七海「ファンタジー…やってみない?」第二章
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- 1 : 2014/05/04(日) 23:26:52 :
- 七海「ファンタジー…やってみない?」プロローグ
http://www.ssnote.net/archives/11479
七海「ファンタジー…やってみない?」第一章
http://www.ssnote.net/archives/12048
の続きです。
注意
・七海主体(の割りに出番があんまりない気がする)に進めていくRPG系ゲーム&漫画ネタ詰め合わせなギャグありシリアスあり安価ありの予定です。
・遅い&長い更新
・設定が細かい、多い、俺得
・似たようなSSが多数あります。本当に申し訳ないと思ってます。が、オリジナリティ溢れる作品にしていきたいと思っています。(ネタ詰め合わせだけど)
・酷似しているSSがあり、嫌悪感を抱かれる場合は削除いたします。
・ネタバレあり
このチーム見てみたいとか、もっとこのチーム出番増やせとか、色々リクエストも受け付けております!
また分岐点で、安価もどきを取ります。見たいチームを答えてもらえればさくさく進みますので、嬉しいです!
ちなみに前回のリクエストで、
Bチームが主体になっていく予定です。
(分岐点が発生した場合、安価を取ります)
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- 2 : 2014/05/04(日) 23:51:25 :
- 期待ですよ!
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- 3 : 2014/05/05(月) 00:01:14 :
- 期待です!!!
-
- 5 : 2014/05/05(月) 00:34:13 :
- ではでは、開始です!
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- 6 : 2014/05/05(月) 00:35:34 :
- 不二咲「…あ、今戦いが終わったみたいだねぇ…。」
不二咲千尋 武器…ボウガン
ジョブ…トラップマスター(戦場を創造する者)
特性…打たれ弱さ/クラフトマン
素早さ強化型/防御弱化
Bチームは、一同不二咲の言葉を聞き、足を止めた。
舞園「苗木クンたちの戦いが終わったんですね…。…、どうなったんでしょうか…。」
舞園さやか 武器…靴
ジョブ…ダンサー(華を添える者)
アビリティ…脚光(範囲内の敵全ての目を一時的に封じる)
ステップ(範囲内の敵の攻撃力を下げる)
ウィンク(目があった敵の能力を格段に下げる)
???
特性…エスパー(仮)
素早さ強化型/攻撃弱化
不二咲「終わったってことだけは分かったから、…どっちが勝ったかは分からないよぉ…ご、ごめんねぇ?」
ソニア「謝らないでください!でもAチームとCチームがEチームと戦って勝負が決した…ということは分かったので大丈夫ですよ。」
田中「そうだな。俺様たちに歯向かう敵として現れるのであれば!全力で立ち向かうのみ!」
ソニア「さすが田中さん!かっこいいです!!」
左右田「…」
腐川「で、でも、Eチームが勝ったかもしれないのよね…。ここまで来ていればすぐに追いつけないかもしれないけれど…。」
腐川冬子 武器…羽ペン
ジョブ…ネクロマンサー(死を掌る者)
特性…鏡の問い/薄幸少女の憂鬱
防御強化型/攻撃弱化
舞園「そうですね…、でもこの湖周辺まで来ていますし、一気に七海さんがいるお城の近くにある町まで行きましょう。」
ソニア「そして、体勢を整えてラスボス倒しに一直線です!」
腐川「あ、そうなの…な、ならいいけれど…。」
左右田「それにしてもよ…ここ、薄暗いな…。」
田中「怖気づいたか…貴様…。」
左右田「うっせうっせ!そんなことないからな!」
ソニア「この雰囲気…もしや、サスペンスの予感でしょうか!」
不二咲「サスペンスっていうより、ホラーじゃないかなぁ…うぅ…。」
舞園「大丈夫ですよ、不二咲さん。ほら、頑張りましょう!」
不二咲「ありがとぉ…うん、大和田クンや石丸クンに会いたいからね、…僕頑張るよぉ!」
左右田(可愛い…)
腐川「左右田…アンタ、キモい顔になっているわよ…、も、元からだけど…。」
左右田「うっせぇ!!」
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- 7 : 2014/05/05(月) 01:51:09 :
今日はここまで!
