この作品は執筆を終了しています。
君との恋愛相談……… ※現パロ エレクリ
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- 1 : 2014/04/17(木) 16:04:30 :
- 建て直しです。
内容は変わりません!
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- 2 : 2014/04/17(木) 16:15:14 :
- 意見などはこちらに書いてくれると嬉しいです。
http://www.ssnote.net/groups/344/archives/2#thread-bottom-navigation
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- 3 : 2014/04/17(木) 16:25:52 :
俺はホライゾン高校に通う高校三年生のエレン・イェーガーだ。
そしてまぁ話は変わるけど、俺は高三になってから好きなやつが出来たんだ…
けど、それが少し問題でな…
それは、俺が好きなやつの恋を手伝ってるていう話なんだ。
…
ホント笑えるよな…
で、その好きなやつはスゲーモテるし可愛いし頭もいい。
非の打ち所のないやつだ。
けどそいつが想いを寄せてるやつは…
ホントに殴ってやりてぇーよ。
必死にアプローチしてるのにも関わらず振り向きもしない。
だから俺はそいつを振り向かせるために好きなやつの恋を手伝ってるんだよ。
ホント…笑えるよな…
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- 4 : 2014/04/17(木) 18:26:41 :
そして、そいつの恋を手伝うようになった理由は…
ちょうど一ヶ月くらい前かな…
俺はそいつに一目惚れしたわけだが、告白する勇気なんて全くなかった。
で、いつものように学校へ来て、下駄箱開けたら………
ヒラッ
なんとラブレターが入ってました…
(うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!)
俺は年齢=非リアだったからすぐに確認したよ。
したら、その差出人は…
最初は信じられなかったよ… まぁ結局違ってたけど…
で、その差出人は…俺の想い人だった。
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- 5 : 2014/04/17(木) 18:44:18 :
それから俺は心を弾ませながら内容を見た。
けど…
「俺宛じゃねぇーし。」
そのラブレターはどうやら入れる場所を間違えたらしく、手紙の表には
Jean
と書いてあった。
「マジかよ…」
俺はさっきまでの自分が恥ずかしくなってきたと同時に、恋を失った喪失かんに苛まれた。
(泡沫の恋…だったな…)
「ハァー…」
(取り合えず、教えてやるか………)
辛かったがそいつの為を思い俺はそのラブレターを差出人に返すことにした。
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- 6 : 2014/04/17(木) 18:58:00 :
それから俺は俺宛じゃないラブレターを鞄にしまい、思い足取りで教室まで歩き始めた。
「おい、どうした?…顔色悪いぞ。」
途中ライナーにすれ違い話しかけられたけど、聞こえるか聞こえないか分からないくらいの声で俺は言ったよ。
「最悪な気分だよ…」
なんでよりに由ってあのジャンなんだよ....!
馬面のくせーに。
俺がいう馬面とは、みんな分かってると思うがジャンのことだ。
あいつ、意外に成績優秀で、運動も出来て…
おまけに女子にはとことん優しい…
…
あいつに騙される女子は山ほどいるよ。
だからこそ俺は悔しいんだ…
俺の好きなやつも、あいつに騙されたことが…
ジャンは実際とことんケチで、すぐ調子に乗る。
根はいいやつなんだが…
けどジャンにも好きなやつがいる。
それだけは絶対に言えない…
クリスタにだけは………
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- 7 : 2014/04/17(木) 19:07:57 :
教室に入っても、ラブレターのことで頭がいっぱいだったよ。
''俺宛じゃないラブレター''
「ふぅー。」
席についてもラブレターのことばかりでさ…
''俺宛じゃない''
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴るとみんなぞろぞろと座りだした。
「HRを始める。」
ご勝手に~
俺は無知なんだ先生の話を右から左へ受け流した。
けど…
ただひとつ…
受け流せなかったものが…
「今日は委員会の日だな…」
委員会…
俺はいつもこれが楽しみだった…
普通はみな嫌がるだろうけど…
俺は違った。
前まではな…
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- 8 : 2014/04/17(木) 19:15:27 :
だって…
俺… クリスタと同じ委員会だから…
前までは楽しみだったけど、今はもうなんか…
辛いわ…
わざわざクリスタが入る委員会に必死に入ろうとしていた過去の俺に言ってやりたいよ。
「やめとけ…」
…ってさ。
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- 9 : 2014/04/17(木) 19:23:03 :
「ハァー…」
(なんで俺の下駄箱にラブレター入れんだよ………)
俺は神を呪ったよ…
ホント…ずいぶんと人を傷付けるような神のイタズラだよな…
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「これにてHRを終わりにする。」
俺は暗い気持ちのままなんとか授業を全部終え、帰りのHRも終わった…
けど…
「委員会か~」
ホント嫌だったな…
でも、クリスタに教えねぇーとな…
''ラブレターの件''
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- 10 : 2014/04/17(木) 21:17:46 :
「ハァー」
そんなことを考えていると委員会の時間が迫ってきた。
「エレン、早く行こうよ。遅れちゃうよ?」
ぼんやりしてたら眉間にシワを寄せたクリスタがやって来た。
「おお、すまんすまん… じゃあ行くか…」
俺は思い腰を上げた。
ほんと、かったりーなー。
「エレン…」
「…ん?」
「今めんどくさいとか思ったでしょ~?」
「はぁ?…別にそんなこと…」
「冗談だよ~」
「からかうなよw…」
あー、そういやラブレターのこと言わなきゃな…
チキショー…
「あとクリスタ…」
「ん?…なに?」
「あとでちょっと話があるわ…」
「え、なに?…まさか告白…?」
