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幸運と俺の学園生活

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  1. 1 : : 2014/04/19(土) 14:32:31
    どうも!僕です

    今回は
    緋音@更新遅めなう。狛枝ナリなう。さんからのリクエスト

    日向と狛枝のお話です

    ヤンデレを主体にリクエストをしていただいていたのだとしたら申し訳ありません:w:

    ヤンデレで書くと

    ものの数行で日向クンが死んでしまうのです

    おぉ 日向よ 死んでしまうとは何事だ
  2. 2 : : 2014/04/19(土) 14:32:57
    「くそっ…くそっ…」

    俺の名前は日向 創
    希望ヶ峰学園の2年生だ

    希望ヶ峰学園といったらあらゆる才能を持つ
    超高校級の生徒を集める学園
    入学し、卒業をした生徒たちは成功を約束されるという夢のような学園だ


    だが、俺は違う

    俺には超高校級の才能なんて何にもない

    俺にあるのは

    才能に対する憧れと才能を持つ者に対する憎しみ
  3. 3 : : 2014/04/19(土) 14:33:14
    「何でこんなことしてるんだ…俺…くそっ…」

    それなのに今、俺はトイレ掃除をしている

    中学の頃
    俺はどうしようもない落ちこぼれだった

    でも、自分には何かしら才能があり、希望ヶ峰学園からスカウトが来ると思っていた

    だから、友達ができなくても 周りから変な目で見られていても我慢できた

    でも、現実はこれだ

    スカウトが来なかった俺は高額な学費さえ払えば入れる希望ヶ峰学園の予備学科にいた

    そして、そこでも落ちこぼれ…

    高額な学費で本科の生徒たちを支え

    トイレ掃除なんてさせられている
  4. 4 : : 2014/04/19(土) 14:33:36
    ガチャッ

    「あれ…掃除中だったのかな…?」

    いきなりトイレのドアが開き

    一人の男が入ってくる

    こいつは狛枝…才能を持つ奴は憎いが

    俺はこいつのことが大嫌いだった


    こいつの才能は超高校級の幸運

    幸運っていうのはただ選ばれただけ、その他に何の才能もない

    そんなやつのために俺は高額な学費なんてものを払っているのだ



    狛枝「何?そんな怖い顔して、あまりこっちを見ないでくれるかな」

    狛枝は侮蔑するような視線をこちらに向け

    呆れた声で言う


    そうだ、こいつの最も気に入らない所は


    才能を持たないものを虫けらのように扱うところだ


    狛枝「出て行ってくれないかな、予備学科クン 君と一緒の空間にいるなんて吐き気がするんだ」

    「ぐっ…」

    予備学科の本科の生徒に対する暴力は禁じられている

    俺は握り拳を固くしトイレから出る…

  5. 5 : : 2014/04/19(土) 14:33:58
    少し時間がたった後トイレのドアが開く

    狛枝「なに?まだいたの?君  最近、君のことをトイレでみるけどなんなのかな」

    俯き必死に耐える俺に狛枝が続ける

    狛枝「君の顔を憶えるなんて最低だよ…本当に最低だ…でも不幸の後の幸運は輝くからね」

    そういい狛枝は自分の言葉に酔いしれるように呟く

    「俺は…」

    悔しくて言い返そうとした俺を狛枝は制す

    狛枝「いいよ、君の声なんて聞きたくないし君の話なんて興味もないんだ」

    そして俺に背を向け去っていく

  6. 6 : : 2014/04/19(土) 14:34:16
    そして狛枝が曲がり角を曲がり終えた後

    呟く

    「俺にだって、才能くらい…」

    嘘だ、本当は何もない

    そうやって嘘でも言わないと精神が崩壊してしまいそうだった…

    掃除に戻るため扉に向かう

    その時

    ビュン

    俺の後ろで風が吹く
  7. 7 : : 2014/04/19(土) 14:34:54
    「ねぇ…本当なのかな?君に超高校生級の才能があるって言うのは」

    振り返ると狛枝が立っていた

    普段は合わせることもない目を合わせて

    狛枝「ねぇ…答えてくれないかな?」

    「ある…でも…思い出せないんだ」

    これは期待、俺にはあるはずなんだ才能がきっと…きっと

    狛枝「じゃあさ、君の才能を思い出させるためにボクが協力してもいいかな?いや…おこがましいとは思っているよ…こんなクズみたいな才能の僕が希望にあふれる君の手伝いをしようなんてさ」


    なんだこいつ…いきなりこんな卑屈になって

    俺はこいつのことが嫌いだ

    でもこいつの本学科の制服を見る

    こいつともし街中を歩いていてそれを中学時代の知り合いや俺を蔑むような目を向けていたやつが見たらどう思う?


