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ギャンブラーとしての私と幸運の彼
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- 1 : 2014/08/27(水) 07:12:34 :
- おはようございます!
さてと
公式ダンガンロンパの1レスSSの中に入りきらなかったSSを書きたいと思います
2000字を少し余ってしまっただけなので短いものとなってます
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- 2 : 2014/08/27(水) 07:12:54 :
- 朝日がカーテンの隙間からこぼれ落ちる
私は、ウィッグをセットしていつもの服に着替えます
それが、私が私になれるもの
カレンダーが目に入りふと思う
「わたくしがセレスティア・ルーデンベルクになった日ですわね」
もう、口調さえ本当の私では無くなってしまった
幼い頃
わたしは家庭の事情により俗に言う虐待を受けてました
学校でもいじめを受けていました
何度も神様に願いました
それでも、神様はわたしの願いを叶えてくれなかった
ただ、幸せに過ごしていたかっただけだったのに
両親の離婚と共にわたしは一人ぼっちとなってしまいました
どうしようもなく、どうすることもできなかったわたしは
考えて考え抜いた結果、1つの結論を出しました
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- 3 : 2014/08/27(水) 07:13:09 :
- チカラが足りないせいでわたしの人生は幸せではないということだったのです
この世には、色々なチカラが存在します
他人を傷つけるための暴力
お金
それと、愛とかいうくだらない力も存在するそうですね
幼い頃からあまり体力には自信は無い
裕福な家庭になど産まれてはいない
愛など、受けて育ってなどいない
そんなわたしは1つのチカラを必要としました
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- 4 : 2014/08/27(水) 07:13:23 :
- それは支配力
他を圧倒する程の支配力 精神を支配する力
それは、精神のみならず肉体にまで影響を及ぼすもの
私の命など別に捨ててもいい、どうせろくな人生を歩むわけないのだから
思い立った私は本名を捨ててセレスティア・ルーデンベルクという名前に改名したのです
それからというもの、多くのギャンブルに身を投じました
どこかで人間は自分の命を惜しく思うのです
だからこそ、私は負けなかった
負けるわけにはいかなかったのです
そして今日も
ギャンブルへと向かうのです
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- 5 : 2014/08/27(水) 07:13:39 :
- 着替えが終わり 部屋を出た時に部屋の前に1人の男が立っていました
「あら、苗木くんおはようございますですわ」
朝の挨拶
でも、苗木君は挨拶を返そうとせずに厳しい顔つきで私の顔を睨みます
苗木「セレスさん・・・どこ行くの?」
「ギャンブル会場ですわ まぁ、多少の時間はありますけれど精神を集中したいのでどいていただけませんか?」
苗木「嫌だ」
はっきりとした口調です、そして私のことをまっすぐ見つめるその目には覚悟と言うものが見受けられます
命を懸けない名ばかりの覚悟が
「あら、どうしても通してくださらないのでしたら1つ賭けをしましょう、その方が私のこの後のリハーサルにもなりますし。」
今までどんなギャンブルに誘っても断ってきた苗木君でしたら、断って道をあけることでしょう
苗木「わかった、僕が勝ったらセレスさん、命を懸けたギャンブル何かしないで欲しい」
あら?予想と違った答えに私は少し動揺をみせてしまう でも、顔の表情筋はピクリともしなかったはずだ
「わかりましたわ苗木君、それではポーカー3回勝負といたしましょう1回でも苗木君が勝つことができればあなたの勝利3回とも勝てば私の勝利でよろしいですね」
あなたにとってとても有利な条件ですわよ!さぁどうしますか苗木君
苗木「わかった。」
超高校生級の幸運というものと私のギャンブラーとしての運を試させていただきましょう
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- 6 : 2014/08/27(水) 07:13:48 :
- 1回目の勝負
カードが配られる
「ところで苗木君?」
苗木「何?セレスさん」
「どうして、今回賭けを?」
私は心から思っていた疑問を投げかけます
苗木「友達が命を懸けたギャンブル何かをしていたら友人として止めるに決まってるよ」
カードを見ることなく苗木君は私の顔を見て話します