とりあえずこんな感じのメンバーです。
田中クン喋らせにくい…(頭抱え)
ですが!頑張ります!
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- 8 : 2014/05/05(月) 11:01:38 :
- 応援してまっすまっす!!
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- 9 : 2014/05/12(月) 01:03:41 :
- 一週間ぶりです!
よろしくお願いします!
あと前の記事にリンク張ってない…。
>>8
いつもありがとうございます!
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- 10 : 2014/05/12(月) 01:04:51 :
- Bチームがいる地点は、村から離れた林の中。広大な湖が広がるその近くだった。この場所は七海が囚われている城の北にあり、一向はその城の東にある町を目指していた。
ソニア「それに、舞園さんのおかげで苗木クンの武器が分かりましたしね。」
舞園「そうですね…。どのように戦うのかは分かりませんが。でも、私の武器からも想像はつかないでしょう。ダンサーだなんて。」
特性:エスパー(仮)→自分の持っている情報などを敵チームに伝えると相手の武器・特性・アビリティをランダムで知ることが出来る。情報を渡した分比例していく。
左右田「確か…琴だったよな…。」
田中「なるほどな…これは恐らく詩を奏でるものであろう…つまり、ケロベロスに眠りの呪術を誘うミンストレル…といったところか。」
ソニア「ミンストレル…、つまり吟遊詩人ですね!王女、納得しました!」
腐川「こ、こういうときには役に立つじゃない…アンタのその妄想癖も…。」
田中「貴様に言われる筋合いはないな…。」
不二咲「じゃあとりあえず、町を目指してこのまま歩こうよぉ…。」
一向は再び、歩き始めた。
すると、不二咲は足を止めた。
不二咲「いけないところだったよぉ…。」
そう言うと、背負っていたリュックサックの中からたくさんの宝石を取り出して、辺りにばら撒いた。
舞園「あ、私も忘れてました!不二咲さん、ありがとうございます!」
腐川「そうね…してて損はないでしょ…。」
チームメンバーの言葉を尻目に、不二咲は両腕を思い切り上に伸ばした。
その瞬間、宝石が輝きだし、いつの間にか消えてしまっていた。
ソニア「いつ見ても綺麗です…、チョベリグというやつですね!」
不二咲「褒めてくれてありがとぉ!これでここを通った皆に何かしらトラップが発動するよぉ!」
田中「ククク…やはり貴様の持つ力には目を見張るものがあるな…。」
左右田「あー…不二咲をそっち側に引き込もうとするなよー…。」
不二咲「えへへ、ありがとぉ!」
舞園「じゃあ、町を目指しましょうか。こっちの方角のようですね…。」
舞園が地図を開き、その地図を自分たちのいる位置を確かめながら進むべき道を指差した。
それから10歩ほど歩いたときだった。
??「おい待て!!」
後ろから聞きなれた声が聞こえて、チーム全員が振り返った。
そこには足元の光に照らされた十神の姿があった。
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- 11 : 2014/05/12(月) 01:06:56 :
- ・・・
十神「つまり、俺はお前らの罠にはまったわけか…。」
舞園「そうですね…。」
ソニア「えぇっと…。不二咲さんこれは…。」
数分後。
罠にかかった十神は、武器が出せなくなったようでお手上げ状態になっていた。
左右田「これならここで戦闘不能にしたほうが…」ひそひそ
腐川「そんなことしてごらんなさい…あ、アタシが未来永劫許さないわよ…。」ひそひそ
十神「おいっ、俺をどうする気だ?」
腐川「白夜様を傍におきたいですっ!」
十神「お前の意見は聞いていない!!」
腐川「」
舞園「勿論ここで戦闘不能もいいですが、…十神君のチームは…もしかしてDチームでしょうか?」
十神「俺が言うと思うか?」フッ
田中「インフィニティ・アンリミテッド・フレイm…」ゴゴゴゴ…
十神「Dチームに決まっているだろう」さらっ
ソニア「田中さん、ナイスフォローです!」
舞園「それなら、囮というか言い方悪いですが、人質にしませんか?西園寺さんと花村君もいらっしゃるチームですよね。」
左右田「人質…、まぁ足かせになるんじゃねーか?」
舞園「足かせになるようでしたら、置いていきますっ!」
不二咲「ちなみに一時は治らないと思うし…それに、1対6なら大丈夫じゃないかなぁ…。」
