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  1. 1 : : 2014/05/25(日) 20:20:35
    絶望は希望を取り込み黒く染める/プロローグhttp://www.ssnote.net/archives/17369の続き

    注意

    ・江ノ島盾子が男になって、江ノ島盾になっています。しかし、原作と性格が変わりません。
    ・戦場むくろは死んでしまいいません。
    ・江ノ島盾は超高校級の絶望ですが、苗木は超級の絶望です。

    それでもOKな方はどうぞ
  2. 2 : : 2014/05/25(日) 20:37:07
    苗木「さて、皆目覚めた頃かな?行ってくるよ江ノ島君」

    江ノ島「馬鹿、俺も行くんだよ!」

    苗木「あぁ、そうだったね。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【玄関ホール】

    葉隠「オメーも……ここの新入生か……?」

    苗木「じゃあ……キミ達も……!?」(あぁ、可笑しい……皆この前までクラスメイトだったのになぁ)

    セレス「これで15人ですか……キリがいいし、これで揃いましたかね……」

    苗木「えっと、あの……はじめまして……苗木誠って言います……色々あって、いつの間にか寝ちゃっ

    て……それで遅れちゃって……」(皆簡単に忘れちゃって……馬鹿みたいだなぁ……)

    葉隠「おめーもそうなんか」

    セレス「ますます妙ですわ」

    苗木「そうだね……あ、そうだ。自己紹介ってしといた方がいいんじゃないかな?」

  3. 3 : : 2014/05/25(日) 20:47:10
    舞園「そうですね。じゃあ私から舞園さやかです。これから、よろしくお願いします。」

    桑田「うーっす、オレの名前は桑田怜恩だ!ヨロシクな~!!」

    山田 「山田一二三……”すべての始まりにして終わりなる者”。二つ名の方で呼んで頂いても構いませんぞ」

    苗木「へ、へぇ……」(あぁ、つまらない……馬鹿馬鹿しい……本当に呆れるよ……)

    腐川「どうせ……あたしの名前なんて……すぐ忘れるんでしょうけど……腐川冬子よ……」

    石丸「僕の名前は石丸清多夏だ!よろしく頼むぞ!」

    苗木「……」(呆れちゃうよ本当……自己紹介なんかしちゃって……)
  4. 4 : : 2014/05/26(月) 19:55:59
    苗木ってある意味1のキャラの中で一番絶望に近いですよね
    白と黒のように希望と絶望は紙一重みたいな感じで
    要するに期待です!!ということですよ!!
  5. 5 : : 2014/05/27(火) 04:39:08
    >>4期待して下さりありがとうございます。頑張ります

    江ノ島「どーも、江ノ島盾子でーす。よろしくねー。」

    苗木「……」(江ノ島君もよくやる。絶望的にツマラナイし飽きた。いっそ江ノ島君を計画で殺しちゃおうかな)

    大和田「オレは大和田紋土だ。ヨロシクな」

    苗木「………」(そんなのいらない……ボクが求めてるのはどこまでも深い絶望だけだ)

    霧切 「……………………。名前は………霧切響子………」

    苗木「ねぇ、キミって、どんな才能なの?」(一応全員の才能は分かってるけど聞いておくか)

    霧切「教えなくちゃ駄目なの?」

    苗木「え?いや……ゴメン……」(あぁ、江ノ島君記憶消しすぎたなやり過ぎなんだけど……全く、呆れるよ)

    不二咲「どうも、はじめまして………不二咲千尋ですぅ………」

    不二咲「これから……よろしくね……」

    苗木「……うん。はじめまして。こちらこそ、よろしく。」

    不二咲「あれ?なんか……気のせいかな……どこかで会った事ある?」

    苗木「いや……今、はじめましてって、言ったばっかりだけど……」(あぁ、こっちは江ノ島君記憶消さな過ぎ

    記憶が少しなりとも残ってたんじゃ意味ないでしょ?適当すぎるよ)

    不二咲「ご、ごめんなさい……」

    苗木「どうして謝るの!?」

    不二咲「だって……なんだか不機嫌そうだったから……怒って……るんでしょ?」

    苗木「違う違う!考え事してただけだよー!」(まぁ、怒ってるんじゃなくて、江ノ島君や君たち全員に絶望してるんだけどね)

    不二咲「え?考え事……?…そっかぁ安心したぁ……」

    苗木「そっか、よかった」ニッコリ

    朝日奈「こんちわっすー!朝日奈葵っすー!ヨロシクねー!」

    苗木「……」(この人は明る過ぎ……絶望的に明る過ぎる……)

    朝日奈「えーっと、そっちの名前ってなんだっけ?ごめん、失念しちゃったよ!」

    苗木「苗木誠だよ。」(絶望的に物を忘れやすいな……)

    朝日奈「そうそう、それっぽい名前!!」

    苗木「それっぽいって言うか、それが正解なんだけどね……」
  6. 6 : : 2014/05/27(火) 05:26:19
    ※注意
    ・苗木が気づかずに多重人格障害っぽい(心の中で話してる時の口調が急に変わったり)


    大神「大神さくらだ……」

    苗木「……」(やっぱり強そうだけど内通者なんだよねー。ま、黒幕は今の所は江ノ島君だけしか教えてないし

    僕の存在が一番黒幕に近いってことは知らないんだよねー。)

    大神「おい、お主……」

    苗木「えっ……!?は、はい……ッ!」

    大神「筋肉の質、量、共に、ごくごく普通の一般的な高校生レベルといったところか……。ふむ、残念だな。

    その程度では我の訓練相手は務まらぬ」

    苗木「そ、そうですか。」(てか、相手する気ないし。)

    十神「十神白夜だ……」

    苗木「……」(絶望的に偉そうなんだよね……ま、いいかな……)

    葉隠「俺は葉隠康比呂ってんだ。まぁ、ほどほどに頼むべ。」

    苗木「……」(三ダブしてるけどもう今では確か二十歳超えてるな……)

    セレス「お初にお目にかかりますわね。セレスティア・ルーデンベルクです。」

    苗木「……」(偽名なんだよね。本名は安広多恵子さんだよね。)

    苗木「そう言えば、さっき言ってたよね?この状況がどうとか。問題がどうとか。それってどういう意味?」

    舞園「えっと、それはですね。それって、私達も一緒なんです。」

    苗木「えっ!?一緒って?」(知ってるよそんなの……俺達がやったんだからなぁ!……マジで、笑えるよな。)

    桑田「そんで、気づいたら校内で寝てたっつー訳!オメーもそうなんだろ?」

    苗木「で、でも、それって変だよ!ここにいる全員が揃って気を失うなんて……」

    石丸「異常なのは、気を失った件だけではないぞ。諸君らも教室や廊下の窓を見たであろう?至る所に、

    鉄板が打ち付けられていた。あれは一体なんだと言うのだッ!?」

    石丸「奥の入口が、妙な鉄の塊で見事に塞がれてしまっているじゃないか。僕が入って来た時には

    あんな物なんてなかったぞ。」

    桑田「誘拐……とか……?」

    苗木「……」(ちげーよ!テメーラ全員記憶消しただけだよ!閉じ込めたのは学園長なんだよォ!

    ………………はぁ……呆れるよ……もう飽きた……そろそろ絶望的に始めるとするかな……)


    「キーン、コーン…… カーン、コーン……」

    ???「大丈夫?聞こえてるよね?えーっ、ではでは……えー、新入生のみなさん……今から、入学式を執り

    行いたいと思いますので……至急、体育館までお集まりくださ~い。って事で、ヨロシク!」

    苗木「………………………………」(やっと始まったよ。絶望的なコロシアイ学園が………絶望的な動機……

    絶望的な環境……なんでも揃ってる……だから、はやく甘美な絶望に浸かってよッ!)
  7. 7 : : 2014/05/27(火) 05:35:21
    【体育館】


    苗木「入学式……みたいだね?どっからどう見ても……」(絶望的な入学式だけどね)

    葉隠「ほら、俺の言った通りだべ?実際のトコ”普通”の入学式じゃねーか。」

    ???「オーイ、全員集まった~!?それじゃあ、そろそろ始めよっか!!」

    不二咲「え……?ヌイグルミ……?」

    ???「ヌイグルミじゃないよ!ボクはモノクマだよ!キミたちの、この学園の学園長なのだッ!!」

    石丸「落ち着くんだ……!ヌイグルミの中にスピーカーが仕込んであるだけだろう……!」

    モノクマ「だからさぁ……ヌイグルミじゃなくて……」
  8. 8 : : 2014/05/27(火) 05:36:26
    モノクマ「モノクマなんですけど!!!!!しかも学園長なんですけど!!!!!」
  9. 9 : : 2014/05/27(火) 20:06:55
    モノクマ「ま、とりあえず挨拶ね!起立、礼。オマエラおはようございます」

    石丸「おはようございます!」

    モノクマ「では、これより記念すべき入学式を執り行いたいと思います!まず最初に、

    これから始まるオマエラの学園生活について一言……えー、オマエラのような才能溢れる高校生は、

    ”世界の希望”に他なりません!そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには……」

    『この学園内だけで一生共同生活を送ってもらいます!』

  10. 10 : : 2014/05/28(水) 00:55:29
    モノクマ「あぁ……心配しなくても大丈夫だよ。予算は豊富だから、オマエラに不自由はさせないし!」

    舞園「そ、そういう心配じゃなくて……!」

    江ノ島「つーか、何言ってんの……?ここで一生暮らすとか…ウソでしょ?」

    モノクマ「あ、ついでに言っておくけどね、外の世界とは完全にシャットアウトされてますから!

