 「ふーん...」
  18. 18 : : 2013/11/09(土) 19:47:06
    ダダダダ!!

    ジャン 「!?」

    ジャン 「おっおい!!」

    クリスタはその方へ向かって急に走り出す。

    ジャン 「まっ待てよ!!」

    クリスタ 「...」ダダダ!!

    ジャンの警告を無視し、クリスタはジャンの部屋に侵入する。

    ジャン 「ちょ...!!」ダダダ!!

    ジャン (まずいぞ... あの本は結構鬼畜系だ...)

    ジャン (近所に落ちてたのを、気まぐれに拾ってきてしまったんだ!!)

    ジャン (あんなの見られたら絶対にドん引かれる!!)

    ジャン (俺の積み上げてきたものすべてが...!!)ジワァ

    クリスタに遅れて、ジャンも部屋へ到達した。

    ジャン 「クリスタ!! 」バン!!

    ジャン 「!!」

    クリスタ は土下座のような格好でジャンのベットの下を物色していた。

    ジャン 「やっやめろ!!」アセアセ

    クリスタ 「何処にあるのかな〜〜〜♪」

    ジャンはクリスタを後ろから抱えあげベットの上に投げる。

    クリスタ 「ちょっと〜〜 何すんの〜〜」

    ジャン 「ひ、人の部屋に勝ってに入ってんじゃねぇよ!!」

    クリスタ 「やましいものってなんなの〜〜〜♪」

    ジャン 「そんなもんねぇよ!!」

    クリスタ 「ほんとにぃ〜〜〜?」

    ジャン 「ねぇよ!!」

    クリスタ 「無いなら別に見てもいいじゃん〜〜♪」

    クリスタは再び物色を開始しようとする。

    ジャン 「動くんじゃねぇ!!」アセアセ

    ジャンはクリスタをベットの上に押さえつける。

    クリスタ 「ちょっとやめてよぉ〜〜♪」ジタバタ

    ジャン 「大人しくしろ!!」ギュウ!!

    クリスタ 「絶対にやだァ〜〜♪」

    ジャン 「動いたらぶっ殺すぞ!!」アセアセ

    クリスタ 「きゃ〜〜♪ 誰か助けて〜〜♪」

    ジャン (くそぉ!! 楽しみやがって)
  19. 19 : : 2013/11/09(土) 19:48:18
    〜〜その頃〜〜

    ジャン母 「はぁ...」

    ジャン母 (これだから年はとりたくのよねぇ...)

    ジャン母 (買い物かごをもって財布を忘れるなんて...)

    ジャン母 (2度手間だわ...)

    ガチャ

    ??? 「動くんじゃねぇ!!」

    ジャン母 「!?」

    ジャン母 ( ジャン...?)

    クリスタ 「ちょっとやめてよぉ!!」

    ジャン母 (くっクリスタちゃんの声...?)

    ジャン 「大人しくしろ!!」

    ジャン母 「!?」

    クリスタ 「絶対にやだァ!!」

    ジャン母 (い、一体何が...!?)

    ジャン 「動いたらぶっ殺すぞ!!」

    ジャン母 (あんた...まさか!!)

    クリスタ 「きゃー!! 誰か助けてー!!」

    ジャン母 (クリスタちゃん!?)

    ジャン母 (今助けに行くよ!!)ダ!!
  20. 20 : : 2013/11/09(土) 19:49:18

    〜〜〜

    クリスタ 「ジャン重いよ〜〜♪」

    ジャン 「知るか」

    クリスタ 「どいてよ〜〜♪」

    ジャン 「ぜってーどかねー」

    クリスタ 「もう探さないから〜〜♪」

    ジャン 「嘘だろ!?」

    クリスタ 「ほんとだよぉ〜〜♪」ジタバタ

    ジャン 「だから動くなって!!」ギュウ!!