十神「クッ…腐川のいるチームにつかまるとは…!」
腐川「ま、舞園アンタもたまにはいいこと言うじゃない…、白夜様…一緒にいられるなんて…!」
十神「寄るな!来るな!近づくなっ!」シッシッ
左右田「とりあえず、移動するぞ。」
無抵抗な十神を連れたまま、一同は歩いた。
湖の際を歩き、先頭を歩いていたソニアはふと立ち止まった。
ソニア「何でしょうか…、ここ。」
ソニアが見つけたのは、古い小屋のようだった。
不二咲「ギミックってやつかなぁ…。多分、ゲーム内のNPCの家…じゃないかなぁ。」
左右田「すっげぇボロ家だな…。」
舞園「あ、開いているですよ。」
腐川「アンタ…は、入るつもり?」
田中「何を恐れる必要がある。人質である十神から先に行かせればよかろう。」
十神「何だと!?ふざけるなっ!」
腐川「じゃ、じゃあ白夜様、2人で入りましょうか…///」
そう言っている間に、ソニアは扉を開けた。
誰かがひっと悲鳴を漏らし、一同で中を覗いた。
??「…なんだ、お前らは。」
古い小屋の中に、浮き輪やクーラーボックス、大量の水が入ったクーラー。
そして、その隅の机に座る白衣の男を捉えた。
ソニア「貴方が…ここの住人でしょうか?」
安直な疑問に、その男はゆっくりと近づいてきた。
??「フンっ、お前らは俺が不法侵入したとでも考えているのか。だったら相当な馬鹿だな。」
腐川「なっ!」
左右田「はぁっ!?」
田中「ほぅ…。」
十神「黙っていればずけずけと…、貴様は誰だ!?」
松田「松田。俺の名前は松田夜助だ。この小屋で、薬開発をしている。」
松田夜助 武器…メス
ジョブ…フォーマシスト(薬を届けし者)
特性…ロンリーウルフ
舞園「一応ステータスがあるんですね…。となると、参加者?」
松田「? 参加者とは何だ。それより、お前らに頼みたいことがある。そこで待ってろ。」
そういうと松田はまた机の方へ戻り、大量の資料から何かを探し始めた。
不二咲「多分、NPCで間違いないよぉ。ステータスがあるのは、七海さんの遊び心じゃないかなぁ。」
左右田「そうだろうな。こんなプログラムになるとは思わなかったしよ…。」
ソニア「では、オリジナルキャラクターというものでしょうか…。」
十神「正直俺を馬鹿にしている態度が気に食わん。」
腐川「ほ、本当にアイツ何なのよ…っ」ぶつぶつ
田中「十神、腐川。貴様ら、雑魚のにおいがするぞ。その辺でやめておけ。」
十神「」
腐川「」
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- 12 : 2014/05/12(月) 01:08:15 :
- 松田「これを見てくれ。」
松田が持ってきたのは、大きな紙に描かれたモンスターだった。全身真っ黒で、人の形に少し近く、それでいて禍々しさを持つような…。
全員はこれを見ると、嫌な予感を感じた。
舞園「つまり、この化け物を退治しろと…。」
松田「そういうことだ。」
不二咲「えぇっと…クエストかなぁ…。」
左右田「あの案はなしだったはずだがな、七海…。」
不二咲「こっそり書き直されていたのかなぁ…。ふえぇ…。」
松田「ぶつぶつ言っている暇があったら、こいつをさっさと始末しろ。」
ソニア「何故、退治する必要があるのでしょうか?」
松田「こいつは俺の治療と試薬でこうなった。俺の手には追えないからな。お前らは数だけは足りているようだし、お前らが始末しろ。このままじゃ俺が殺されるからな。俺はここで待っておく。始末したら、こいつの体内にあるコアをもってこい。それだけだ。」
田中「クエスト…か。やはりこのような展開でなくてはなっ!!」
左右田「嬉々とする場所じゃねぇだろ、田中…。」
腐川「あ、アンタは一緒に戦わないってことなの…?」
松田「当たり前だ。俺は忙しい。」
十神「貴様の態度…気に食わないな…!」
松田「もしこなしてくれたら、1人の戦闘不能回数を0に戻すぞ。」
ソニア「それなら…。」
舞園「…じゃあ退治しましょう。ソニアさん、田中さん、左右田さんで戦闘不能1回ありますし、このモンスターとの戦いで数が増えたとしても、チャラに出来ますし。」
左右田「その条件なら、いいんじゃねーか?」
松田「おい、さっさと支度をして出て行け。こいつは湖から現れるからな。」
えらそうな松田を背に、一同はその小屋を離れ、湖の際に戻った。
しかし、水面は静かで、生命の鼓動さえ感じないさびしい場所だった。
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- 13 : 2014/05/12(月) 01:09:48 :
- 一応今日はここまで!