    だから、汚れた外の世界の心配なんて、もう必要ないからねっ!!」

    苗木「シャットアウトって、じゃあ、教室や廊下にあったあの鉄板は……!ボクたちを閉じ込める為の?」

    (そんなこと知ってる……飽きたなぁ……)

    モノクマ「そうなんだ。だから、いくら叫んだところで、助けなんて来ないんだよ。そういう訳で

    オマエラは思う存分、この学園内だけで生活してくださーいっ!」

    大和田「冗談……だろ……?」

    モノクマ「さっきからウソだの、冗談だのって疑い深いんだからっ……でも、それもしょうがないかぁ。

    まぁ、ボクの言葉が本当かどうかは後でオマエラ自身が確かめてみればいいよ。そうすれば、すぐに分かるよ」


    セレス「そんな……困りますわ……こんな学校でずっと暮らすなんて……」
  11. 11 : : 2014/05/28(水) 01:07:42
    モノクマ「何が?変なのー……だってさぁ、オマエラは自ら望んで、この希望ヶ峰学園に

    やって来たんでしょう?それなのに、入学式の途中で、もう帰りたいとか言い出すなんて……

    まぁ、だけど、ぶっちゃけた話、ない訳じゃないよ。ここから出られる方法!」

    腐川「ほ、本当……?」

    モノクマ「ここから出たい人のために特別ルール卒業という選択を設けました!では、この特別ルールについ

    て説明していきましょう。オマエラには、学園内での”秩序”を守った共同生活が義務付けられた訳ですが……

    もし、その秩序を破った者が現れた場合、その人物だけは、学園から出て行く事になるのです。それが『卒業』のルールなのですっ!」

    十神「秩序を破る?」

    モノクマ「うぷぷ……それはね……」

    【人が人を殺すことだよ!】

    舞園「こ、殺す……ッ!?」

    モノクマ「『誰かを殺した生徒だけがここから出られる』簡単でしょ?」

    大和田「さっきから黙って聞いてりゃあ、ごちゃごちゃと勝手なこと言いやがって!捕まえたぞ、コラァ!!

    ラジコンだかヌイグルミだか知らねぇが……バッキバキに捻り潰してやんよっ!!」

    モノクマ「キャー!学園長への暴力は校則違反だよ~ッ!?」

    大和田「るせぇ!!今すぐ俺らをここから出せッ!でなきゃ力ずくでも!」

    ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン……………………

    ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン……………………

    ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン……………………

    苗木「危ない!投げるんだ!」

    大和田「あ?」

    苗木「いいから早くッ!」

    大和田「分かったよォ!」(投げて)

    ドーーーーーン!!!!!

    大和田「なっ!?しゃ、洒落んなってねーぞ……ば、爆発、しやがった……」

    苗木「大丈夫!?」(危なかった。僕がさせたいのはコロシアイじゃなくて絶望だけだからね……できるだけ

    コロシアイはしたくないし)
  12. 12 : : 2014/05/28(水) 01:13:36
    不二咲「でも、爆発したって事は……あのヌイグルミも、壊れて……」

    モノクマ「ヌイグルミじゃなくてモノクマ!!今のは、特別に警告だけで許すけど、

    今後は気をつけてよね。校則違反をするような悪い子は、殺すからッ!あ、あと、モノクマは学園内の

    至る所に配置されております。さらに、学園内には監視カメラも配備されております。そして、

    校則を破る者を発見した場合は、今みたいなグレートな体罰を発動しちゃうからねっ!」

    モノクマ「じゃあ取り敢えず話すのに飽きたから最後に入学祝いとして、オマエラにこれを渡します。

    電子化された生徒手帳、その名もなんと電子生徒手帳です!!コホン、気を取り直して、電子生徒手帳は

    学園生活に欠かす事の出来ない必需品だから、絶対になくさないようにね!!それと、起動時に自分の本名が

    表示されるから、ちゃんと確認しておいてね。単なる手帳以外の使い道もあるんでね、ちなみに、

    その電子生徒手帳は完全防水で、水に沈めても壊れない優れ物!耐久性も抜群で、10トンくらいの重さなら

    平気だよ!詳しい”校則”もここに書いてあるんで、各自、じっくりと読んでおくよーに!何度も言うけど、

    校則違反は許さないからね!ルールは人を縛りもするけど守りもするんだ。社会でも、法律がないと平和は成立しないでしょ?それじゃーね!」

  13. 13 : : 2014/05/28(水) 01:17:08
    生き残りメンバー

    【15人】
  14. 14 : : 2014/05/28(水) 01:26:06
    【シニキル】

    ※注意
    本編と違います。

    苗木「とりあえず、あんな馬鹿げた話は置いといて校内を探索した方がいいんじゃないかな?」

    石丸「ここはどこなのか?脱出口はないのか?食料や生活品はあるのか?僕らには、知らなければならない事が山積みだッ!」

    桑田「うぉっしゃあ!さっそく、みんな一緒に探索すんぞー!」

    十神「俺は一人で行くぞ。」

    江ノ島「はぁ!?流れ的におかしくない?」

    十神「すでに他人を殺そうと目論んでいるヤツが、この中にいるかもしれない、そんなヤツと一緒に行動しろと言うのか?」

    舞園「ちょ、ちょっと待ってください。そんな事!」

    十神「ないとは言い切れない」

    大和田「待てコラ、んな勝手は許さねぇぞ!」

    十神「どけよプランクトン」

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!ケンカはマズイって!!」

    大和田「あぁ?なんだオメェ、今キレイ事言ったな?そいつは説教かぁ?オレに教えを説くっつーのか!?」

    苗木「い、いや、そんなつもりは」

    大和田「っるせぇ!!」

    「ガンッ!!」

    苗木「っ!?」(気絶)

  15. 15 : : 2014/05/28(水) 01:38:29
    苗木「うっ………うぅ………あ……れ?こ……ここは……?」(部屋……か……)

    舞園「苗木君……苗木君……大丈夫ですか?」

    苗木「………」(寝たふりをして)

    舞園「まだ気絶してますか、食堂にきて下さいね。って、聞こえないか」

    苗木「……」(しばらくしたら行くか……)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【食堂】

    苗木「……」(もう話し合いとか終わっちゃったか……ま、いいや)

    舞園「あ、苗木君!丁度よかった。あのですね、ちょっと【お願い事】があるんです……」

    苗木「お願い事って?」

    舞園「私も、これから出かけようと思ってたんです。よかったら付き合ってくれませんか?」

    苗木「いいけど、どこに行くの?」

    舞園「えっと……その……どこかに、護身用になる武器はないかと思って」

    苗木「ご、護身用!?」

    舞園「だって、私達を閉じ込めた人がいつ襲ってくるかわからないじゃないですか」

    苗木「そうだね」(襲わないよ……)

    舞園「だから何があっても、自分の身くらい守れるようにと思って」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    その後護身用の武器は結局見つからなかった。でも、何故か金箔が付いている刀を僕が持って帰ることになった

  16. 16 : : 2014/05/28(水) 02:07:36
    【苗木ルーム】

    苗木「あ、江ノ島君。うん、そう。計画も順調だね。え?動機を増やしてコロシアイをさせたい?………

    ボクとしては穏便に皆心地いい絶望に落としてそれで終わりにするつもりなんだけど……まぁ、そうだね、

    確かに人が死ななければ絶望なんて芽生えない……生き残りメンバーがボク達のどちらか含めて六人に

    なったらコロシアイをやめようか?うん、その方がいいよ。え?バレたら江ノ島君が死ぬの?……ッ……

    えっ?何を堪えてるんだってッ?……それはねェ……嬉しさと笑い声だよ……ッフフ……ッハ……アハハハッ

    ……!だってボクの仲間を殺した江ノ島君が自ら死ぬって言ってるんだよ?それに、今ではボクの方が

    絶望な社会では有名で慕われてる。勿論表の人間は江ノ島君だと思ってるのにさ!これ以上絶望的に

    楽しいことはないよ!え?可笑しい?……可笑しい……そっか……でもさぁ、江ノ島君……昔は吐き気のする

    希望だったボクをさぁ……

    【今では希望を取り込んでボクを真っ黒よりも深い黒に染めたのは誰?】

    まぁ、どうだっていいんだけどね。ボクがしたいのは二つ、一つは皆を絶望させること。

    二つ目は、オマエを殺すこと。要するに敵討ちが出来ればいいんだよ。ね?じゃあね。」(小型トランシーバーをしまい)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【次の日食堂】

    モノクマ「学園外の映像なんだってば!」

    苗木「学園の外のなんの映像だよ」

    モノクマ「気が短かいな!そいつは見てのお楽しみ!」

    霧切「じゃあ、すぐに確認してみましょう。でも、その前に聞かせてもらえる?」

    霧切「あなたは私達に何をさせたいの?」

    モノクマ「ボクがオマエラにさせたい事?あぁ、それはね……」

    【絶望……それだけだよ!】」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【視聴覚室】

    舞園「DVDみたいですね。しかもラベルにみんなの名前が書いてありますけど」

    苗木「モノクマの言ってた”ある映像”って、きっとこれの事だよ」

    舞園「私、みんなを呼んできますね!!」

    苗木「ここに、何が映っているんだ?みんなが来る前に、自分のだけでも確認しておこうかな。どんな絶望的

    な映像が映ってるんだろうな……って、何もない……絶望的に最悪……」
  17. 17 : : 2014/05/28(水) 18:29:24
    苗木「でも、演技は一応しておこうかな……あとは、予備に用意しておいた他人が見ても作った僕が見ても

    怖くて発狂しそうな家族が殺されるDVDをいれてあとは演技だけ…と……よし……」(息を吸込み)

    苗木「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っっ!!!!!!!!!」(狂ったように叫び)

    全員「っつ!?」(視聴覚室へ走り)

    舞園「どうしたんですか!?苗木君!」

    苗木「出なきゃ……今すぐ、ここから出なきゃ!みんなの無事を確かめに行かないとッ!!」

    大和田「っ!?」

    朝日奈「な、何か……あったの………?」

    桑田「モノクマが言ってたのってこれの事?」

    石丸「ここに何が映っていると言うのだ?」

    苗木「…………」(俯いて蹲ったままで)

    苗木以外「…………」(DVDを見て)

    大和田「なんだ……こりゃぁ……」

    朝比奈「ねつ造……?だよね……?」

    舞園「苗木君もこんなのを見せられたんですか?」

    苗木「………………………………………………」

    腐川「ど、どうしたのよ………さっさと言いなさいよ……」

    苗木「………………………………」

    舞園「……………苗木……………君?」(肩に手を置こうとして)

    苗木「……やめろッ!!」酷く怯えていて相手の手を振り払い走りだし(ハハ……皆騙されてる滑稽だよ……)

    朝日奈「苗木ッ!?」

    十神「放っておけ……」

    舞園「私、捜しに行って来ます!!」

  18. 18 : : 2014/05/28(水) 18:43:22
    舞園「な、苗木君……大丈夫ですか……?」

    苗木「うん……大丈夫……そんな訳ないでしょ!?……ボクがボク達が……何をしたって言うんだよ……?

