ライナー「休日」クリスタ「Wデート?」
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- 1 : 2014/08/20(水) 06:25:19 :
- 訓練兵時代
両想い(ライクリ)
片想い…?(ベル→アニ…?)
シリアス寄り微ギャグ予定
更新は例のごとくマイペースです。すみません。
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- 2 : 2014/08/20(水) 06:59:59 :
- <女子宿舎>
今日は明日の訓練に備えて用事があるんだ。
悪いね、クリスタ。
外出のお誘いをしたのにユミルにそう言って断られちゃった。
でも珍しいな。いつもなら断らないのに。
クリスタ「明日の訓練は成績として残るから、ユミルも真剣になってる?」
どうしよう。もう外出許可も貰ったし、新しい髪飾りが欲しかったんだけど…。誰か誘ってみようかな。
クリスタ「ミカサ…は、ダメだよね。きっとエレンたちと出掛けちゃうだろうし……」
髪のお手入れとか話せる人だと尚良いんだけどなぁ。
…そうだ、アニ!アニはどうかな。あんまり話したこと無いけど、これをきっかけに仲良くなれたら嬉しいな。
えっ、アニを探そうと思ったら調度廊下を歩く私の目の前に…
クリスタ「アニ、待ってー」パタパタ…
アニ「ん、なんだいクリスタ」
クリスタ「アニは今日、暇だったりしないかな?付き合ってほしい場所があるの」
アニ「別に、いつも暇してる訳じゃないけど。…どんな用事なのさ」
クリスタ「新しい髪飾りを買いに行きたいなーって、前から思ってて…」
アニ「あぁ。今日は休日だっけ」
クリスタ「うん、そうなの。せっかくの外出なのに一人だと寂しいじゃない?だからアニなら髪型とかお洒落だし、一緒に選べるかなって」
アニ「一人?いつも一緒にあんたと居るやつはどうしたんだい」
クリスタ(ユミル…非社交的にも程があるよ、名前覚えられてないじゃない…!!)
クリスタ「ゆ、ユミルの事かな?今日は用事があるらしくて別行動なんだ」
アニ「ふぅん。……まあ、いいよ。そのついでに私の用事にも付き合ってくれるんなら」
クリスタ「もちろんだよ、私の用事だけに付き合わせるなんて悪いもの」ニコッ
アニ「じゃあ今から外出許可を申請してくるよ。先に正門前に居てて」手ヒラ
クリスタ「うん、わかった。待ってるね」手フリフリ
あ…っ。そういえば私、ユミル以外の人と外出するの初めてかも。
同室だから、いつも待ち合わせなんてのもないんだよね。ユミルには悪いけど、少しワクワクしちゃってる。
クリスタ「ふふっ、早く正門前に行こ」
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- 3 : 2014/08/22(金) 08:15:51 :
- <正門前>
クリスタ「まだかな…」
そろそろ来るぐらいの時間だよね。あっ、来た…!けど、アニの後ろに居るのって…
クリスタ「アニ!…と、ライナーにベルトルト?」
アニ「悪いね、さっきこいつらと教官室の前で鉢合っちゃって…」
~回想~
アニ「失礼しました」
ライナー「よお、アニ。お前が教官室に出入りするなんて珍しいな」
ベルトルト「……!」
アニ「…外出許可を貰いに来ただけだから。じゃあ私は人を待たせてるから行くよ」
ベルトルト「…ぁ……」
ライナー(ベルトルトのやつ、助け船をだしてやらねえと声すら出せねぇのかよ…。おいベルトルト、何か言え!言っちまえ!)
ベルトルト(…!ライナーがすごいアイコンタクトとってきてる。でも僕じゃ無理だよ。ああほら、きっとアニも迷惑がるだろうし…!)
ライナー「それにしても休日に人と待ち合わせて外出だなんて、まるでデートみたいだな」
ベルトルト「えっ?」
アニ「そんなんじゃない。第一、待ち合わせしてるのはクリスタ…」
ライナー「なにっ…?」
アニ(余計な事を言っちゃったみたいだね、これは…)
ライナー「女二人で町へは行かせられねぇな。なあ?ベルトルト?」
ベルトルト「いきなり何を言い出すんだよライナー?」
アニ「本当それ。大体、暴漢に襲われたって対人戦での私の実力、身をもって知ってるのはあんだだろ」
ライナー(男には引けない状況がある…今がそうだ!)クワッ!!
