このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
勇者「僕に何か?」武闘家「仲間にしてください!」
-
- 1 : 2014/07/29(火) 18:22:47 :
- 勇者「なんで?」
武闘家「え?」
勇者「なんで、魔王討伐に付き合うの?」
武闘家「そ、そりゃあもちろん、世の平和のためですよ!」
勇者「ふーん・・・そっか」
武闘家「そうですよ!仲間にしてください!」
勇者「断る、って言ったら?」
武闘家「諦めます!」キッパリ
勇者「まっすぐだね。気持ち悪い」
武闘家「ひどい!」
-
- 2 : 2014/07/29(火) 18:26:29 :
- 勇者「君、いくつ?」
武闘家「18です!」
勇者「若いね」
武闘家「年が下でも信念なら、勇者様にも負けませんよ!」
勇者「僕は18だから。同い年だよ」
武闘家「え?そうなんですか?」
勇者「そうだよ。」
武闘家「ていうか、仲間に・・・」
勇者「うん、わかった。気持ち悪いくらい信念は伝わったよ」
武闘家「うっ・・・な、なんか素直に喜べない言い方」
勇者「僕は正直なんだ、悪いね」
武闘家「まあ、いいです」
-
- 3 : 2014/07/29(火) 18:35:37 :
- 勇者「じゃあ、仲間を集めようか」
武闘家「はい!やっぱり酒場でしょうか?」
勇者「じゃあ、それで」
酒場――
勇者「・・・」カラン
武闘家「おじゃましまーす・・・」カラン
勇者「僕たちは客だよ、そんなこと言わなくていい」
武闘家「それもそうですかね?」
勇者「それより・・・」
荒くれ者「・・・」ギロッ
勇者「この殺気立ってるおじさんたちに囲まれ続けるのは嫌だからさ、早く済ませよう」
武闘家「別に未成年だからってそこまで睨まなくてもいいとおもうんですけどねー」
勇者「マスター、でいいですかね?」
マスター「ああ、かまわないよ」
勇者「強い人2つ下さい」
マスター「名簿はそこにあるから気に入った人を選びな」
勇者「どうも、あとは・・・いいか」
武闘家「何も飲まないんですか?」
勇者「ミルク飲んだって仕方ないし」
武闘家「それは・・・まあ」
勇者「そういうことだから、名簿取りに行こう」
武闘家「は、はい」
-
- 5 : 2014/07/29(火) 18:49:55 :
- 勇者「・・・ん」ドンッ
荒くれ者「・・・」
勇者「邪魔なんだけど」
武闘家「ゆ、勇者様・・・」
勇者「勇者でいい」
武闘家「いや、そうではなく人間相手に乱暴は・・・」
勇者「対人のエキスパートが何を言ってるんだか、ていうかおじさん本当に邪魔、どいて?」
荒くれ者「お前ら、ここのルール知ってるか?」
勇者「知らないね、いいからどいてよ。」
荒くれ者「教えてやるよ!俺がな!」ブオン
武闘家「勇者様、危ない!」
-
- 6 : 2014/07/29(火) 18:49:59 :
- 勇者「・・・」パシッ
勇者「先に手を出したのはそっちだからね」ドスッ
荒くれ者「」
武闘家「えっ?」
勇者「えーと名簿・・・」
武闘家(一撃が見えなかった・・・)
青年「あんたすげえな」
勇者「どうも」
青年「なんだったら俺と一戦どうだ?」
勇者「いきなりですね、死神さん」
青年「知ってるのか?・・・まあいい、俺と闘ってくれ」
勇者「なんで?」
青年「お前に興味があるからだ」
勇者「仲間になってくれます?」
青年「は?」
勇者「僕が勝ったら仲間になってくれますか?」
青年「賭けか・・・じゃあ、俺が勝ったらお前をもらおうかな?」
勇者「奴隷ですか」
青年「そんなとこだ」
武闘家(ま、まずい!話に乗り遅れてる!)
-
- 7 : 2014/07/29(火) 18:57:42 :
- 勇者「いいですよ、まず、場所を移しましょうか」
青年「そうだな」
武闘家「ままま、待ってくださいよ!」
青年「この嬢ちゃんは?」
勇者「んー?僕の連れ」
青年「・・・見たところ、あまり強そうではないがな」
勇者「ですよね」
武闘家「失礼じゃないですかぁ!じゃなかった・・・その戦い、待ったですよ!」
勇者「何故?」
武闘家「せめて私と闘わせてくださいよ!これでも、対人のエキスパートですよ!」
勇者「さっきと言ってることが違う・・・」
武闘家「かっこつけたいだけですよ・・・、やらせてください」
青年「別にいいけどさ、お手柔らかにな?」
武闘家「手加減なしです!」
青年(俺、勇者とも戦うんだけどなー・・・)
-
- 8 : 2014/07/29(火) 22:14:04 :
- 勇者「・・・じゃあ、かっこつけたがりの武闘家ちゃんと青年の対決です」
青年(戦いに水差されたのがよっぽど悔しいんだな)
武闘家「行きますよ・・・」
青年「どうぞ?」
武闘家「はっ」ドンッ
青年「あぶなっ!」サッ
グシャアアッ!