    何で……こんな酷い事を……?」

    舞園「……苗木君!落ち着いて下さい!!」

    苗木「舞園さんなんかに何が分かるんだよ!」

    舞園「気持ちは……分かります……私だって、自分の仲間や家族に何かあったらって思うと……

    でも、こんな時だからこそ冷静にならなきゃ駄目です!!私達の冷静な判断を奪う事こそが、黒幕の狙いな

    んです……大体、あんな映像……でっち上げに決まってます!だって、あんな事になってたら……今頃、

    警察だって大騒 ぎしているはずです……そう思いますよね?」

    苗木「…………………………………………」

    舞園「だから……冷静になりましょう?冷静にならなきゃ……駄目なんです……きっと……みんなで協力

    すれば、逃げ道を見つけられるはずです。それに、もしかしたら、その前に助けが来るかもしれません」

    苗木「でも……逃げ道もなくて助けも来なかったら……?」

    舞園「そ、その時は……私が皆ををここから出して見せます!どんな事をしても絶対に!!」

    苗木「………」ボロボロと泣き(馬鹿だね……舞園さんは……)

    舞園「苗木……君……大丈夫ですか?」

    苗木「うん……大丈夫……僕が舞園さんを守るよ……泣いてるのに何言ってるんだなんて言われるかも

    しれないけど……」

    舞園「苗木君……ありがとうございます!嬉しいです」

  19. 19 : : 2014/05/28(水) 18:57:53
    舞園「じゃあ、苗木君……信じてもいいですか?」

    苗木「えっ?……」

    舞園「苗木君が、私をここから出してくれるって言葉、どんな事をしても、絶対にって……」

    苗木「も、もちろんだよ!」(舞園さんはどんな絶望した顔を見せてくれるんだろうね?)

    舞園「信じられるのは苗木君だけなんです。だから苗木君だけは、何があっても私の味方でいて下さい」

    苗木「え……あ、当たり前じゃないか!何があっても、ボク達は味方同士だって!だって、舞園さんは……

    ボクの助手じゃないか!」

    舞園「苗木君……!ありがとう……」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【苗木ルーム】

    苗木「さぁて、……甘美な絶望の魔法にかかってもらうよ……ここから出るっていう魔法の出口……どうせ、

    こんな言葉をかければ誰だってこんなこと思うでしょ?人を殺してでも出たいって……」

    コンコン……

    苗木「ほーら、魔法にかかってる……もうとっくに君は蜘蛛の巣に絡め取られてるよ。」

    苗木「ま、舞園さんこんな時間にどうしたの?」

    舞園「へ、変なことがあって……」

    苗木「へ、変な事って……?」

    舞園「さっき……部屋で横になってたら……急に………部屋のドアが、ガタガタと揺れだして…………」

    苗木「………」(演技ってことは分かってるよ………)

    舞園「誰かが無理矢理………ドアを開けようとしているみたいでした。鍵を掛けておいたんで、

    開きはしなかったんですけど………でも、その揺れは……どんどん酷くなって……私は怖くて、

    そのままじっとしていたんですけど………」

    苗木「そ、それで、どうしたの!?」

    舞園「……しばらくしたら収まりました。後で、恐る恐るドアを開けて、確認してみたんですけど……

    誰もいませんでした。」

    苗木「誰かが……ドアを無理矢理開けようと……?でも……誰がそんな事を?」(………嘘吐き……)

    舞園「みんなを疑うって訳じゃないんですけど……ちょっと心配で……」

    苗木「だ、大丈夫だよ……夜時間は外出を禁止してえるんだし」

    舞園「でも、ただの口約束ですよね?もし約束を破る人がいたら?」

    苗木「じゃ、じゃあさ……今晩は、ボクの部屋に泊まれば?そうすれば怖くないでしょ?もちろん部屋交換で」
  20. 20 : : 2014/05/28(水) 19:07:21
    舞園「ありがとうございます。じゃあ、気をつけて下さい」

    苗木「舞園さんも……誰か来ても絶対にドアを開けちゃ駄目だよ」

    舞園「苗木君だとわかっても絶対に開けませんよ。でないと、部屋を交換した意味がありませんもんね」

    苗木「あ、そうだ!念の為に言っておくけど、ボクの部屋のシャワールームって建付けが悪いんだよ。

    だから、シャワールームのドアを開ける場合はドアノブをひねりつつ、上に持ち上げるようにしてドアを

    押し開けて。そうすれば、簡単に開くからさ。」

    舞園「でも、夜時間は、シャワーの水って出ませんでしたよね?」

    苗木「あ。そっか……忘れてた」

    舞園「だけど、朝起きた後で使わせてもらうかもしれません。ありがとうございます」

    苗木「じゃあ、ボクはそろそろ行くね。舞園さん、また明日」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【舞園ルーム】

    苗木「ッハハ……アハハハハハハハハハッツ!!!!!蜘蛛の糸に絡め取られてるのに気づかないなんて

    さぁ!!本当に残念……」狂って、狂気と絶望、色々なものが混じり合った目をしていて

    苗木「でもまぁ、そんなもんだよね!気づいた時にはもう遅過ぎて……頑丈な絡まる糸に絡め取られて……

    もう逃げられないんだよ!残念だったね!でもそれは知ってるよ!だってボクも……」

    『その糸に絡められて逃げられなくなったから』
  21. 21 : : 2014/05/28(水) 19:21:55
    苗木「まぁ、今ではその糸を出した蜘蛛をボク自身が蜘蛛になって操ってるんだけどね……勿論、蜘蛛の糸で」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【苗木ルーム】

    舞園「やった……私はこれでここから出られる……やった……やったわ……」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    翌朝

    【食堂】

    石丸「まだ桑田君が揃っていないぞ……しらないか?」

    苗木「知らないよ……見てくる……」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    【桑田ルーム】

    苗木「ほらね、やっぱり死んでた……でも意外だな……まさか、桑田君が死ぬなんて……舞園さんは

    何処かで失敗して逆に殺されると思ったのに……とりあえず叫んで気絶しよう。モノクマに外傷がつかない

    くらいに殴ってもらえばいいや……それにしても、まさかボクの部屋で殺すんじゃなくて桑田君の部屋で殺すなんてね……」

    苗木「叫ぼう……うぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!」

    モノクマ「ゴチンと!」

    苗木「ゔぅ……」(気絶)
  22. 22 : : 2014/05/30(金) 02:38:06
    苗木「あ……れ……………?」

    葉隠「……苗木っち、気ぃ失ってたんだべ。そいつを、俺らが運んで来たんだ。」

    大神「………あんな事があったんだ。無理もないがな。」

    苗木「あんな………事………?」

    苗木「うう………うううっ…………!!」

    朝日奈「苗木……ちょっと大丈夫………?」

    苗木「………夢じゃない?あ、あれは………夢じゃ……ない………?」

    十神「現実だ。桑田怜恩は死んだ」

    苗木「………ッ!!」

    十神「どこに行く気だ……」

    苗木「決まってるだろっ!桑田クンを!桑田クンを!!!」

    十神「散々確かめた。間違いなく死んでいた」

    苗木「イヤだっ!行くんだっ!!」

    大和田「待てっつってんだろッ!!オメェが行って、どうなるんだ!」

    苗木「じゃあ、ここに残ってて意味があるのか!?て言うか・・・こんな時に、どうして体育館なんかに

    集まってるんだよッ!仲間が死んだんだぞッ!!」

    霧切「……私達だって、こんな場所にいるのは本意じゃない。」

    苗木「だったら……どうして」(知っているさ、何もかもね。騙されて……馬鹿みたい)

    腐川「き、決まってるでしょ。モノクマよ……あ、あいつが集まれって……」

    苗木「なんで……あんなヤツの言う事なんか聞かなくちゃなんないんだよ……桑田クンを殺したのも……

    あいつに決まってるのに」(さぁ、皆混乱してきてるね)

    モノクマ「校則違反をされない限りは、ボクは自ら手を下したりしません。この学園生活の趣旨に

    反するような事は決してしません!ボクって、クマ1倍ルールにはうるさいって森でも有名だったんだよ!!」

    不二咲「だったら……誰が桑田クンを」

    モノクマ「わかってるクセにっ!」
  23. 23 : : 2014/05/30(金) 02:57:08
    モノクマ「決まってるでしょ?オマエラの中の誰かだよ!………………………あれあれ?どうしたの…?

    猿が木から落ちたような顔してるよ?イヤだなぁ、最初に言ったはずだよ!それがルールじゃん!