  8. 8 : : 2014/04/19(土) 14:35:14
    少し考えて俺は答えを出す

    その間も狛枝はこちらに視線を向け続けている


    「頼むよ 狛枝 手伝ってほしい…俺の名前は日向 創 よろしくな」

    そういい、右手を差し出す


    狛枝は目を見開き とてもうれしそうな顔をする

    狛枝「こんな僕の名前を憶えてくれていた こんな僕に握手を求めてくれた」

    嬉しそうだが握手をする気配もない
    そして何かブツブツ一人で言ってると思ったら

    狛枝「ん”ん”ん”ん”ん”」

    苦痛な声をだし頭を抱え始めた

    何だこいつは


    それから、狛枝との

    あるわけもない、俺の才能の探索が始まったんだ
  9. 9 : : 2014/04/19(土) 14:35:43
    ============================================================================


    狛枝「おはよう日向クン」

    玄関を開けると狛枝がいる

    これも日課になってしまった

    「おはよう」

    狛枝「ごめんね、朝一で見るのが僕なんかの醜い顔で本当に申し訳ないよ」

    そしてこの会話も日課

    でも、今日の狛枝は少し違かった

    狛枝「日向クン」

    それは学校へと向かう途中

    「何だ?」

    狛枝「今日の放課後は君と会えないんだ…ちょっと行くところがあってね」
    とても残念そうな顔をして狛枝が言う

    「そうか…仕方ないな」
    俺も、狛枝のように残念な素振りを見せる

    実際は違う

    本当は嬉しいのだ

    こいつのおかげで周りから蔑むような目で見られなくなり
    放課後も狛枝がいつも速攻で来るからトイレ掃除も無くなった

    でも、俺には自由はなくなった

    狛枝の前で予備学科の生徒と会話をすれば
    狛枝はそれを許してくれない

    街中でもそう

    俺は狛枝以外の人と話すことは許されていなかった


    確かに俺は望んでいた
    本科の生徒と仲良くし
    周りの視線を俺に向けさせること…

    でも、自由が無い

    だからとても嬉しかった
  10. 10 : : 2014/04/19(土) 14:35:57
    ===========================================================================
    放課後

    「じゃあな日向」

    「おう!またな!」

    昼休みにも狛枝は教室に来ることはなく

    とても楽しい日常を過ごすことができた

    これが、俺の望んでいたこと

    狛枝さえいなければ…狛枝はもう必要ない…
  11. 11 : : 2014/04/19(土) 14:36:20
    ===============================================================================
    翌日

    玄関を開ける

    狛枝「おはよう」

    この日常に終止符を打たなければ

    「狛枝」

    狛枝「何かな?ひょっとして、才能を…」

    狛枝は嬉しそうに言う

    「違う、俺はお前と探すのはもうやめた これからは一人で探す」

    言ってしまった…きっと狛枝は許してくれないだろう…
    でも言わざるを得なかった


    少しの間が有り

    狛枝は口を開く

    狛枝「うん、そうだね…これからはボクのようなゴミクズと探すよりはいいかもね…アハッ 正解だよ日向クン」

    笑顔だった

    それは予想していたものとは違う狛枝の反応だった


    狛枝「それじゃぁ、ボクは行くよ これから君の前には姿を現さない…こんなゴミクズの姿を見たくなんてないもんね」

    そして去っていく狛枝
  12. 12 : : 2014/04/19(土) 14:36:36
    教室に入り席に着く

    そしてすぐに朝のHRが始まる

    そして一枚のプリントが配られる

    「超高校級の希望カムクライズルプロジェクト」

    脳手術を施し脳の神経をいじることにより人工的に才能を持つといった内容だった


    前までの俺ならすぐに名前を書いていただろう

    でも今の俺は違う、才能なんていらないんだ

    だって、手に入れたから 俺の望むものを・・・・
  13. 13 : : 2014/04/19(土) 14:36:57
    ===========================================================================

