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咲夜「十六夜の夜」

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  1. 1 : : 2014/06/17(火) 22:19:22
    夜空に映るは紅い月。

    紅茶を片手に見上げると、何故か昔の記憶を思い出してしまった。

    今から紹介するのは、私の脳内の片隅に残っているティースプーン一杯程度のお話。

    さぁ、始まり始まり__。
  2. 2 : : 2014/06/17(火) 22:40:10
    朔夜「……姫様、起きて下さい」

    時は午前6時。 私は豪華な和室の布団で寝息を立てて寝ている姫様を、身を揺さぶりながら起こす。

    輝夜「あら、朔夜じゃないの。 あと5分だけ……」

    朔夜「ダメですよ姫様。 もう少し姫としての自覚を持って行動するべきだと思います」

    私の冷静な言葉に姫様はどうやら目が覚めたらしく、ムクッと起き上がると、せっせと洗面所へ向かって行った。
  3. 3 : : 2014/06/19(木) 22:01:45
    輝夜「あいたっ」

    柱にぶつかったのか、姫様はおでこを両手で押さえてしゃがみこんだ。

    朔夜「大丈夫ですか!?」

    大袈裟かもしれないが、相手は月の姫だ。 些細な怪我でもさせてはならない。 私は布団を畳んでいた手を止め、姫様に駆け寄った。

    輝夜「気にしないで。 私の注意不足よ。 それより朔夜、朝食の準備は出来てる?」

    朔夜「えぇ、出来てます。 部屋を出るまでの間、姫様は髪を整えておいて下さい」

    畳んだ布団を押入れにしまい、私はちょうど着替え終わった姫様に返答した。
  4. 4 : : 2014/06/19(木) 22:35:27
    輝夜「はーい」

    姫様は洗面所に置いてある高級な漆塗りの櫛を手に取り、櫛の色と同じような黒髪をとく姿を私はボーっと見ていた。 銀髪の私からすれば、黒髪は憧れるのだ。

    朔夜「綺麗な黒髪ですね」

    思わず心の声を漏らしてしまった。

    輝夜「そう? でも、私は朔夜の銀髪も好きよ。 永琳だって銀髪だし」

    そう褒められてしまうとつい嬉しくなってしまう。 八意永琳か……月の中でも常にトップクラスの強さを兼ね備え、天才的な能力を持つ月人。 私の友達でもあるのだ。
  5. 5 : : 2014/07/22(火) 17:25:50
    なんだか素敵な文章ですね(=゚ω゚)ノ
  6. 6 : : 2014/08/30(土) 11:20:00
    >>5
    ありがとうございます
  7. 7 : : 2014/08/30(土) 11:21:27
    しばらくの間書き込もうとしても
    不正な文字列(?)が表示され、
    書き込めなかったようです

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