もうオールスターみたいな感じになっていますが、よろしくお願いします。
七海「私の出番ない割りに、登場人物毎回私で登録しているのって可笑しい気がするよ。」
方舟「だって七海ちゃんしかいないんや…。タイトルに入っているし…。」
ぼちぼちと書いておきますので!では!
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- 14 : 2014/07/26(土) 01:06:59 :
- 2ヶ月も経っていますが、まだ期待していますよ!
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- 15 : 2014/12/22(月) 07:28:53 :
- 同じくです!
楽しみに待たせていただいてます!!
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- 16 : 2014/12/24(水) 19:50:52 :
- 更新待です
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- 17 : 2014/12/26(金) 21:00:37 :
腐川「こんなところにいるのかしら…。それにアイツの態度、いらいらするし…。」
十神「やめておけ。それと言っておくが俺はお前たちの戦いを見守るだけだからな。」メガネクイー
左右田「そうか…お前、武器使えなかったな…。」
ソニア「とにかく私前衛、腐川さんと田中さんはサポートを、舞園さんと左右田さんは後ろから支援を。不二咲さんはトラップの設置をお願いします!」
不二咲「了解だよぉ!」
田中「ククク、面白い…実に面白いぞ!!さぁ、俺様を楽しませてくれ!」
腐川「やめなさいよっ!あ、アンタが大きい声出したせいで、出てきたら…」
ザバァァァァアアアアアアア
水面から大きな音がする。
明らかに何かが水面から顔を出したのだ。
左右田「で、…出たぁぁぁぁああああああああああ」
ソニア「ソニア、行っきまーす!」
左右田の悲鳴の後、ソニアは勢いよくジャンプし、水面にいるモンスターの頭上へと移動する。
田中「出でよ…、サンD!!」
腐川「で、出てきなさいっ…!すす、す救われぬ魂よ!」
田中と腐川も後に続き、それぞれ使者を召喚する。田中の元には、人より少し小さいくらいのハムスターが。腐川の元には、ゆらゆらと揺れる光の弾がいくつも出現していた。
モンスターはチームを見つけると、大きな雄たけびを上げる。が、頭上から降りるソニアの奇襲は、モンスターの頭部を直撃した。
ソニア「やりました!」
田中「やったな…、サンD!攻撃を開始しろ!」
腐川「アンタたちも攻撃しなさいっ!」
モンスターは10メートルの背丈だった。全身を黒い皮膚に覆われており、まさに影のような存在だ。そして、湖の中からゆっくりとこちらへ歩いてくるが、召喚獣たちが攻撃を仕掛け始める。
腐川「体当たりよっ!」
腐川のペンによって指示された光の弾、魂がモンスターに次々と当たる。威力はそこまでないが、モンスターの動きを封じていた。
左右田「田中!これを受け取れ!」
サンDと呼ばれる召喚獣が動き始めると、後ろにいた左右田が何かを渡す。それを受け取ったサンDは、モンスター目掛けてそれを投げる。
左右田「左右田スペシャル、毒ガスと麻酔針のセット弾だ!」
モンスターの周りを緑の煙が囲み、腐川の攻撃だけがモンスターの位置を示していた。
ソニアも地上に着地すると、様子見を始めた。
しかし、モンスターの動きは止まらず、ゆっくりとまたこちらに歩き始めた。
腐川「チィ…、アタシの攻撃に慣れたみたいね…。」
舞園「大丈夫です!私の攻撃範囲内に入りました!ステップ発動です!」
十神の後ろで待機していた舞園が赤い靴を履き、ステップを踏み始める。