    ガチャ

    俺は玄関を開ける

    狛枝はいない

    清々しい気分になるはずなのだが少し胸にぽっかりと穴が開いた

    そんな気分だった


    狛枝と話をした日から一か月ほど過ぎようとしていた
    そんなある日のことだった

    昼休みとなり学食へ向かおうとしたときに声をかけられた

    「おい」

    振り返るとツナギを来た本科の学生 左右田の姿だった

    左右田「今から飯か?付き合ってくれねーか?」

    本科の生徒からの食事の誘いを断る理由など無い

    「あぁ、行こうか」
  14. 14 : : 2014/04/19(土) 14:37:24
    左右田「そんでよー、ソニアさんは一切俺の事見てくれねーンだよ」
    カツカレーを食べながら左右田は話す

    かれこれ20分くらいこの話だ

    まぁ、左右田との飯の時はいつもこんな感じだ

    左右田「日向?聞いてんのか?」

    「あぁ…聞いてるよ」

    左右田「それにしてもよ、オメー最近狛枝とつるんでねぇな なんかあったんか?」

    ドキリと心臓が鳴る

    「いや、単純に飽きたんじゃないか?俺なんか才能もないしさ」

    左右田「そうか?あいつ俺たちには近づこうもしないのにオメーとだけは仲良くしてたからよー」

    カツカレーを食べながら続ける左右田

    左右田「あいつな、自分と近づくと死ぬとかいいやがんだよー怖いっつーの」

    そして左右田から狛枝のこの学校に入る前のことを聞いた

    左右田「過去にツレーことはあってもよ、流石に病気だろあんなの…」

    「ははは…そうだな」

    昼休み終了5分前のチャイムが鳴る

    左右田「おっと!もうこんな時間か んじゃな!ソウルフレンド!また食おうぜ」

    「あぁ…それじゃあな」


    狛枝の過去

    それは常人では考えられない幸運と不幸

    あいつはそれなのに俺に協力をしてくれていた






    そして、次の日の放課後事件が起こる
  15. 15 : : 2014/04/19(土) 14:37:52
    その日は土砂降りの雨だった

    HRが終わり
    帰り支度をしていたとき

    教室のドアが乱暴に開かれた

    左右田「日向っ!」

    そして血相を変えた左右田が俺の腕を掴み
    廊下へと連れ出す

    「イテテテ、なんだよ左右田」

    左右田「日向…聞いてくれ…狛枝が倒れて意識不明なんだ」

    「え?」

    それは狛枝が倒れた倒れたことに対する驚きではなく

    なぜそれを俺に報告するんだという驚きだった

    左右田「あいつ、脳に腫瘍があって 助からねェっぽいんだ…こっちだ!早く行こうぜ」

    左右田は医務室の方へ向かおうとする

    俺はその場で立ち尽くした

    左右田「おい!何やってんだ日向!早く」

    「待ってくれよ左右田」

    走りかけていた左右田が立ち止まり振り返る

    左右田「あぁ!?時間ねーんだよ」

    「違うんだ左右田…俺の話を聞いてくれ」
  16. 16 : : 2014/04/19(土) 14:38:09
    そして俺は話した

    俺の事、トイレ掃除中の出来事、狛枝と仲良くし始めた理由
    そして、狛枝と最後の事


    いつもは話を聞かない左右田もじっと俺の話を聞いてくれた

    そしてこっちに歩み寄り口を開く

    左右田「歯食いしばれ日向」

    バキッ

    左右田の右の拳が俺の頬に当たる

    左右田は息を荒げながら言葉を発する

    左右田「俺はな!友人を利用するなんて行為も絶対許せねえし大っ嫌いだけどな」

    肩で息をする左右田

    左右田「でもな!友人を見捨てることはゼッテーにあっちゃならねーんだよ!お前にとっては利用してただけかもしれねー」

    左右田「あいつにとってはおめーは大切な友人だったんだよ!」

    俺は尻餅をついた状態から立ち上がる

    思い浮かぶのは狛枝と過ごした日々の事
    あいつの笑顔

    「悪かった左右田、俺が間違っていた」

    左右田「早くいくぞ!」

  17. 17 : : 2014/04/19(土) 14:38:28
    医務室の扉の前で俺は狛枝に会った

    いや、あいつは俺が来たことなんて知らないだろう

    ガラス張りの窓の向こう