勇者「!」
青年「おいおい・・・冗談だろ?」
勇者「動きは読みやすいけど、一撃が重い・・・!」
青年「いいや、重いどころじゃねえよ・・・」
武闘家「ふーっ・・・」
青年「地面をえぐるとか、シャレになんねーよ!」
青年(スピードファイターじゃなくてごりっごりのパワーファイターか・・・チッ)
勇者「・・・」
-
- 9 : 2014/07/29(火) 22:20:46 :
- 武闘家「はぁぁっ!」
青年「おいおい、飛び上がって何する気だよ・・・」
武闘家「たぁああああ!!!」
青年(全体重をかけた1撃か・・・でも避けられ・・・)サッ
武闘家「止まれええええッ!!!」ドオオオオオオオオオオオン!
青年「はぁ!?地面砕くな、阿呆!」グラッ
勇者(青年がバランスを崩した・・・!)
武闘家「喰らえっ!」
勇者「でも、甘いな」ボソッ
青年「はぁ・・・馬鹿にして悪かったよ、嬢ちゃん」ズドッ
武闘家「!?」
武闘家(確かに入ったのに!?全然手ごたえがない!)
青年「今のまともに喰らうのは馬鹿だからな」
武闘家「何をしたの・・・?」
青年「耐えました。以上」
勇者(んなわけあるか)
-
- 10 : 2014/07/29(火) 22:29:06 :
- 青年「今度はこっちだな・・・」
武闘家「大地よ・・・」パァ
青年「はっ?」
武闘家「砕けッ!!」ドンッ!!
青年「地面が隆起したぁ!?」
勇者(力技に土属性の魔法・・・ごりっごりだなぁ)
青年「ああ、もうめんどくせえ!!」パァ
青年「エクスプロージョンッ!」
勇者(属性をまとわない爆発魔法だね・・・って何時から解説してるんだ僕は)
武闘家「何それ!?かっこいいっ!!」
青年「言ってる場合か?」
武闘家「え?」
勇者「あーあ、動いてればいいのに」
青年「リフレクト」
武闘家「ええっ!?出れない!」
勇者「結界かぁ・・・でれるかな?」
青年「あんだけ馬鹿力なんだから出れるだろ」
勇者「そうかな?」
-
- 11 : 2014/07/29(火) 23:01:47 :
- 青年「それより、勇者!勝負だ!」
勇者「えっ?フェアじゃないよ?いいの?」
青年「別によくね?」
勇者「んん・・・まあ、いいか?」
青年「よし!じゃあかかってこい!」
勇者「行くよ」スッ
青年「消えた!?」
勇者「くらえー」スッ
青年「後ろか!」キィン
勇者「よく止めたねー。」スッ
青年(またかよ!?)
勇者「こんどはこっちー」
青年「くそっ!」
勇者「じゃ、ありません。下が正解です」ドスッ
青年「うぐっ!?」ガクン
勇者「大丈夫?」スッ
青年「げほっ、おぇっ・・・何もんだよ、お前・・・」
勇者「さあ?」
青年「なんじゃそりゃ、手、サンキューな」グイッ
勇者「仲間だからね、あと自分が何者かは本当にわからないや」
青年「妙に哲学的な奴だな」
勇者「物理的だよ、記憶ないもん」
青年「それ、物理的なのか?」
-
- 12 : 2014/07/29(火) 23:08:44 :
- 宿屋――
勇者「私だ」
店主「誰だよ」
勇者「3名で予約していた勇者です」
店主「知ってます」
勇者「あ、やっぱり?来ましたからね」
<HAHAHAHAHAHAHA!!
青年「なんだあいつ」
武闘家「知りませんよ、ていうか青年さんどんだけこっぴどくやられたんですか!?」
青年「腹、見てみろ」パラッ
武闘家「うっわ・・・えぐいアザができてる・・・」
勇者「2人とも、部屋、2部屋とったけどいいよね?」
青年「男女か?」
勇者「うん、僕と武闘家、青年は・・・1人でいい?」
青年「別にいいさ」
勇者「さすが死神」
青年「その呼び方やめてくれよ・・・」
武闘家「あの・・・死神って?」
勇者「この人、良く死にそうになることで有名な冒険者」
青年「悪かったな」
武闘家「『死』にそうになる回数が『神』がかってる冒険者ですか・・・もっと怖い意味かと思ってました」
青年「情けない」
武闘家「ん?いや、待って」
勇者「?」
-
- 13 : 2014/07/29(火) 23:16:57 :
- 勇者「どうしたの?」
武闘家「なんで部屋割り、私と勇者なの?男女別じゃ・・・」
青年「何言ってんだよ、勇者はオンナノコだろ?」
勇者「そうだよ、失礼だな」
武闘家「えっ!?うそ!?」
青年「おいおい、どう見ても胸があるじゃないか」
勇者「えっ?本当に!?」
青年「サラシ付きでそれならD・・・?いやもう少しでかいか?」
武闘家「うらやましい・・・でも全然胸はわかんない」
勇者「なんでわかったの?見た目わからないでしょ?」
青年「実は、酒場の人ごみの中で触れたんだよな。胸があったからちょっとビビった」
勇者「なんて奴だ」
武闘家「変態・・・」
青年「いやいや、そんなブカブカの服だから無いと思ってたし、男だとも思ってたし」
青年「そしたら夢が詰まってた」
勇者「その言い回し、今度から使わせてもらう」メモメモ
武闘家「勇者!?」
-
- 14 : 2014/07/29(火) 23:21:18 :
- 勇者「このパーカーの下は、こんな感じのシャツ」
武闘家「はわわ・・・!勇者!透けて地肌が・・・」
青年「エロいな」
勇者「どうも」
武闘家(なんでこんなに2人はオープンなの~!?)
