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  1. 1 : : 2014/04/12(土) 17:35:40
    ミカサ「アルミン、何故だと思う?」

    アルミン「そう言われても・・・・・僕、というかみんな口をきいてもらってないんだよ」

    ジャン「エレンのやつ、話しかけてもこっちを睨んでどっか行きやがるんだ」

    クリスタ「どうしよう、私達嫌われたのかな・・・・・?」

    サシャ「まさか!クリスタを嫌う人なんかこの世にいるんですか?」

    コニー「それにしてもよお、あいつ目つきも悪くなったよな」

    ジャン「全くだ!眉間にしわよせてじいっとこっち睨んでくるんだぜ、何なんだよ」

    ミカサ「本当に、エレンはどうしてしまったんだろう」

    アルミン「もしかすると、精神的に不安定な状態にあるのかもしれない」

    クリスタ「それじゃあ、そっとしてあげた方がいいかな?」

    コニー「エレンもそんなことがあるなんてびっくりしたけどな
    !」
  2. 2 : : 2014/04/12(土) 17:36:32
    期待
  3. 3 : : 2014/04/12(土) 17:36:44
    期待だぉキリッ
  4. 4 : : 2014/04/12(土) 17:46:01
    ~調査兵団宿舎・食堂前廊下~



    エレン「・・・・・」スタスタ

    ミカサ「エレン、夕食の時間。食べないの?」

    エレン「・・・・・」キッ、ジー

    ミカサ「(また睨まれた・・・・・やっぱりそっとしておくべきなのか)」

    エレン「・・・・・」スタスタ

    ミカサ「(何だろう、この気持ちは・・・・・すごく悲しい)」





    ミカサ「もしかしたら、エレンに嫌われてしまったの・・・・・?」
  5. 5 : : 2014/04/12(土) 17:51:20
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  6. 6 : : 2014/04/12(土) 17:51:37
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  7. 7 : : 2014/04/12(土) 17:51:45
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  8. 8 : : 2014/04/12(土) 17:51:52
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  9. 9 : : 2014/04/12(土) 17:51:59
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  10. 10 : : 2014/04/12(土) 17:52:10
    \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
  11. 11 : : 2014/04/12(土) 17:52:56
    通報しますた

    続き期待
  12. 12 : : 2014/04/12(土) 18:09:33
    ~調査兵団宿舎・食堂~



    クリスタ「えっ、エレンはそのまま行っちゃったの?」

    ミカサ「やっぱり黙って睨まれただけ。夕食もとらずに、本当に大丈夫だろうか」

    アルミン「と言ってももう二時間以上待ってるのに、どうしてエレンは来ないんだろう?」

    クリスタ「ジャンとコニーは部屋に戻っちゃったし、
         サシャは“食糧庫狩りじゃー”って叫んで出て行っちゃったし・・・・・」

    ミカサ「もしもエレンに嫌われていたらどうしよう・・・・・
        私はまた家族をなくしてしまうの?嫌だ、エレンは私が守る」

    アルミン「でもミカサ、エレンにも一人になりたい時があるんじゃないかな?」

    クリスタ「そうだね、エレンだって人間なんだもんね!
         きっと何か、事情があるのかもしれないよ」

    ミカサ「二人がそういうのなら、そうなのかもしれない。
        少しだけ、エレンと距離を置いてみる」
  13. 13 : : 2014/04/12(土) 18:38:18
    エレミカか?
  14. 14 : : 2014/04/12(土) 18:43:14
    >>13

    申し訳ありませんが、エレミカではないです

    でも、気持ちエレミカ寄りにしたいなと思っています!
  15. 15 : : 2014/04/12(土) 20:37:22
    ~調査兵団宿舎・リヴァイ自室~