    体中にチューブやら線をつけた狛枝の姿

    医者が口を開く

    「彼を助ける技術は今の医学では不可能だ」

    左右田「なんとかなんねーのかよ…」

    頭を抱える左右田

    「もし、超高校級の医者の彼が生きていたら…」
    医者は呟く

    左右田「松田は!?松田なら…」

    松田「悪いが無理だ、あんなことになっちまった脳をどうすることもできない 神経だけなら何とかなったかもしれないが」

    左右田「なんとかしてくれよ…」

    松田「失敗したら即死だ、まぁ、そのままでいても持って1週間だがな」

    俺は2人の会話を聞いている

    松田「そうだ…日向だっけか お前に狛枝からだ」

    そういうと胸ポケットから一枚の紙を取り出す松田

    日向「あぁ…」
  18. 18 : : 2014/04/19(土) 14:38:47
    そこには汚い文字で
    俺へ向けられた手紙が書いてあった


    『日向クンへ


    アハハ、こんな姿になったボクを見て君はどう思うんだろうね


    きっと、見てくれもしないのかな?



    それと、ボクは君に隠された才能が無いことは知っていたよ


    この学園で一番顔を合わす日向クン


    ボクからの一方的な罵倒の言葉だったけどあの日言葉を返してくれてとても嬉しかった


    そしてそれからの日々もとても楽しかったよ


    まさにボクは幸運だったんだ


    たった一人の友人もできなかったボクと君は仲良くしてくれた



    ありがとう 日向クン』
  19. 19 : : 2014/04/19(土) 14:39:03
    後半は文字が崩れていた

    そして視界がぼやける

    紙を持つ手に力が入る…


    松田「幸運っていうのはすごいな意識を失った後 一回 取り戻してこれを書いたんだ…」




    左右田「あいつが言ってた幸運の代償ってやつなのか」


  20. 20 : : 2014/04/19(土) 14:39:20
    俺は1つの決心をする

    制服の内ポケットに入っている一枚のプリント

    「松田…これ…」

    そのプリントを差し出す


    松田「これは…」

    左右田「カムクライズルプロジェクト」

    松田「本気なのか?」

    「あぁ…」

    左右田「おい!なんだよこれ!」

    松田「自我を失う代わりにすべての才能を得る…そういう手術だ」

    「これなら、超高校級の医者の才能もとれるんだな」

    松田「あぁ…」

    左右田「待ってくれよ!自我を失うってなんだよ!」

    「左右田…俺がもし、自我を失っても、お前との記憶が無くてもソウルフレンドでいてくれるか?」

    左右田「そりゃ…ソウルだからな、お前が失っても俺はお前とソウルフレンドだ…」

    「そうか…安心した」

    そして左右田に向き直る

    バキッ

    俺の拳が左右田の頬に当たる

    「お返しだ!」



    そして、松田の方を見る

    「始めてくれないか?俺の手術…」

    俺は才能を手に入れる


    それは世間体でもなんでもなく



    大切な友人を救うため


    終わり
  21. 21 : : 2014/04/19(土) 14:43:45
    ありがとうございました!

    今回はリクエストという形で書かせていただきましたが

    急展開過ぎて少し薄っぺらな内容となってしまいました
    申しわけありません;w;

    今後、この稚拙な文章が多少まともになった時

    再チャレンジしようかな?と思っています

    それでは
    今回の感想を…

    七海さん

    七海「うーん…前の小泉さんの時もそうだけど君は恋愛のお話が苦手なのかな?
    きっとエロゲでもやれば理解できる!…と思うよ」


    わかりました4月の給料はエロゲを一作品買います


    それではありがとうございました!

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yuta588

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@yuta588

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