    ジャン母 「ジャン!!」バッ

    ジャン母 「あんた何してん...」

    ジャン 「あ...」

    クリスタ 「え...」

    ジャン母 「...」

    ジャン 「...」馬乗り

    クリスタ 「...」下敷き

    ジャン母 「...」

    ジャン 「...あ、あの...」

    ジャン母 「...」スクッ

    ジャン 「え?」

    ジャンの母は何も言わず無言で部屋を出ていった。

    ジャン 「...」

    クリスタ 「...」

    ジャン 「...ど...」

    クリスタ 「ど?」

    ジャン 「どうするんだよ!?」

    クリスタ 「何が?」

    ジャン 「ぜってー勘違いされたぞこりゃ!!」

    クリスタ 「え〜、私知らないよ〜」他人顔

    ジャン 「ふざけんなよ、お前も関係あるだろ!?」
  21. 21 : : 2013/11/09(土) 19:50:05
    クリスタ 「ジャンが悪いんじゃん〜〜〜あ、ダジャレ(笑)」

    ジャン 「ふざけてる場合か!?」

    クリスタ 「ふざけてな.....え?」

    ジャン 「...!?」

    再びジャンの母が現れた。

    クリスタ 「え...あ、あの!!」アセアセ

    ジャン 「お...おい... 冗談だよな?」

    ジャン母 「...」

    包丁を持って。

    ジャン母 「クリスタちゃん...」

    クリスタ 「は...はい?」ビクビク

    ジャン母 「ジャンがこんな子に育ってしまったのは私のせいだよ...」

    クリスタ 「え? 」ビクビク

    ジャン母 「しっかり、親としての責任を果たさしてもらうよ...」

    クリスタ 「え?」ビクビク

    ジャン母 「...ジャン...」

    ジャン 「...はい?」ビクッ

    ジャン母 「こっちに来なさい!!」クワッ

    ジャン 「!?」

    ジャン母 「あんたを殺して私も死ぬわ!!」

    ジャン 「ちょ!!」

    クリスタ 「えぇ!!」

    ジャン母 「さぁ!! 早く!!」

    ジャン 「話せば分かる!!」

    ジャン母 「問答無用!!」

    クリスタ 「あ、あの!!」

    ジャン母 「そっちが来ないのなら、こっちから出向いてやるわ!!」ズンズン

    ジャン 「やめろ!! こっち来んな!!」ササッ

    クリスタ 「ちょっとジャン!! 私を盾に使わないでよ!!」

    ジャン母 「死ねぇぇぇぇ!!」

    ジャンクリ 「うわぁぁぁぁ!!」

    ...

    この騒動は数分続いた。
  22. 22 : : 2013/11/09(土) 19:51:04

    〜〜〜〜



    クリスタ 〜〜ってことなんですよ!!」アセアセ

    ジャン母 「本当に? そうだったのかい...」ギロ

    ジャン 「襲ってなんかねぇよ!!」

    クリスタ 「本当ですよ!!」アセアセ

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「ならいいんだけどね...」

    ジャン母 「じゃあ、買い物に行ってくるよ...」スタスタ

    クリスタ 「い、行ってらっしゃい...」

    バタン!!

    クリスタ 「...」

    ジャン 「...」ゲッソリ

    クリスタ 「...ふふ」

    クリスタ 「アハハハ!!」

    ジャン 「...何笑ってんだよ...」

    クリスタ 「だってすっごく楽しかった」

    ジャン 「どこがだよ...」

    クリスタ 「家族ってこんなに面白いんだね」

    ジャン 「おまえなぁ、毎日こんなことが続くと思ってみろ」

    ジャン 「苦痛でしかねぇよ...」

    クリスタ 「そういうもの...?」

    ジャン 「そういうもんだ...」

    クリスタ 「ふーん...」

    ジャン 「でさ、ベットの下...」

    クリスタ 「うん?」

    ジャン 「なんか見たか...」ドキドキ

    クリスタ 「...ふふ」

    ジャン 「!!」

    クリスタ 「実はね〜〜♪」

    ジャン 「え!!」

    クリスタ 「なんも無かったよ?」エヘヘ

    ジャン 「そっそうか...」

    ジャン (ババァ... よく処分してくれた!!)ジーン
  23. 23 : : 2013/11/09(土) 19:52:29
    クリスタ 「何を隠してたの?」ワクワク