舞園「これで、攻撃力ダウンです!」
不二咲「ぼ、僕のトラップも発動するよぉ!」
続いて、不二咲がそういいながら武器を振り上げると、モンスターの足元にあった宝石が光だし、モンスターの移動を封じるように光る鎖が現れる。
モンスターは必死にその鎖をとろうと手をかけるが、鎖に触れることすらできなかった。
不二咲「そ、それと攻撃を開始するよぉ!」
そして、不二咲もボウガンをモンスターに向け構える。
その時、モンスターから一筋の光が発射された。
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- 18 : 2014/12/26(金) 21:01:04 :
- 不二咲「うわっ!」
その光は不二咲の足を掠り、地面を焦がした。
舞園「不二咲さん!!」
左右田「こいつ、遠距離攻撃も出来るのかよ…!」
ソニア「危険ですね…、攻撃を観察しましょう!皆さん、怪しい動きがあったらすぐに移動されてください!」
ソニアの叫びがメンバー全員に届くと、一斉にモンスターを見る。
やはり攻撃が効いているのか疑問なほど、ピンピンしていた。
十神「………。」
後ろに座る十神はじっとその光景を見ていた。
舞園「…、あのモンスター…どうにか倒す手立てというのはあるんですか…?」
舞園が不安げに問いかける。
左右田「…あぁ、全く効いてねーよな…。」
耳にした左右田がぼそりと溢す。それを合図にするかのように、ソニアと腐川が攻撃を緩めた。
田中「貴様らが出した結論はそれで間違いないのだな?」
ソニア「一旦引いて様子を見る、これでいいでしょう。」
モンスターがゆらりと揺れた。メンバーはそれをじっと見つめながら後ずさりをしていた。
腐川「引いて、…あのいけすかない男からヒントをもらえないかしら…?」
舞園「そうしましょう。」
メンバーが納得した。そして、一斉にモンスターの射程圏内から抜けると十神のいる安全地帯まで全速力で走った。ただ1人を除いて。
ソニア「不二咲さん!?」
不二咲はじっとモンスターを見ていた。手にはボウガンを構え、メンバーが撤退するのにも気づかないようすだった。
左右田「不二咲!戻れ!」
腐川「あ、あ、…ちょっと…!?」
メンバーが精一杯呼んでみるが、不二咲の耳には届いていないようだった。そして、何を思ったのか、モンスター狙ってボウガンを定める。対するモンスターは不二咲を捉えると、一筋の光を発射した。
ソニア「そ、そんな…!!!」
左右田「不二咲ぃぃいいいいいいいいいい!!!!!!!」
不二咲の小さな身体は光線に貫かれ、バランスを失う。手からはボウガンが零れ、身体は糸が切れたように落ちていった。地面に落ちる、そうメンバーが思ったときに、不二咲の身体はふわりと浮いた。
いや、浮いたのではない、支えたのだ。
舞園「はぁ…はぁ…。」
済んでのところで、舞園は不二咲を受け止める。そして、不二咲を抱えると他のメンバーの元へと走った。
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- 19 : 2014/12/26(金) 21:02:10 :
というわけで、舞い戻ってきました!
諸事情で帰ってくるのが遅くなってしまいすみません!
ぼちぼちと書き始めておりますので、またよろしくお願いします。
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- 20 : 2014/12/26(金) 21:02:28 :
- (行間空けるの忘れてた…)
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- 21 : 2014/12/26(金) 21:04:38 :
- 待ってました!
