ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

写真家の私と風紀委員の彼

    • Good
    • 2

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/04/23(水) 03:22:18
    どうも
    えっと3作品目です

    今回は少し短めの話となっております

    小石をかけなかったことが自分としては少し悔しかったので
    書いてみました

    小泉真昼ちゃん視点のお話になっております

    ※あまり考える時間がなくて(1時間30分くらい?)急展開が多数あります
    そんな物語でよければ読んでやってください
  2. 2 : : 2014/04/23(水) 03:22:37
    2月の上旬
    「ん~今日もいい写真が撮れたなぁ」

    カメラの内蔵ディスプレイで確認する私

    今日は調子が良かったのかクラスメイトのたくさんの笑顔の写真を撮ることができた
    ニヤニヤしながらディスプレイを見て廊下を歩いていたのが悪かった


    ドンッ

    「キャッ」

    誰かとぶつかってしまったようで私は尻餅をつきながらもカメラは守る

    カメラの無事を確認して
    ぶつかった相手を見る
  3. 3 : : 2014/04/23(水) 03:22:55
    そこには1つ年下の白い制服を着た石丸 清多夏の姿があった


    しまった…これは、まずい 風紀委員の石丸ぶつかってしまったのもそうだが
    ぶつかった理由も私が悪い


    「ごめんね、ちょっとよそ見してた」

    石丸に注意される前に謝る
    石丸は私からの謝罪でようやく私の方を見て青ざめた顔で私に駆け寄る

    石丸「何と言うことだ!怪我しているかもしれない!保健室!保健室だっ!」

    そう大声で叫ぶ


    「ちょ…ちょっと!」

    私を抱えて保健室がある方へ走り出した

    御姫様抱っこのような形となり自然と顔が熱くなる

    石丸の細いからだ、でもしっかりと鍛えている体に包まれて私は保健室へと連行された
  4. 4 : : 2014/04/23(水) 03:23:17
    バタンッ

    石丸「罪木先輩っ!患者だ!大変なことになった!助けてくれ」

    保健室に入るやいなや大声で叫ぶ

    すると、奥からクラスメイトの罪木ちゃんの声がする

    罪木「はーい!ちょっと待って下さ…」 ガシャーン

    派手に転んだ音が聞こえ
    ヨロヨロと罪木ちゃんが出てくる

    罪木「小泉さんじゃないですかぁ…石丸くんに御姫様抱っこしてもらってどうしたんですか?」

    意識はしないようにしていたがやはり他人からもお姫様抱っこに見えていたのだと知り
    顔がとても熱くなった

    石丸「廊下でぶつかってしまった!小泉先輩は普段からしっかり鍛えている僕の体にぶつかって尻餅をついてしまったのだ」

    私が鍛えてない軟弱ものとでも言っているかのような口ぶりだった

    罪木「小泉さんはどこも怪我してなさそうですよ」

    大正解、ただ私は1つ学年が下の男子にお姫様抱っこをされているだけだ

    石丸「なら、よかった!一時はどうなる事かと思った!」

    「あのさ…そろそろ降ろしてくれない」

    恥ずかしさに耐えられなくなり石丸に降ろすように頼む

    石丸「なっ…なっ…なんということだあああああああああああああああああああ」

    私をおろして叫ぶ石丸

    石丸「校内で女性の体に触れるなど!風紀を乱してしまった」

    お前が勝手に担いだんだろと突っ込みたい気持ちを抑える


    石丸「僕が考え事をしながら廊下を歩いていたばかりに このような破廉恥な行為に…決して下心があったわけでは無いのだ本当だ!僕の目を見てくれたまえ」

    石丸は私に顔を近づける
    後数センチで唇が当たってしまう位置まで近寄るので
    さっきまでお姫様抱っこをされていたことを思い出し顔が熱くなる


    石丸「ん!小泉先輩顔が赤いぞ!これは大変だこの時期インフルエンザが流行る予防注射をすることが義務とされている希望ヶ峰学園の生徒でもかからないというわけでは無い」

    そういうと石丸は保健委員張りの手際の良さで私のおでこに冷えぴたを貼る
  5. 5 : : 2014/04/23(水) 03:23:35
    =======================================

    石丸「どうだね!」

    何故か私の部屋に割烹着姿の石丸そして私は石丸の作ったおかゆを食べさせられている

    「美味しい」

    率直な感想を言う
    正直風邪を引いているわけでは無いが石丸の作ったおかゆはとてもおいしかった

    石丸「食欲はあるようだ!安心した!今日はゆっくり休んでくれたまえ」

    部屋を出る石丸を見送った後

    小さくため息をつく


    しかし、胸の鼓動は収まらない


    それが恋だと自覚するのにそう長い時間はかからなかった
  6. 6 : : 2014/04/23(水) 03:23:59
    =======================================

    あの日から私は石丸を意識するようになっていた

    廊下ですれ違う時

    教室から外の一年生の体育を見るとき


    写真のディスプレイを見る

    ほとんどが石丸の写真

    彼の感情には偽りがない

    嬉しいとき楽しいときには全力の笑顔

    委員会活動や勉強に取り組む時のまっすぐな瞳

    その1つ1つが石丸の魅力であり

    私が石丸に恋をした理由でもある

    「おい!」

    そんなことを考えて机に座っていると
    机の前に左右田が立っていた

    左右田「聞いてるか小泉」

    「なによ、そんなに大きな声で呼ばなくても聞こえてるわよ」

    左右田「何回も呼んだんだけどな…」
    指先で頬をかく左右田

    「何の用?」

    幸せな妄想の途中だったため棘のある言い方をしてしまう

    そんなこともお構いなしに左右田は私にしか聞こえない声の大きさで言う

    左右田「後2日後バレンタインだよな…」

    しまった!
    完全に忘れていた
    2日後…今日材料買って 明日作って…
    よし、間に合う
  7. 7 : : 2014/04/23(水) 03:24:16
    左右田「そんでよ、ソニアさんから何か聞いてねぇか?」