    ジャン 「まぁ... 男のロマンってやつかな...?」

    クリスタ 「ふーん...?」クビカシゲ

    ジャン 「わかんなくていいよ...」

    ジャン 「で、どうする?」

    クリスタ 「え?」

    ジャン 「泊まってくんだろ?」

    ジャン 「この家なんもねぇから暇だぞ?」

    ジャン 「外に出るか...?」

    クリスタ 「うーんと、じゃあ、お話しよう!!」

    ジャン 「なんの?」

    クリスタ 「昔話。訓練生時代の。」

    ジャン 「昔ってほどではないけどな... まぁあ、悪くねぇか」

    クリスタ 「じゃあしようか...」

    クリスタ 「入団といえばあの教官の激がすごかったよね!!」

    ジャン 「あぁ、俺が頭突きくらったやつな」

    クリスタ 「ふふふ... で、そのときサシャがさぁ〜
  24. 24 : : 2013/11/09(土) 19:54:02


    〜〜

    2人は、訓練生時代の話で大いに盛り上がった。

    訓練生時代もその話をしたけど、卒業した今とは面白さが全然違った。

    今回の襲撃で死んだ人達の話も沢山した。

    忘れることのないよう、噛み締めるように...

    ジャン 「で、マルコに殴られたんだよ(笑)」

    クリスタ 「へぇ〜、あのマルコが!?」

    ジャン 「びっくりするだろ!?」

    クリスタ 「...いや、分かる気がする 」

    ジャン 「は?」

    クリスタ 「ジャンは正直な人だから、感情をぶつけやすいんだよ...」

    ジャン 「そりゃ褒め言葉かよ?」

    クリスタ 「もちろんだよ!?」

    ジャン 「損してる気がするけどなぁ?」

    クリスタ 「そんなことないよ...」

    クリスタ (だってジャンの一番いいところはそこなんだもん...)
  25. 25 : : 2013/11/09(土) 19:54:53
    西の窓からは夕日の光が差し込み、部屋の中を紅色に染めていた。

    窓から、壁の向こうに沈む太陽が見える。

    ジャン 「...」

    ジャン 「日が暮れてきたな ...」

    クリスタ 「そうだね...」

    ジャン 「夕日なんて久々にゆっくり見たな...」

    クリスタ 「うん...」

    ジャン 「訓練生時代は、この頃まで訓練していたからな...」

    クリスタ 「まぁね...」

    ジャンはそういって、窓の外をじっと見つめている。

    ジャン 「...」ボー

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「...ふふ」

    ジャン 「?」

    クリスタ 「ジャンって意外とロマンチスト?」

    ジャン 「は?」

    クリスタ 「だって、満月とか、夕日とか、真面目に見つめてるんだもん」

    ジャン 「そんなんじゃねぇど...」

    ジャン 「けど...」

    ジャン 「つらいことがあると、見つめちまうな...」

    クリスタ 「...」

    真っ赤な空には、恐らく巣に帰るだろうカラスが、2羽,3羽と連なって飛んでいるのが見えた。

    ジャン 「...」

    ジャン 「クリスタ...」

    クリスタ 「うん?」

    ジャン 「そろそろ部屋、出ていってくんねぇか...?」

    クリスタ 「...え?」

    ジャン 「この夕日が沈む前に...」

    ジャン 「手紙を書いておきたいんだ...」

    クリスタ 「あ...」

    楽しい時間に、大事な目的をすっかり忘れていた。

    クリスタ 「そ、そうだったね...」

    クリスタ 「じゃあ、私、さっきのテーブルのところで座って待ってるね?」

    ジャン 「すまねぇな...」

    クリスタ 「ううん...」

    クリスタは、部屋をあとにした。
  26. 26 : : 2013/11/09(土) 19:57:12
    いったんここまでで!!
    また9時頃あげていきますんでよろしく!!
  27. 27 : : 2013/11/09(土) 19:59:38
    OKだぜ
  28. 28 : : 2013/11/09(土) 20:42:22
    今北
    期待
    中々の長編でいいねえ…
  29. 29 : : 2013/11/09(土) 20:48:38
    上げてきます!!
    結構長編です!!
  30. 30 : : 2013/11/09(土) 20:49:47
    台所は、ジャンの部屋とは違いあまり陽の光が入らず、少し薄暗く、肌寒かった。