    悪い事じゃないよ!」

    山田「ウソ……ですよね?」

    苗木「ウソに決まってるじゃないかっ!!オマエが殺したに決まってる!!」

    モノクマ「いいや……殺したのはオマエラの誰かだよ。それは、当の本人がよく知ってるはずだけどね?」

    苗木「え……ッ!?」(勿論知ってるよ……だってそうさせたのはボクだもん)

    不二咲「ホント……なのぉ……?」

    セレス「まったく……信じられない事をする人がいるものですね……」

    大和田「待てコラ!アイツの言ってる事なんか鵜呑みにすんじゃねー!」

    十神「静かにしろ。その前に、そこのヌイグルミに確認しておく事がある。」

    モノクマ「何?」

    十神「人さえ殺せば本当に卒業して出られるんだな?」

    モノクマ「……え?」

    十神「とぼけるな、お前が言ったんだろう?殺人を犯した犯人は卒業出来るとな」

    モノクマ「う、うぷ……うぷぷぷぷぷぷ………うぷぷぷぷぷぷ………うぷぷ……ぶひゃっひゃっひゃ!!」

    舞園「……なんで爆笑してるんですか!?」

    モノクマ「うぷぷ……だってさ………甘い……甘過ぎるッ!人を殺しただけで、簡単に出られると?

    そんなの大甘だよ!マジ甘だよ!ゲロ甘だよ!!むしろ……本番はこれからじゃん!!ただ殺すだけじゃ

    駄目なの。他の生徒に知られないように殺さなければならないの!で、その条件がクリア出来ているか

    どうかを査定する為のシステムとして……

    『学級裁判を行います!!!!』

    モノクマ「学級裁判は、殺人が起きた数時間後に開催されます!学級裁判の場では、殺人を犯した”クロ”と

    その他の生徒である”シロ”との対決が行われるのですっ!!学級裁判では

    『身内に潜んだクロは誰か?』

    をオマエラに議論してもらいます。その結果は、学級裁判の最後に行われる”投票”により決定されます。

    そこで、オマエラが導き出した答えが正解だった場合は……秩序を乱したクロだけが”おしおき”

    となりますので、残った他のメンバーは共同生活を続けてください。ただし……もし間違った人物をクロ

    としてしまった場合は……罪を逃れたクロだけが生き残り、残ったシロ全員が”おしおき”されてしまいます。

    その場合、もちろん共同生活は強制終了となります!以上、これが学級裁判のルールなのですッ!!」

    苗木「ところで……オシオキって?」

    モノクマ「あぁ……簡単に言えば【処刑】ってところかな!

    苗木「しょ……処刑!?」

    不二咲「処刑って……なんの事………?」

    モノクマ「処刑は処刑だよ。ショ・ケ・イ!!電気イスでビリビリ!毒ガスでモクモク!ハリケーン

    なんちゃらで体がバラったりってヤツだよ!」

    石丸「つまり……犯人を当てれば、犯人だけが殺されるが……もし犯人を外せば……僕ら全員が殺される?」

    モノクマ「じゃあ、今のルールも校則に追加しとくからさ。各自ちゃんと確認しとくんだよ。じゃーね!」

    江ノ島「ちょ、ちょっと待てよ!」

    モノクマ「んぁ?」

    江ノ島「何が……学級裁判だよ!俺、そんなのに参加するのヤだからな……!」

    モノクマ「……どうして?……心地いい絶望が味わえるんだよ?」

    江ノ島「どうしてじゃねーよ!なんで、俺が犯人当てなんてしなきゃなんねーんだよ!」

    モノクマ「なんとっ!学級裁判に参加しないですとっ!そんな事言う人には罰が下るよ!!」

    江ノ島「は?罰……?」

    モノクマ「暗くてコワーイ牢屋に閉じ込めちゃったり……しちゃうかも……」
  24. 24 : : 2014/05/30(金) 03:12:01
    江ノ島「うるせーよ!俺は参加しねーからな!」

    モノクマ「そんな身勝手なっ!」

    江ノ島「身勝手なのは、そっちだろッ!!殺し合いなんて勝手にやって!俺は関係ないッ!!」

    モノクマ「なるほどね……でもまぁ、最後まで戦い抜くのかボクだ!どうしても通りたければボクを倒せ!」

    江ノ島「はい、これで満足?」(モノクマを踏みつけ)

    モノクマ「ぎゅむ……!?そっちこそ。」

    江ノ島「あ?」

    モノクマ「学園長ことモノクマへの暴力を禁ずる。校則違反だね……召喚魔法を発動する!助けて!

    グングニルの槍ッ!!」

    江ノ島「……は………………?あれ…………?お……おかしくないか……?なんで………おれが……?」(槍

    で刺された後落とし穴で落ち)

    苗木「…………」(よし、これで江ノ島君が裏に回ったこれでボクが表で自由に動ける……ま、モノクマは

    ボクが操るんだけどね……)

    朝日奈「な、なに………」

    不二咲「これ………」

    舞園「ウ、ウ、ウソ………」

    山田「ウソだぁあああああああああああああああッ!!」

    モノクマ「出来るだけ、死人は出さないようにと思っていたんだけど……やっぱり見せしめは必要

    だったんだね!これでオマエラもわかってくれたよね?……ボクは本気だよ。逆らう生徒は………

    ハチの巣になったり爆発させられたり、生き埋めにされたり溶かされたり……そんな風になりたく

    なかったら……オマエラは、学園の校則にしっかりと従う事ッ!!驚く事ないんだよ。死んだだけ……

    ただ、死んだだけだよ。いつか人類が滅びるくらいに、メチャ当たり前の事で……いつか世界が終わる

    くらいにムチャ自然な事なんだよ。少年マンガじゃないんだし、死んでも死なないなんて事はないんだ。

    人間は脆くて壊れやすいんだよ。其れこそ薄いすぐ割れる硝子のようにね。心も、身体も……

    すぐに壊れちゃうんだよ。これが現実」(少し悲しそうに言い)
  25. 25 : : 2014/05/30(金) 03:18:41
    苗木意外「……………?」

    苗木「……………」少し悲しそうな目をしていて

    モノクマ「ま、そんな事はどうでもいいとしてさ……クロ捜しの捜査にあたって、オマエラにこれを配って

    おかないとね!ザ・モノクマ・ファイル!!まぁ、結局のところオマエラは素人さんな訳だし、死体を

    調べるって言っても限度があるでしょうから………代わりに、ボクが死亡状況は死因っぽいのをまとめて

    おいてやったの!えっ?そういうお前は、どうやって死因なんかを調べたんだって?関しカメラで見てたからね!一目瞭然!」

    霧切「じゃあ、あなたは知ってるのね?舞園さやかを殺した犯人を……」

    モノクマ「モチロンですともっ!!じゃなきゃ、学級裁判のジャッジを公平に下せないでしょ?では

    後ほど、学級裁判で会いましょう!」
  26. 26 : : 2014/05/30(金) 03:40:51
    【ザ・モノクマ・ファイル】

    被害者は桑田怜恩……

    死亡時刻は御前1時半頃。

    死体発見現場は桑田怜恩の自室。

    ベッドの上で死亡していた。

    致命傷は刃物で刺された腹部の傷。

    【シニキル/捜査】

    (苗木ルーム)

    苗木「ふーん……舞園さんはボクの部屋の模擬等を持って行っていた。どうそれを証明するか……考えておこうかな……やっぱり金箔が昨日より剥がれてる」

    言弾GET>>金箔の模擬刀

    苗木「これもか……もうここまで証拠が残ってると馬鹿としか言いようが無くなってくるよ鞘が傷だらけ」

    言弾GET>>金箔の鞘

    苗木「あと昨日のこともか……」

    言弾GET>>部屋の交換について

    苗木「桑田クンの部屋も行ってみるか」

    【桑田ルーム】

    苗木「やっぱり争った形跡がある……」(金箔も所々ついてる)

    言弾GET>>争った形跡

    苗木「あ、霧切さん何……やってるの?」

    霧切「……見ればわかるでしょう?」

    苗木「いや、わかんないけど……」

    霧切「捜査よ。」

    苗木「捜査って……髪の毛?」

    霧切「そうよ。」

    霧切「この部屋ってちょっと妙だわ。」

    苗木「妙って……どこが?」

    霧切「床をすみずみまで調べてみたんだけど……この部屋には、髪の毛が1本たりとも落ちていなかったわ」

    苗木「い、1本も……?」

    霧切「被害者となった桑田君のものがないわ」

    苗木「そう言えば、ボクもさっき調べた時に、気づいたんだけどさ……ボクの部屋の粘着テープクリーナー

    が、いつの間にか使われてたみたいなんだ。もしかして、誰かがあれを使って……」

    霧切「……?」

    苗木「いや、なんでもない」

    言弾GET>>桑田の部屋の清掃状況
  27. 27 : : 2014/05/30(金) 03:56:59
    苗木「桑田クンも調べておこう……」

    言弾GET>>桑田の手に付着している金箔

    【厨房】

    苗木「包丁が一本ない」

    言弾GET>>一本足りない包丁セット

    苗木「あのさ、朝比奈さん………」

    言弾GET>>朝比奈の証言

    【トラッシュルーム】

    苗木「昨日の掃除当番は舞園さんだったな……」

    言弾GET>>掃除当番

    苗木「火が付きっぱなしだ」

    言弾GET>>トラッシュルームの焼却炉

    苗木「あ、舞園さん……トラッシュルームの鍵を開けてくれないかな?」

    舞園「………は、はい……分かりました……」

    苗木「………」(やっぱり手が少し片方おかしい……)

    言弾GET>>舞園の片方の腕

    苗木「ありがとう……」(やっぱりワイシャツの燃えカスがある……)

