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出木杉(18)「デス…ノート?」

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  1. 1 : : 2014/08/07(木) 20:20:42
    ー退屈な猫型ロボットがノートを落とし、退屈な天才がノートを拾ったー

    出木杉「なんだこの真っ黒なノート」

    出木杉「英語で何か書いてあるな...なになに?」

    出木杉「デスノート...直訳で死のノート...」

    出木杉「ふん、悪趣味ないたずらだ」ポイ

    出木杉「………」

  2. 2 : : 2014/08/07(木) 20:38:07
    -出木杉邸-

    出木杉「…よし、明日の予習終わり!」

    出木杉「あ、そういえば…」ゴソゴソ

    出木杉「あったあった、デスノートねぇ…」

    出木杉「ん?見開きのページにも何か書かれてるな」

    ーHOW TO DEATH NOTEー
    ・デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。

    ・名前を書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。
    前述のルールゆえに、対象となる人間の名前と顔が一致する必要があるため、同姓同名の別人は死なない。

    ・デスノートに書く名前は、本名でなければ効果は得られない

    ・名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、そのとおりになる。
    死因を書かなければ、全てが心臓麻痺となる。

    ・死因を書くとさらに6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる。

    ・死因を書いてから人間界単位で6分40秒以内に死に至るまでの詳細を書くと、その人間の死まで物理的に可能な範囲で操ることができる。可能な範囲でない書き方をした場合、書いた事柄を無効とし、すべて心臓麻痺で死ぬ。
  3. 3 : : 2014/08/07(木) 20:56:06
    出木杉「ふん、どこまでも悪趣味なノートだ」

    野々村「誰ガデー! ダデニ投票シデモ! オンナジオンナジヤオモデェー!」

    出木杉「最近話題の政務費不正疑惑がある議員か…」

    出木杉「野々村…竜太郎…っと」カキカキ

    出木杉「さぁ…どうだっ」

    野々村「ンァッ! ハッハッハッハー! この日本ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン! アゥッアゥオゥウアアアアアアアアアアアアアアーゥアン! コノヒホンァゥァゥ……アー! 世の中を……ウッ……ガエダイ!」

    出木杉「40秒…ふん、やはりただのいたずらか」

    野々村「高齢者問題はぁ……グズッ……我が県のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ! 我が県のみンゥッハー! グズッ我が県のみならずぅう!……
    !?グッハァァァァ!ングッグッグむ、胸…が……」ピクピク

    ーおい野々村議員が倒れたぞ!ー
    ー大変だ!泡吹いてるぞ!早く救急車!ー
    ーおいおい息してねぇぞ!ー

    アナウンサー「会見の途中でしたが、トラブルが発生した為ここからはスタジオからお送りさせていただきます」

    出木杉「!!デスノート……本物だ!」
  4. 4 : : 2014/08/07(木) 21:32:52
    ???「フフフフフ どうやら気に入ってくれたようだね」

    出木杉「!?だ、誰だ!」

    ???「僕を忘れるなんて酷いなぁ」

    ???「確かに君とはあまり深い交流はなかったけど、それでも何度かは一緒に遊んだじゃない」

    出木杉「君は…ドラえもん君かい?」

    ドラえもん「よかった〜思い出してくれたんだね」

    ドラえもん「久しぶりだね、出木杉君」

    出木杉「何で君がここにいるんだ?
    君は未来へ帰ったと聞いていたが?」

    ドラえもん「うん、確かに僕は一度未来へ帰ったよ。君らが小学校を卒業すると同時にね」

    ドラえもん「でも未来は退屈でねぇ。ひみつ道具が当たり前に存在する世界。そこでは僕はなんの変哲もないただのロボットでしかない」

    ドラえもん「でもここは違った。ひみつ道具なんてまだまだ妄想の段階で実用化なんてされてない時代。ここでは僕の道具をみんなが凄いって驚いてくれる、喜んでくれる」

    ドラえもん「僕はここだからこそ輝けるんだ。だから戻ってきた。ここに、デスノートを持ってね」

    出木杉「なるほど、理由は理解したよ。でもなんで僕なんだ?」

    ドラえもん「ん?何が?」

    出木杉「なんで僕にこのデスノートを託した?」

    ドラえもん「フフフフフ。君は相変わらず自意識過剰だねぇ」

    出木杉「なッ」

    ドラえもん「自分がデスノートの所有者に選ばれたと思ったの?
    とんでもないただの偶然だよ」

    ドラえもん「僕は22世紀より前の、ひみつ道具が実用化されてない時代ならどこでもよかったんだ。だからタイムマシンからデスノートを放り投げたんだよ。そしたら偶然この時代の君の目の前に落ちただけのことだよ」

    出木杉「そ、そうか」

    出木杉「まぁいいや。ドラえもん君、いや、ドラえもん。君も運がいい。ノートを拾ったのが僕で良かったじゃないか。」

    ドラえもん「どういうこと?」

    出木杉「君は退屈しないで済むってことさ」

    出木杉「僕はこのノートを使って正しい世界を…理想の世界を作り上げる」

    出木杉「そして僕は…」

    出木杉「 新 世 界 の 神 に な る 」

  5. 5 : : 2014/09/07(日) 06:55:13
    ー数ヶ月後ー

    アナウンサー「本日も犯罪者の不審死が相次ぎました。警察は一連の不審死事件を謎の殺人鬼「キラ」の犯行と見て捜査を続けています」

    アナウンサー「また、世論ではキラを指示する動きが高まっており、警察ではキラを擁護、指示しないよう呼びかけています」

    出木杉「どうだいドラえもん。世間はキラを必要としている。憎き犯罪者に正義の鉄槌を下す神の存在をね」

    ドラえもん「フフフフフ なかなか盛大にやっているようだねぇ出木杉くん」

    出木杉「盛大?こんなの序の口だよ。僕が目指す優しい世界に至るにはまだまだ裁くべき者が多すぎる」

    ドラえもん「フフフフフ まぁ僕は君の成すことをじっくりと観察させてもらうよ」

    出木杉「あぁ、君はゆっくり観察しておくがいいよ。僕が新世界の神へと昇華していく様をね」
  6. 6 : : 2014/09/07(日) 06:55:49
    アナウンサー「相次ぐキラの犯行を受け、ICPOは名探偵Nに協力を要請、キラ逮捕へ全力で望むとの意向を示しております」

    出木杉「なに!Nだと!」

    ドラえもん「N?何者なんだい?」

    出木杉「世界一と評される探偵さ。迷宮入り事件を多いくつも解決へと導いている。人前には滅多に姿を現さず、本名はおろか、素性一切が謎とされている」

    ドラえもん「へぇ、凄い人なんだねぇ」

    出木杉「あぁ、しかしNが出てくるとなると、少々厄介だね」

    アナウンサー「ICPOからの要請を受け、Nはキラへ向けてのメッセージを全世界同時生中継にて発信するとのことです」

    出木杉「なに!Nが公衆の面前に姿を晒すだと!」

    アナウンサー「それでは時間になりました。Nからのメッセージをどうぞ」
  7. 7 : : 2015/09/01(火) 23:05:36
    のび太拾ってしまったデスノートを!『40分後に心情麻痺で死ぬ』怖いドラえもんー!!
  8. 8 : : 2015/09/01(火) 23:06:00
    のび太拾ってしまったデスノートを!

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