    先ほど3人でいた時は窮屈に感じられた空間も、1人では広すぎるくらいで、寂しさを感じさせるものがあった。

    クリスタ 「...」

    クリスタ は席につき、ジャンの部屋のドアをみつめる。

    そして、その向こうにいる人は今どんな気持ちでいるのだろうかと、思いを馳せていた。

    クリスタ 「ジャン...」

    ガチャ

    クリスタ 「...あ」

    ジャン母 「ただいま、クリスタちゃん」

    クリスタ 「お、お帰りなさい...」

    買い物かごに、食材をいっぱい詰め込んだジャンの母が帰ってきた。

    ジャン母 「さっきはごめんね、驚かせて」

    クリスタ 「そんなことないですよ!!」

    ジャン母 「そう? なら良かったんだけど...」

    ジャン母 「あれ?」

    クリスタ 「?」

    ジャン母 「ジャンは?」

    クリスタ 「え?」

    ジャン母 「トイレ?」

    クリスタ 「今は部屋にいますけど...?」
  31. 31 : : 2013/11/09(土) 20:51:25
    ジャン母 「はぁ!?」

    ジャン母 「なにあの子!!」

    クリスタ 「え?」

    ジャン母 「お客様をほっぽらかしておいて!! なってないわね!!」

    クリスタ 「ちっ違います!!」アタフタ

    ジャン母 「どうせ寝てるんでしょう!? 呼んでくるわ!! 」

    クリスタ 「あ!!」

    クリスタ (今入られたらまずい!!)

    クリスタ 「ちょ、ちょっと待ってください!!」ガシッ

    クリスタはとっさにジャンの母の腕を掴む。

    ジャン母 「...?」

    クリスタ 「今は...ジャンをひとりにさせてやってくれませんか?」

    ジャン母 「どうして...?」

    クリスタ 「その... とりあえずお願いします」ウルウル

    クリスタ 「私のことはいいですから...」ウルウル

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「分かったわよ...」

    クリスタ 「す...すいません...」ウルウル

    ジャン母 (...かわいい...)

    ジャン母 (娘に欲しい...)

    ジャン母 「じゃあ、私も少し休ませてもらうよ」

    ジャン母 「ちょっと買い込みすぎたから、疲れちゃった...」

    クリスタ 「どうぞどうぞ」

    そういってジャンの母はクリスタの前の席に座る。

    ジャン母 「ふぅー、久々に家がさわがしいよ...」

    クリスタ 「いっいきなりお邪魔してすいません...」

    ジャン母 「責めてるわけじゃないの... 嬉しいんだよ。」

    クリスタ 「そうですか...」

    ジャン母 「そうだ!!」

    クリスタ 「はい?」

    ジャン母 「ジャンの訓練生の時の馬鹿話でも聞かせとくれよ?」

    クリスタ 「!! もちろんいいですよ!?」

    ジャン母 「ふふ... お願い...」

    クリスタ 「じゃあ、訓練生初日の話なんですけど...
  32. 32 : : 2013/11/09(土) 20:52:18

    〜〜〜

    クリスタ 〜〜なんですよ(笑)」

    ジャン母 「ふふふ... 相変わらず馬鹿やってたんだね。」

    クリスタ 「えへへ...」

    ジャン母 「そうか... あの子なりに楽しくやってたのか...」

    クリスタ 「はい!!」

    ジャン母 「あの子、正直ですぐ敵作っちゃうから、友達いないと思ってたわ...」

    クリスタ 「そんなことないですよ。皆から頼りにされてましたよ?」

    ジャン母 「そう? クリスタちゃんにそういってもらえると、親としても嬉しいよ...」

    クリスタ 「そうですか//」モジモジ

    ジャン母 「あの子が... 6位でねぇ...」

    ジャン母 「クリスタちゃんも10位って凄いね」

    クリスタ 「ジャンにはかないませんよ!?」

    ジャン母 「ほんとにぃ?」

    クリスタ 「はい、彼は優秀でしたから!!」

    ジャン母 「へぇ...」

    ジャン母 「6位か...」

    ジャン母 「憲兵団にもなれたんだね...」

    クリスタ 「...はい...」

    クリスタ (やっぱり、憲兵団にいって欲しかったのかな...?)
  33. 33 : : 2013/11/09(土) 20:53:08
    ジャン母 「あの子、憲兵団になってやる〜〜ていって、家を飛び出して言ったのにね...」

    ジャン母 「全然期待してなかったけど...」

    クリスタ 「みんなの前でもそういってましたから...」

    ジャン母 「じゃあ、あの子が憲兵団に固執する理由も?」

    クリスタ 「...それは知りません...」

    クリスタ (ホントは知ってるけど...)