私はその間にすり替えを行う
友人として止めるってそんな綺麗ごとにまみれた偽善で私のことを揺さぶろうとしているのでしょうか馬鹿馬鹿しい
ギャンブルに必要なものは運だけではないということを思い知らしめましょう。
「カードの交換はよろしいのですか?」
苗木「このままでいいよ」
オープンされたカードは私がAのフォーカードで苗木君がKハイ
「まずは私の一勝目ですわ」
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- 7 : 2014/08/27(水) 07:14:03 :
- 2回目の勝負
お互いに1回の交換をした後
オープンする、私はKとAのフルハウス
対する苗木くんは5と8のフルハウス
「あら、残りはありませんよ苗木君」
全く、幸運と言うものはこの程度の幸運だったのでしょうか、それでも勝利に愚直に進んでいかなければなりません
慢心こそが私にとっての最大の敵なのです
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- 8 : 2014/08/27(水) 07:14:23 :
- 3回目の勝負
カードを配り終わった後
苗木君は配られたカードを見ようとはしませんでした
そして言ったのです
苗木「このままでいいよ僕は」
どこかの漫画で読んだ光景です
確か、この後言われた側の人間は精神を追い込まれ壊れてしまうと言った話でしたか
「あら、そうですか」
舐めんなよ てめぇ・・・
もう既に壊れている人間にはそんなもん通用しねぇんだよ
私はポケットに忍ばせておいたロイヤルストレートフラッシュ
てめぇの生半可な覚悟じゃ、支配できるわけねーんだよ
「わたくしからの条件は、あなたが負けたら死んでください苗木君」
苗木「えっ・・・」
おいおいどうした苗木 誠明らかに動揺してるな
額からの発汗もやばいんじゃねーのか?あぁん?
「わたくしはロイヤルストレートフラッシュだよ!これに勝てんのか?あぁん?」
固く目を瞑る苗木くん
私は先ほどの言葉を思い出し、少し後悔します
でも、、、
「早くカードをあけろよ!負けは確定してんだからよ」
どうしましょう、私はいつの間にか本当の私ではなく
セレスティア・ルーデンベルクに感情まで乗っ取られたような気がします
「ひらけねぇなら あたしが開いてやるよ!ほらぁ!」
苗木君の5枚の手札が場に出ます
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- 9 : 2014/08/27(水) 07:14:35 :
「馬鹿な・・・」
それはスペードのロイヤルストレートフラッシュ
私のはクラブの・・・
「負けた・・・」
敗者は潔く・・・認めるしか無い
「私の負けです苗木くん 私は金輪際命を懸けたギャンブルには参加しません」
私の言葉をきいてなお、苗木君の硬い表情は変わりません
それもそうでしょう、あなたは命を懸けていたのですから
罪悪感で埋め尽くされそうになりながらも私の表情筋は動きません
苗木「セレスさん・・・」
ようやく口を開く苗木君
苗木「もう一つだけ約束して」
もう一つ?
苗木「もっと自分を大切にして」
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- 10 : 2014/08/27(水) 07:14:46 :
- 心が揺れる
「大切にしろだって?」
「お前なんかに何がわかんだよ!」
「温室育ちのくそ野郎にあたしの何がわかるってんだよ」
今まで溜めてきたものが爆発したようだった
それはセレスティア・ルーデンベルクではなく本当の私の叫びだった
「軽々しく人の人生にケチ付けてんじゃねーよ!」
私の体が何かとぶつかります
苗木「過去のトラウマは消えないかもしれないけどこれから一緒に歩んでいこうよ」
「うるせぇ!あたしは・・・あたしは・・・」
頬に熱いものを感じる
「お前なんかと・・・違って・・・なぁ・・・・」
苗木「本当の名前教えてくれないかな?」
あぁ、神様 本当にいらっしゃったのですね
「私の名前は
END
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- 11 : 2014/08/27(水) 07:16:33 :
- 終わりです
ごめんなさい本当にこんな短いSSで
他の方々は1レスSSにたくさんの素晴らしいSSを書かれています
どうかダンロン好きやダンロンに興味がある方はどうぞ公式のダンロングループへ
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- 12 : 2014/08/29(金) 00:20:06 :
- 読みやすくて面白かったです!
お疲れ様でした。
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