この作品は執筆を終了しています。
七夕の夜に
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- 1 : 2014/07/07(月) 21:24:23 :
- どうもみなさんお久しぶりです
今日は七夕ですね
皆さんはどんな願い事をしましたか?
僕は文章力向上を願いました。
本当はこのお話もゴミ箱ポイのはずだったのですが(現にもう10作品以上ゴミぽいしてます)
舞園 さやかさんの誕生日補正でなんとかお許しいただけるかと思い投稿させていただきました。
時系列といたしましては
コロシアイ生活終了後のお話です
それではどうぞ
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- 2 : 2014/07/07(月) 21:24:42 :
- 「ここ、どこだろう…」
真っ暗闇の中僕は1人立っていた
上も下も真っ暗
天井はどこまであるのかわからない
僕が立っているところが床なのかどうかも
「取り敢えず、出口を探さないとね」
未来機関に入って忙しい日々を送る中はじめての休暇を貰った僕は
休暇である今日も自室で書類を整理していた
「そしていつの間にかここにいたってことかな」
明日までに戻らないとみんなに迷惑かけちゃうし早くここから出ないと
僕は当てもなくまっすぐ進んでいるのか少しぶれているのかもわからないまま歩き始めた
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- 3 : 2014/07/07(月) 21:25:03 :
- 「もしかして、夢の中なのかな?」
充分にあり得る話だった。日々の重労働で疲れた体が書類整理をしている僕を寝かせてしまったのだろうか
夢…
最近は全く見ない
そして現実の僕も夢なんて
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- 4 : 2014/07/07(月) 21:25:37 :
コロシアイ生活の中 僕は何度夢であってくれと願ったのだろう
そして、願っても 現実だった
ここも現実だとしたら…
どれくらい歩いたんだろう
気が付いた地点から数キロは歩いた気がするが一歩後ろで気が付いたと言われても全然不思議とも思わない程だった
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- 5 : 2014/07/07(月) 21:26:01 :
- 少し疲れた
座りたい…
何で僕だけこんな目にあわないといけないんだ
目に涙が浮かぶ
今までのことが思い浮かぶ
日々の忙しさで思い出すことも無かったこと
コロシアイ生活の事
未来機関での毎日
それは常人では耐えがたい日々
日常とは切り離された非日常の世界
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- 6 : 2014/07/07(月) 21:26:20 :
- 「どうして僕が…平凡で何のとりえもないただの僕が…」
上を向こう
目の前に広がるのは暗闇だが
涙をこぼさないように
「それはちがいます!」
えっ?
僕は滲む視界の中僕は正面を向く
少し離れた場所に1人セーラー服の女性が立っていた
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- 7 : 2014/07/07(月) 21:26:36 :
- 「舞園 ・・・・さん?」
舞園「お久しぶりです苗木君」
頬に熱いものが流れる
「舞園さん・・・」
舞園さんに向かって歩き出そうとする僕
舞園「ダメです 苗木君」
「えっ?」
舞園さんの強い口調に僕は立ち止まる
舞園「下を見てください」
僕は言われるがまま下を見る
そこには黒い川が濁流のような速さで流れていた
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- 8 : 2014/07/07(月) 21:26:54 :
- 「あっ…」
舞園「あまり元気が無いようですね苗木君」
舞園さんはいつもの笑顔で話しかける
「そんなことないよ、大丈夫だから」
本当は誰かに聞いてもらいたいくらいの悲しみや絶望もある
でも、それを表に出すことなんてできない
舞園「それは違います!」
舞園「また、苗木君の真似してみました」
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- 9 : 2014/07/07(月) 21:27:13 :
- 僕はあの日のことを後悔していた
部屋を交換しなかったら
舞園「それも違いますよ、悪いのは私です」
「え?」
舞園「あの生活でのことは私がすべて悪いんです。本当にごめんなさい」
頭を下げる舞園さん
僕がずっと未来機関に入ってからもずっとずっと考えていたこと
コロシアイ生活の口火を切った原因なのは僕なのではないかと言うこと
日々、それに対して悩み
そのことを忘れてしまえというように進んで重労働をこなした
その悩み苦しみが無くなった気がした
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- 10 : 2014/07/07(月) 21:27:35 :