    クリスタ (たぶん、憲兵団に入って楽したいってやつだよね?)

    ジャン母 「...そう...」

    クリスタ 「あの、聞かせてもらえますか...?」

    クリスタ (一応確認で聞いておこう...)

    ジャン母 「...」

    クリスタ 「あ、無理なら無理で大丈夫ですよ?」

    ジャン母 「いや... クリスタちゃんならいいかな...」

    ジャン母 「ちょと重い話になっちゃうかもしれないけどね...」

    クリスタ 「...?」

    ジャン母 「ジャンはね... 」

    ジャン母 「小さい頃に、お父さんを病気で亡くしてるの...」

    クリスタ 「...え!?」

    クリスタ (そんなこと...聞いたことない...)

    ジャン母 「重い病気ではあったんだけど、治らないものでもなかった...」

    ジャン母 「内地の大きな病院で治療すればなんともなかったんだけど、治療する金も、往復する費用もなくてね...」

    ジャン母 「結局、資金を集めているうちに、ぽっくり逝っちまったのさ...」

    クリスタ 「...」

    ジャン母 「あの子には相当ショックだったみたいでね。だから憲兵団に入ろうとしたの」

    ジャン母 「憲兵団なら、内地でも暮らせるし、お金もたくさん持てるでしょ?」

    ジャン母 「あのとき無かったものを、必死でつかもうとしたんだよ...」

    ジャン母 「遅いとわかっていてもね ...」

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「...はぁー、」

    ジャン母 「ごめんね? つまらない話を長々と、クリスタ...ちゃん?」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「...」ドバァァ〜〜〜(滝のような涙)

    ジャン母 「え!? 大丈夫!?」アセアセ

    クリスタ 「...っ...っ」ドバァァーー

    ジャン母 「そんなに!?」

    クリスタ 「ええ話や〜〜〜!!」うわぁぁぁぁん!!

    ジャン母 「ちょ!! 落ち着いて!?」
  34. 34 : : 2013/11/09(土) 20:53:31
    わーいわーい
    ジャンクリだー
    長編だー
    わーいわーい
  35. 35 : : 2013/11/09(土) 20:54:41

    〜〜〜

    ジャン母 「落ち着いた...?」ナデナデ

    クリスタ 「う...うん...//」モジモジ

    クリスタ 「...ジャンとお母さんって、やっぱり似てますね!!」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「ジャンにもこんな感じで優しく...あ!!」

    ジャン母 「ジャンにも...?」

    クリスタ 「や、やっぱりなんでもないです!!」アセアセ

    クリスタ (何言ってんの私...//)

    ジャン母 「...?」

    ジャン母 「まぁあ、何にせよ嬉しいよ」

    クリスタ 「...え?」

    ジャン母 「ジャンのためにこんな泣いてくれる子がいるなんてね...」

    ジャン母 「あいつも幸せもんだよ...」

    クリスタ 「そんなことないですよ...//」ウツムキ

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「1ヶ月後か...」ボソッ

    クリスタ 「え?...」

    ジャン母 「1ヶ月後、壁外調査があるんだって?」

    クリスタ 「...そうですね...」

    クリスタ (やっぱり心配だよね...)

    ジャン母 「はぁ...」
  36. 36 : : 2013/11/09(土) 20:55:09
    ジャン母 「今回の襲撃でどれほど心配したかわかんないっていうのに、なんでわざわざ苦労を増やすかね...あの子は...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「やっぱり、憲兵団に入って欲しかったんですか...?」

    ジャン母 「あの子が決めたことだから...何も文句はいえないけど...」

    ジャン母 「親としては、調査兵団は、ちょっとね...」

    ジャン母 「ジャンは私の1人の身内だからね...」

    クリスタ (そうか、ジャンが居なくなったら、お母さんは独りぼっちになっちゃうんだ...)

    クリスタ (独りぼっちか...)

    ジャン母 「つい先日は引越しの準備しとけなんて手紙で偉そうに言ってたくせに...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「...」ジワァ

    クリスタ (私が泣いちゃダメでしょ!!)ゴシゴシ

    クリスタ (お母さんを元気づけてあげなきゃ!!)

