ssnote

x

新規登録する

このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。

表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。

▼一番下へ

  1. 1 : : 2014/08/05(火) 17:38:16
    ・シリアス
    ・めっちゃグロいという表現はしないつもりだが少しグロいかもしれないので一応グロテスクな表現を含むと忠告
    ・更新は遅めかもしれないががんばる
    ・もちのろんで文章力がカス
    ・アニ結晶化してない

    初めてスレ立てるので、ちょっと不安だけどがんばります!
    なんかミスとかするかもしれないがヌルヌルとした目で見ていただけると幸い


    ちょっとご飯食べてくる
  2. 2 : : 2014/08/05(火) 17:43:04
    一コメゲット!!
    期待です
  3. 3 : : 2014/08/05(火) 18:24:20
    僕たちは今日で終わるのかもしれない。



    早朝に爆音が響けば壁の中の人類は目覚め、
    窓から外を覗けば、その瞳に映る光景はもう絶望しかなかった。


    女型の巨人、鎧の巨人、超大型巨人が壁を全破壊したため、
    巨人は壁の中へ躊躇もせずぞろぞろと入ってくる。



    あたりには建物の壊れる爆音、住民の鳴き声叫び声が聴こえる。どこの角度から発せられているのかもわからないくらいに。


    そんな悲痛な声にも巨人はビクともせず、頭、胴体、足を食す。
    非常に恍惚とした表情で。



    僕たちはそれを横目に、走る、走る、走る、走る。



    ガスだってもう残り少ない。ガス補給する場所はもうほとんど占領された。今食べられようとしている子達も、今の状態では助けられない。



    希望はもう、このブレードのみだが、ガスがなければこれだって意味がない。だからひたすら僕たちは息が切れようとも、足が痛くても、自分の足をただただ全力で動かした。



    嗚呼。



    次こそ、僕たちは完全に負けるのではないだろうか?



    巨人に。





    サシャ「ッ・・・もう無理です!!!誰か、誰か助けて!!!」


    ジャン「黙れ芋女!!!んなこと言ってる暇があんなら走れ!!!死ぬぞ!!!」


    コニー「うわ、ぁぁ、ぁぁぁッ...!!!」


    クリスタ「ッグス、も、もう嫌だぁぁッ...!!!」


    ユミル「なにほざいてんだ、クリスタ!!!」


    エレン「アルミン!!!遅い!!!はやく!!!」


    エレンがギュ、と手を掴む


    アルミン「ッハァ、ハァッ...!!!ご、めん!」


    ミカサ「エレン!!!遅い!!!急いで!!!」


    逃げているときに運命的に出会った104期の僕たち8人は同行動でただただ必死に巨人の密集する壊れた壁内よりはリスクの薄い壁外へと急ぐ。



    そう、


    アニ、ベルトルト、ライナーを除いて。






  4. 4 : : 2014/08/05(火) 19:13:52
    アルミン「ッはぁ、ッはぁ…!ッは、ぁ…!っく、…!」

    エレン「あと少しで壁外だ!!!」


    動かすたびに足が痛い。喉奥が苦しくて痛い。酸欠だ、意識が朦朧としてくる。…あと少しってどれくらいだ?


    ジャン「…ッくそ、駄目だ!巨人がいやがる!…おい、死に急ぎ野郎!巨人化して俺たちを運べ!!!」


    エレン「うるせぇ、馬面!!!こっちだって必死に何度も試みてんだよ!!!ッ…、クソ!!!何でだっ…!!!何でだよォッ…!!!」


    エレンの手をチラッとみれば、手は血が滴っていた。


    自傷だ。


    しかし巨人化する気配はない。

    走っている地面に血がポタリと落ち、エレンに手を引かれながら後ろで走っている僕はその上を走る。


    すると突然、異常な位冷静な声が響いた。


    ミカサ「エレン、アニたちのことを置いていってしまうことを心配しているの____________?」


    エレンの大きな瞳がますます見開かれる。


    エレン「な、に…言って…。」


    ミカサ「…エレン!!!」


    ミカサはエレンの自傷で血にまみれている手をギュ、と握れば痛みに顔を歪めるエレンを一喝した。

    ミカサ「いい加減にして!!!私達には時間がない!!!今だっていつ巨人に襲われて死んでもおかしくはない!そんな気持ちを気にしても、今探しに後戻りできるわけじゃない…!今は此処を逃げるべき…!…私達は………こんなところで死ぬわけにはいかない…
    …!」