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- 22 : 2014/12/26(金) 21:14:10 :
- >>21
ひえーーーありがとうございます!
またまたぼちぼちとやっていきますー!
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- 23 : 2014/12/28(日) 00:30:28 :
「…あれ?大和田くん?どうしてそんなところにいるの?」
「ボク、1回死んで…あと2回死んじゃったらゲームオーバーだって」
「…大和田くんは何を願っているの?」
「ボクにはまだ決められる勇気がないから…」
「強いていうなら、大和田くんみたいに強い男になりたいなぁ…」
「大和田くんは?」
………
不二咲「ん……?」
不二咲が目を開けると、そこには自分の顔をのぞくメンバーがいた。
腐川「あ、あぁ…やっと起きたわね…。アンタは馬鹿よ、馬鹿!」
左右田「マジあぶねーとこだったからな…オメー…」
舞園「無事って喜んでいいのかわからないですけれど、とりあえず目を覚ましてくれてよかったです。」
ソニア「びっくりおったまげですよ!」
田中「貴様、何故あのような状況で射たのだ?」
わぁわぁと意見が飛び交う中、不二咲は苦笑いをして「一遍に言われたらわからないよぉ」と呟いた。
松田「感動の再会みたいにぎゃーぎゃー喚くな。読書の邪魔だ。」
パタン、と漫画本を閉じた松田がゆっくりと近づいてくる。
腐川「な、なんなのよ…アンタはさっさとあの化け物の話をしなさいよ…!」
左右田「そうだそうだ!オメーがやっぱりなんか知ってんだろ!?一応ステータスと、設定があるんだからよぉ!」
ソニア「左右田さん、それギャグですか?めちゃんこ寒いです。」(真顔
左右田「ち、違いますよソニアさん!!!!?」
ため息をつき、松田は漫画本を机の上に置いた。
松田「…あれは、俺が実験台として作ったやつだ。」
十神「やはりな。」
松田の一言にそれまで黙っていた十神が納得が言った様に頷いた。
十神「貴様が任務[クエスト]としてあげたのは、アレが自分の作った失敗作で、処理をしてほしい。そういうことだ。そして、ゲームのバランスを有利不利に分けるためのボーナスクエストという立場というわけだな。」
舞園「あの、ドヤ顔でそんなこと言われても…」
十神「何だと…!?」
松田「まぁ間違ってないな。…どうしてもアレを処理してほしい。」
田中「つまり貴様も規律に囚われし救えぬ魂…、そのように戯言を繰り返すことしか出来ぬことは周知の上でだ。」
松田「違うな。」
空気が変わった。部屋に静寂が訪れると共に、松田はゆっくりと呟いた。
松田「俺はr2hkaoqrnvではない、xm4kvhtでw5fin,1a,shg9-jgなんだ。信じてくれ。俺にはもう時間がない。」
腐川「あ、アンタ…今、なんて…?」
不二咲「………。」
一同はあっけにとられていた。先ほどまで発言が聞き取れ、普通に会話していた松田の言葉が聞き取れないことに。
松田「…いや、今のは忘れてくれ。少し、外の空気を吸いたい。お前たちはさっさと狩ってこい。」
そう吐き捨てると、ふらりと小屋から出て行った。
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- 24 : 2014/12/30(火) 17:32:37 :
小屋を出て再度モンスターと対峙する6人は先ほどの松田の発言が引っかかっていた。
左右田「あれ、バグか…?」
ソニア「なんだか、不思議ですね…前後の発言ははっきりと聞き取れます…。それなのに、あの単語が聞き取れないのは…」
不二咲「…バグはちゃんとチェックしたはずなんだけれどなぁ…あ、そうだ。」
思い出したかのように突然話を切り替えた不二咲は全員を近くに集めた。
舞園「どうしたんですか?」