    言弾GET>>ワイシャツの燃えカス

    苗木「念のためにもう一回自室へ」

    【苗木ルーム】
    苗木「模擬刀の先に少し血がついてる……」

    言弾GET>>模擬刀の先に付着した血液

    苗木「これで証拠は全て揃った……」
  28. 28 : : 2014/05/30(金) 04:14:44
    【学級裁判開延!】

    セレス「わたくし達は15人なのになぜ、席が16個もあるのですか?」

    モノクマ「深い意味はないよ。最大16人収容可能な裁判場っていうだけ。」

    【ノンストップ議論】

    石丸「断言しよう!殺されたのは桑田怜恩だ!」

    葉隠「そんなん、わかってんべ。」

    十神「殺人が起きたのは桑田の自室だったな。」

    朝日奈「そのベッドの上だったよね」

    不二咲「きっと、桑田君はベッドで寝ている所をいきなり襲われて……抵抗できないまましんじゃったんだね」

    苗木「それは違うよ!」

    【論破】

    苗木「ちょっと待って、不二咲さん。桑田クンの部屋の状況を思い出してみてよ……あの部屋の状況から

    すると、争いは間違いなくあったはずだよ。」

    不二咲「争いって……誰と誰の?」

    苗木「……もちろん、桑田クンと犯人のだよ。」

    不二咲「じゃあ、桑田君はベッドで寝ていた所をいきなり襲われたんじゃなくて……」

    セレス「おそらく、最初に部屋で襲われ、その後、追って来た犯人に、殺されてしまったのでしょう。

    ベッドで死んでいたのはたまたま倒れる時ベッドの近くにいたから」

    【ノンストップ議論】

    大神「桑田怜恩を殺した凶器とはなんだったのだ?」

    石丸「桑田くんの腹部に刺さっていた刃物……間違いない!あれが凶器だ!」

    大和田「ナイフで刺されたんだな。」

    ⇒厨房の包丁セット

    苗木「いや、あの刃物はナイフなんかじゃなくて、厨房の包丁だったはずだよ。」

    大和田「あ?包丁だぁ?」

    苗木「厨房にあった包丁が、事件後に1本だけなくなってたんだ。」

    大神「その包丁が、凶器になったという事か。」

    大和田「あぁ、確かにそうかもしんねーな。あの女の腹に刺さってた刃物。よく見ると包丁だな、こりゃ」

    舞園「凶器が包丁なのはわかりました。」

    腐川「包丁はどうしたのよ?まさか、苗木が……」

    ⇒朝日奈の証言

    苗木「待って、厨房から包丁を持ち出したのは、ボクじゃないんだ。」

    腐川「犯人はボクじゃない……かしら?言うだけなら……いくらでも出来るわよ……!」

    苗木「じゃあ、証人がいるとしたら?ねぇ、朝日奈さん?」

    朝日奈「……えっ?」

    苗木「だって、朝日奈さんは言ってたよね……包丁は、朝日奈さんが食堂にいる間に、なくなったんだよね?」

    朝日奈「うん…そうだよ……」

    苗木「その間、ボクは食堂に来た?」

    朝日奈「えっと……来なかった」

    苗木「包丁は朝日奈さんが食堂にいる間になくなった。だけど、その間、ボクは食堂に行ってない……

    つまり、ボクに包丁を持ち出せたはずがないんだ!」

    腐川「だ、だったら、こういう可能性はどう?そこの水泳バカと苗木誠は共犯関係にあって……ウソの証言をしているとか」

    朝日奈「水泳バカ?………ていうか、なんで私が共犯者なの!?」
  29. 29 : : 2014/05/30(金) 04:34:00
    モノクマ「共犯者はいないし共犯者はいたとしてもクロにはならないよ」

    苗木「とにかく、ボクは食堂に行ってないし、包丁なんて持ち出してないんだよ。だから、ボクは犯人なんかじゃないんだ!」

    不二咲「だったら、包丁を持ち出したのって誰なのかなぁ」

    セレス「食堂にずっといた朝日奈さんなら、可能でしょうけど」

    朝日奈「ち、違う違う!私じゃないって!!」

    山田「それを証明する人物は、いるのですかな?」

    大神「我だ。」

    朝日奈「昨日の夜、食堂で紅茶を飲んでた時、私は、ずっとさくらちゃんと一緒だったんだよ」

    葉隠「じゃあ、朝日奈っちとオーガのどっちかが、こっそり包丁を持ち出したんじゃねーのか?」

    朝日奈「ううん、それはありえないよ。」

    大和田「なんでだよ!?」

    大神「昨晩、我は朝日奈の部屋に泊まったのだ」

    朝日奈「だから、そもそも私達にはアリバイがあるんだって!」

    腐川「泊まったって校則違反じゃない?」

    苗木「就寝は個室でとしか書いてないんだ!」

    セレス「そうですか、では食堂にいたあなた方でもないとなると、もう他の可能性は」

    大神「いや、まだ可能性はあるはずだ。そうだろう、朝日奈?」

    朝日奈「実はね私達が食堂にいる間、他にも1人だけ食堂に来た人がいるんだ」

    十神「だれだ?」

    朝日奈「舞園さやかちゃん……食堂に来たのは……殺された彼女だよ。」

    厨房から包丁を持ち出したのは⇒舞園さやか

    苗木「じゃあ、包丁を持ち出したのも……舞園さんだよね?」

    大神「そうとしか考えられまい……それに、今になって考えてみれば、言動が何か妙だった……

    食堂に来るなり、あいつは我らに見向きもせずに、厨房へと入っていった。水を飲みに来ただけだと

    言っていたが……おそらく、その時に……」

    舞園「そ、それは……」

    霧切「そういえば、現場となった部屋には、”あって当然の物”がなかった」

    【閃きアナグラム】

    けみのか→かみけの⇒【かみのけ】

    苗木「そうだ!ボクの部屋には、髪の毛が1本も落ちてなかったんだ!」

    不二咲「犯人が証拠隠滅したって事?」

    セレス「『舞園さんが部屋を訪れた』という痕跡を消す為に、部屋中の髪の毛を掃除した。そうは考えられませんか?」

    霧切「彼女の痕跡を消すのが目的なら、髪の毛よりも、死体そのものをなんとかするはずよ」

    舞園「だったら、どうして髪の毛が落ちてなかったんですか!」

    霧切「もちろん、犯人が掃除したからよ。『自分がその部屋を訪れた』という痕跡を消す為にね。」

    舞園「ッツ!!」

    苗木「あと、みんなが知らないことがあるんだ」

    ⇒部屋の交換について

    舞園「ッ!」

    苗木「怯えていたから部屋を交換したんだ」

    霧切「彼女が怯えていた事自体が、ウソだったとしたら?」

    苗木「え……?な、何言ってんだよ!どうして舞園さんがそんなウソを……!」(その通りだよ!)

    霧切「苗木君にとっては、考えたくない可能性でしょうけどこれを見ても、まだそう言える?」

    舞園「ッ!それは!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    2人きりで話したい事があります。

    5分後に、桑田君の部屋に行きます。

    部屋を間違えないように、ちゃんと部屋のネームプレートを確認してくださいね。

    霧切「ある場所に置いてあったメモ帳の、1番上のページを鉛筆でこすってみたらこんな字が浮かび上がっ

    たわ。古い手法だけど、意外と古典も役に立つものねちなみに、このメモ帳が置いてあったのは、苗木君の

    部屋のデスクの上よ。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    苗木「え……?」

    霧切「つまり、このメモを事件前に残せたのは、苗木君の部屋に入った事のある人物だけ」

    十神「部屋の持ち主である苗木か昨晩だけ部屋を交換していたという舞園」

    霧切「苗木君、これはあなたが書いた物かしら?」

    苗木「い、いや、違うけど」

    霧切「そうでしょうね。このメモには、”舞園”と読めるサインも書いてあったみたいだし」

    苗木「で、でも、どうして彼女がそんなメモを?」
  30. 30 : : 2014/05/30(金) 04:57:42
    セレス「桑田君を呼び出すためです」

    苗木「そうなの?」

    舞園「ちがいます!」

    セレス「あの部屋では、最初に、桑田君と犯人の争いがあったのですよね?もしや、そこでの争いの中に、

    先程の問いの答えがあるのではないですか?」

    霧切「えぇ、その通りよ」

    大神「そう言えば、あの現場には模擬刀が落ちていたな。あれは、そこでの争いに使われた物ではないか?」

    苗木「きっと、犯人はあの模擬刀で、舞園さんに反撃しようと右手首を骨折させたんだよ」

    舞園「苗木君!?なんでそれを」

    ⇒舞園の手首

    苗木「それは、トラッシュルームを開けてもらった時痛そうにしてたからとにかく、見ればわかるよ」

    舞園「………」

    苗木「ほら、手首に金箔が残ってる。それに、模擬刀に少しだけど血がついていたんだ。」

    【ノンストップ議論】

    葉隠「あの部屋で争いが始まった際に桑田っちは模擬刀を手にしたんだ。そこで最初の一撃が繰り出されたんだべ!模擬刀の先制攻撃だべ!」

    ⇒金箔の模擬刀(鞘)