    ミカサの表情が見えない。僕に見えるのは彼女の黒く揺れる髪だけだ。


    彼女はいつだって冷静だ。声を荒あげたって、エレンの命を守る為にいつも適切な考えを生み出す。


    時にそれは残酷でもあるが。


    エレン「…ッんなこと言われても………!!!」

    ドスン、ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス…!!!!


    104期全員「!?」


    地響きする方向をを僕たちは咄嗟に見る。


    四つん這いになりながら手と足を奇妙に動かしとてつもない速さで向かってくるソレは…。




    最も恐れている、巨人だった。
  5. 5 : : 2014/08/05(火) 20:21:19
    動いていた足がピタッと止まる。
    唖然と皆は沈黙してソレを見つめる。

    しかしその沈黙を破るかのように

    クリスタ「み、皆逃げてぇええぇぇ!」

    クリスタが叫ぶ。皆が刃を抜く。しかし人より体力の少ない僕にはそれすらできない。


    足が動かないんだ。体が重い。息が苦しい。


    一度走ることを止めれば疲労は一気に押し寄せてきた。


    巨人が向かってくる。実際は速いんだろうが僕にはスローモーションみたいに見える。


    多分もう僕との距離も、あと20mないだろう。周りの悲鳴が聞こえる。



    もう、無理だ…。



    疲労のせいで諦めすらわいてきた。
    僕、死ぬんだろうか。




    エレン「アルミンッッッッッ!!!」



    アルミン「ッ!!!!」




    とっさにエレンが僕の体を押し退け、僕は勢いよく地面に倒れる。


    エレン(巨)『ウ"オ"オ"オ"オ"オオオオオオ"オ"オオ"!!!!』



    その瞬間白い熱風が辺りを包み、辺りに聞き覚えのある雄叫びがこだまする。



    その雄叫びで朦朧としていた意識が叩き起こされるかの様に戻り始める。







    エレンが…巨人化したんだ………!!!
  6. 6 : : 2014/08/05(火) 20:43:53
    明日また書く
  7. 7 : : 2014/08/06(水) 11:52:22
    こんにちは。

    今日もぬるぬる書いていこうと思うけどこれ見てくれてる人いるのだろうか。





    寒い…
  8. 8 : : 2014/08/06(水) 21:06:24
    巨人化したエレンは大きく足を振り上げて此方に向かってきた四つん這いの巨人の項を勢いよく、かかとで踏み潰す。


    血がその途端に飛び散り、どんどん地面が巨人の血で染まっていく。しかしそれはすぐに巨人と共に蒸発していった。



    た……助かった……………。



    途端に力が抜けて僕はその場に座り込み手をついて安堵の溜め息を吐いた。


    サシャ「エレェン!!!スビッ…や、やってくれると思ってましたぁあぁ!!!ズズズッ…!」


    コニー「ああ!流石だぜ!!!やっぱただのバカじゃねーみてぇだな!!!」


    ジャン「お前が人のことバカなんて言えねーだろ!………………ッへ。やってくれるじゃねえか!死に急ぎ野郎…
    !」


    皆がエレンを褒め称える。


    するとユミルがなにかの異変に気づき指をさした。


    ユミル「おい!!!あれは…!」


    ユミルが指さすその先には、僕らに手の平を地面において差し出しているエレンの姿があった。


    クリスタ「…乗れ、ってことなのかな……?」


    アルミン「意識があるの…!?エレン…!!!」


    エレンが僕とクリスタを交互に見れば、その首を縦に一回動かした。


    頷いた…………!!!


