このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
刻まれた真名
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- 1 : 2014/05/15(木) 00:23:55 :
- 今回、店員が執筆を行いましたこちらの作品『刻まれた真名』は、
【進撃SS作家陣による制限SS執筆大会!】というグループにて開催された『制限付きSS投稿企画』へ向けて執筆した作品となります。
今回の制限内容は『キャラクター』で、指定は『アルミンを主人公』となっております。
こちらのグループに詳細が記載されてありますので、
詳しく知りたい人や興味がある方、また他の参加者の作品を閲覧したいという方がいらっしゃいましたら、以下のURLからご覧になってください。
http://www.ssnote.net/link?q=http://www.ssnote.net/groups/132
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- 2 : 2014/05/15(木) 00:25:08 :
- 初めて会ったときから、似てる思って話しかけたんだ。
「やあ、君、名前はなんていうの?」
「クリスタ、クリスタ・レンズ。よろしくね!」
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- 3 : 2014/05/15(木) 00:27:07 :
- これは、僕とクリスタの物語。
アルミン「クリスタは馬術がすごいね!まるで馬の心を理解してるみたい」
クリスタ「ええ?そんな、私なんか大したことないよ!」
アルミン「僕なんか、技巧と座学だけで体力もなければ立体機動の適性も低いし、斬撃も浅い。何もないや…」
クリスタ「そんなことないよ!アルミンがいるとあのジャンとエレンが問題をあんまり起こさなくなるし…」
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- 4 : 2014/05/15(木) 00:28:20 :
- アルミン「あんまり…ね。僕がいても問題が起こるときは起こるから」あはは…
クリスタ「ふふ、でもあの二人、何処か似てるところがあるみたい」
僕たちは、他愛もない会話を繰り広げるだけの、そんな付き合いをしてた。
ライナー「ようアルミン、クリスタ、お前たち、二人並んでると兄弟か双子みたいだな」
アルミン「やめてよライナー、クリスタに迷惑じゃないか!」
ライナー「悪い悪い、だけどお前ら、お似合いだと思うぞ?」
クリスタ「そんな…あわわわわ…!」
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- 5 : 2014/05/15(木) 00:31:33 :
- ライナーはこういうやつで、よく僕らのことをからかってくる。そんなんじゃないんだけどね。
ユミル「へえ?誰と誰がお似合いだって?教えてよ」
ライナー「おお、ユミル、ちょっとこれはだな…」
ユミル「ったく、クリスタの婿は私でいいっての!なー!クリスタ!」
クリスタ「もう、ユミルったら…!」
こんな感じで、クリスタには守護神ユミルがいつもいる。
僕は男の子として見られないのか、特に何も言われないけどね。
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- 6 : 2014/05/15(木) 00:32:20 :
- さて。
僕らの訓練が2年めに入った時、ちょっとした出来事が起きたんだ。
クリスタ「……」
雨が降る中、クリスタが一人、裏口の前でぼーっと…傘も刺さずに立っていたんだ。
アルミン「クリスタ?」
クリスタ「……」
アルミン「クリスタ、どうしたの?」
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- 7 : 2014/05/15(木) 00:33:12 :
- 僕は気づいていた。
大きな目から、雨粒とは違う、水滴が滴っていたことに。
クリスタ「アルミン…」
アルミン「言いたくないなら聞かないよ」
クリスタ「…ありがとう。私もまだ整理がついてなくて…」
アルミン「さあ、ここは濡れちゃう…ってもうびっしょりか」はは
クリスタ「ほんとだ、雨…降ってたんだね」