青年「あとさ、顔もちょっとごまかしてるだろ」
勇者「髪の毛、帽子で隠してるからね」
勇者「取るとこんな感じ」パサッ
青年「意外と可愛い顔つきしてるじゃん」
勇者「照れる」
武闘家(2人の会話に私が照れちゃうよー・・・///)
-
- 15 : 2014/07/30(水) 09:37:07 :
- 勇者「じゃあ、部屋に行こうか」
武闘家「そうだね・・・」
青年「あ、すぐにお前らの部屋行くから待ってろよ。俺、お前らと部屋少し離れてるからここで一旦別れるけど」
勇者「うん」
武闘家「はーい」
青年「じゃ、またあとで」
勇者「またあとで」
武闘家「部屋、間違えないでくださいねー」
勇者「・・・さて、僕たちも部屋に行こうか」
武闘家「そうですね」
-
- 16 : 2014/07/30(水) 09:44:33 :
- 勇者たちの部屋――
勇者「意外と広いね」
武闘家「まあ、この国も広いですからね」
勇者「旅に出たはずの勇者が国内で寝泊まりか・・・ナンダカナー」
武闘家「そういうものですよ」
勇者「そうかな・・・?」ガサガサ
武闘家「なにしてるんですか?」
勇者「東方の服があったから出してる・・・っと、これ」
武闘家「うわぁ・・・すごい綺麗な柄・・・ですけど」
勇者「着付けの仕方くらい教えるよ」
武闘家「本当ですか?ありがとうございます!」
というわけで――
勇者「できました~」
武闘家「わぁ・・・すごいですね!」
勇者「武闘家は体系的に着付けがしやすかった」
武闘家「・・・おっぱい」
勇者「え?」
武闘家「何でもありませんよっ!」
青年「何、大声出してんだよ・・・」
-
- 17 : 2014/07/30(水) 09:54:56 :
- 勇者「あ、青年」
武闘家「いま、来たんですか?」
青年「部屋を1つ間違えた」
勇者「注意したのに」
青年「そんなものだろ、それよりも旅の目的は・・・」
武闘家「魔王討伐!」
青年「伝説の武器!」
勇者「青春」
青年「だよな!最後がちょっとずれてたけど」
勇者「ごめん」
青年「いや別に・・・っておい!」
武闘家「どうしたんですか?」
勇者「・・・?」シタギ
武闘家「おわーっ!?」
武闘家「なっ、なな!何!?なななに!?なんで脱いでるの!?」
勇者「着物・・・」
青年「俺がいるうちに着替えたら、部屋分けた意味ねーだろ」
武闘家「おちっ・・・落ち着きすぎですよっ!!」
勇者「武闘家、落ち着いた方がいい。どうせ読者には見えていないから」
青年「そうだぞ?お前がレズっぽいからマジでやめろ」
武闘家「」
-
- 18 : 2014/07/30(水) 10:19:03 :
- 武闘家「勇者」
勇者「はい」セイザ
武闘家「まず着なさい」
青年「少女の前に裸の少女が正座てww」
武闘家「殴りますよ」
青年「サーセン」
武闘家「勇者、淫らです」
勇者「そんなに意識してる方が淫らなのでは?」
青年「でも勇者の恰好はエロいから」
武闘家「私がいなかったら襲われてるかもわからんですよ!」
青年「であって1日で襲うとかwwエロ本読みすぎww」
武闘家「うっ、うるさいです!」マッカ
勇者(図星か)
青年(図星だな)
武闘家「そもそも、うらやましいんですよ!チキショー!」
青年「そうだな、勇者は出てるとこ出てるもんな」
勇者「・・・」フニフニ
勇者「・・・」チラッ
武闘家「・・・」ペターン
勇者「・・・」ドヤッ
武闘家「UZEEEEEEEEEE!」
青年「あんまりカリカリすんなよ」
勇者「そーんーなにーコーシーコーシーしーちゃーだめーよー♪」
声援(青年)「こしこしこし!」
武闘家「歌がうまいのが余計腹立つ!うがー!!」
青年「あんまり怒るなよ、お前だってスタイルいいじゃん」
武闘家「えっ///」
勇者「青年と闘ってるとき、いろいろ見えてたからね」
武闘家「」
青年「スパッツ穿いてるのは予想通りだったけど、まさかノーブラとは・・・」
勇者「まな板だからね」
武闘家「」
-
- 19 : 2014/07/30(水) 10:40:38 :
- 青年「いろいろ、雑談になってしまったがとりあえず今後のルートを決めよう」
勇者「√12で」
青年「意味わかんねえよ」
勇者「ごめん」
青年「とりあえず、次はツギの町に立ち寄って、南の村経由した後に南の大国に向かうか・・・」
勇者「いや、ここは南の村経由して西に向かおうよ」
青年「でもそうすると最後に魔界に行くのがつらくないか?」
勇者「大丈夫、東回りで西に行くことが可能なんだから」
青年「いやいや、船がねえだろ。つかその方法だと別の大陸に当たっちまうぞ?」
勇者「その大陸も渡ればいい」
青年「適当だなァ」
勇者「最悪、ルートかえてもいいしね、旅は始まったばかりさ」
青年「そうだな」
勇者「そうだよ」
勇者「・・・っ!」
青年「?」
勇者「くしゅん!」
青年「服、着ろよ」
勇者「そうだった」
-
- 20 : 2014/07/30(水) 10:46:18 :
- 勇者「それじゃあ、そろそろご飯の時間だね」
青年「なら、部屋に戻るか」
勇者「大丈夫だよ、この部屋にご飯手配したから」
武闘家「はっ!?」
青年「いいタイミングで立ち直ったな」
勇者「武闘家ちゃん、夕食の時間だよ」
武闘家「あ、はい」
青年「ていうか運んできてくれるのか・・・いいサービスだな」
勇者「なんでも店主が東方の出身なんだって」
武闘家「オ・モ・テ・ナ・シ」