    コンコンコンコン



    リヴァイ「エレンか・・・・・入れ」

    エレン「・・・・・」ガチャ、スタスタ

    リヴァイ「てめえ、顔色が悪いぞ。だからクソして寝てろっつっただろうが」

    エレン「・・・・・」シュン

    リヴァイ「まあいい。ともあれ、今のお前の状態を理解する頭を俺は持ってねえ。
         何か不便があるなら、ハンジの所にでも行くんだな」

    エレン「・・・・・」フルフル

    リヴァイ「・・・・・そこの椅子にでも座って待ってろ。あとでじっくり聞いてやる」
  16. 16 : : 2014/04/12(土) 20:54:31
    リヴァイ「待たせたな。で、用件はなんだ」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「ほう・・・・・それは何故だ?」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「まあ、お前の気持ちが分からないわけでもねえな。
         ただ、お前はそんなにしょぼい奴だったのか?」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「大体、そういうことは俺の管轄外だ。全てはエルヴィンが握っている」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「それはとんだ思い違いじゃねえのか、エレンよ。
         あいつらはきっと泣くだろうが、決してそんな理由なんかじゃねえ」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「いずれ時は来る、そして残された時間は分からねえ。
         ただ、それを無駄にする権利を与えた覚えはないぞ」

    エレン「・・・・・」

    リヴァイ「忘れるな、エレン。確かに俺はお前の全権を所有している。
         だがな、お前は従うことも背くことも実際できるんだぞ」












    サシャ「・・・・・これは・・・・・!」
  17. 17 : : 2014/04/12(土) 22:28:59
    ~調査兵団宿舎・食堂~



    サシャ「みなさぁぁぁぁん!!」バターン

    クリスタ「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!は、あ、何だ、サシャか・・・・・」

    サシャ「兵長が、兵長がおかしくなりましたぁ!!!」

    アルミン「サシャ?何を言っているの?」

    ミカサ「落ち着いてサシャ。いえ、あなたの頭がおかしいことは分かっているけど」

    サシャ「ひどいですー!でも、兵長が!!」





    サシャ「私、食糧庫で肉を食べた帰りに兵長の部屋の前を通ったんです。
        そしたら、何だか兵長が一人で喋ってるんです、しかも大声で!気持ち悪かったです!!」





    アルミン「・・・・・サシャ、君の幻聴じゃないよね?」

    サシャ「それはあり得ません!!これでも私、狩猟民族なので耳いいです!!!」

    ミカサ「あのクソチビ、ついにイカレやがったか。ざまあみろ」

    クリスタ「ミカサ、口調口調!!あなたはそんなキャラじゃないよ!!!」

    ミカサ「ハッ!・・・・・ごめんなさい」

    アルミン「とにかく、リヴァイ兵長が一人で会話をしていたんだね?」

    サシャ「そうです!!時々エレンや団長の名前も聞こえました!!!」

    ミカサ「エレン・・・・・?きっと奴はホモに違いない、直ちに削ぐべき」

    クリスタ「ミカサ落ち着いて!!!」




    アルミン「うーん・・・・・でもあの兵長がそんなことをするのかな・・・・・?」
  18. 18 : : 2014/04/12(土) 22:33:22
    アルミン「(あのリヴァイ兵長だぞ、人類最強の兵士だぞ?
          そのような人が一人会話みたいなぼっち気取りの遊びをするわけがない。

          絶対に何かある・・・・・それも、団長とエレンが関わっているだろう。

          もしかしたらエレンが僕たちと口をきかない理由が分かるかもしれない!
          よし、調べてみる価値はあるな)」
  19. 19 : : 2014/04/12(土) 22:48:20
    ~調査兵団宿舎・団長室~