ライナー「その場はそれで凌げるかも知れんが、それがきっかけで訓練兵のお前が謹慎処分や開拓地に飛ばされでもしたらどうする。"コッチ側"の作戦も失敗に終わるぞ。なるべくそうならん為に俺たちを虫除け代わりとして連れて行くべきだと思うんだがな?」
アニ「!」
ベルトルト「!!」
ベルトルト(どうしよう、すごく正論に見えるけどライナーの下心が滲み出てる気がする…!)
アニ「…………はぁ。わかった。クリスタがいいって言えばだからね。私も誘われた側だから」
ライナー「っし!!」ガッ
アニ「ほら、早く行くよ」
ベルトルト「あの、アニ…僕も一緒でもいいのかな?」
アニ「あんたとライナーは二人でセットみたいなもんだし。クリスタが良いって言えば良いんじゃない?」
ベルトルト(彼女の性格的に良いってしか言わない気がするけどね…。)
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- 4 : 2014/08/22(金) 11:27:16 :
- 期待です!
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- 5 : 2014/08/22(金) 12:05:22 :
~回想終了~
アニ「…とまあ、そんな感じでね」
アニ(さすがに私たちの作戦のくだりは省かせてもらったけど)
クリスタ「でもそんな、私は構わないけど…。せっかくの休日なのに付き合ってもらってもいいの?二人とも」
ライナー「いや、むしろ付き合ってくれ」
ベルトルト「どさくさに何言ってるんだ、きみは」
アニ「訳すと、任せろ」
ベルトルト「」
クリスタ「クスッ…仲良いのね3人とも。じゃあお願いしちゃおうかな」
ライナーとベルトルトはよく一緒に居るから仲良しなのは知ってたけど、アニもこの二人と仲がよかったんだ…。今日は色々な発見がありそうで楽しみっ。
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- 6 : 2014/08/22(金) 18:07:08 :
- >>4名無しさん
ありがとう、頑張りますね
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- 7 : 2014/08/22(金) 18:50:23 :
- <商店街>
クリスタ「それにしても、なんだか今日は人がいつもより多いね」
ライナー「だなぁ。特にお前たちは小さいから見失っちまいそうだ」
アニ「こっちはその無駄にでかい体のせいで圧迫感が増してるんだけど?」
ベルトルト(せっかくアニが居るのに人混みのせいでついていくのがやっとだ…)
ードン…ッー
クリスタ「きゃっ…!!」グラッ
ライナー「クリスタ!大丈夫か?」肩ガシッ
クリスタ「う、うん…。ごめんね、ライナー。その…支えてくれなかったら転んじゃってた」
ライナー「……いや、気にするな」
ライナー(故郷に連れてこ)
ードン…ッー
ベルトルト「わわっ!?」グラッ
アニ「何やってんの、あんた」手首パシッ
ベルトルト「ごめ…っ、足元が見えなくて……。」
アニ「別に。謝んなくていいよ」
ベルトルト(アニ、かっこいい…)
クリスタ「………。」
ライナー「………。」
ライナー・クリスタ(襲い来る"そうじゃない感"…!!)
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- 8 : 2014/08/24(日) 08:52:32 :
- <商店街>
「安いよ安いよ~!」
「摘みたての苺だよ~!!」
クリスタ「苺…?」
アニ「どうしたんだい?……ああ、苺売りね。クリスタ、あんたって苺が好きなんだ?」
クリスタ「うん、一口噛んだ一瞬はとっても甘くて、でもちょっぴり酸味があるの。……何よりあの食感がいいんだよね」ウットリ…
ライナー「オッサン、その苺の籠4ツくれ」
「毎度~!…おっ、そっちのお嬢ちゃん達は妹さんかい?いやぁ、美人さんだねえー。よしっ、おまけしとくぜ!」
ライナー「いや、妹じゃ…」
ベルトルト(僕ってそんなに影が薄いのかな……。この身長、かなり目立つはずなんだけど)
ライナー「気にするなベルトルト。お前だけ黒髪だからだろ」ヒソヒソ…
ベルトルト「なるほど、納得したよ…」ホッ…
クリスタ「あっ、ライナー!ここは私が出すよ」
ライナー「ん?いやなに、俺が勝手に皆の意見も聞かずに買うことにしたんだ、腹の中に入っちまえば何かの記念として形には残らんが、貰ってくれ」
アニ「私も素直に貰っておくから、あんたも貰ってあげな。それに後ろで私らが退くの待ってる人も居るし」
クリスタ「…えっ?キャ…!すみません!」ワタワタ…
…という経緯で、私の手には大好きな苺の籠。
好きな人から初めて貰った物。
確かにお腹に入っちゃえば苺は残らないけど…この籠とっても可愛いし、持って帰って小物入れにしよう!