    その光景は誰もが見ていた。


    ようやく、希望の光が皆の瞳に灯る。


    アルミン「皆!!!エレンの手の平に乗るんだ!!!」


    僕は声を張り上げ、その瞬間に一斉に皆がエレンの手の平へとに走り出す。


    先程の疲れが嘘の様に僕も必死にエレンの手の平へと走る。側にいたミカサに手を引かれて。


    皆が自分の手の平に乗ったことを確認したら、エレンはゆっくりと立ち上がり僕たちを自分の鼻の高さまで持ってきてゆっくりと両手で潰さない様に空洞のある状態で包み込んだ。


    鼻の高さまで僕たちを持ってきたのはきっと僕たちの安全と指示を確認するためだろう。


    だから僕は必死に考えた。
    皆を守るために。


    再び僕はエレンの指の隙間から顔を覗かせ、声を痛いくらいに大きく荒あげてエレンに指示を出す。



    アルミン「エレン!!!聞こえるか!!!きっとこのまま真っ直ぐ壁を越えて前方に遠いけど進み続ければ森が見えてくるはずだ!!!その中に大きな木の上に建つ家を遠くからだけど、この前の遠出の壁外調査で確かに僕は見た!!!そこに向かってくれ!!!」



    隙間から見えるエレンは黙って再び頷き全速力で走り出す。



    アルミン「頼んだぞ、エレン………!!!」




    僕はただただ心の中で憧れていた外の世界じゃなく、無事またあの壁内の町に戻れることを何故か強く神に祈った。
  9. 9 : : 2014/08/06(水) 21:13:55

    見てますよ~
    期待です!
  10. 10 : : 2014/08/06(水) 21:44:11
    >>9

    ありがとう!頑張ります!
  11. 11 : : 2014/08/08(金) 15:10:14
    すまん。

    少し事情で遅れた。

    今からかく。

    ちなみにこのSSは鬼○ちひろの「月光」をイメージして書いてるので聴きながら読んでくれたら、こんなクソ文章でも感情移入できるんじゃないかななんて思ってる。
  12. 12 : : 2014/08/08(金) 15:24:57
    見てるんだぜ!
  13. 13 : : 2014/08/08(金) 15:28:20
    期待です!
  14. 14 : : 2014/08/08(金) 15:56:56
    エレンが必死に走る中僕は揺れる手の中で座りながらただ、俯いていた。


    もちろん、僕以外の人もだ。


    何を、言えばいいのかわからないんだ。
    言葉が思いつかない。


    今何かを言えるような状況じゃないからだ。


    ジャンは



    ジャン「どうすればいい、今やるべきこと....ってなんだよ...。なぁ、もう、訳わかんねえんだ...........」



    ひたすらブツブツ何か言ってる。誰かに訊くみたいに。


    でもだれも何も答えない。


    だって誰もどうすればいいか、失敗への道すらわからないから。


    それにきっとジャンが、今答えの求めている人物は僕たちじゃない気がする。


    コニー「か、ぁさん......」




    コニーはただぽつりそれだけ呟いてあとは俯いてる。もうずっと。





    クリスタ「ッグス、ック、ゥ...ッヒ、ック...」


    ユミル「........」


    クリスタはユミルに支えられてる。啜り泣きながら。

    ユミルはただ無表情で何も言わずにクリスタの背中を擦ってるだけだ。




    サシャはエレンの指の隙間からずっと外を見ている。

    表情は見えない。




    もう、どうしたらいいんだ。



    エレンの手の中に入り、壁を出て何時間経った?


    巨人は女型の巨人の雄叫びのおかげか、壁内が壊されたせいかわからないがまったく出てくる気配がない。


    ただ、女型の巨人の雄叫びの威力はすごいみたいだ。


    壁を壊してすぐに叫んだその瞬間、一気に6m級も、8m級も12m級も。全部全部押し寄せてきた。



    今、もし僕たちをあの3人の巨人が追いかけてきてたらどうする?



    もう、絶望的だ。何もかも。



    そうだ。


    あの小さな家についたって、これからどうすればいい?
    あそこで暮らすのか?食料はどうする?水は?衣服は?