    リヴァイ「おいエルヴィン、さっきエレンが部屋に来た」

    エルヴィン「エレンが?もう兵士は寝静まる頃なのに、何故?」

    リヴァイ「いや、こんな時間だからこそだろう。
         あいつはまだ、俺たちとハンジ以外にはばらしてねえみたいだぞ」

    エルヴィン「何、じゃあアッカーマン達は事情を知らないのか?
          私はてっきり、エレンがもう洗いざらい話してしまったのかと・・・・・」

    リヴァイ「あいつは基本上官の言うことは呑むタイプだからな。ただ、気づかれるのも時間の問題じゃねえのか」

    エルヴィン「どういうことだい、リヴァイ?」


    リヴァイ「あいつの同期には勘の鋭い奴が多い。
         エレンが口もきかず睨んでくるなんて、怪しさ百点満点じゃねえか。

         アルレルトやアッカーマンあたりははもう薄々異変に気づいてるだろうよ」


    エルヴィン「そうか、それもそうだな。かといって、あまり直球で言ってもショックが大きい」



    エルヴィン「それに、アルレルト君はもう調べものを始めているに違いない」

    リヴァイ「・・・・・はっ、それもそうだな。
         まあ、もがいたって事実は変わんねえんだ、どうするかはエレン次第だろう」

    エルヴィン「・・・・・そうだな」









    アルミン「やっぱり気づかれてたか・・・・・。
         でも間違いない、団長と兵長、あとハンジさんはエレンの事情を知ってるんだ。

         上官にしか言わないなんて、よっぽど重大なことなのかな?

         いや、エレンに限ってそんな深刻なことがあるわけ・・・・・」
  20. 20 : : 2014/04/15(火) 05:38:12
    なっ、なんだろう?
  21. 21 : : 2014/04/15(火) 18:32:17
    期待ダヨ!
  22. 22 : : 2014/04/15(火) 18:43:40
    期待
  23. 23 : : 2014/04/15(火) 21:52:43
    ~調査兵団宿舎付近・食糧庫裏~