不二咲「さっき観察してたんだけど、あのモンスター…首元が光っているんだよねぇ…」
田中「首元…?」
腐川「まさかそれって…」
不二咲「そう、そうだよぉ…それこそまs」
ソニア「むっはー!!ジャパニーズマンガで今一番熱いといわれているあの巨人だったんですか!!?ガッデム!これはわたくし、テンションあがりまくりんぐですー!!!ここはやはりなんとかブレードというものの出番ですね!では、ミカs…いや、ストールがそっくりの田中さん、アルm…いや、雰囲気がそっくりの不二咲さんが退治するという展開ですね!」
左右田「ソニアさん!それジャンル違います!それタグが変わるので!あんまりはしゃがれますと、勘違いされるので!」
舞園「いや、勘違いされるも何も…ここ迷ってくる人いるんですか?」
左右田「いや、舞園もこのタイミングで自虐いらないから!半年間(現時点)更新してねーうp主の話はやめろ!」
腐川「な、何よ…アンタ味方するわけ…?これでアンタの出番増えたら、擦り寄りと見てアンタを吊るわよ…ふふ、ふふふふ」
左右田「何で吊りなんだよ!!そこ人狼ゲーム入ってんじゃねーか!!あとオレは指定ぜってー逃れるからな!!!」
不二咲「ふえぇ…話聞いてよぉ…」
田中「左右田…貴様…」
左右田「オレのせいかよ!!しかもテメーに指摘される筋ねーよ!あと初っ端持ち出したのはそn…あ、オレが悪いな。(庇い」
不二咲「あ、あのねぇ…そこが弱点かなぁって…。だから、ソニアさんにそこを狙ってもらいたいんだよぉ…。」
舞園「なるほど、ではまた見直しが必要ですね。闇雲に足掻いても先ほどみたいに無駄ですから。
まずソニアさんが首を狙い、私が先ほど同様踊ります。但し、今回はある技を使います。田中さん、マガGを出して私に配置してください。不二咲さんは指示を出してください。左右田さんは回復系アイテムを作って回復役に徹してください!腐川さんは…十神さんの見張りを!」
左右田「うっし、んじゃ用意はいいな?」
田中「さて、世界を救いにかかろうか!」
田中の合図によって、全員が走り出す。ソニアは大きく助走をつけ、跳ぶ。振りかざした槍をその首目掛けていく。
舞園「舞園さやか、踊ります!【脚光を私に】」
田中「いでよ、マガG!歌姫を護衛せよ!」
舞園が軽快にステップを踏み、田中が大きなハムスターを召喚する。それに反応したのか、モンスターは舞園目掛けて光線を撃つが、マガGと呼ばれるハムスターが光線を受け止める。
左右田「最初からそうしときゃ…」
舞園「攻撃パターンが読めないのに難しすぎるので、やっぱり無理でしたよ!」♪♪~
左右田「ですよねー!って、回復薬完成!ソニアさーん!ばっちり狙ってくださーい!」
腐川「白夜様ぁ…!!!!」(ハァハァ
十神「おい!こいつを前線に出せ!ここに押しやるな!!!!」
十神が後ろで騒いでいる中、不二咲は目を凝らした。そして、僅かな動きを見逃さず、じっと見ていた。舞園の踊りによって攻撃は舞園が一手に引きうけ、さらにマガGと呼ばれる召喚獣がそれを受け止める。先ほどより攻撃のペースが速いため、ソニアは定めを付けられず、一度地上へ降りる。その中で不二咲は静かに、周りの音が聞こえなくなるくらいまでに集中し、見つめた。
すると、モンスターが一瞬ぴたりと止まった。攻撃の合図のようだった。
不二咲「ソニアさん!今だよぉ!!!」
その言葉を合図にソニアは勢いよく跳び、モンスターの頭上を軽々越えて、
首筋を狙う。
攻撃に取り掛かる直後、視界に入ったソニアに反応はするものの、間に合うことはない。戸惑うように攻撃の態勢を崩すと固まっていた。
舞園「よしっ!」
左右田「ソニアさんいっけぇぇぇええええ!!!」
一同が見上げる中、ソニアは槍をその首筋に突き刺した。
-
- 25 : 2015/05/04(月) 04:55:32 :
- 続きぃぃぃ
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