-
- 21 : 2014/07/30(水) 10:47:54 :
- 青年「ところで、このssさ誰も書き込まないのをいいことに20レスも使ってんのに全く進まないな」
勇者「そんなもんだよ」
-
- 22 : 2014/07/30(水) 10:50:09 :
- 勇者「あ、ごはん来た」
武闘家「おいしそー」
青年「だな」
勇者「僕たちの食事って需要アルカナ?」
武闘家「あるでしょ」
青年「あるのか?」
勇者「・・・いただきます」
青年「あっ・・・食べるんだ」
武闘家「まあ、食べましょうよ」
青年「・・・そうだな」
-
- 23 : 2014/07/30(水) 10:55:35 :
- 食事中・・・now loading――
勇者「ごちそうさま」
青年「食った食った」
武闘家「2人ともよく食べるなぁ・・・」
青年「あれだけの馬鹿力で地面殴ってそんだけしか食わんほうがおかしい」
武闘家「そうかなー?」
勇者「もういいからトランプでもしよう」
青年「ポーカーでもするか」
武闘家「負けた人アイスおごりましょうよ」
勇者「いいね」
青年「よーし!ぜってえ勝つ」
そして夜は更けるのであった――
-
- 24 : 2014/07/30(水) 11:04:28 :
- 夜が明けた――
青年「・・・」スーッ
武闘家「・・・」
勇者「・・・」スー
勇者「はっ」
勇者「・・・青年は結局ここで寝ちゃったのか」
武闘家「・・・」
勇者「この子、寝息立ててないけど大丈夫かな・・・」
青年「・・・」スーッ
勇者「僕もこんな感じの寝息らしいね、すー、って」
勇者「・・・」ボーッ
青年「くっ・・・首がいてえ、寝違えた」ドッカリ
勇者「きゃっ!?」ビクッ
青年「おっ、寝起きで可愛い声。なんだか今日いけそうな気がする~!」
勇者「いつ起きたの・・・?そしていつ隣に?」ドキドキ
青年「あると思いますッ!」キリッ
勇者「意味が分からないよ・・・」
武闘家「・・・」
青年「・・・ていうかあいつ死んでね」
勇者「かもしれない」
-
- 25 : 2014/07/30(水) 11:37:25 :
- 青年「そろそろ出かけるか・・・?」
勇者「そうだね、起きろポンコツ武闘家」ゴツン
武闘家「うごっ!?」
青年「次は森を通らなくちゃか?」
勇者「結構、迷いやすいことで有名だよね。ここいらの森」
武闘家「触手とかいるのかな?」
勇者「自慰行為は控えてね?」
武闘家「しっ、しなっ、しない・・・よっ?」
青年(するな)
勇者(絶対我慢できないな)
オドロシの森――
勇者「というわけでここまで来たのはいいけど」
青年「もうすでに迷子になりかけているな」
武闘家「でやあああああああっ!!!!」バキィ!
勇者「主に武闘家が魔物もろとも木を砕いて道をつぶしてるせいだけど」
武闘家「え?」
青年「自覚なしかよ・・・」
勇者「バトルメインじゃない話でそういうことするとバトルフラグたっちゃうからやめてよ」
青年「全くだよ、なんかだいぶ森の奥に入ってきちまったしよォ・・・」
武闘家「私のせいですか!?」
勇者「それ以外ありえない」
-
- 26 : 2014/07/31(木) 23:58:48 :
- 青年「で、どうするんだ?方角くらいは覚えてるが・・・」
道「もう通れないよぉ・・・ふええ」ボロボロ
勇者「道がない以上戻れないよね」
武闘家「戻れる戻れない以前に目的ありますしね」
青年「はぁ・・・」
勇者「でもいいんじゃないかな?この先に強い気配があるし・・・きっと魔物の親玉だよ」
青年「そういうの分かるのか、ていうかバトルメインじゃねえとあれほど」
武闘家「まぁまぁ、将来人々を苦しめる可能性が微塵でもあればぶち殺すべきでしょ?」
青年「生物相手に容赦ねえな!」
勇者「え?勇者ない?」
青年「言ってねーよ!」
武闘家「いいから進みませうよ」
-
- 27 : 2014/08/01(金) 00:07:54 :
- 勇者「たぶんこっちだよ!」
武闘家「やあ!」グシャア
青年「武闘家って便利だな」
勇者「魔法の消耗が無いのは強みだよね」
青年「ああ、ところで・・・」チラッ
勇者「うん、いかにもボスがいそうな洞だ」
武闘家「回復お願いします~」
青年「ディア」
武闘家「どうも~」
勇者「まさかのメガテ○魔法」
青年「いいから行こう」
武闘家「そっすね」
勇者「レツゴー」
-
- 28 : 2014/08/03(日) 12:44:07 :
- おもしろい
-
- 29 : 2014/08/06(水) 20:50:28 :
- 勇者「・・・、人はいなそうだね」
青年「いたら怖えぇんだけどな」
武闘家「2人とも~!なんで真っ暗なのにまっすぐ進めるんですか!?」ギュウウウ
勇者「武闘家ちゃん、僕に掴まってないで自分で進んでよ」
武闘家「見えないじゃないですかっ!」
青年「俺らも見えてないからな?」
武闘家「えっ」
勇者「うん、完全に勘」
青年「偶然、勇者と俺の行く方向がかぶってる」
武闘家「なんですかそれ!?どうするんですか!?これから!!」
勇者「え、えっと・・・照らす」
青年「ロウソク~」
武闘家「あるんなら最初から使っt」
勇者「おいくらまんえん?」
青年「1本当たり55G」
勇者「高いな」
武闘家「高いね」←ツッコミをあきらめた
-
- 30 : 2014/08/12(火) 12:41:13 :
- まだかな?