    エレン「(もうみんなと一週間は喋ってない)」

    エレン「(みんなきっと、俺のことなんて見限っちまっただろうな)」

    エレン「(アルミンとミカサにも、嫌われちまったよな)」

    エレン「(すごく伝えたいのに、伝えられないのがつらい、苦しい)」

    エレン「(兵長にも言われたように、俺の人生は俺次第だ)」

    エレン「(ただ、今の俺にはこの状況を変える力がねえ)」





    エレン「・・・・・」





    エレン「(・・・・・このまま真っ暗な、静かな世界になっちまうのかな)」





    エレン「(何で俺がこんな目にあわなきゃいけねえんだよ)」

    エレン「(俺は生きて、巨人を駆逐しなきゃいけないのに)」





    エレン「(正直、神様なんて信じてない)」

    エレン「(アルミンでもミカサでも兵長でも団長でも、コニーでもジャンでも構わねえ)」





    エレン「(誰か、俺を助けてくれ)」
  24. 24 : : 2014/04/15(火) 22:09:32
    エレン「・・・・・」




    アルミン「・・・・・君、エレンなの?」





    エレン「!!」

    アルミン「こんな所で何をしているの?まさか肉を盗もうとしてたとか?」

    エレン「・・・・・」フルフル

    アルミン「・・・・・ねえ、エレン」

    アルミン「どうして、僕たちと話してくれなくなっちゃったのかな?」

    アルミン「君を苦しめてしまったのなら、僕に謝らせてほしい」

    アルミン「今のエレンの気持ちを教えてほしいんだ。話せるだけでいい、それでいいから」

    エレン「・・・・・」





    エレン「(アルミン、お前は本当に優しい奴だな)」

    エレン「(いつも俺やミカサのことを考えてくれてる)」

    エレン「(でもなアルミン、今の俺はどうすることもできない)」

    エレン「(お前と腹を割って話すことも、思いを伝えることもできない)」

    エレン「(ごめんなアルミン、本当にごめん)」

    エレン「(きっと俺は、あと一週間もしたら)」

    エレン「(お前やミカサ、みんなの姿も、声も全部)」










    エレン「(分かんなくなっちまうらしい)」
  25. 25 : : 2014/04/15(火) 22:48:41
    ~調査兵団宿舎・男子部屋~






    アルミン「(あのあとエレンは、何も言わずにどこかへ行ってしまった)」

    アルミン「(少しだけ、泣いていたように見えたのは、僕の気のせいかな?)」

    アルミン「(エレン・・・・・君の苦しみを理解できないことが、僕たちは君と同じくらいに苦しいんだよ)」




    ジャン「・・・・・なあ、アルミン」

    アルミン「何だい?ジャン」

    ジャン「俺、気づいたんだよ。いや、ただの思い違いかもしれねえが」

    アルミン「・・・・・僕に教えてくれる?」

    ジャン「・・・・・まあ、いいぜ」





    ジャン「エレンの奴よ、最近全然喋らねえだろ?」

    ジャン「俺たちが話しかけても、黙ってガン飛ばしてきやがるだけだ」

    ジャン「だがな、そのときのあいつの顔、見てたらよ」





    ジャン「すげえ、悲しそうな顔してるんだ」





    ジャン「何か、こう、風邪のときに、ゲロりたくても吐けねえみたいな顔だよ」

    ジャン「俺はお世辞にもあいつと仲良かったっては言えねえと思うが、これだけは分かる」





    ジャン「今のエレンは、俺たちの知ってるエレンなんかじゃねえよ」
  26. 26 : : 2014/04/19(土) 17:36:39
    泣けてきそうだが、そこがいい
  27. 27 : : 2014/04/19(土) 20:49:19
    ~調査兵団宿舎・女子部屋~