アルミン「…気づいてなかったんだね」
クリスタ「うん…ちょっと寒いかな」
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- 8 : 2014/05/15(木) 00:34:01 :
- 生まれて初めて入った女子寮にちょっとドキドキしながら、僕は彼女と部屋に向かった。
クリスタ「みて、これ、ユミルが私にそっくりの髪型だからって買ってきたの」クスクス
アルミン「あはは、僕がかぶったらちょっと鼻の大きいクリスタだね!」
クリスタ「背丈も体格も近いからね」
アルミン「じゃ、僕はもう出るよ。誰かに見られたら大変だ」
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- 9 : 2014/05/15(木) 00:34:49 :
- クリスタ「……ありがとう」
アルミン「うん?」
クリスタ「ヒストリア・レイス。この名前を覚えていて。紙に書くから。この紙を無くさないで…靴やポケットに入れて、持ち運んでくれる?」
アルミン「…わかった。」
クリスタ「じゃあ、私、着替えてくる」
アルミン「わかった!じゃあね。」
よくわからないけど、クリスタの真剣な表情。
きっと、何か大切な話をしてくれるのだろう。
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- 10 : 2014/05/15(木) 00:36:07 :
- ーーーー
ーーー
エレン「なあアルミン、昨日何してたんだ?」
アルミン「うん?いや、ちょっとね。」
エレン「そうか…」
アルミン「さあ、ご飯の時間だよ!急ごう!」
二日後。僕はエレンと食堂にいた。
久しぶりにでた干し肉は、噛めば噛むほど味が出る。
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- 11 : 2014/05/15(木) 00:38:19 :
- クリスタ「アルミン、ちょっといいかな?」
クリスタ?どうしたんだろう。
食堂をでて、バルコニーへ。
アルミン「どうしたの?」
クリスタ「一昨日の話、覚えてないよね?」
アルミン「雨の中で濡れてた…それから…?」
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- 12 : 2014/05/15(木) 00:39:06 :
- クリスタ「紙のこと、覚えてる?」
アルミン「紙?」
クリスタ「持っていてって言ったんだけど…やっぱりダメなのかな…」
アルミン「待ってて、頼まれごとをよく受ける僕の…いつも使うポケットの中の二重ポケット…預かり物はここに…あった…!」
アルミン「ヒストリア…レイス」はっ
なぜ僕は忘れていたんだろう。この名前を。
クリスタ「やっぱり…忘れててのね。でも、やっぱりアルミン…すごい」
アルミン「どういうこと?」
クリスタ「その名前は私の本当の名前なの。クリスタ・レンズは私の演じる、良い子の偽名」
アルミン「クリスタ?」
ポツリ、ポツリと語り出した、信じられないような彼女の生い立ち。
クリスタ「昨日ね、私を監視する怖い人が、身の回りに気をつけろって…私は一体、何者なの?そう思ったら…涙がね…」
衝撃だった。クリスタの過去も、生い立ちも。僕たちの知らないところで、世界はまわっていた。
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- 13 : 2014/05/15(木) 00:40:08 :
- クリスタ「でも、私の名前も生い立ちも。一日経つとみんな忘れる。何か、記憶を操作されてるみたい」
アルミン「でも、名前をみたら思い出した」
クリスタ「これも、人によるの。アルミンは思い出したけど…ほとんどの人はそれもないわ」
アルミン「君は、深い孤独の中で生きてきたんだね…」
クリスタ「明日になれば、またアルミンも忘れちゃう。私って…なんだろう…」
アルミン「…大丈夫だよ…」
僕はクリスタの肩を、そっと抱き寄せた。
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- 14 : 2014/05/15(木) 00:41:57 :
- ーーーー
ーーー
ーやっほー!
ーミーナ、訓練後にあんたのテンションには付き合ってらんない…
ーあー!アニちょっとひどい!