    クリスタ 「お母さん、大丈夫ですよ!?」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「私も出来る限りサポートしますから!!」

    ジャン母 「そう...」

    クリスタ 「壁外調査なら、私の得意な馬術でジャンの手助けできるかもしれませんから!!」

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「壁外調査で...?」

    クリスタ 「はい!!」キラキラ

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「クリスタちゃんってさ...」

    クリスタ 「はい?」

    ジャン母 「所属兵科ってどこ?」

    クリスタ 「え? 調査兵団ですけど...?」

    ジャン母 「...は?」

    クリスタ 「...? あの、調査兵団です...」
  37. 37 : : 2013/11/09(土) 20:57:37
    ジャン母 「...」

    ジャン母 「えええええええええ!?」キョウガク

    クリスタ 「え!?」ビク

    ジャン母 「何を考えているの!?」

    クリスタ 「はい!?」

    ジャン母 「やめなさいよ!! 調査兵団なんて!!」

    クリスタ 「ええ!?」

    ジャン母 「あなたは憲兵団にもいけたんでしょ!?」

    ジャン母 「どうして調査兵団なんかに!!」

    クリスタ 「!?」

    クリスタ (どうして... 調査兵団に...か...)

    ジャン母 「何かあなたも理由があって?」

    クリスタ 「え?」ドキッ

    ジャン母 「そうなんでしょ? じゃなきゃこんな仕事選ばないでしょ?」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「そうですね...」

    クリスタ (嘘ついてごめんなさい...)ズキッ

    ジャン母 「そうなの...」

    ジャン母 「自分の命より大事な理由なんだね...」

    クリスタ 「...はい...」ズキズキ

    ジャン母 「そうなんだ...」

    クリスタ 「...」
  38. 38 : : 2013/11/09(土) 20:59:24
    ジャン母 「ご両親はなんて?」

    クリスタ 「え?」ドキッ

    ジャン母 「許してくれたの...?」

    ジャン母 「私だったら絶対許さないのに...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「私... 」

    クリスタ 「私、家族はいないんです...!!」

    ジャン母 「え!?」

    クリスタ 「小さい時から...ずっと...」

    ジャン母 「!?」

    ジャン母 「ごっごめんなさい!!」

    ジャン母 「そうと知らずに、私は!!」アセアセ

    クリスタ 「いいんですよ...」ニッコリ

    クリスタ 「私はもう、迷いませんから...」

    クリスタ (そう... 私はもう後ろを向かない... ジャンと約束したから...!!)

    ジャン母 「...本当にごめんなさいね...」

    クリスタ 「気にしないでください...」ニッコリ

    ジャン母 「...うん」

    ジャン母 「...」ソワソワ

    クリスタ 「...」

    クリスタ (すっごい気にしてるなぁ...)アセアセ

    クリスタ (なんか話題を変えなきゃ)

    ジャン母 「...」ソワソワ

    クリスタ 「あ!?」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「お母さん、外見てください!!」

    ジャン母 「外?」

    クリスタ 「もう真っ暗ですよ!?」

    ジャン母 「あ!?」

    ジャン母 「いけない!! ご飯作らなきゃ!!」

    クリスタ 「私も手伝いますよ!!」

    ジャン母 「ありがとう、助かるわ!!」
  39. 39 : : 2013/11/09(土) 21:15:21
    wktk
    期待
  40. 40 : : 2013/11/09(土) 21:38:49
    〜〜〜

    ジャン母 「よし!! 出来たわね!!」

    クリスタ 「凄いですよ!! お母さん!! とっても美味しそうです!!」

    台所には豪華な料理がたくさん並んでいた。すべてジャンの好物らしい。

    ジャン母 「ふふふ...ありがとう。 クリスタちゃんのお手伝いのおかげよ?」

    クリスタ 「そ、そんなことないですよ...//」テレテレ

    ジャン母 「それじゃあ、ジャンを呼んできてくれるかい?」

    ジャン母 「私は料理をテーブルに運んでるからさ」

    クリスタ 「分かりました!!」テテテテ



    〜〜〜ジャンの部屋の前

    コンコン

    クリスタ 「ジャン!! ご飯できたよ?」

    シーン

    クリスタ 「ジャン、起きてる?」

    シーン

    クリスタ (寝ちゃったのかな...?)