    僕の選択は、間違っていたのかもしれない_____。




    不安に駆られる。




    どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしようどうしようどうしようどうしよう、どうしようどうしようどうしようどうする?皆が死ねばそれは僕の責任じゃあないのか?どうしたらいい?どうしたらいいって言うんだ。もうわからない。どうする。壁内へ戻ってくれと言うか?いや、いまさらだ。でも..............



    頭の中をグルグルグルグルグルグルグルグル。
    ミミズが入ってるんじゃないかと錯覚するほどに、なにかが蠢いてる気がしてならない。



    アルミン「ふ、ゥ.....ッグ....」



    気分が悪い。思わず口を抑える。吐きそうだ。冷や汗が背筋を通る。体が震える。




    その時だ。




    ふいに自分の片手にわずかな圧力がかかる。




    そして、僅かだけど確かな温もり__________






  15. 15 : : 2014/08/08(金) 17:33:46

    待ってた。
    期待です。
  16. 16 : : 2014/08/08(金) 18:42:16
    手だ。誰かの、手。


    自分の手に視線を移す。


    誰かの手が僕の手を包んでる。


    ぎゅって。





    あったかいなぁ。





    僕はこの手のあたたかさを、きっと知ってる。






    ずっと、ずっと、前から。






    ふいに涙が頬を伝う。





    それと共に頭と胸と腹にずっと留まっていた重たいものまでさらさら流れていくようだ。




    僕は静かに涙を流すために一度ゆっくりと瞼を閉じた。




    心が落ち着いていく。





    ゆっくりと再び瞼を開けて、ゆっくりと手の正体の人物がおそらくいるであろう方向へ顔を横に移し俯いていた顔をゆっくりとあげる。





    アルミン「み、カ..........」





    ああ、どおりで知っている温もりだと思ったんだ。



    彼女だった。


    黒い黒い、瞳を此方に向けている、


    彼女だった。





    ミカサ「アルミン。」




    僕の名前を呼ぶ彼女の声は酷く落ち着いたものだった。





    アルミン「ミ、カサ.......手、気づかなかった...。まだ握っててくれたんだね。もう大丈夫だよ、ありが....」




    ミカサ「離したくない。」




    アルミン「え...?と、.....?」




    ミカサ「私は今、貴方の手を離したくない。きっと、貴方もそう思ってる。......はず。」




    ギュ、と少し僕の手を握る力をミカサが強める。




    正直言って、元々力の強い彼女だから少し手が痛い。




    でもきっとこれも彼女の優しさだ。




    幼馴染だからわかる、ってやつだろうか。




    あの時だってそうだった。



    エレンがカルラおばさんと一緒に買い物に行って僕たちが二人きりになったとき。



    急に嵐が襲ってきてついには雷まで鳴るようになってきた。



    臆病な僕は彼女の隣でぶるぶると震えあがり音が鳴るたびに肩を揺らしていた。



    すると彼女が僕の手を握ってこう言うんだ。




    ”私は今、とても、とても、怖い。ので、離したくない。アルミンもそう思ってるはず。...多分"




    本当はちっとも怖くないくせに、ね。




    でもあの時の温もりを僕は覚えてる。





    今握られている、この温もりを僕は知っている。





    はたして、エレンは知ってるのだろうか。





    アルミン「...うん、僕も今は離したくないや。」






    この手の懇篤さを__________________











  17. 17 : : 2014/08/09(土) 22:04:06

    >>11
    「月光」、いい曲ですよね…
    期待です!
  18. 18 : : 2014/08/11(月) 18:15:05
    >>17

    ですよねー!

    ありがとうございます!
  19. 19 : : 2014/08/11(月) 18:16:39
    確かに月光は良い曲だ…
  20. 20 : : 2014/08/11(月) 20:48:49
    それからしばらくして運が良いのかエレンは巨人に遭遇することも無くひたすら森へと向かった。



    すると、ふとエレンの手の揺れが止まったので僕はエレンの指の隙間からエレンの様子を伺う。




    エレン『ウ"、オ"...ハ、ァ"ハァ"...ッ、ク"、ゥ"...』




    疲れてる。




    そりゃ疲れるだろう。



    エレンが巨人化してから、もう何時間経った?