クリスタ「お疲れ様、アルミン」
アルミン「そうだね、ヒストリア」
クリスタ「……⁉︎」
アルミン「ほら、覚えていられたでしょ?」にこっ
クリスタ「ど…どうして…?」
アルミン「それは秘密だよ」ふふっ
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- 15 : 2014/05/15(木) 00:42:59 :
- ーーーー
ーーー
それから、もう数ヶ月経ったある日のこと。
僕たちが食堂で談笑していたとき、それは起こった。
ーぎいぃぃぃぃ…
キース「レンズ訓練兵」
クリスタ「はい」
クリスタが呼ばれるのを遠くでみていた僕は、胸騒ぎを覚えていた。
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- 16 : 2014/05/15(木) 00:43:53 :
- ユミル「なあ、アルミン」
アルミン「ユミル…」
ユミル「あいつの本当の名前を覚えてるって…本当か…?」ボソッ
アルミン「…ヒストリア」ボソッ
ユミル「よし、相談に乗ってくれ」
エレン「…それなら俺たちも…」
ミカサ「……」ふう
ユミル「…………」
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- 17 : 2014/05/15(木) 00:45:36 :
- ユミルはきっと、すごく計算が早くて頭の切れる人。
ユミル「…わかった、きてくれ」
きっと、現状僕だけでいるより、2人がいた方がうまく行くと踏んだのだろうね。
星空も見えない漆黒の中、ユミルは深呼吸して語り出した。
ユミル「ここならいいか…」
アルミン「クリスタの本当の名前に関わること…なんだね」
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- 18 : 2014/05/15(木) 00:46:23 :
- ミカサ「そう…」
エレン「本当の名前?」
ミカサ「エレン、私たちは黙って聞いていよう」
ユミル「そうしてくれると助かる…。」
ユミル「クリスタは訳あって身分を隠してる。理解してくれ。」
エレン「どういうことだよ?」
アルミン「エレン、今は聞いてて。それで?」
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- 19 : 2014/05/15(木) 00:47:25 :
- ユミル「あいつは常々こう言ってた。私は本当の名前を名乗ると、怖い人達に殺される、ってな」
エレン「…おい…!」
アルミン「レイスは…貴族の一つだね」
ユミル「そうだ。貴族の中でも特別な…な」
エレン「よくわからねぇ、けど、仲間を殺されるなんてゴメンだ、協力させてくれ」
エレン「だがどうする?連れ去られたらどうにもできねぇ…」
アルミン「そうか…僕らが聞いても名前を忘れるのは…」
ユミル「あいつのことを消したい奴の、謎の力だろ」
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- 20 : 2014/05/15(木) 00:48:22 :
- エレン「信じられねぇな…」
ユミル「さらわれる前に…クリスタを連れ去る」
ミカサ「そのあとは?」
ユミル「何にもない…明日になったらクリスタのことをみんな忘れちまうかもしんないってことだけだ。」
アルミン「僕に考えがあるんだ。聞いてもらえる?」
ーーーー
ーーー
星のない暗闇を進むクリスタと教官。
明かりを持ってるから見つけるのは容易かった。
ユミル「悪いな、危険な役を頼んで…」
アルミン「…大丈夫だよ!」にこっ
ミカサ「……」バシュッ
エレン「ミカサ、いけそうか?」
ミカサ「……」こくり
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- 21 : 2014/05/15(木) 00:49:41 :
- よし。
まさか、女装をすることになるとはね。でも、これしか思いつかなかった。
ミカサ「つかまっていて…私は速度を落とすことなく、クリスタを掴んで去る」
アルミン「うん。僕はなんとか着地して、クリスタと入れ替わる」
エレン「俺はクリスタの保護」
ミカサ「私はそのあと、アルミンのもとへ戻る」
ユミル「私は教官を手引きと…よし」
共感の明かりの先に、光が見える。
待ち合わせだろう。
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- 22 : 2014/05/15(木) 00:50:56 :
- アルミン「よし、行こう!」
驚くほどスムーズに、音を立てずに進むミカサの立体機動。
落ちないようにしがみつきつつタイミングをはかり…3…2…1…今だ!
ーざざざっ!…バシュッ!キュン!
「きゃん!」ヒュバッ!…バジュッ!