    クリスタ 「ジャン、入るよ?」

    そういってクリスタは静かにドアをあけ、部屋に入った。
  41. 41 : : 2013/11/09(土) 21:39:53
    ジャン 「...」

    ジャンはベットに寝そべり、天井を見上げていた。

    クリスタ 「ちょっと〜、ジャン!!」

    クリスタ 「起きてるなら返事くらいしてよ〜〜」プンプン

    ジャン 「...」

    クリスタ 「ねぇ〜ジャン?」

    クリスタ 「無視しないでよ〜」

    ジャンへと歩み寄る。

    クリスタ 「え!?」

    クリスタはジャンの姿に驚いた。

    その顔は、涙でぐちゃぐちゃに濡れていた。

    ジャン 「...」

    クリスタ 「ど...どうしたの...?」アセアセ

    クリスタ 「ちょ、調子悪いの?」アセアセ

    ジャン 「...」

    ジャン 「お前らのせいだろうが...」ボソ

    クリスタ 「え!?」

    ジャン 「でけぇ声で喋りやがって... まる聞こえなんだよ...」

    クリスタ 「あ...」

    ジャン 「気になって書けやしねぇ...」

    クリスタ 「ご、ごめんなさい...」シュン

    ジャン 「...」

    ジャン 「今更...」

    クリスタ 「え...?」

    ジャン 「今さらになってババァの本音なんて知りたくなかった...」

    クリスタ 「...」

    ジャン 「手紙では自分の好きなようにやれっていったろ...」

    ジャン 「本当は調査兵団やめて欲しかったのかよ...」

    ジャン 「先に言ってくんなきゃ分かんねぇよ...」

    クリスタ 「...」

    ジャン 「やっと心の整理ができてきたっていうのに...」

    ジャン 「これじゃあ、また迷っちまうよ...」

    ジャン 「こうなると分かってりゃ、家なんて寄んなかった...」

    ジャン 「くそ...」

    クリスタ 「...」

    ジャン 「クリスタ...」

    ジャン 「先に向こうに行っててくれ...」

    クリスタ 「でも...ご飯が...」

    ジャン 「分かってる、すぐ行くよ...」

    ジャン 「こんな顔、ババァに見せらんねぇだろ...?」

    クリスタ 「...そっか」

    クリスタ 「じゃあ、待ってるね...」

    ジャン 「おう...」
  42. 42 : : 2013/11/09(土) 21:40:17

    〜〜〜

    クリスタ 「...」

    ジャン母 「あれ? クリスタちゃん遅かったわね」

    ジャン母 「ジャンが寝てたんでしょう?」

    クリスタ 「え...あ...はい...」シュン

    ジャン母 「? どうしたの? 元気がないわね?」

    クリスタ 「あ... そんなことないですよ...」ニコ

    ジャン母 「そう...?」

    ジャン母 「ジャンは?」

    クリスタ 「もう少したったら来るそうです...」

    ジャン母 「分かった...けど...」

    ジャン母 「調子悪いの?」

    クリスタ 「え?」

    ジャン母 「さっきとだいぶ顔色が違うけど...?」

    クリスタ 「本当に大丈夫ですよ!?」

    ジャン母 「ならいいんだけど...」

    クリスタ 「...」ズーン

    ジャン母 「...?」
  43. 43 : : 2013/11/09(土) 21:41:14

    〜〜

    ジャンは言葉通り、数分もたたないうちに姿を表した。

    ジャン母 「なんだ、ジャン、遅かったじゃない?」

    ジャン 「...おう...」

    ジャンの顔は、涙は流れていなかったが、目は赤く腫れていた。

    私が泣いたんだと気づくくらいだから、生まれた時からジャンのことを見てきた母親は尚更であろう。

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「...ジャン」

    ジャン 「なんだよ...」

    ジャン母 「早く座って食べな。冷めちゃうだろう?」

    ジャン 「あぁ...」

    そういってジャンは私の向かいの席に座る。

    ジャン母 「クリスタちゃんも遠慮せずにどんどん食べてね?」

    クリスタ 「はい。いただきます...」

    険悪な雰囲気の中、夕食は始まった。

    夕食中、ジャンはお母さんに話しかけられても、気持ちのこもっていない空返事しかしなかった。

    私はなるべく明るく振舞おうとしたけど、うまくできていたかは自信がない。

    もちろん、私とジャンの間には一切会話はなかった。

    ジャンは早々に夕食を食べ終え、また自分の部屋にこもってしまった。

    テーブルの上には、ジャンの好物であるはずの食事がたくさん残っていた。

  44. 44 : : 2013/11/09(土) 21:41:46
    〜〜〜片付け中

    ジャン母 「ごめんね、クリスタちゃん。片付けまで手伝ってもらっちゃって...」

    クリスタ 「気にしないでください」

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「ジャンもこんなに残して...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「すいません」