    ミカサ「最近のエレンはおかしい、そうとしか思えない」

    クリスタ「私もそう思う。だって、私エレンと全然喋ってないもん」

    ミカサ「エレンが口を開かないだなんて絶対に何かあるはず」

    サシャ「その上何かにつけすごい目で睨んできますよね?エレンは何に怒っているんでしょう?」

    ミカサ「とにかく、私は早急にエレンの心のケアをする必要がある。
        クソチ・・・・・リヴァイ兵長に報告する暇なんてない」

    クリスタ「で、でもミカサ!エレンがいる牢の鍵は兵長が持ってるんだよ?」

    サシャ「そうですよー!あの方からどうやって鍵を奪うっていうんですか!」

    ミカサ「そんなものはとうに決まっている。うなじを削ぐだけ、何の問題もない」

    クリスタ「問題しかないよミカサ!!」

    サシャ「あ、肉の備蓄がなくなりました!また盗んでこないと」

    クリスタ「サシャ、あなたさっきも食糧庫に行ったでしょ!!もう、二人とも落ち着いてよー!」





    ミカサ「クリスタ。あなたはそう言うけど、エレンは私にとって唯一の家族」

    ミカサ「エレンは今、何かに苦しんでいるのかもしれない」

    ミカサ「何か辛いことがあるのかもしれない」

    ミカサ「それを、どうして放っておくことができるの?」

    ミカサ「私はエレンを守りたい、守る。その為なら、何でもする覚悟はある」

    ミカサ「私はこれから兵長の部屋に行く。二人は先に寝ていて」





    サシャ「・・・・・本当に行っちゃいましたね」

    クリスタ「・・・・・うん」

    サシャ「ミカサはすごく、エレンのことが大好きなんですね」

    クリスタ「今さらのようだけど、ミカサってとても強いんだ。私は到底叶わない」

    サシャ「そうですね。ミカサの心は強い」


    クリスタ「ミカサのことは心配だけど・・・・・夜も遅いから、もう寝よう」

    サシャ「灯り消しますよ?おやすみなさい」

    クリスタ「おやすみなさい」





    サシャ「(さっきの兵長の奇行、どうもひっかかりますねー・・・・・)」

    サシャ「(ミカサ。今回の件、あなたが思っている以上に深刻かもしれませんよ)」

  28. 28 : : 2014/04/19(土) 21:20:47
    ~翌朝・食堂~



    ミカサ「今日もエレンがいない」

    サシャ「今日もスープがうまい」

    コニー「今日もチーズがくさい」

    ジャン「馬鹿ども二人は空気読んで口でも縫ってろ。で、マジであいつはどうしちまったんだよ」

    クリスタ「もしかしたら、何か具合が悪いのかな・・・・・?」

    アルミン「・・・・・みんな、聞いてほしいことがあるんだ」

    コニー「何だよアルミン、何かあったのか?」





    アルミン「実は昨日の夜、食糧庫の近くにエレンがいた」

    アルミン「だから僕、思い切って聞いてみたんだ」


    アルミン「エレンの気持ちを聞かせてほしいって」


    アルミン「でも、結局エレンは答えてくれないまま走っていってしまった」

    アルミン「それとエレンに会う前、団長室の前で少し又聞きを試してみたんだけど」

    アルミン「僕が推測する限り、団長と兵長とハンジさんは、確実にエレンの事情を知っているはずだよ」

    アルミン「それと、エレンは自分から僕たちに口を割るつもりはないみたいだ」





    ジャン「おいおい、それじゃあ俺たちが信用されてねえみたいじゃねえか」

    クリスタ「エレンは私達のこと、好きじゃなかったのかな・・・・・」





    ミカサ「私も、みんなに聞いてほしいことがある」

    ミカサ「実は、昨日の夜リヴァイ兵長の部屋に忍び込んだ」
  29. 29 : : 2014/04/19(土) 23:21:11
    ~昨夜・リヴァイ自室~



    ミカサ「・・・・・」ソロリソロリ

    リヴァイ「・・・・・」スースー

    ミカサ「(よし、クソチビはまぬけ顔で爆睡中・・・・・牢の鍵はどこにあるんだろう)」

    リヴァイ「・・・・・」

    ミカサ「(・・・・・ない。まさか、奴のベッドの中!?)」





    リヴァイ「地下牢の鍵ならエルヴィンの机に置いてあるぞ」





    ミカサ「!!!」



    リヴァイ「どうせエレンの奴がおかしいから確かめに行こうとしたんだろう?」

    ミカサ「・・・・・よくご存知で」

    リヴァイ「フン、お前やアルレルトがあいつの異変に気付くのは当然だ」

    ミカサ「では、単刀直入に言いますが」





    ミカサ「エレン・イェーガーに何があったのか、全てお話しいただきたいのです」
  30. 30 : : 2014/04/19(土) 23:26:34
    リヴァイ「・・・・・もし俺が、拒否したら?」

    ミカサ「・・・・・」

    リヴァイ「エレンの全権は俺にある、奴の秘密は俺の秘密だ」

    ミカサ「しかしあなたはリヴァイでありエレンではありません」

    リヴァイ「生意気な奴め。・・・・・じゃあ、一つ制約を設ける」

    ミカサ「何でしょう」



    リヴァイ「俺が今から話すことについて、一切の質問を禁じる」

    ミカサ「・・・・・」

    リヴァイ「これが守れないのなら、俺はお前に口を割ることはしない」



    ミカサ「・・・・・分かりました」
  31. 31 : : 2014/04/19(土) 23:33:14
    早く続き書いてェェェ
    期待
  32. 32 : : 2014/04/19(土) 23:34:13
    期待ナリ
  33. 33 : : 2014/04/19(土) 23:42:35
    全力期待
  34. 34 : : 2014/04/19(土) 23:49:47
    早く書いて〜
  35. 35 : : 2014/04/20(日) 00:29:09
    「べ、別に面白いとか思ってないんだからね///」(めちゃくちゃ面白いとか絶対言えない)
  36. 36 : : 2014/04/20(日) 00:43:50
    続きがきになるじゃないですかぁ!
    期待です!
  37. 37 : : 2014/04/20(日) 01:01:49
    リヴァイ「確認するが、ここ一週間エレンの声を聞いたことはあったか?」