「ふっ、別にそんなんじゃねぇーよw…」
まぁ…
いつかはしようとは思ってたけどな…
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- 11 : 2014/04/17(木) 21:26:24 :
「これにて今日の活動を終わりにする。」
そして…委員会が終わった…
「あ~、やっと終わった~」
俺は心からそう言った…
ほんと、疲れたからな…
「じゃあ帰ろ。」
ああ、ラブレターのこと言わなきゃな…
「ちょっと………来てくれよ………」
俺がそう言うとクリスタは少し不思議そうな顔をした。
そりゃそうだろ… 告白でもないのに呼び出しだもんな…
「…なに?」
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- 12 : 2014/04/17(木) 21:36:13 :
「話って…なに?」
俺とクリスタは人気のない所へ来ていた。
ここなら誰にも聞かれないと思ったからな…
「あの………その…ラブレター……なんだけど………」
「…………………ラブレター…?」
俺がそう言うとクリスタは顔をしかめた。
さっ
俺は鞄の中からクリスタのラブレターを取り出した。
「…これだよ……」
「え………それって…………」
「ああ、クリスタがジャンに渡そうとしたラブレターだよ…」
その瞬間、クリスタの顔がビックリする位赤くなった。
恥ずかしかったのか…
「な///…なんで持ってるのよ///」カァァ
「まぁw…なんでって言われてもな~w」
俺は少し意地悪してみた。
「え///…意味わかんない///…なんで///…なんでエレンが持ってるのよ///」
「どうして///…意味///…わかんない///」カァァ
かなり動揺していた。
まぁ、そんなクリスタも可愛いが…
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- 13 : 2014/04/17(木) 21:39:44 :
「俺もビックリしたよ…」
「んもぉ///…いいから返してよ///」
「わかったから………返すよ。」
さっ
俺はクリスタにそのラブレターを返した…
「次は…ちゃんと渡せよ……」
本当はそう言いたくなかったけど…
俺はクリスタに応援の言葉をかけた…
「ありがとう…」
「…おう。」
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- 14 : 2014/04/17(木) 22:25:35 :
「…………エレン…」
「…ん?…なんだ?」
「1つ気になるんだけどさ…」
「ああ。」
「なんで………私のラブレター持ってたの?」
「……………ああ、それはな…あの……俺の下駄箱に入ってたんだよ。」
「………エレンの…下駄箱に…?」
「…ああ。」
俺宛だったら嬉しかったのにな~
「…そうだったんだ……全然気付かなかった…」
「…ああ…… だからさ、次はちゃんと渡せよ。」
「………うん。」
俺はこんなんでいいのか…
「あともう1つ聞きたいんだけどさ!」
「…ん?…今度はなんだ?」
「私のラブレター見たとき…どう思った? ビックリしたでしょ!」
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- 15 : 2014/04/19(土) 20:45:50 :
そりゃ嬉しかったが…
そんなこと… 言えねぇーよ…
「…別に~。」
「別にってなによw」
「…うそだよw」
俺はごまかすように笑ってそう言った。
本当はもう… 泣きそうだったけどな…
「…クリスタ………」
「…なに…?」
でも俺はまだ諦めてなかったのかもしれない。
だからまだクリスタの前で笑っていられる…
でももしダメだとしても、クリスタの力になってやりたい…
そんな思いが俺の中に込み上げてきた。
そして俺は言った…
「…………手伝おうか…?」
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- 16 : 2014/04/19(土) 21:54:39 :
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それから俺は…
クリスタの恋を手伝うことになった。
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- 17 : 2014/04/21(月) 21:14:55 :
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それから…
一日後…
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- 18 : 2014/04/21(月) 21:26:31 :
クリスタ「ねぇ…」
エレン「…なんだよ……」
クリスタ「ホントにこれでよかったの//?」
エレン「ああ………」
エレン「ていうかなに恥ずかしがってんだよ。」
クリスタ「だって……いつもはこんなのじゃないから//…」
エレン「…文句言うなよ……これも自分の為だろ?」
クリスタ「……まぁ//……そうだけど//…」
この状況とは言うと………
一日前………
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- 19 : 2014/04/26(土) 20:45:45 :
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帰り道のことだった。
「…………ねぇ……」
「なんだ…?」
クリスタが唐突に口を開いた。
「なんで………手伝ってくれるの?」
「…………………………………」
エレンは少し黙った。
なんで………か……
「……友達だから?」
俺は笑いながらそう言った…
「ありがとね…」
クリスタも微笑んだ…
本当の理由は…
クリスタが好きだから…
でもへんだよな…
好きなのにその恋を手伝うなんて…
エレンはそう思って…
無限の宇宙を眺めるように遠い空を見上げた。
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- 20 : 2014/04/28(月) 22:59:05 :
「…どうしたの?」
その姿を心配そうに俺を見つめるクリスタ。
「ううん、なんでもない…」
俺はそれになんでもないように答えた…
「…そう……ならよかった…」ニコッ
クリスタは俺に向け可愛らしいあどけない笑顔をした。
おい…
可愛すぎだろ…
けど俺はまたも平静を装った返事をした。
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- 21 : 2014/04/28(月) 23:19:52 :
「…後さ……」
俺が返事をした後、そのすぐ後にクリスタが言った。
「………今度はなんだ?」
俺はそう言って、クリスタへと再び視線を戻した。
………ん?