    苗木「いや、最初に模擬刀の一撃があったとは考えられないんじゃないかな」

    葉隠「へ………なんでだ……?」

    苗木「模擬刀の鞘にある傷だよ幾つも刃物で切られたような傷があったんだ。でも、言っておくけど、模擬刀は多分舞園さんが自分で持って行ったそれを運悪く取られたんだ。」

    舞園「ち、違います!」

    苗木「最初に、模擬刀の攻撃があったとすると、鞘に包丁の傷があった事の説明が付かないんだよ。だって、

    模擬刀で襲いかかるなら、刀を鞘から抜くはずだよね?」

    大神「つまり、最初に模擬刀が使われたのは、包丁の攻撃に対する防御の為だった」

    山田「という事は、先に襲いかかったのは、包丁を持った人物だったのですな!」

    霧切「いいえ、模擬刀で応戦したのが舞園さんだとは、考えられないわ」

    桑田「はぁ!?なんで考えられねーんだよ!?」

    霧切「それは、桑田君の手を見ればわかるわ」

    苗木「桑田クンの手の平には金箔が付着していた」

    舞園「まだ……まだ納得できません!もしかしたら、私を誰かが陥れようとして!」

    苗木「じゃあ、納得するまで付き合ってあげるよ」

    舞園「私は犯人じゃない!」

    苗木「舞園さんが犯人じゃないなら何で証拠を処分しようとしたの?」

    ⇒ワイシャツの燃えカス

    苗木「おそらく、犯人は桑田君を刺し殺した際に、返り血を浴びたんでしょ?その返り血を浴びた

    ワイシャツを処分する為に、それを焼却炉に放り込んだ。」

    セレス「その際に、燃えカスを残してしまったのですね」

    霧切「きっと、犯人も気付いていなかったはずよ。気づいていたら、もっと慌てているはずだもの。

    そうよね、舞園さん?」

    舞園「ワイシャツを着ている人なんて他にいるじゃないですか!」

    苗木 「いや、証拠品自体から割り出せなくても、他の点から割り出すことが出来るかもしれない」

    ⇒処分の方法

    【ノンストップ議論】

    大和田「トラッシュルームの鍵は掃除当番が持ってんだったよなぁ!?」

    腐川「つまり、焼却炉に近づけたのは、掃除当番だけ?」
  31. 31 : : 2014/05/30(金) 05:10:01
    【クライマックス推理】

    じゃあ、最初から事件を振り返ってみるよ……

    昨日の夜、犯人は桑田君がいる部屋……

    つまり、桑田クンの部屋に行ったんだ。

    おそらく、犯人はその人物を殺すつもりで、部屋に呼んだんだよ。

    そして、犯人はあらかじめ用意していた厨房の包丁で、その人物に襲いかかった

    でも、そこで予期せぬ事態が起きた。

    その人物が、ボクの部屋に置いてあった模擬刀で、反撃してきたんだ。

    その攻防の末、犯人は右手首を骨折した

    でも、犯人はその隙をついて……

    桑田クンを殺したんだ

    桑田クンを殺した後、犯人は慌てて証拠隠滅に取り掛かった。

    まず、返り血の付いたシャツを脱ぎ

    そして、ボクの部屋にあったクリーナーで、部屋中を徹底的に掃除した。

    自分が部屋に訪れたという痕跡を消す為にね

    その後、犯人は脱いだワイシャツを処分する為に、トラッシュルームへと向かった。

    そこにある焼却炉で、返り血の付いたワイシャツを燃やそうとしたんだよ。

    掃除当番だったから鍵を開けることは容易い

    こうして証拠を隠滅した犯人は安心し、すぐに、トラッシュルームを後にした

    だけど、そこには誤算があったんだ。

    投げ込んだワイシャツの一部が、焼却炉から焼け落ちてしまったんだよ。

    そして、それが決定的な証拠となってしまう事に、犯人は気付く事が出来なかった

    【そうだよね?舞園さやかさん!】

    苗木「どうなの舞園さん?何か反論はある?」

    舞園「なんで……助けてくれるって………何をしてでもここから出してくれるって言ったのに………信じていいって!」

    苗木「………………………」

    十神「どうやら、反論は出来ないようだな」

    セレス「これで終わりのようですわね。」

    モノクマ「決着がついたようですね。では、お手元のスイッチで投票して下さい!

    【投票ターーーーーーーーーーーイム!!!】」

  32. 32 : : 2014/05/30(金) 05:23:20
    モノクマ「正解!桑田君をころしたのは舞園さやかさんでした!ってな訳で!学級裁判の結果、

    オマエラは見事にクロを突き止めましたので……今回は、クロである舞園さやかさんのおしおきを行いまーす!」

    【舞園さやかinファイナルステージ】

    舞園「いゃぁぁぁぁっっっ!!!!!!!」

    苗木「舞園さん……ごめんね……今から死ぬ君に、最後に絶望的なことを教えてあげるよ」(こっそりと他の誰にも気付かれないようにいい)

    舞園「絶望……的な……こと……?」

    苗木「【このコロシアイ生活の本当の黒幕はボクなんだよ。】」(周りに聞こえないようにいい)

    舞園「……………」(死んでしまっていて)

    苗木「あぁ、もう聞こえないか……」(周りに聞こえないようにいい)






    生き残りメンバー
    【12人】
  33. 33 : : 2014/06/13(金) 21:20:22
    『そして、舞園さんが桑田クンを殺してから次々と殺人が起こり学級裁判がひらかれた。大和田クンは

    不二咲クンを殺した。アルターエゴが見つかりそのアルターエゴを巡って背後でセレスさん、いや安広多恵子

    さんが石丸クンと山田クンを操り山田クンに石丸クンを殺させた。安広さんは山田クンを殺した。大神さん

    は自殺した。その後、邪魔なアルターエゴは処分した。霧切さんは記憶を取り戻しつつある。霧切さんは

    ……皆はボクを、信用している。舞園さんの死体を使って戦場骸があたかも殺されたように見せかけた。

    ボクは処刑されかけたように見せかけてゴミための地下に落ちた。その後霧切さんに助けられた。そして、

    ついにやって来た最後の学級裁判……学園内の全てのロックを解除した。勿論、江ノ島クンのいる部屋

    以外ね。ここまでボクの計画通りに全てが進んでいる。あぁ、実にツマラナイよ。本当に絶望的だ。』
  34. 34 : : 2014/06/13(金) 21:59:42
    苗木(さぁ、君達はどんな絶望を見せてくれるのかな?)

    【学級裁判開延!!】

    モノクマ「今回はボクも学級裁判に参加するからね!」

    【ノンストップ議論】

    葉隠「オメーら全員、黒幕と繋がってんだろ!?証拠もあるし、間違いねーべ!!」

    朝日奈「それは……こっちのセリフだよ……!あんた達の方こそ、私を騙してるんでしょ!?

    その証拠だって、あるんだからね!」

    十神「奇遇だな。証拠なら俺もあるぞ。俺以外の全員が組んでいる証拠がな!」

    葉隠「な、なんだ?そりゃ……?なんで、証拠を持ってんのが……3人もいるんだって!?」

    ⇒集合写真

    苗木「3人だけじゃないよ……その証拠だったら、ボクも持ってるんだ……みんなが言ってる証拠って、

    この集合写真の事だよね?」(江ノ島クン……好き勝手にやってくれたなぁ……)

    朝日奈「う、うん……そうだけど……あれ?でも違う!!だって、苗木の持ってる写真には、私が写ってる

    けど……そんなのおかしいよ!だって、私が持ってる写真には……ほら、私だけが写ってないんだよ!?」

    苗木「見えてきたみたいだよ……この写真に隠された秘密がさ……自分以外が全員組んでいる……

    そう思わせるための黒幕の罠なんだよ!」

    モノクマ「へ……?ボクの罠……?それって、どういう根拠で言ってるのさ!?」

    ・集合写真には、共通してある人物だけが写っていない

    ⇒写真を受け取った本人

    苗木「その写真には写真を受け取った本人だけが写っていないんだ!」

    モノクマ「うぷぷ……バレた?」

    葉隠「苗木っちそんな写真なんて、もうほっとけ!そんなねつ造写真で俺を騙そうとするなんてムカツクべ!」

    モノクマ「いやいや、あれ自体は本物だけど?」

    朝日奈「な、何言ってんの!?そんな訳ないじゃん!」

    苗木「確かに、あんな写真を撮った記憶なんて、ボクにもないけど……だから、ねつ造だって……本当に……

    そう言い切れるの……?」

    【閃きアナグラム】

    おくしきそつしう→きくそうしつお→きおくそうしつ

    苗木「ボク達全員が記憶喪失だったとしたら?」

    葉隠「なるほど!全員揃って記憶喪失か!だから写真に見覚えがなかったのか、それなら納得……

    する訳ねーだろ!!そんな非現実的なオカルトじみた話でぇえええっ!!」

    【ノンストップ議論】

    葉隠「全員が記憶喪失なんて……そんなのありえないべ!」

    朝日奈「私は記憶喪失なんかじゃないよ!この学園に来てから起きた事だって、ちゃんと全部覚えてるもん!」

    ⇒緊急面談のDVD

    苗木「記憶喪失の可能性を示しているのは、あの集合写真だけじゃないんだ。」

    苗木 「ここに映ってるのは……」
  35. 35 : : 2014/06/13(金) 22:09:30
    苗木「ボク達皆と学園長との面談の様子だったんだ。」

    朝日奈「み、みんなって…………誰の事………?」

    苗木「もちろん、朝日奈さんもだよ。」

    朝日奈「ウソだよ!私は面談なんてやってないもん!」

    霧切「いいえ、ウソじゃないわ。そのDVDを見ればわかるはずよ……」

    朝比奈「本当……なの??」

    苗木「やっぱり、覚えてないんだね?」

    朝日奈「お、覚えてないって言うか……だ、だからって……信じろって言うの?そんな……記憶喪失なんて!」

    十神「だが、反論材料がないなら、信じる他あるまい……そんな事より、他に気になる事がある。

    そのDVDに録画されているのは俺達と学園長との面談だと言ったな?それは、どんな内容の面談だったんだ?」

    苗木「学園長は……ボク達1人1人に、同じ質問をしてたんだ……『この学園での一生を受け入れるか?』

    それが学園長の質問だよ……」

    十神「それで?俺達はなんと答えていた?」

    葉隠「そんなん、断るに決まってんだろ!」

    苗木「いや……それが……皆……受け入れてたんだ……それは、ボクもそうだった……ボク自身が、

    ボク自身の声で、ここでの一生を受け入れるって答えてたんだ……」(皆絶望してきたな)

    腐川「な、な、な、なんでよッ!?」

    苗木「ボクにも、わからないよ!だって覚えてないんだ!!」

    霧切「でも、それは他のみんなも一緒のはずよ?誰も覚えてないんでしょう……?