    しかもエレンは僕たちを手に乗せて全速力で走っている。



    僕たち全員を合わせれば400kgほどにきっとなるだろう。



    それを手に走っているんだ。



    巨人になるとその重さがどれほどの疲労に繋がるかは分からないけれど、少なくともそれも原因だと思える。





    でもあと、少しだ...。





    きっと18分程すれば着くだろう




    アルミン「エレン...あと少しなんだ...。がんばってくれ。」




    エレンは頷き、再び走り始める。




    此処で休んでしまうわけにはいかない。




    巨人に今まで遭遇してないからといって休んでいるときに遭遇してしまえば、僕らは間違いなく死ぬ.




    エレンは疲れていて、僕らは戦う術がない。





    戦闘不可だ。






    だからこそ今、あの家に急いで向かわなければいけないんだ。





    僕らは今、巨人に襲われていつ死んだっておかしくないのだから。





    エレン『ア"エ"カ"?ア"オ"オ"イ"ア"!!!』




    エレンが呂律の回らない口で何かを訴える。



    なんだ?




    僕は外を見る。




    少し先に...森が、森がある!!!


    あれに違いない!!!





    アルミン「エレン!あれだ!あの森に入れば小さな家があるはずだ!!!」






    エレンの走る速度があがった。







    早く、早くエレンを休ませてあげたい。































  21. 21 : : 2014/08/21(木) 06:06:27
    ガンバ
  22. 22 : : 2014/09/07(日) 20:50:20
    私のライフはもうゼロだ。
    しかしまた書く。
    ぼちぼちいくよ...。
  23. 23 : : 2014/09/07(日) 21:54:46
    エレンはそれからも全力疾走でひたすら自分たちのやっと安らげるであろうあの小さな家を探し続けた。




    エレンが無我夢中に走るものだから僕はその小さな家を見逃さないようにエレンの指の隙間からジッと目を凝らしていた。




    風が目に当たって乾いて痛かったし涙は出たし、第一速すぎて目を必死に僕が凝らしたとしても到底森だなんて分からないくらいに、周りは掠れた形でただの緑の壁のようにしか見えなかったけど、それでも僕は一生懸命小さな家を探し続けた。




    役に立たないような努力でも、「もしかしたら」があるかもしれないからだ。




    すると、一瞬だけ緑の景色に白とも茶ともいえない色が混ざった。




    「もしかしたら」、かもしれない。




    アルミン「エレン!!!右に行ってくれ!!!家があったかもしれない!!!」




    エレンが自分の足に急ブレーキをかける。




    アルミン「うわっ...........!!!」




    当然手の中の僕たちはボールのように転がるさ。




    顔が痛い。




    でも皆は「ぎゃっ」とも悲鳴すらも上げず無言で体制をまた整える。




    何だかさっきから僕だけ喋っているようで恥ずかしい。




    家が見つかるかもしれないって言うのに皆、先程の雰囲気と変わらない。




    家を発見し、大声で叫んだ僕の声が届いていないようだった。




    きっとこの中で一番非力で、臆病あろうこの僕がこんなにも元気...いや、元気ではないのかもしれないけれど、生気さがあるのが不思議だ。




    アルミン「あっ...!」




    そういえば、まだ繋がれていた方の手にあの暖かい柔らかな感触がある。




    無意識に結構力が入ってしまっていたようだ。




    ミカサをあの揺れに巻き込んでしまった。




    アルミン「ごめん、ミカサ!大丈夫だっ............たみたいだね。良かった。」




    相手の安全を確認するため振り返ったそこには、平然とした顔で片方膝を立たせ、エレンの指の隙間から外の様子を伺うミカサの姿があった。











    ミカサ「どうやら、見つかったみたいだ。」










▲一番上へ

編集パスワード

スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。