よく見ると、クリスタの頬は少し赤く染まっていた。
そしてそれは、黄昏時の夕日のせいではなかった…
「私………どうすればいいかな///?……」
それは……… 恋のせいだった……
そうだよな…
俺が手伝うって言ったんだよな…
クリスタは今…
俺を頼ってんだよな…
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- 22 : 2014/04/29(火) 00:18:27 :
今も勇気だして俺に相談してんだよな…
それを踏みにじっちゃ… ダメだよな…
そして俺は胸に拳をあてクリスタにこう言った。
「俺に任せとけ!」
そう言って俺は、少しの間だけ…
クリスタへの気持ちを…
心の奥へしまうことにした…
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- 23 : 2014/04/29(火) 12:12:17 :
「…ありがとう……頼りにしてるよ…」ニコッ
クリスタはまたもや俺に天使の微笑みを向けた。
でも…
正直…
今の俺にその笑顔を見せないでほしい…
俺はその笑顔やクリスタの優しさが好きだ…
だから、今の俺の決心がぶれちまう…
けどそれは今の状況からして許されない…
この状況は自分が招いたんだ…
あの時の俺はまだどこか何かを期待していた。
けどもしダメだとしてもクリスタの力になってやりたいと思った…
でも…
今の俺はすごい辛かった…
今更やっぱ手伝えないと言うのも酷だ…
そして俺は今の自分の気持ちを押し殺すように笑って言った。
「頼るだけじゃダメだからな。」
精一杯の作り笑いだった…
それに対してクリスタも言った。
「…そんなの…わかってるよ。」
俺に比べ、クリスタの笑顔は輝いていた…
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- 24 : 2014/05/20(火) 20:13:09 :
黄昏時の暖かな日の光が、微笑むクリスタをそっと照らす。
「ねぇエレン。」
「…ん?」
少し恥ずかしそうな顔を見せるクリスタ。
俺はそれになんだと言う風に答えた。
するとクリスタは難しい表情になった後、一気に染め上げるように赤くした顔で、上目遣いのように俺を見上げる。
「じゃ、ジャンってさ…ど、どういう女の子がタイプなのかな…」
恋愛相談だった。
正直、今の言葉を聞いた俺は、胸に千ノナイフが突き刺さったようにずきんと痛くなった。
俺は思わず下を向く。
それでも現実は変わらず。
二人の足音。
柔らかな風。
僅かな虫の音。
一つ一つを感じる。
二人の歩く後ろの影が。
黄昏時の日に照らされた影が。
ゆっくりと伸びる。
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- 25 : 2014/05/20(火) 23:20:55 :
――ゆっくりと揺れて伸びる影は、前へと進む。
一つの影の主、エレンの心は複雑な気持ちだった。
クリスタを悲しませたくない気持ちと、クリスタに対する気持ち。
この二つは矛盾してる。
クリスタはジャンの事が好きだから、エレンがクリスタの為にそれを応援する。
けど実際、エレンはクリスタの事が好きだから、ジャンとは結ばれてほしくない。
でもこの事態は自分で招いたって自覚してるから…
だから、今出来る事を精一杯頑張る…
クリスタの為に…
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- 26 : 2014/05/20(火) 23:21:58 :
- とりあえず終了ですw
続きは次スレで書く予定です!w
次回もよろしくお願いしますヽ(・∀・)ノ
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片想いの果て シリーズ
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