-
- 31 : 2014/08/13(水) 01:59:01 :
- ほら早く早く
-
- 32 : 2014/08/21(木) 07:56:17 :
- はよ
-
- 33 : 2014/08/22(金) 22:36:28 :
- トリップ確認
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- 34 : 2014/08/22(金) 22:43:09 :
- 青年「浮遊魔法」フワッ
勇者「うわぁ・・・浮遊魔法使えるんだね」
武闘家「ロウソクの光が浮かんできれいですね!」
青年「・・・よし、進むか」
勇者「・・・待って」
触手「うねうね」
武闘家「」
青年「うっわ・・・こんな生物エロ本でしか見たことねえ」
触手「うねうね」
武闘家「これは近づいたらヤられますね///」
勇者「武闘家ちゃん。変態」ドンビキ
青年「・・・」シラー
武闘家「な、なんでそうなるんですか!」
触手「うねうねうねうねうねうねうねうねうね」
触手「うねっ」
触手「うねうねうねうねうねあるらうね」
青年「どうする?これ」
勇者「・・・」
武闘家「ジャンケンで負けた人が近づきますか」
勇者「よし、ジャンケンで勝った人が近づく!」
青年「男気ジャンケン、ジャンケン・・・」
武闘家「話聞いてます?」
青年「ポオオオオオオオオオン!!!!」
-
- 35 : 2014/08/22(金) 22:48:43 :
- 青年「・・・」←グー
勇者「・・・」←チョキ
武闘家「・・・」←チョキ
青年「しまったァァァァ!提案者敗北の法則逆verだ!!」
勇者「こういうの提案した人は都合の悪い方向に転がるんだよね」
武闘家(言い出さなくてよかった・・・でも近づいてみたいような///)
勇者「武闘家ちゃん、あんまりふざけてると怒るよ?」
青年「あんまりしすぎるなよ」
武闘家「いやいや!自慰なんてしませんから!」
勇者(よく言うわ)
青年(発情してるだろ)
青年「それはそうと俺が近づくんだよな・・・」
触手「うねうね」
青年「・・・ゴクリ」
勇者「む、無理はしないでね」
武闘家「・・・///」ドキドキ
勇者「武闘家ちゃん、今なら僕は見ないでいてあげるよ」
武闘家「大丈夫ですっ!」
青年「触手よ!俺を受け止めてエエエエエエエエエ!!!!」グニュッ
勇者(ダイビング!?)
武闘家(このまま丸のみも・・・はぁはぁ・・・・)
-
- 36 : 2014/08/22(金) 23:06:17 :
- やべーwwwちょっ武道家変態すぎるwwwww
-
- 37 : 2014/08/23(土) 10:33:33 :
- 寝落ちしてました・・・
-
- 38 : 2014/08/23(土) 10:36:27 :
- 勇者「ん?」
触手「おも・・・い」
勇者「」
青年「」
武闘家「はぁ・・・はぁ」
勇者「いいかげんにしろっ!」スパコーン
武闘家「痛い!」
青年「えーと・・・触手さん?」
触手「重いよ!降りて!」
青年「・・・」サッ
勇者「・・・」
青年「おい、勇者。この触手、喋るぞ」
勇者「え?」
青年「ちょっとカモン」
勇者「・・・」
触手「うねうね」
勇者「?」
青年「あれ?」
勇者「喋らないじゃん」
青年「おかしいな・・・」
勇者「害はなさそうだし、無視の方向で行こうよ」
青年「・・・そうだな」
勇者「じゃ、僕は武闘家ちゃん呼んでくるね」
-
- 39 : 2014/08/23(土) 10:41:16 :
- 触手「お兄さん」
青年「!?」
触手「あの女の子、誰?」
青年「えっと、仲間」
触手「仲間・・・」
青年「ていうか喋れるのな」
触手「あー、喋れるっていうか。もともと人間、っていうか」
青年「?」
触手「いやね?飲みこまれたの、触手に」
青年「・・・は!?」
触手「」ズボォ
獣「わっしょーい」
触手「」グッタリ
青年「ナニコレ」
獣「共生してたの」
青年「は?」
獣「私が魔力をあげる代わりに、触手は私を魔物から守ってくれる、ウィンウィン、いぇーい」
青年「・・・あ、そう」
獣「よいしょ」ネトッ
触手「うねうね」
青年「なんかネットリしてるぞ」
獣「気にしたら負けだよ」
-
- 40 : 2014/08/23(土) 10:50:14 :
- 獣「にしても君たち楽しそうだね!私も混ぜてよ」
青年「触手は?」
獣「触手は移動できるよ」
触手「うねうね」ネチョネチョ
青年「うわあああ!ゴキブリが悪化したヴァージョンじゃねえか!」
<うああああああああ!?