アルミン「……ふう」
キース「良い度胸だな。私の前で人さらいか」
アルミン「教官、アルレルト訓練兵が、現場の説明をさせていただきます!」
キース「アルレルト…か?これはどういうことだ?」
アルミン「は、詳しくは後ほど、ユミル訓練兵より説明いたします。今はただ…レンズ訓練兵の命のため…どうかお見逃しお願いします」
キース「……」
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- 23 : 2014/05/15(木) 00:51:56 :
- 背の高い男「……」
その男は、機からみて明らかに異様な雰囲気を放っていた。雨具に隠れた大きな荷物は…両腿の脇で存在感を放つ。
キース「待たせましたな。まさか家出人が訓練兵に紛れ込んでいるとは…」
背の高い男「何、この者のためにながらく税金から養わせ、迷惑を掛けました。さあ、行きましょうか」
アルミン「……」ごくり…
ユミルにもらったカツラが頬にくすぐったい。でも、そんなことは言っていられない。
僕は黙って、男の後について行く。
さあ、ヒストリア様、そう言って差し出される手はシワが刻み込まれている。
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- 24 : 2014/05/15(木) 00:53:12 :
- この手に触れてはいけない。
僕は本能的にそう察知した。
アルミン「はい」
小さく返事し、着いて行く。
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- 25 : 2014/05/15(木) 00:54:06 :
- キース「ユミル訓練兵、レンズ訓練兵、確かに裏が取れた。レイス家として、迎えのものは出していない。」
ーきぃぃぃ…
黒髪の女性「その者達は…あなたの暗殺に向かっているの。」
クリスタ「私の…暗殺…」
エレン「あんた…何処かで…」ズキッ
黒髪の女性「今はまだ…あなたは思い出すべきではないよ」
エレン「うぅ…」すとっ
ミカサ「アルミンが連れ出されて一日…どこに…」
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- 26 : 2014/05/15(木) 00:55:23 :
- ユミル「あんたは?」
黒髪の女性「レイス家ゆかりのものです。ヒストリアはレイスから切り離されてますが、保護されるべき人。ここなら安全と踏んだのだけど…」
クリスタ「私は…何者なんですか…?」
黒髪の女性「その話はとっておきましょう。今は…この危機で、代わりに捕まった彼を救い出すことを先決に」
キース「レンズ訓練兵を追っているのは何者ですかな」
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- 27 : 2014/05/15(木) 00:56:26 :
- 黒髪の女性「詳しくは話せませんが、レイスの真の意味を知るものには、当然の追手。なんとか守らなくては…こうならないように…皆の記憶からレイス名を消していたのに…」
エレン「記憶を…消す⁉︎」
黒髪の女性「そう。人類は100年ほど前、ほとんど全ての人が記憶を消された。そして、壁の外には巨人が…。すべては意味のあること。」
キース「……。」
エレン「よくわかんねぇ…けど今は…」
ミカサ「アルミンを助けなくては…明かりは内門へ向かって行った。でも、内門からから先は…」
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- 28 : 2014/05/15(木) 00:57:21 :
- ーーーー
ーーー
ここはトロスト区の内門からしばらく東に進んだところにある、壁沿いの森の中。
ミカサとエレンなら、きっと見つけてくれる。
エレン、ミカサ、前に話した、「逃亡者の心理」を覚えてくれてるかな…。
背の高い男「ヒストリア様、一度、お身体を改めさせていただきます」
…きた。ここが一番の問題…。
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- 29 : 2014/05/15(木) 00:58:15 :
- アルミン「…ひっ!何をするのです?」
背の高い男「ヒストリア様がご本人か、確認させていただきます」
アルミン「何故?私の本当の名前を、覚えていてくれた人なんて一人もいない。あなたが現れるまで、二日間私の名前を覚えていた人もいないのに?」
背の高い男「……私も年端のいかない女性を剥くのは趣味ではありません。いいでしょう…」
アルミン「……」ふぅ
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- 30 : 2014/05/15(木) 00:59:07 :
- ーーーー
ーーー
ミカサ「エレン、逃亡者の心理」
エレン「アルミンがいってたよな…逃亡者は追手を警戒すると、一番あり得ないと考える方向に動く」
黒髪の女性「目指すは…シーナ」
エレン「シーナとは反対…それじゃ前門だ。もどっちまうな」
ミカサ「左右の壁沿い…」
キース「内門から東には身を隠しやすい森があるな…」
エレン「教官……!」
キース「私の判断ミスでもある。頼むぞ。」
エレミカ「はっ!」
黒髪の女性「もう一つ問題があるわ。いいかしら?」
エレン「?」
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- 31 : 2014/05/15(木) 01:00:38 :
- ーーーー
ーーー
ーぎいいい…
背の高い男「さあ、確認が取れましたので、夕方まで休んだら行きましょうか。お父さんがお待ちですよ。」
アルミン「…はい」
怖い。多分、この人の言う父親は偽物。
本当にクリスタの家族が来たのなら、秘密裏に会う手立てはある。あえて訓練兵団の目の届かないところに連れ出すのは…暗殺、そして痛い確認のためだ。
この状況を打開するにしても、問題が一つ残る。
今回、これで乗り切っても、この人の組織にはクリスタがヒストリアであり、兵団にいることはばれている。
…なら、今回乗り切ってもまた次が来る。
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- 32 : 2014/05/15(木) 01:01:16 :
- 一旦状況を分析したのち、周りを見渡して状況を整理する。
僕の出がけに持ち出せたもの…。
それと…あれは肥料?