    ここでの一生を受け入れた事も……学園長との面談さえも……」

    葉隠「お、覚えてないも何も……そんなん、信じろって方が無茶だべ!!」

    霧切「無茶でもなんでも、信じない事には話が進まないわ。そうよね……?」

    モノクマ「そう、それが正解。そう、皆仲良く記憶喪失なのでしたー!」

    苗木「しかも、ただの記憶喪失じゃないはずだ。」

    モノクマ「そうだよ!ボクが皆の記憶を奪ったの!」

    腐川「で、でも……記憶を奪ったって、そんなの……どうやって……?」

    モノクマ「どうやって……?いやいや!そんな事はどうだっていいんだ!催眠術って言えば

    リアリティがある!?開頭手術で脳をいじったって言えば納得するの?そうじゃないでしょ!?

    問題はそこじゃないはずだよ!!」

    苗木「どんな記憶を奪ったか……だね?」

    モノクマ「うぷぷ……さすが苗木クン……」

    十神「学園長との面談……集合写真の撮影……それらの記憶だけを奪ったとは考えられん。そこには、

    何か目的があったはずだ。俺達の記憶を奪った目的がな……」

    モノクマ「もちろん、目的はあるよ!例の”動機”にも関係している目的がね!」

    苗木「お前が、ボク達に殺し合いをさせる為に用意した……あの動機の事か?」

    霧切「あれが、奪われた記憶とも関係しているの?」

    モノクマ「うぷぷ……そうなんだけどね、でも、まだ内緒なの!!」
  36. 36 : : 2014/06/13(金) 22:16:44
    モノクマ「これって戦場むくろ殺しの学級裁判だからさ!」

    十神「つまり、まずは戦刃むくろ殺しの犯人を突き止めろという事か」

    【ノンストップ議論】

    モノクマ「戦刃むくろを殺したのは誰でしょうか?」

    霧切「彼女を殺したのは黒幕よ……それだけは間違いない」

    葉隠「だけどよ、そもそも黒幕って……本当に、この学園の中にいんのか?」

    朝日奈「当たり前じゃん!黒幕はこの学園にいるはずだって!」

    十神「なぜ、そう思う?」

    朝日奈「えっと……どうしてだっけ?」

    腐川「適当よ……だって黒幕がここにいる訳ないもの……黒幕はきっと……別の場所にいるはずよ……」

    ⇒モノクマの操作室

    苗木「いや、間違いなく黒幕はこの学園内にいるよ!」

    苗木「情報処理室の奥に、モノクマを操作する為のパネルがあったんだ。黒幕は、あの操作パネルで、

    モノクマを操ってたんだよ……だから間違いないよ!黒幕はずっと、この学園の中にいるんだ!」

    十神「間違いない……か……だとすると、黒幕の正体が、この中の誰かという事も間違いないんだな……」

    朝日奈「え?なんで……?」

    十神「思い出して見ろ……苗木が聞いたというモノクマの言葉だ……」

    モノクマ「このコロシアイ生活の参加者は全部で16人の高校生だけだよ。ちなみに、コロシアイ学園生活

    が始まった後、希望ヶ峰学園に生きたまま足を踏み入れた人間もその16人だけだったクマ。」

    腐川「だ、だけど……その中で……今も生き残ってるのって……」

    葉隠「俺らだけ?お、俺は違うぞ!黒幕じゃねーかんな!」

    朝日奈「私だって違うよっ!!」

    腐川「あ、怪しいのは苗木よっ!!」

    苗木「ど、どうしてボクが!?」

    腐川「だ、だって……おかしいじゃない……!あんただけが……処刑を免れてるなんて……!」

    葉隠「そうか!処刑から生き残れたのは、苗木っち自身が黒幕だったからだな!?」

    モノクマ「しまった!バレた!?」
  37. 37 : : 2014/06/13(金) 22:26:44
    苗木「な、なに言ってんだよ!?」(くそ、江ノ島の奴……)

    霧切「落ち着いて。慌てる必要はないわ。黒幕の正体なんて、すぐに明らかになるはずよ。戦刃むくろ殺しの謎を解き明かせばね」

    十神「それもそうだな、言い争いをしているより、そっちの謎の解明に頭を使う方が得策か」

    腐川「こ、これ以上何も話し合えばいいの?」

    霧切「話し合うべき事ならあったはずよ。戦場むくろの致命傷」

    朝日奈「え?でも、致命傷って……後頭部の傷じゃなかったっけ?」

    霧切「いいえ、あれは本当の致命傷じゃないわ。本当の致命傷は他にあったはず……そうよね、苗木君?」

    ⇒腹部の傷

    苗木「致命傷は腹部の傷なんだ。」

    葉隠「苗木っち!ちゃんと、モノクマファイル見たんか?ちゃんと書いてあんだろ?あの傷は、

    ここ数日の傷じゃねーって。つまり、あれは事件とは関係ねーはずだぞ!!」

    苗木「じゃあ、戦刃むくろの殺人自体が、ここ数日の事じゃなかったとしたら?」

    葉隠「は?」

    霧切「彼女の死体が発見されたのは、すでに何日か経過した後だったとしたら……それなら、

    ここ数日のものじゃない傷が致命傷でもおかしくはないはずよ?」

    腐川「お、おかしいわよ……!だってそもそも、あの腹部の傷って……ここに来る前からあった傷なのよ!」

    朝日奈「え?どうして、そんな事がわかるの?」

    腐川「当たり前でしょ……彼女は”超高校級の軍人”なのよ?という事は……つまり……」

    霧切「それは違うわね。」

    【ノンストップ議論】

    腐川「戦刃むくろは超高校級の軍人よ……幾多の戦場を練り歩いた……兵士なのよ。つまり……

    死体にある腹部の傷は……当然……戦場で受けた傷だったのよ!それで、たまたま助かって……」

    ⇒戦刃むくろのプロフィール

    苗木「それは、学園長室で見つけたファイルにも、ちゃんと書いてあったはずだよ。フェンリルの一員

    として、幾多の戦場を渡り歩いたにも関わらず……入学時の彼女の体には傷らしい傷が1つもなかったって」

    腐川「こ、ここまで完璧に否定されると……逆になんだか清々しいわね……!」

    苗木「だったら、それが致命傷だった可能性もあるはずだよね?」

    霧切「むしろ、他の可能性の方が考えられないわね。彼女の死体を調べた限りだと、

    腹部の傷も後頭部の傷も”死後に受けた傷”だったわ。」

    苗木「他の可能性がないなら……もう、間違いないんじゃないかな………」

    葉隠「でもよ、戦刃むくろの致命傷があの腹部の傷だとすると戦刃むくろが殺された事自体が、

    ここ数日じゃないってのも、マジなんだな!?」

    苗木「うん、そうなるね。」

    十神「だとすると、その前の晩の件はどうなる?死体が発見された前の晩、苗木は、覆面の人物に襲われた

    と言っていたな……戦刃むくろが何日か前に殺されていたのなら、その時の覆面の正体が、あいつだとは

    考えられん。では、苗木を襲った覆面の人物とは、何者だったんだ?」
  38. 38 : : 2014/06/13(金) 22:37:48
    苗木「それはね、黒幕だよ。植物庭園で見つけた戦刃むくろの死体が同じ覆面をかぶってたせいで……

    あの時の覆面も戦刃むくろだったんだと、思い込んでたけど……でも、そうじゃなかったんだ。

    あの覆面の正体は、戦刃むくろじゃなくて、黒幕だったんだよ!」

    モノクマ「さっそく質問するけどさぁ……苗木クンを襲ったのがボクだなんて、そんなのただの推測でしょ?

    覆面を被ってて、顔もわからないのに、中身が誰かなんてわかる訳ないもんね!うぷぷぷ……そんなボクを

    納得させられる根拠は、あるのかな?」

    【ノンストップ議論】

    モノクマ「顔がわからないんだから……覆面の中身だってわからないじゃん!やっぱり、正体は戦刃むくろ

    だったんだよ!」

    ⇒右手

    苗木「戦場むくろの右手にはフェンリルのタトゥーがあったはずだよね?でもあの日、ボクを襲った奴には

    タトゥーがなかったんだ。つまり、あの覆面の正体が、戦刃むくろだとは考えられないんだ!」

    モノクマ「うーん……確かに……戦刃むくろではなかったみたいだね。でもさ、だからって、あの覆面の

    正体がボクとは限らないじゃん!他の誰かだったのかもしれないよ?」

    十神「あの晩、俺と葉隠と腐川と朝日奈には、確かなアリバイがあるんだ」

    葉隠「俺らは、ずっと体育館でオメーを解体してたんだ!だから、俺らは絶対に違うべ!」

    モノクマ「た、確かに……その4人でもないのかもしれないけど……だったら、霧切さんは!?