青年「?」
勇者「うわあああああああああ!!!!触手が!!っていうか、ドラゴンも!」
武闘家「食べられちゃいます!!」
ドラゴン「がおー」
青年「」
青年「なんちゅうもの連れてきとんの!?」
触手「うねうね」
獣「ここから先は、行き止まりだよ!って、触手が言ってる」
勇者「えええ!?」
ドラゴン「がおがお」
青年「・・・戦うしかないのか?」
武闘家「ふぅ・・・眠い」
勇者「あれだけマスターベーションするなって・・・ああもう!休んでろ!」
青年「獣!戦えるか?」
獣「ごめん、さっきまで触手の中だったし・・・」
青年「魔力がすっからかんか・・・」
勇者「仕方ないね・・・ん?」
勇者「その子誰!?」
青年「カクカクシカジカ!」
勇者「おk!行くよ!青年」
青年「任せやがれ!」
-
- 41 : 2014/08/23(土) 10:58:23 :
- ドラゴン「がおー」
青年「氷結魔法!」
ドラゴン「?」
勇者「雷よ!」バリバリッシュ!
ドラゴン「が?」
勇者「固いよ!?このドラゴン!」
青年「切ってみるか!」タンッ
勇者「青年!尻尾!」
青年「えっ」
ドラゴン「がおー」
青年「うぐっ!?」ベシィ
ドゴォ
勇者「リーチ長すぎだよ!」シュン
ドラゴン「がー」
勇者「ブレス!?」シュン
青年「瞬間移動してもダメだ!」
勇者「え?」
ドラゴン「ガァ」カッ
勇者「な、なんで位置が・・・」
ドンッ!
青年「す、すげえ・・・洞窟が一瞬で凍った・・・」
勇者「か・・・っは・・・っ」ガクガク
青年「勇者!大丈夫か!?」
勇者「う・・・だいじょばない・・・げほっ!」
青年「ちっ・・・一旦退却だ」
-
- 42 : 2014/08/23(土) 11:06:10 :
- 青年「というわけで洞窟の奥まで逃げて来ちゃった☆」
武闘家「何やってんですか!?」
獣「私たち戦えないよ!?」
触手「うねうねうね!」
勇者「ごめ・・・ん」グッタリ
獣「とりあえず、その子の治療するから、頂戴!」
青年「ほいっ」
武闘家「凍傷がひどいね・・・」
獣「全身が凍傷って言ってもいいくらいね、体温も急激に低下してるし・・・助かるかなぁ・・・?」
ドラゴン「がおー」
青年「うおぉ!?来ちゃった☆」
武闘家「言ってる場合ですか!?戦いましょう!」
青年「大丈夫か?」
武闘家「勇者さん守らなきゃ!」
青年「いや、そうじゃなくて、自慰」
武闘家「してません」
青年(目撃されても白を切るのな)
-
- 43 : 2014/08/23(土) 11:10:13 :
- 勇者「あ・・・青年・・・」
獣(こんな状態でよく喋れるなぁ・・・)
青年「?」
勇者「この剣・・・貸し・・・てあげ・・・」カクッ
青年「勇者!?」
獣「痛みで気絶しただけ・・・だと思う、虫の息だけど呼吸もあるし」
青年「そうか・・・よかった、さて・・・剣は確かに借りるぜ?」
勇者「・・・」
青年「行こう!」
ドラゴン「がおー」
青年「にしてもこのドラゴンの咆哮、気が抜けるなぁ」
-
- 44 : 2014/08/23(土) 12:27:07 :
- 武闘家「おそいんだけど!?」
青年「わりぃ」
武闘家「青年も怪我してるんだから無茶は禁物だよ?」
青年「そういうお前も、あんまり無理すんなよ?」
武闘家「わかってる」
ドラゴン「がー」
青年「燃えろ」ボゥ
ドラゴン「がお」
武闘家「効いてない・・・ねっ!」フワッ
青年「うおっ!?どんな脚力だよ!?」
武闘家「正拳突きッ!!」ガコン!
ドラゴン「!?」クラッ
青年「うおおおお!?脳震盪!?」
武闘家「いくらドラゴンでも、脳は弱いでしょ!」
ドラゴン「グオオオオオオオオオ!!!!」カッ
青年「またブレスかよ!?」
武闘家「ヤバッ!」
ドオオオオ!