- 「舞園さん…」
彼女の顔を見る
舞園「こちらへ来ても大丈夫ですよ」
僕は下を見る
そこには先ほどまでの濁流ではなく
きらめく星が散りばめられた橋だった
僕はその上を歩き舞園さんのもとへ向かう
そして舞園さんの前に立つ
舞園「少し背が伸びましたね」
嬉しそうに確認する舞園さん
「アハハ…」
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- 11 : 2014/07/07(月) 21:27:58 :
- 「おい!苗木!舞園ちゃんといちゃいちゃしてんじゃねーぞ!」
不意に横から声が聞こえる
この声は・・・
「桑田くん・・・」
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- 12 : 2014/07/07(月) 21:28:11 :
- 桑田「おう!久しぶりじゃんか苗木元気か!?」
片手を挙げて挨拶をする桑田君
「どーみても元気じゃねーだろ めそめそしてんのは相変わらずだな苗木」
「大和田君・・・」
「まさか・・・!萌えが足りない日々を過ごしているのでは?苗木 誠殿」
「萌えとはなんだね?ご無沙汰しているな!苗木先生」
「いくらお主が強くても一人で抱え込んではならぬぞ」
「苗木君 プログラミングができるようになってたね えへへ」
「わたくしのナイトがこんなところで何をしていらっしゃるのでしょうか?日々仮初の世界で鍛錬しているはずなのですが」
「みんな…」
涙が溢れる
舞園「まだ、いますよ」
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- 13 : 2014/07/07(月) 21:28:41 :
- 「なっ…苗木君…その…あの…お久しぶりでしゅ………」
「戦刃さん」
「あーだっりぃーなんでこいつの事励まさないといけないわけ!」
最後に出てきたのは金髪の少女コロシアイ生活の黒幕
「江ノ島さん…」
江ノ島「あん?」
言いたかったこと…
「ごめん」
江ノ島「はぁ?」
不機嫌そうに声をあげる江ノ島さん
「君は死ななくて良かったのに…君の死を止められないでごめん…皆も、本当にごめん」
頭を下げる僕
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- 14 : 2014/07/07(月) 21:29:01 :
- 大和田「変わっちゃいねーな お前は」
頭をあげるとみんなの笑顔があった
江ノ島「全く、泣いてるもんでこのまま絶望色に染めてやろーかと思ったのによ 変わってねーんじゃ染まらないじゃん」
笑顔で言う言葉じゃないよ
「えっ・・・エールとして受け取っておこうかな」
江ノ島「アタシの絶望が伝染しなかったのに絶望してんじゃないわよ あたしの絶望は超一流だったんだから泥を塗らないでほしいね苗木」
大神「自慢になってないぞ江ノ島」
そうか…僕は決めたんだ
皆の死を引きずりながらも頑張っていく
それが僕の人生
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- 15 : 2014/07/07(月) 21:29:36 :
- 舞園「無理しなくてもいいのですよ 引きずらなくてもいいです ただ・・・」
「・・・ただ?」
舞園「ふとしたときに思い出してください 私たちのことを」
石丸「そろそろ時間だな」
舞園「もう、そんな時間ですか…名残惜しいけど仕方ありませんね」
舞園さんが僕に近づき手を握る
そして 唇と唇が触れ合う
セレス「本来ならド突きまわしていますが今日は勘弁してあげましょう」
桑田「くっそ羨ましいぞ苗木」
江ノ島「アタシともしとく?ほらねえちゃんも!」
僕の立っていた星の橋が崩れていく
「皆!ありがとう!」
そして目の前に立つ
「舞園さん・・・ありがとう」
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- 16 : 2014/07/07(月) 21:29:49 :
- 舞園「いつでも見ていますよ だって 私は苗木君の助手ですから」
暗い闇に落ちていく
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- 17 : 2014/07/07(月) 21:30:02 :
「ハッ!」
ソファーの上で目が覚める
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- 18 : 2014/07/07(月) 21:30:24 :
- 十神「フン!こんな時間に起きていい身分だな苗木」
時計を見る
7月8日 0:01
「見ててくれたんだ ありがとう」
十神「フン、そんなことが何故わかる 今来たばかりかもしれないぞ」
「エスパーだからかな?」
十神「馬鹿馬鹿しい さっさと行くぞ苗木 会議だ」
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- 19 : 2014/07/07(月) 21:30:38 :
- 夢だったのだろうか
さっきのことは
いや、夢じゃない
だってこの手に残る温もり 唇の温度
そうだよ…僕は 皆より少し前向きなのが取り柄なんだ
こんなところで立ち止まってはいられない