    彼女だったら可能性があるはずじゃない!?」

    霧切「……………………」

    モノクマ「おやおや、反論できないの!?ひょっとして、図星!?」

    霧切「わかったわ。じゃあ見せてあげるわよ。もちろん、その覆面の正体が私じゃないって証拠よ」

    朝日奈「そ、その手!?」

    霧切「酷い火傷でしょう?私がまだ未熟だった頃の……探偵として活動を始めたばかりの頃の傷よ」

    苗木「それって人には見せたくない傷じゃ」

    霧切「黒幕の正体を暴く為なら、これくらいは、大した事じゃないわ……今の火傷の痕が、根拠になるはずよ

    だって、苗木君を襲った人物の手には、こんな傷なんてなかったでしょう?」

    苗木「確かに、火傷の痕は見なかったよ」

    霧切「だったら、これでハッキリしたわね。」

    モノクマ「ボクを追い詰める為なら構わないって?いやいや、まだ追い詰められたとはいかないよ。

    だって、戦刃むくろ殺しの犯行については、まだ全然、判明してないんだしさ!」

    朝日奈「今のところ、わかってるのって殺されたのが、かなり前ってだけだね」

    葉隠「逆に、それ以外がさっぱりだべ!」

    十神「俺達が閉じ込められる前に、すでに殺されていた……なんて事はないだろうな?」

    モノクマ「うぷぷ……その点については、ご心配に及びません。彼女が殺されたのは、間違いなく、

    このコロシアイ学園生活が始まった後ですから!」

    十神「では、戦刃むくろは、俺たちの知らぬ間にひっそりと殺されていたのか」

    葉隠「しかも、殺されてから、俺らに見つけられるまで、結構な時間が空いてるんだろ?その間、

    死体はどこに置いてあったんだ?ずっと植物庭園にあったんか?」

    腐川「あ、あんな所にずっと置いといたら……腐ってるわよ……それこそ、あんたみたいにねっ!」

    葉隠「じゃあどこかに保存でもしてたんか?」

    ⇒生物室

    苗木「戦場むくろの死体は生物室にあったんだよ。」
  39. 39 : : 2014/06/13(金) 22:52:45
    腐川「せ、生物室って……5階の?」

    苗木「あの生物室は、死体安置所として使われてたんだ。あの場所だったら死体も隠せるし、保存だって

    問題なかったはずだよ。」

    十神「では、あの死体は生物室から植物庭園まで運ばれて来たという事か」

    苗木「うん、あの死体が運ばれてるのは間違いないよ。そう思う根拠だって、あるんだ」

    ⇒ビニールシート

    苗木「あれを、もう1度調べ直してる時に、気付いた事があったんだ。小さなスタンプで生物室って

    あったんだ。生物室に同じようなビニールシートが山積みになっていたよ。そして死体をそのビニールシート

    で包んで運んだんだ」

    モノクマ「その根拠は!?」

    霧切「あなたは随分、ムキになってるのね?」

    モノクマ「ムキッ!?」

    霧切「わかっているわ。話が生物室に及んで、内心穏やかじゃないんでしょう?だって、あの生物室にこそ、

    あなたの正体を暴く鍵が、隠されているんだものね?」

    【マシンガントークバトル】

    モノクマ「生物室に矛盾点なんてないですよー」

    苗木「生物室の矛盾点……それは生物室のランプのことだよ!さっきも言ったけど、あの生物室には、

    死体安置所としての役割があったんだ。あの部屋に設置されてた冷蔵庫……あの中に、犠牲になった皆が

    保存されてるんだ。」

    霧切「そして、あの冷蔵庫は、使用中の場合、ランプが青く点灯する仕組みになっていたわ」

    十神「つまり、青いランプが点灯している冷蔵庫には、死体が入っているという事か。」

    苗木「だけど、生物室で点灯していたランプの数は、戦刃むくろの死体が入れられてる冷蔵庫も含めて……

    全部で9個だけだったんだ。」

    本来ならランプの点灯数は⇒10個

    苗木「ランプの数が10個じゃないとおかしいんだ!なぜなら犠牲になったのは……一人目の犠牲者は舞園さん

    二人目の犠牲者は江ノ島クン……三人目の犠牲者は桑田クン……四人目の犠牲者は不二咲クン……

    五人目の犠牲者は大和田クン……六人目の犠牲者は石丸クン……七人目の犠牲者は山田クン……

    八人目の犠牲者はセレスさん……九人目の犠牲者は大神さん……

    そして……十人目の犠牲者は……戦場むくろ……本来なら犠牲者の数は、10人じゃなきゃおかしいんだよ。

    それなのに、生物室に保管されてる死体は、9人だけだった」

    霧切「モノクマの処刑を含めた殺人は10回起きたけど、でも、それらの犠牲者は9人しかいなかった。

    つまり、そういう事よ。」

    ⇒同じ人物が2回殺された

    苗木「今までに起きた10回の殺人……その内1回だけはすでに殺されている人物を、もう1度、

    殺したものだったかもしれない……」
  40. 40 : : 2014/06/13(金) 23:10:08
    朝日奈「でも、そんな事って!」

    霧切「あり得るはず。いえ、間違いなくあったはずよ。」

    十神「もう、わかっているようだな。その2回殺された人物が誰なのかも」

    霧切「それは舞園さやか……つまり、彼女は戦刃むくろとして殺される前に既に別の誰かとして

    殺されていた。つまり、あれは、舞園さやかではなく、戦場むくろだった……」

    モノクマ「それは違うよぉ……」ネットリ

    モノクマ「飽きてきたから特別に教えてあげるね?」

    ーーーーーーーーーーーー

    江ノ島「クソ……やられた!……苗木にモノクマの操作が乗っ取られた!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    モノクマ「あれはね。舞園さやかそのものだよ。それを、戦場むくろとして使ったんだよ。」

    霧切「なんですって!?じゃあ、戦場むくろは!?」

    モノクマ「実を言うとね。戦場むくろはボクがとっくの昔に殺してるんだよ!」

    苗木「そう……とっくの昔……ボクが絶望したときに……ねぇ?モノクマ……?」

    苗木以外「っつ!?」

    霧切「苗木君!?」

    十神「なん……だと!?」

    葉隠「じょ、冗談だよな!?」

    朝比奈「嘘……」

    苗木「冗談……?嘘……?……っはは……アハハハハッ!!こんな時にそんなこと言う奴がいるかな!?」
  41. 41 : : 2014/06/13(金) 23:46:52
    苗木「うぷぷ……うぷぷぷぷぷ」

    十神「つまり……お前が全てにおいての……黒幕だったと?」

    苗木「そう!結論から言うと大正解!今回のコロシアイ生活の主導者は、黒幕は全てボクだったんだよ!」

    霧切「っつ……」

    苗木「あはっ♡絶望しちゃった?」

    朝比奈「なんで……アンタが……」

    苗木「ボクが皆に希望を与えて来たからかな?」

    葉隠「……は?」

    苗木「だってそうでしょ?ボクは少なからず、皆を元気づけたり希望を与えたりしていたでしょ?」

    朝比奈「なに言って……」

    苗木「霧切さんなんか特にそうだよね?ボクを簡単に信じちゃってさぁ……本当に可笑しな話だよね……」

    霧切「っつ………」

    苗木「このボクが憎むべき黒幕なのにね!それに、ボクがこんなことをした理由……それはね……

    希望を与えてくれた人が実は敵でしたってオチ……それが絶望的だから……たったそれだけ……

    それだけのくだらない理由だよ!」(学級裁判場の台の上に座り)

    霧切「どうゆう……こと?」

    苗木「意味なんて理解しなくてもいいよ。だってこんなゴミクズみたいなボクの話なんて

    希望に満ち溢れた君達には分からないだろうしね。」(両手の付け爪を全て取ると黒いマニキュアで

    塗られた爪が現れ。そして台の上に立ち上がり)

    十神「ふざけるのも大概にしろ……」

    苗木「ふざけてる?別にふざけてないよ?でも、希望の君にはそう見えたんだね。」

    朝比奈「苗木が黒幕ってことは……もう……終わったの?」

    苗木「終わった!?なにいってるの?もう一人黒幕がいるんだよ!?だからそれを当ててよ!だってさ!

    これは学級裁判なんだよ!それにさ、

    もっと本当は裏でやりたい放題してた人がいるんだよ!?」(台の上に立ったままズイッと朝比奈に迫り)

    朝比奈「っつ!?」

    苗木「犯人はボクだ……でもさぁ、だからどうしたっていうの?君達はもう一人の黒幕が誰なのかを

    当てなきゃいけないでしょう?」(モノクマを抱き上げ)
  42. 42 : : 2014/06/14(土) 00:11:46
    霧切「それなら……もう分かっているわ……それは……最初に落とし穴で落とされた……生死が本当に確認

    できなかった彼……江ノ島盾よ。」

    苗木「大正解!」(モノクマを放り投げモノクマが爆発して江ノ島盾が現れ)

    【超高校級の絶望『江ノ島盾』】

    江ノ島「待っていた……俺様は待っていたんだよ!お前達のような人間が現れることをな!俺様の配下に

    なるなら、世界の半分をお前達に差し上げよう。すでに、不動産権利書も用意してるぞ!地位と名誉と俺様の

    手料理も付けてやるぞ!どうする?俺様の配下になる?なーんてな。本当は地位も名誉も苗木のだけどなぁ!」

    【超級の絶望『苗木誠』】

    苗木「だからさ言ってるでしょ?江ノ島クン……ボクは地位も名誉もいらないって……ボクが望んでるのは

    どこまでも深い真っ黒な絶望だけだって……ねぇ?」

    江ノ島「俺ら2人揃って!超絶望の絶望ブラザーズでしたー!ま、正確には前は超高校級の絶望二人組

    だったんだけどな、オレが姉ちゃん殺したからなー。あと勘違いするなよ?オレと苗木は兄弟じゃねーから!」

    葉隠「なんか……急にキャラ変わってねーか?」

    江ノ島「言っただろ!?絶望的に飽きっぽいんだ!だから、自分のキャラにすら飽きちまうんだよ!!」

    苗木「まぁ、そんな話はあれやこれや置いといて。外の世界がどうなってるかを見てよ!」

    (映像が流れ)

    葉隠「どういう訳だべ!?さっぱりわからんぞ!」

    十神「こ、これは……なんだ……!?」

    腐川「な、なんかの映画とか……よね?」

    江ノ島「今の映像が意味するもの……あなた達は……それを知っているはずです……」

    苗木「まぁ、正確に言うとこれは本当の外の世界だよ!ま、それでいろいろなことがあって

    こうなったんだよ!人類史上最大最悪の絶望的事件!」
  43. 43 : : 2014/06/14(土) 15:50:15
    絶望は希望を取り込み黒く染める/ラスト学級裁判開廷!!http://www.ssnote.net/archives/18344に続きます。

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