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夕陽に包まれて
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- 1 : 2014/06/11(水) 17:02:57 :
- 超短編です。
よろしくお願いします。
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- 2 : 2014/06/11(水) 17:03:37 :
- 私は2人の親友を1度になくした。
訓練兵団からの付き合いだったな。
なにか事があれば集まり、よく喧嘩もした。
喧嘩をしたと思えばすぐ笑ってな。
なんで死んじまったんだよ。いや、わかってる。
答えは簡単だよ。なにも難しいことはない。
巨人に食われた。それだけだ。
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- 3 : 2014/06/11(水) 17:04:00 :
- 自分が1番わかってる。兵士である以上しかたがないんだ。
この1ヶ月、朝起きて、夜眠るまで何度も何度も言い聞かせた。しかたないんだ。
そんなことはわかってるんだ。
でも口にしてしまうんだ。
リコ「なんで死んじまったんだよ」
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- 4 : 2014/06/11(水) 17:04:39 :
- イアン、ミタビ。お前らとは訓練兵団を卒団してからも馬鹿みたいに仲良かったよな。
イアン覚えてるか?お前が、3人のうち生き残ったやつが死んだ2人の墓を作ろうって言ったこと。
縁起でもないこと言うなってミタビに殴られてたな。
でもお前の目は冗談を言ってる目じゃなかったな。
あの日、私達がかわした、3人のだけの約束。
リコ「作ったぞ。お前らの墓。一杯やろうぜ。いい酒もってきたからさ。」
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- 5 : 2014/06/11(水) 17:05:59 :
- 私は今までお前らがいたから戦ってこれた。
これからどうしたらいい?
なにを糧に頑張ればいい?
もう同期は誰もいなくなっちまった。
まぁ憲兵団にはいるけどよ。あいつらは腐っちまってる。
お前たちと肩並べて戦えたこと誇りに思うよ。
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- 6 : 2014/06/11(水) 17:07:40 :
- お前たちが命をかけて守ったエレン。
しっかり穴を塞いだぜ?
まさか巨人化できる人間がいるなんてな。
…命を投げうって健気に尽くすこと…か。
本当に命投げちまうなんてバカだよな。
バカ野郎どもが。
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- 7 : 2014/06/11(水) 17:09:06 :
- リコ「私は尽くしはするが…当分そっちに行くつもりないぞ」
リコ「…」
イアン、ミタビ。お前らは生まれ変わってもまた兵士になるのか?
すまん。愚問だな。
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- 8 : 2014/06/11(水) 17:11:32 :
- リコ「…今気づいたが私の墓は誰がたてるんだ?」
リコ「また3人揃ってここから夕陽を眺めるのはいつになるのかな…」
リコ「じゃぁな。また来るよ。」
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- 9 : 2014/06/11(水) 17:11:46 :
- モブ兵「リコ班長‼︎こちらにおられましたか」
リコ「どうした?」
モブ兵「キッツ隊長がお呼びです」
リコ「はぁ…すぐに行く。」
モブ兵「はっ!」
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- 10 : 2014/06/11(水) 17:12:05 :
- イアン、ミタビ。
私は生きるよ。簡単に食われたりはしない。
でも、もしそっちへ行くようになってしまったときは暖かく迎えてくれるか?
リコ「ミタビの前で言うのも恥ずかしいが…」
リコ「イアン。私はあんたのこと」
リコ「好きだったよ」
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- 11 : 2014/06/11(水) 17:13:22 :
- これで終わりになります。
本当に超短編になってしまいました。
最後まで読んで下さった方ありがとうございます‼︎
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