武闘家「ってあれ?」
青年「狙いが定まってない?ってやべえ!!」
武闘家「ブレスが変な方向に・・・」
青年「死ぬ!俺らが当たったら間違いなく死ぬ!」
武闘家「あばばばばばば」
勇者「うあああああああ!!!」
勇者「喰らええええ!」ガコン!
青年「危ない!」
勇者「はは・・・もう動けな・・・い」
青年「勇者!!」ダッ
ドオオオオオオオオオン・・・
武闘家「あわわ・・・二人がドラゴンの下敷きに・・・!」
-
- 45 : 2014/08/23(土) 13:03:59 :
- 勇者「う・・・」パチッ
武闘家「!」
触手「うねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうね!!」
獣「起きた?」
勇者「あれ?生きてる・・・」
武闘家「馬鹿ッ!」ベシッ
勇者「あたっ・・・!」
獣「いくらなんでも無茶しすぎ、あの体で、激しく動いちゃ、当然よ」
勇者「・・・う、うん」
勇者「ねえ、青年は?」
武闘家「あそこ・・・」
青年「よっ!」
勇者「きゃっ!って、なにその恰好・・・」
青年「魔力が枯渇してたから薬草包帯巻いてるだけだ」
武闘家「ほんと無茶をしたよねー」
獣「ええ」
勇者「何があったんですか」
触手「うねうね」
勇者「なるほど・・・青年が・・・」
獣「ちなみに、青年が浮遊魔法を勇者の剣から伝えてドラゴンを浮かせたけど、重すぎて魔力が瞬時にきれたものだからさあ、大変。だけど最後に気合だけで自らと勇者を浮かせてふっとんだ、って言ってる」
武闘家「見てたの触手だけだもんね」
触手「うねうね」
獣「触手目がいい、って言ってる」
青年「まあ、確かに」
勇者「にしても、あのドラゴンはどうなったの?」
武闘家「すぐ復帰してたけど、全力で逃げたの」
獣「洞窟から出たら、もう追ってこなかったわ」
青年「もともと、暗い所に住んでるわけだしな、俺達も匂いで追いかけてたし」
勇者「だから高速移動も通じなかったのか・・・」
青年「ていうか、勇者は怪我大丈夫なのか?」
勇者「大丈夫!」ガッツポーズ
勇者「いったあああああ!!!」
獣「完治して無いもの・・・」
青年「これじゃ戦えないな・・・ま、俺に任せろ」
獣&武闘家&触手「あんたも戦えねえよ!?(うねうねうね!?)」
青年「えっ」
-
- 46 : 2014/08/23(土) 15:52:30 :
- 勇者「ごめんね、触手くん」
触手「うねうね」
青年「こう見えて力持ちだ、って言ってるな」
武闘家「・・・」ジロッ
触手「うねうね」
獣「女の子に見つめられると照れる、って言ってます」
青年「乗っかってるのは大丈夫なのか?」
触手「うねうね」
勇者「体内にずっと入れてたことがあるのにそれはない、だって」
獣「雌判定なの?私」
青年「ずっと、獣の姿だけど、獣人だろ?」
獣「獣人?わかんない」
武闘家「うん、触手の言葉もわかんない」
勇者「武闘家ちゃん、心を研ぎ澄ませばわかるよ」
獣「長いことあそこの中にいたからなぁ・・・獣人だったっけ?」
触手「うねうね」
獣「それはないかなー」
武闘家「なんて言ってるかわかんない」ショボン
勇者「ちなみに『動物の神様じゃない?」って言ったよ、触手くん」
-
- 47 : 2014/08/23(土) 16:02:15 :
- 結局、知らない人里まで来ちゃった☆
勇者「ね、ねえ?ここ何処なの?」
青年「俺も不安なんだけど」
獣人「しらないなー」
武闘家「ねえ、人間の姿になってることに突っ込みいれていい?」
触手「うねうね」ビシィ!
獣人「あ、いまのは・・・」
武闘家「なんでやねん、だね分かるよ」
勇者「よかったね!わかったじゃん!」
武闘家「怪我人は黙っててよ」
青年(ツッコミご苦労様です、ド変態)
武闘家(あ゛!?)
青年(こいつ・・・直接脳内に・・・!)