    左右田は真面目な顔をして私に質問する

    「聞いてないわ」

    左右田の顔から明らかに落胆の色がうかがえる

    「そうか…何か聞いたら教えてくれ」


    そして左右田は去り際に一言いう

    「そーいや、オメーは誰かに作ったりするのか?」


    鼓動が早くなる


    思い浮かぶのは石丸の顔


    「そうね、女子には作る予定よ」


    左右田「だと思った 余ったらバレンタイン以外の時でいいから俺にもくれよなー」




    「バレンタイン…」

    それからの授業は全く耳に入ってこなかった…

  8. 8 : : 2014/04/23(水) 03:24:32
    ==========================================


    「…ふぅ」

    2月13日午後11時45分

    ちょうど女子に渡すチョコを作り終わったところだった



    「後は…」

    そう石丸の分だけ

    私が初めて作る本命チョコ



    「よっし!がんばろっと!」

    気合いを入れてチョコづくりを始めた
  9. 9 : : 2014/04/23(水) 03:24:48
    =================================================

    朝、誰よりも早く登校する

    それは石丸に会うためだ

    結局、あの後寝ることはできずにずっとチョコを作り続けていた


    一番の出来のチョコと私が撮った中で一番の石丸の笑顔の写真を袋に入れてある



    そして1年生の教室の前で深呼吸をする


    ガラガラガラ

    そこにはいつも通り石丸の姿があった

    石丸「おはようございます!」

    元気のいい挨拶

    私の鼓動が早くなる

    「おはよ」

    そして袋を出し石丸に向ける

    石丸「それはなんだね」

    石丸は首をかしげてその包み紙を受け取る

    「バレンタインだからさ、チョコ作ってきたのよかったら食べてね」

    よかった、緊張はしていたけど噛まずに言えた


    自意識過剰かもしれないが

    石丸は笑顔を私に向けてくれるだろう…
  10. 10 : : 2014/04/23(水) 03:25:04
    でも、石丸はそのチョコと写真が入った袋を



    ごみ箱に捨てた





    「え?…」

    何が起こったかわからない私


    何も言わずに真っすぐな瞳を私に向ける石丸


    そうか…あたしは振られたんだ…


    そう思うと涙がこぼれてしまいそうになる


    私は教室をでて走った…


    学校も上履きのまま飛び出した



    涙があふれて止まらない…
  11. 11 : : 2014/04/23(水) 03:25:21
    =========================================

    どれくらい走っただろうか

    私は海岸まで来ていた



    私の初めての恋は終わってしまった

    時計を見る

    ちょうど2時限目が始まる時間




    思い出す
    石丸の笑顔
    真っすぐな瞳

    頬を伝う涙


    波の音

    それだけが私の耳へ届く



    どれくらいだろう
    長い時間海岸にいたような気がするし
    ほんの数分のことだったかもしれない
  12. 12 : : 2014/04/23(水) 03:25:49
    遠くからエンジン音が聞こえる

    その音は

    どんどん近づいてきて

    爆弾が爆発するような音をだし私の後ろ数十メートルで止まる



    振り返ることもできない私はずっと海を見ていた



    「小泉先輩」


    私の大好きな人の声…

    「…なんで」

    振り向くと目を赤くしなおも涙を流し続ける石丸の姿だった

    なんであんたが泣くのよ…

    石丸「小泉先輩…」

    もう一度私のことを呼ぶ石丸

    石丸「本当にすまなかった」

    あたまを下げる石丸

    「いいよ…それよりごめんね、好きでもない女の子からのチョコなんていらないものね」

    自嘲気味に笑いながら言う私

    強がらないとまた涙が出てしまいそうだから
  13. 13 : : 2014/04/23(水) 03:26:13
    石丸「違うんだ…」

    そういい私が作ったチョコが入った袋を見せる石丸

    なんで…?捨てたはずじゃない

    石丸「僕は、ずっと考えていた…小泉先輩に惹かれていく自分、風紀委員としての自分」

    石丸はポツリポツリと話す

    石丸「僕にとって風紀委員としての自分はとても大切なもので、無くしてはいけないものだった」

    わかってる…そんなこと
    いつも朝早く来て、帰りは点検などして遅く帰る石丸のことを私は見てきたから

    石丸「僕は決めた…」

    石丸は腕に巻かれている風紀委員の文字が入ったものを捨てる

    石丸「僕は風紀委員としての石丸 清多夏では無く1人の男としての石丸 清多夏として言いたいことがある」

    石丸「僕は、小泉真昼を心から愛している僕とお付き合いをしてくれないだろうか」


    一陣の風が吹く

    私は答えを言う


    その時の石丸の笑顔は私が今日渡した写真よりもずっときれいな笑顔だった



    終わり
  14. 14 : : 2014/04/23(水) 03:29:08
    終わりです
    かなり短いお話になってしまい申し訳ないです

    それでは感想を聞いてみましょう
    左右田君

    左右田「おめーよ何か俺を出しとけばいいみたいな感じになってねーか?確かに俺は誰とでもわりかし絡むから出しやすいのかもしれねーけどよ…そうだ!今度ソニアさんと俺の話……あっソニアさーん」



    ありがとうございました

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
yuta588

Ut4m4r0

@yuta588

「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場