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ミカサ「赤いマフラーの少年」

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  1. 1 : : 2014/08/30(土) 23:38:42
    昔々に出会った赤いマフラーの少年へ

    あなたは今、何処に居ますか__

    ミカサ・アッカーマンより
  2. 2 : : 2014/08/30(土) 23:51:39
    ミカサ「お父さん! 外に遊びに行っても良い?」

    当時の幼い私は好奇心旺盛だった。

    大自然の真ん中にポツンと建つ一軒家に住んでおり、友達という者は居らず、1日中蝶を追いかけたり、お母さんに絵本の読み聞かせをしてもらったりと、同年代の子と遊んだ事なんて無かったけど、それなりに楽しかった。

    ミカサ父「あぁ……でも、約束はちゃんと守るんだぞ?」

    ミカサ母「夕御飯までには帰って来るのよ」

    ミカサ「うん! 分かった!」
  3. 3 : : 2014/08/30(土) 23:53:53
    期待!
  4. 4 : : 2014/08/31(日) 00:00:54
    そんな何気ない返事をしながら、私はドアを開けて緑で埋めつくされた世界へと駆け出していく。

    約束とは、人に関わらないという事だ。

    だから、お父さん、お母さん、グリシャ先生以外の人を見かけたら木陰に隠れて私の存在を気付かれないようにしていた。

    何故そんな約束があるのか私には分からなかったが、約束を破って外で遊べなくなる事に比べたら、約束を守る位、痛くも痒くもなかった。
  5. 5 : : 2014/08/31(日) 00:01:49
    >>3
    ありがとうございます。
  6. 6 : : 2014/08/31(日) 00:39:33
    どうやら続きを投稿しようと思っても「本文は最低一文字以上は書き込んで下さい」と「不正な文字列です、半角以外の文字も入力して下さい」という表示が何回も表示されます。
    前レスと同じような書き方で書いているのに可笑しいですね……。
  7. 7 : : 2014/08/31(日) 15:22:21
    目に映る美しい光景に満足しながら、私はぶらぶらと行き先もなく歩いて行った。

    ミカサ「わぁ……!」

    立ち止まった視線の先には、色とりどりの花が視界一面を埋め尽くすお花畑。

    ピンク、オレンジ、白……見ているだけでも癒されるが、私はある事を思いついた。

    ミカサ「お花の冠作りたい!」

    お花で作った冠をお母さんにあげるのだ。

    きっとお母さんならびっくりして喜んでくれるに違いない。
  8. 8 : : 2014/08/31(日) 15:36:44
    ミカサ「うーん……」

    黄色い花で作りたいのだが、よく見てみるとそのお花畑に黄色い花は咲いてなかった。

    お花畑は、花の小道を作って森へと続いている。

    ミカサ「あそこにあるかも……」

    その森は昼なのに外から見ても薄暗く、明らかに不気味な雰囲気を放っていた。

    だが、お母さんにお花の冠をあげた時の反応を想像すると、意欲が湧いてくる。

    私は怖がりながらも、恐る恐る森の中へ引きずり込まれるように入っていった。

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