僕たち78期生は前に進むんだ
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- 20 : 2014/07/07(月) 21:31:03 :
- セレス「行ってしまわれましたね」
桑田「良かったのか舞園ちゃん、7月7日って舞園ちゃんの・・・」
舞園「いいんです!きっと後になって気づいてくれますよ今日が七夕だってことも、私の誕生日だってことも」
江ノ島「私は気づかないにかけるね!あいつは気が付かず前を見て歩いてくはずだ」
苗木「うわああああああああああああああああああああああああああああ 舞園さんごめん!」
江ノ島「・・・・・・。」
舞園「ほら、気が付いてくれました」
少し抜けてるところもあって
頼りになるときは頼りになる
それが私の初恋の人
前に進んでくださいね苗木君
私たちは待ってます
ずっとずっと
END
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- 21 : 2014/07/07(月) 21:38:28 :
- ベリーショートなSSでした。
区切りが多くて本当に申し訳ありません
現在書いてほしいカップリングや
OO視点の日常や恋愛について募集してます
どうか僕の文章力を上げる為にお手伝いお願いします!
僕「どうだったかな?舞園さん」
舞園「何でキスだけなんですか私はもっと[ピー]とか[ピー]とか[自主規制]したかったです」
僕「ごめんね、期待に添えなくて」
腐川「純愛物書きたいのねどうしても」
僕「そうだね」
十神「脳内がお花畑なお前にはぴったりだな今まで書いてきたSS全てハッピーエンドだからな」
僕「こっちのが年上だぞてめぇぶっ[ピー]すぞてめぇ」(そうだよね・・・ごめんねあはは・・・)
十神「」
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- 22 : 2014/07/07(月) 23:07:52 :
- とっても良かったです!
お疲れさまでした!
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- 23 : 2014/07/08(火) 04:30:18 :
- >>ベータさん
ありがとうございます。
いつもの急展開で本当に申し訳ないです><
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- 24 : 2014/07/18(金) 16:17:31 :
- 珍しくSSで泣けましたよ・・
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- 25 : 2014/08/06(水) 07:09:29 :
- いつもご利用ありがとうございます。
登場人物の設定について、知っておいていただきたいことがあったのでここに書かせていただきます。
このメッセージは確認後に非表示にしていただいてかまいません。
現在この作品の登場人物は「苗木 誠 舞園 さやか」という人物が一人登場するのみであるとシステムに認識されています。
登場人物欄をクリックしていただければおわかりいただけると思いますが、他に苗木や舞園といったキャラクターが登場するSSが存在するにも関わらず、一覧に表示されるのはこの作品のみになっています。
この問題の解決方法は、名前を正しくカンマ(,)で区切ることです。
「苗木,舞園」のように設定すれば、以下の作品のように正しく登場人物が設定されます。
http://www.ssnote.net/archives/13555
基本的には、フルネームではなく呼び名などを使って設定した方が、表記揺れも少なく、より多くの読者に作品を見つけてもらうことが可能となります。
また、登場人物を正しく設定することで、SSのまとめ(- -;*)に作品が掲載される可能性も高くなります。
http://www.ssnote.net/guides/#to_matome
Ut4m4r0さんのSSに関しては、過去の作品についても同様の問題が見られましたので、今一度確認・修正していただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
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- 26 : 2014/08/06(水) 11:32:12 :
- >>25
すみませんでした!自分の過去のSSを編集し終わりました
ありがとうございます。
拙い文とストーリーですけれども、これから頑張ってまとめに掲載されるように頑張ります
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- 27 : 2014/08/06(水) 21:56:02 :
- 泣けました……(涙腺崩壊)
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- 28 : 2014/08/14(木) 13:02:28 :
- 十神君が成敗されました
乙です!
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