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- 9 : 2014/08/27(水) 07:57:54 :
- <商店街・雑貨屋>
ライナー「ここか…」
ベルトルト「ここみたいだね…」
ライナー・ベルトルト(見事に男が居ない)ズーン…
ライナー(どうする、ベルトルト…。こりゃさすがに俺たちは店の前で待機するしかねぇな)
ベルトルト(ここまで女の人ばかりだと僕たち目立ちすぎるし、待機しよう)
ベルトルト「あのっ…。アニ、僕たち店の外で待ってるから」
アニ「そう。まあすぐに済ませるよ」
クリスタ「そうだよね、やっぱり男の子は入りにくいよね…」シュン…
ライナー「……ベルトルト、ちょっとこっちに来い」グイッ
~アニ、クリスタから少し離れた場所~
ライナー「入るぞ、この中に」
ベルトルト「はっ!?ライナー、きみ本当にさっきから何言ってるんだ!?」
ライナー「折角の休日で、しかも久々の買い物だって喜ぶクリスタに水を注せるか?」
ベルトルト「いや…、僕は別に……」
ライナー「見損なったぞ、ベルトルト!」頬ペシーンッ!!!
ベルトルト「ブッ…!!」ドサァァッ
ライナー「男には引けない状況がある…今がそうだ!!」クワッ!!
ベルトルト(だめだ、今のライナーは戦士でも兵士でもなくなってる…!)イタイ…
~再び合流~
ライナー「すまん、待たせたな」
アニ「それなりに話して時間潰してたから」
クリスタ「ええ、私たちは大丈夫よ?それより二人で何してたの?」
ライナー「何でもないさ。それより俺たちも買い物に付き合うぞ」
アニ「だから、あんたたちは外で待つんだよね?」
ベルトルト「う、ううん。その、店の中まで……」
クリスタ「…!いいの?二人ともさっきまで躊躇ってたのに…」
ベルトルト(実は今も僕は躊躇いまくりだよ)
ライナー「あぁ、荷物もちは俺らに任せろ」
クリスタ「うんっ、じゃあお願いしちゃうね」キラキラキラ…
アニ、ライナー、ベルトルト(眩しい…!)
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- 10 : 2014/08/30(土) 15:38:59 :
- <雑貨屋・内部>
クリスタ「どれが綺麗かな 。この髪飾りも可愛いし…でも子供っぽすぎる?」
アニ「これとかいいんじゃない?あんた、水色も似合うと思うよ。私もついでに買おうか」
ライナー「いや、やっぱりクリスタは白色だろ」
ベルトルト「アニは黒が…」ポソッ
アニ「私?何か言ったかいベルトルト?」
ベルトルト「うっ…」
ライナー(男だろベルトルト!自信を持て!)
ベルトルト「…あ、アニには黒が似合うと思うんだ」
アニ「奇遇だね、私も黒を買おうと思ってたんだ。これで私のは決まり」
ライナー(やったな、ベルトルト!)グッ
クリスタ(やっぱりベルトルトって、アニが好きなのね。……私も白にしちゃおうかな)
クリスタ「なら私は白にしちゃお。このお花も可愛いし」
ライナー「ああ、間違いなく似合うぞ」ニッ
ベルトルト(自分の事になると意外と鈍感なんだよね、ライナーって…)
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- 11 : 2014/09/02(火) 10:07:48 :
- 店員「ありがとうございましたー」ニコニコ
<商店街>
ライナー「なんだかんだで一応男物もあったな……」
ベルトルト「そうなんだ?僕は鉛筆と消ゴムしか買わなかったから気付かなかった」
ライナー「ほら、この間の訓練でシャツが一枚破れちまっただろ?」
アニ「ああ、あの時の。よく怪我しなかったね」
クリスタ「あの日のダズ、いつもより調子が悪そうだったのに…私がきちんと止めきれなくて、ごめん」
ライナー「なんでクリスタが謝るんだ。ダズは兵士としてきちんと自分の体調を把握して判断するべきだった。今回は俺が助けたし、あいつも身をもって学んだだろ。だからクリスタが謝る必要はないぞ」頭ポン
ベルトルト・アニ「………。」
クリスタ「ん…」コクリ
ライナー「な、なんだよベルトルト。それにアニ、お前まで冷めた目しやがって…」
アニ「別に、なんでも」
ベルトルト「僕も何も。ただきみが………いや、きみとクリスタって下手したら親子に見えるなって」
ライナー・クリスタ「えっ!?」