    クリスタ 「ほんとに美味しかったんですけど、私が全然食べれなかったから...」

    ジャン母 「気にしてないわよ...」

    ジャン母 「でも...」

    クリスタ 「?」

    ジャン母 「クリスタちゃんの元気がなかったことは気になったかな」

    クリスタ 「え...」

    ジャン母 「クリスタちゃんは笑顔がとっても素敵なんだから...」

    ジャン母 「元気出してくれないと、こっちも元気が出ないよ?」

    クリスタ 「はい...」

    ジャン母 「...ジャンも、最後の夕食くらい、元気に食べてくれたっていいのにね...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「あの...」

    クリスタ 「ジャンは私のせいで...」

    ジャン母 「言わなくても大丈夫。」

    ジャン母 「大体分かってるから...」

    クリスタ 「そうですか...」

    クリスタ 「あと...」

    ジャン母 「?」

    クリスタ 「最後の夕食なんかじゃないです...」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「ジャンはまたきっとこの家に帰ってきます。」

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「そうね...」

    ジャン母 「親が諦めてどうするのっていう話よね...」

    クリスタ 「...はい」

    ジャン母 「また、その時は...クリスタちゃんもいらっしゃい?」

    クリスタ 「はい...」

    ジャン母 「約束よ...」

    クリスタ 「...」

    クリスタ 「そうだ!!」

    ジャン母 「...?」

    クリスタ 「その時はみんな連れてきますよ!! ジャンのお友達の!!」

    ジャン母 「え?」

    クリスタ 「みんないい子達ですよ!! 」

    ジャン母 「...」

    ジャン母 「そうね... 私もエレンって子とか、ジャンの好きなミカサって子とか会ってみたいわ...」

    クリスタ 「絶対連れてきますよ...」

    ジャン母 「楽しみだわ... 1ヶ月後が...」

    クリスタ 「楽しみにしててください...」

    クリスタ 「必ず、帰ってきますから...」


  45. 45 : : 2013/11/09(土) 21:42:05
    夕食を片付けた後は、特に何もせずに過ぎていった。

    ジャンの母と他愛のない会話をし、風呂に入った。

    ジャンのお母さんの部屋は、元は父親と2人で使っていたので、クリスタが泊まっても十分な広さがあった。

    ベットは大きなものが1つしかなかったので、クリスタはジャンの母と一緒に寝た。

    そして、この時初めて家族の温もりを知った。

    クリスタにとって、夢にまで見た幸せな瞬間だった。

    唯一気になることがあるとすれば、夕食を終えたあと、ジャンの姿を一回もみていないことだ。

    しかし、ジャンの母の肌から伝わる温かさが、彼女を眠りの世界に引き込んでいった。
  46. 46 : : 2013/11/09(土) 21:42:47


    続く




    明日、最終話あげます!!

    お楽しみに!!
  47. 47 : : 2013/11/09(土) 21:45:24
    わーいわーい
    面白かったー
    期待しまっせ
  48. 48 : : 2013/11/09(土) 23:18:31
    >>46
    最終話…だと…?
  49. 49 : : 2013/11/09(土) 23:37:59
    素晴らしい! ジャンクリ!
  50. 50 : : 2013/11/10(日) 00:03:51
    泣けるぜ・・・・
  51. 51 : : 2013/11/10(日) 00:14:44
    >>46
    なんだって・・
  52. 52 : : 2013/11/11(月) 21:06:28
    スレタイがw
  53. 53 : : 2013/11/16(土) 12:33:41
    http://www.ssnote.net/archives/2509 URLです
  54. 54 : : 2015/07/28(火) 13:53:18
    うぉぉ!
    うぉぉぉ!
    うぉぉぉぉ!

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