奴は…立体機動装置を持っている…。
僕は、さりげなく、そっと行動を開始した。
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- 33 : 2014/05/15(木) 01:01:47 :
- ーーーー
ーーー
クリスタ「やっぱり私も!」
キース「ならん。レンズ訓練兵、貴様の行動はもしかしたら、人類の行く末を変えることになるやもしれん。ならんぞ」
エレン「教官、では、行ってまいります!」
ミカサ「……」ビシッ
キース「気をつけろ、相当な手練れと見えた。まともに正面からだと、アッカーマンですら危ういぞ」
エレミカ「はっ!」
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- 34 : 2014/05/15(木) 01:02:34 :
- エレン「教官が言ってた…クリスタのために、俺たち以外は動かないほうがいいってのは…」バシュッ
ミカサ「クリスタの正体が、この人類全体に大きな影響を与えなさかねないことと、訓練兵団の中にすら裏切り者がいるかもしれないことを示してる」キュン!
エレン「見えた!」びしゅっ!
-
- 35 : 2014/05/15(木) 01:03:40 :
- ーーーー
ーーー
アルミン「よし…あの人が持ってた替えのボンベがあってよかった…」
アルミン「信煙弾をこんな風に使うことになるとはね…」かちゃかちゃ…
よし、大小揃った。
小さいほうは…覚悟をきめなきゃ。大丈夫、計算は何度もした、間違ってないはず。
きぃぃぃ…
背の高い男「ヒストリア様、参りましょう…ん?」
背の高い男「…」きょろ「…」きょろ
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- 36 : 2014/05/15(木) 01:04:33 :
- アルミン「……」
背の高い男「おい、これはどういうつもりだ?」
アルミン「ふふ、申し訳ない、僕はヒストリアじゃないんだ」
背の高い男「おい!クソガキ‼︎ヒストリアは何処だ?あぁ⁉︎」ぐいっ
アルミン「……計算通りの行動だよ」ぐいっ
僕が引っ張った糸は男の後ろの信煙弾の射出機を空撃ちさせた。
かちっ!…ボンベからこぼれる液状化したガスと肥料の混合物。
そこに火花が飛び散れば…
ードゴォォォォォ‼︎
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- 37 : 2014/05/15(木) 01:05:28 :
- ーーーー
ーーー
ードゴォォォォォ!
エレン「ミカサ……!」ぐぐっ!
ミカサ「ええ!急ごう!」ばしゅっ!
エレン「アルミン、無事でいてくれよ…」キュン
ミカサ「着いた!」びしゅっ!
エレン「……!」ゴクリ
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- 38 : 2014/05/15(木) 01:06:39 :
- ーーーー
ーーー
パラパラ…バァン!思った通りの威力で弾け飛んだ簡易爆弾。僕の前に立ち、家を吹き飛ばすだけの爆風をもろに受けた男は、もう息をしていなかった。
エレン「アルミン!」ばしゅっ!
ミカサ「爆発⁉︎ひどい!」すたた!
エレン「アルミン!大丈夫か!」がしっ!
