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  1. 1 : : 2014/07/31(木) 20:20:20


    焼けた野原に佇む子供

    無力なその手で墓を掘り続ける

    戦場の跡地で名前も知らない少年(?)と

    残った骸達に土を被せた
  2. 2 : : 2014/07/31(木) 20:25:40

    アニ「はぁっ…はぁっ…」

    アルミン「大丈夫?あとは僕がやるから…君は休んでで…?」

    奪い奪われて残った絶望

    アニ「嫌!私だってあんたよりは力ある!」

    アルミン「そんなハッキリ言われると傷つくんだけどなぁ…」

    冷えた骸をだいて瞳から光が消えていくたびに

    咽び泣いた
  3. 3 : : 2014/07/31(木) 20:30:54

    僕は無力なこの手でいったいなにを守れるのだろう?

    私は儚く散った命をただ弔うことしか出来ない…

    アルミン「この終わりなき戦争を止めるために戦うと誓うよ…!」

    アニ「私も…こんなの許せない…!」

    アルミン「そのために…絶対に生き延びよう!」

    アニ「当たり前さ…当然だろう?」

    アルミン「うん!絶対に戦争を終わらせてやる!」
  4. 4 : : 2014/07/31(木) 20:32:49
    僕らはお互いを信じて語り合った

    私達は心の中を見せ合って癒えぬ傷も分かち合った

    幼い日の約束をこの手で叶えると誓って……
  5. 5 : : 2014/07/31(木) 20:38:13
    〜10年後〜

    私は過去のことをあまり覚えていない

    血塗られた系譜はいつまで続くのだろう?

    僕は奪われた地で希望を掲げ剣を抜く

    幼き日の約束をこの手で叶えるそのために…

    アルミン「行くぞ!同胞達よ!時は来た!」
    「おぉぉぉ!」

    敵国の兵をなぎ倒していく

    かわした刃の先懐かしい君がいた
  6. 6 : : 2014/07/31(木) 20:46:02
    自分の目を疑った

    信じたくなかった

    あの日の君を、約束を信じて戦い続けていたのに

    あんたをずっと探し続けていた

    今やっと面影を見付けた

    なのに、なのに

    アルミン アニ「戦うなんて……」

    涙が溢れ出す

    拭うことすらしない

    ただただ刃を君に向ける

    アルミン「滅ぼされた未来を、国を返せ!」

    嗚呼、私は償うことさえできないのか

    アニ「滅ぼされた未来も、国も守って見せる!」

    あんたには届かない

    言葉はもう届かずにその刃を受け続ける

    アルミン「僕は君を信じていた!君をずっと待ち続けていたのに!」

    幼き日の、2人の約束は果たされることなく消えていった
  7. 7 : : 2014/07/31(木) 20:50:53
    私の涙が儚く散ってゆく

    芽を残して明日へつなぐ

    僕はなにを賭ければ報われるのだろう?

    あんたと見てた夢の未来を守り、果たす、そのために

    君と見ていた夢の未来を奪い捨てるそのために

    アルミン アニ「戦う……!」
  8. 8 : : 2014/07/31(木) 20:54:07
    心を欺いて、捨てて、君の元へ刃を向く

    私は信じてあんたを待ち続けるよ

    アルミン「僕らの愚かな日の約束をこの手で叶える…」

    アニ「ありがとう…絶対に叶えてよ…」

    アルミン「誓うよ…絶対に…叶えて見せる…」
  9. 9 : : 2014/07/31(木) 20:54:36
    〜END〜

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