門番「・・・」
勇者「あ、村の番かな?」
武闘家「たぶんそうですね」
青年「待て」
触手「うねうね」グルグル
青年「触手の様子がおかしい」
勇者(うぅ・・・もぞもぞ動かないでほしい・・・)
門番「・・・」
獣人「・・・」
獣「・・・」クンクン
武闘家「匂い、わかるんですか?」
獣「わかるよ、あのひとの匂いは・・・」
獣「匂いは・・・しない」
青年「・・・」サワサワ
門番「・・・」
青年「死んでる・・・のか?」
門番「」グチャ
-
- 48 : 2014/08/23(土) 16:09:44 :
- 青年「ん?」
門番「・・・」
青年「あっ」
勇者「なんかわかった?」
青年「これ、そもそも生き物じゃないわ」
獣「え?」
青年「砂糖の匂いしない?」
獣「うん、するけど・・・」
青年「これ、砂糖菓子だ」
触手「うねうね」ザワザワ
勇者「触手くん、少し動きを減らしてくれない?くすぐったい」
触手「うねうね」
勇者「よろしい」
武闘家「・・・」モグモグ
獣人「おいしいな」モグパク
青年「おいおい、食べて大丈夫なのか?」
武闘家「大丈夫じゃないれすはぁ?」
獣人「くぁせdrftgyふじこlp;@」
勇者「なんて?」
-
- 49 : 2014/08/23(土) 16:21:56 :
- 勇者「・・・」
触手「うねうね?」
青年「確かに異様な雰囲気だな」
武闘家「家も全部お菓子でできてるし・・・」
獣「門番さんみたいに解けないのかな?」
勇者「うぅ・・・この町、全然いい予感がしない」
青年「お前もそう思うか?」
触手「うねうね」
勇者「うん、早めに抜け出した方がいいかも」
触手「うねうね」パクン
勇者「ひゃっ・・・ねえ、触手くん。食べないでくれないかな」
触手「うねうね」
勇者「え?回復魔法・・・つかえたんだ」
青年「お前の治療の時に回復魔法使ってたのはこいつだぞ」
勇者「へえ・・・ていうかすごい速度で治っていくね・・・」
触手「うねうね」
青年「魔力持て余してたのか」
触手「うねうね」
青年「できれば、リスクのある大回復魔法は使いたくなかった・・・か」
勇者「そうだね、ありがとう」
触手「うねうね」
青年「そんなことより、この状況を何とかしろ、か・・・たしかにな」
勇者「まさか・・・魔物に囲まれるとはね!」
青年「武闘家と獣人がいつの間にか消えてるのはこいつらの精かな?」
勇者「たぶんねー」
青年「2回目の共闘だな」
勇者「今回は無謀な相手じゃないよ、お互い完全に治ったわけじゃないけど、ふふ・・・背中は任せた!」
青年「任せろよ、勇者様!」
触手「うねうね」
青年「触手は俺の腕に掴まってろ」
触手「うねうね」グルグルグル
青年(結構ピッタリ張り付くな、しかも、ネットリしてる)
-
- 50 : 2014/08/23(土) 16:24:21 :
- 勇者「はぁ・・・はぁ・・・」
青年「ちっ、きりがねえ」
魔物「・・・」ワラワラ
魔物「・・・」ww(ワラワラ)
青年「なんかうぜえな」
勇者「くっ・・・」
青年「傷、痛むか?」
勇者「大丈夫だよ、追い詰められる前に倒そう!」
青年「そうだな・・・」
-
- 51 : 2014/08/23(土) 16:33:37 :
- 勇者「ラストッ!!」ズバッ
青年「うーし、終わったか」
勇者「はぁ・・・ごめん、やっぱり無理」クテ…
青年「大丈夫か・・・?」
勇者「肩の傷が痛いんだけど・・・」
青年「脱がすぞ」スルスル
勇者「どうなってる?」
触手「うねうね」サワサワ
勇者「うぐっ・・・」
青年「こんな怪我背負ってるのによく闘えたな」
勇者「・・・」スースー
青年「・・・寝てるし」
青年「・・・」
青年「触手、面倒見れるか?」
触手「うねうね」ビシッ
青年「そうか、じゃあ俺は獣人と武闘家を探しに・・・」ガシッ
勇者「ううぅ・・・ああ・・・」グググ
青年「お、おい引っ張るなよ、つかずいぶんうなされてるな」
触手「うねうね」ギュウウウウ
青年「触手の力じゃ無理だな・・・仕方ない・・・触手、勇者喰いながら歩け」
触手「うねうね」パクッ
勇者「むにゃ・・・」パッ
青年「連れてけと言わんばかりの夢見てんな、服破れるかと思った・・・」
-
- 52 : 2014/08/23(土) 16:36:28 :
- 青年「・・・」
触手「うねうね」ネトネト
青年「・・・」
触手「うねうね」
青年「なあ、触手」
触手「うね?」
青年「俺達、この町を何周したんだろうな」
触手「うねうね」ジメンガリッ
『23周目と半分くらい』
青年「・・・」
触手「うねうね」
青年「休むか」
触手「うね・・・」
-
- 53 : 2014/08/23(土) 16:57:18 :
- 青年「なあ、触手」
触手「うねうね」
青年「俺さ、勇者のこと昔から知ってるんだけど」
触手「うねうね?」
青年「ははは、そういうんじゃねえよ。向こうは忘れてるみたいだしな、死神とか言われたよ」
青年「触手はさ、勇者のことをどう思う?」
触手「うねうね」
青年「だよなぁ・・・」
触手「うねうね」
青年「それも面白いかもな」
触手「?・・・うね」
青年「おっと、そうか」
勇者「う・・・ん、あれ?」
青年「うっす」
勇者「あ、街を探索してたんだね、武闘家ちゃんと獣は?」
青年「それがどこにもいねえんだよ」
触手「うねうね」
勇者「そっか、今日はここで寝るの?」
青年「見張りが必要だけど仕方ねえ」
触手「・・・うね」
青年「そうだな、触手と俺で見張ろう」
勇者「僕も大丈夫だよ!」
青年「違うよ、お前の体じゃなくてだな・・・」
勇者「え?」
青年「まあ、触手とは親友になれそうということだ」
勇者「邪魔?」
青年「・・・」
勇者「わかった」シュン
青年(あとでお詫びしないとな)
-
- 54 : 2014/08/25(月) 21:23:23 :
- 神スレがここまで進んでた
-
- 55 : 2020/09/29(火) 12:58:45 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
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