アルミン「ぐう!」
体のあちこちから激痛が走る。でも、大丈夫。
ミカサ「エレン!そっと!アルミンひどい怪我を…」
アルミン「ミカサ、エレン、僕は大丈夫だから、お願いを一つ聞いてくれないかな?」げほっ
エレン「バカ!お前が第一だろ!」
アルミン「いいから!」
エレン「…‼︎」
ふふ、僕が本気になると、エレンは黙って聞いてくれるんだ。
-
- 39 : 2014/05/15(木) 01:08:23 :
- ーーーー
ーーー
翌日、爆発のあった小屋を、憲兵と黒ずくめの男たちが見回っていた。
「ひどい爆発だな…カストロは…これで死んじまったと…」
「カストロはどうでもいい。知りたいのは…ヒストリアがどうなったかだ。」
「おい!これを見ろよ!」
そこには、女性のものと思われる、足首が一つ転がっていた。
「…うえぇ、爆発で残ったのは足首一つか…」
「ヒストリアは、榴弾でも使ったのか?爆弾を破裂させて…自爆したってことか…」
「カストロ巻き添えにして…しかし、死んでくれりゃ探す手間も省けたな」
「よし、ヒストリアは死亡でいいだろ」
「そういや昨日、炭鉱夫だかが壁の下掘ってるって話を酒屋でしてたってタレコミ来てたな」
「…よし、行くぞ!」
男たちは、それだけ言うと立ち去って行った。
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- 40 : 2014/05/15(木) 01:12:26 :
- あれから二年。
トロスト区がまた壊され、エレンが巨人になって穴を塞ぎ、ライナー達が壁を壊した本人だとわかった。
そして、クリスタのヒストリアの意味も。
だけど、ヒストリアはあの事件で完全にノーマークになったよ。
僕たちは、エレンとヒストリアを
ヒストリア「アルミン!おかえりなさい!」
アルミン「ただいま」ぎゅっ
ヒストリア「新しい、義足の具合はどう?」
-
- 41 : 2014/05/15(木) 01:13:04 :
- アルミン「うん、なかなか具合がいいよ、立体機動でも扱いやすさは今までで一番だ!」
ヒストリア「私のために…足を切って置いてくるなんて…ごめんなさい」
アルミン「今更何をいってるのさ」あはは
ヒストリア「私は、そんなあなたに救われたのよね」くすっ
ヒストリア「ねえ、ところで、どうやって私の名前を覚えたのか、教えてよ」
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- 42 : 2014/05/15(木) 01:13:55 :
- アルミン「それは絶対に秘密だからね!」
そう言って、僕は左腕をさすった。
ーねえミカサ、君の腕の刺青、やり方覚えてる?
ーこれ?とても痛い…
ーいいんだよ!痛いくらいで。僕は絶対に忘れたくないものを見つけたんだ
ー…そう。なら、応援する。何と入れるの?
ー【ヒストリア・レイス】だよ
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- 43 : 2014/05/15(木) 01:18:37 :
- この話は、ここでおしまいです。
じっくり丁寧に書けば、もっとずっと深い話にできたのでしょうが、期限の中で仕上げるということで、完成度は二の次にさせていただきます。
皆さん、最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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- 44 : 2014/05/15(木) 11:43:23 :
- 執筆お疲れ様でした。
原作の世界観によくマッチしている、緊張感のあるストーリー展開にぞくぞくしました(;゚ェ゚;)
限られた時間の中での執筆にも関わらず、かなりの完成度だと思いますよ!
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- 45 : 2014/05/16(金) 06:46:59 :
- 店員さんの相変わらずの想像力の豊かさに脱帽です!
クリスタの持つ奇特な能力や、それを支えるアルミンの数々の痛々しいまでの努力、そしてレイス家の使いがクリスタを迎えに来るなどの原作には無い世界観にとても引き込まれました♪
時間がない中でもこれだけの要素を詰め込める点には流石の一言ですね!
執筆お疲れ様ですヽ(*`ェ´*)ノ
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- 46 : 2014/05/17(土) 00:30:12 :
- アルミン格好いいです!!
刺青を使って名前を覚えるとは本当に格好いいですね!!原作の雰囲気で読み込んでました!
時間がないなかでこのクオリティーの高さは…もう本当に凄いです!!店員さんのSSは本当に面白いのばかりで凄いです!!
素敵な作品をありがとうございます!!
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- 47 : 2014/07/07(月) 15:09:48 :
- アルミンカッケー!!Σ(・ω・ノ)ノ
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- 48 : 2015/09/23(水) 20:31:53 :
- アルミンってこんなに格好良かったっけ?
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- 49 : 2020/10/06(火) 10:16:27 :
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何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
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- 50 : 2020/10/26(月) 14:14:21 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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