アニ「行くよベルトルト。まだ私の用事済ませてないんだから」
ベルトルト「えっ、ライナーたちは?」
アニ(今のライナーをあんた見てられるかい?)ヒソヒソ
ベルトルト(…アニも気付いたのか)ヒソヒソ
アニ(その様子じゃ、結構前に前兆があったみたいだね)ヒソヒソ
ベルトルト(ご、ごめん……なかなか言う機会がなくて)ヒソヒソ
ライナー「オイ、お前ら何内緒話してるんだ、感じ悪いぞさっきから…」
アニ「私の用事についてだよ。悪いんだけどさ、その用事ってこんなにゾロゾロ行くような場所じゃないし。私とベルトルトで行くから」
ライナー「へぇ。お前たちがそんなに仲が良かったとは驚いたな…」
ベルトルト「そういう事なんだ、ライナー。だからまた後で宿舎で」アセアセッ
アニ「じゃあねクリスタ。意外と楽しめたよ」
クリスタ「あっ、アニとベルトルト!付き合ってくれてありがとう!!」
クリスタ「………行っちゃったね」
ライナー「………行っちまったな」
クリスタ「あの…ライナー、もう帰っちゃう?」
ライナー「まだ用事があるなら付き合うぞ?」
クリスタ「用事がないと付き合えない、かな」///
ライナー「…!い、いや、そんな事ない!まだ時間もあるしな、どこか行くか!」///
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- 12 : 2014/09/06(土) 06:17:58 :
<大通り>
ユミル(別にあいつの実力をみくびってるわけじゃないが、念には念を入れといたし。まあ明日の試験は大丈夫だろ。それにしても暇だな)スタスタ…
エッ、ソレホントウナノ?
アァ、ソコデオレガ…
ユミル「……ん?」ピタリ
ユミル「聞き間違い…」
クリスタ「そうなの?それって凄いよ!?」
ユミル「じゃねーし!!おい、クリスタ!!」
ユミル(だあぁ!クソッ、なんだよこの人ごみは!!てか誰と話してやがんだ!?)←現在進行形で擦れ違い
クリスタ「ライナー、今ユミルの声がしなかった?」キョロキョロ
ライナー「いや、俺は気付かなかった」キョロキョロ
ユミル(なっ!?ライナーだと!?あいつ前々からクリスタに気があるの解ってたから極力近付かせねぇようにしてたのに!)
ユミル「私のクリスタに変なことしてみろ!ただじゃおかねーからなぁぁぁ…!!」遠退き
ライナー「うおっ!?」ゾクッ
クリスタ「どうしたの、大丈夫?」
ライナー「イヤ…今結構理由のある暴力に襲われる予感が……」トリハダ
クリスタ「暴力に?そ、そんなの許せないよ!理由が何だとしても何の解決にもならないもの…っ」プンスコ
ライナー(こんな世界だってのに、クリスタ…お前ってやつは……結婚せざるを得ない)
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- 13 : 2014/09/06(土) 09:44:17 :
- もうお前ら結婚しろ。貴様らに幸せになる魔法をかけてやるっ!(*´ω`*)/*。・゜+.*
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- 14 : 2014/09/30(火) 09:08:29 :
- <少し開けた広場>
ライナー「それにしても、なんだって今日はこんなに人が多いんだ。大丈夫か、クリスタ?」
クリスタ「…………。」ジーッ…
ライナー「…クリスタ?」
ライナー(なんだ、何かを見てるのか)視線辿り
女の子「おかーさん!みて!きれいな石、拾ったの!キラキラでしょ」
女の子の母親「あら本当、とっても綺麗ね。フフッ、お母さんもそんな綺麗な石ほしいなぁ」
女の子「…だっ、ダメっ!これはお母さんでもあげないの!大事なんだからっ」
クリスタ「……おか…あ、さん……」ポツリ
ライナー「ハハッ、仲の良い親子だな」
クリスタ「うん…、そうだね……」
ライナー(しまった!そういやアニのやつ、クリスタは妾腹のせいで迫害されたって言ってたってのに、何和んじまってんだ俺は…!!)
クリスタ「私にも子供が出来たら、いっぱい抱き締めてあげて、いっぱいお喋りして、いつか読んだ絵本のようなあったかいお母さんになれるかな…」
ヒストリア(馬鹿ね、そもそも"母親"というものを知らないのに理想だけを膨らませて)
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