    ミカサ「いいえ、一度もありません」

    リヴァイ「だろうな。じゃあエレンが何か食ってたのを見たことは?」

    ミカサ「そのようなこともありませんでした」

    リヴァイ「ほう・・・・・あのガキ、本当に人前に出ようとしなかったらしい」

    ミカサ「・・・・・」


    リヴァイ「面倒くさくなってきた、先に結論から言うぞ」










    リヴァイ「エレン・イェーガーはあと三日後、完全に視力と聴力を喪失する」

    リヴァイ「よって二日後にハンジが行う壁外実験に参加し」



    リヴァイ「その翌日、憲兵団監視の下での安楽死が決定した」
  38. 38 : : 2014/04/20(日) 01:31:54
    そんな…
  39. 39 : : 2014/04/20(日) 01:36:32
    >>10>>9
    エネミィさんもやられてました...許せません
    名無しさん!ありがとうです!
  40. 40 : : 2014/04/20(日) 01:43:40
    そして期待!
  41. 41 : : 2014/04/20(日) 01:54:08
    なんだこれ…。おい…なんだよこの作品…。続きが待ちきれないじゃないか…!早く続きが見たい!気になる!
    頑張ってください!!
  42. 42 : : 2014/04/20(日) 02:11:36
    え・・・?あんらくしって何?
  43. 43 : : 2014/04/20(日) 02:19:38
    やっべぇ超気になる
  44. 44 : : 2014/04/20(日) 02:56:21
    なんでだよエレン、ウソダロ ウソダトイッテクレヨ
  45. 45 : : 2014/04/20(日) 07:57:26
    もうこんな時間だぞ
    早く書いてくれ
  46. 46 : : 2014/04/20(日) 10:40:03
    ミカサ「・・・・・兵長」

    リヴァイ「何だ」

    ミカサ「私には、今の言葉を理解できませんでした」

    リヴァイ「そうか、てめえの頭も存外猿程度らしいな」





    リヴァイ「要するに、エレンはあと三日しか生きられねえ」





    ミカサ「・・・・・しかし、それはエレンがこれまでとった行動の説明にはなりません」

    リヴァイ「・・・・・面倒くさい女だ」





    リヴァイ「奴の視聴覚が急激に低下し始めたのは二週間前」

    リヴァイ「同時に体力・筋力も衰えを示したそうだ」

    リヴァイ「筋力の衰えは特に上半身に集中していて」

    リヴァイ「今のエレンは50m歩くのがやっと、他人との会話は不可能な領域に達した」

    リヴァイ「おまけに過度の精神的ダメージにより不眠症を併発」

    リヴァイ「一昨日には致死量ギリギリの睡眠薬を投与しても眠れなくなった」



    リヴァイ「俺にはエレンがどうなっちまったのかなんざ分からねえ、だがしかし」





    リヴァイ「エレンにはもう、生きる力を持った身体がねえんだよ」
  47. 47 : : 2014/04/20(日) 11:16:16
    リヴァイ「俺が知ってるのはこれだけだ。あとはハンジに聞くことだな」

    ミカサ「・・・・・失礼します」ガチャ、バタン





    リヴァイ「(アッカーマンよ、こればっかりはもうどうにもできない)」

    リヴァイ「(まだ15そこらのガキどもには酷すぎる、何て救いようのない世界だ)」

    リヴァイ「(エレンには時間がない、その中で奴が求めているものは誰にも分からない)」

    リヴァイ「(ただ、それはきっと俺から与えられるものではねえ)」

    リヴァイ「(アッカーマン、幕引き役はお前に預けるぞ)」





    ミカサ「(人はいつか死ぬもの、私は身をもって知っている)」

    ミカサ「(けれど、あまりにも早い。エレンは、今命を落としていい人間じゃない)」

    ミカサ「(どうして私には、“変える”力がないんだろう)」
  48. 48 : : 2014/04/20(日) 11:29:34
    めっちゃおもろい
    期待してるよぉ!!!!!!!!!!!
  49. 49 : : 2014/04/20(日) 12:05:14
    ~調査兵団宿舎・食堂~



    ミカサ「・・・・・ハンジさんの所には、怖くて行けなかった」

    ジャン「それってつまり、エレンは死ぬんだろ・・・・・?」

    クリスタ「え、そんなことって、」

    コニー「おい、嘘じゃねえんだよな?なあ、ミカサ」

    ミカサ「嘘なんかじゃない、あの人は嘘をつくような人間じゃない」

    アルミン「・・・・・まさか、エレンが、死ぬなんてね」





    アルミン「(エレンがこんなことになっていただなんて・・・・・)」

    アルミン「(ミカサの話と昨日のサシャの件から見て、エレンは昨日まで筆談ができていた可能性が高い)」

    アルミン「(でも上半身の衰えが急速なのだから、今のエレンには無理だろう)」

    アルミン「(エレン、君は何を思っているの?どうして教えてくれなかったんだい?)」

    アルミン「(何が安楽死だ、君はそれを望んでいるわけなんかじゃないでしょ?)」




    アルミン「(可哀想なエレン、君は“化け物”の身代わりになるんだね)」

    アルミン「(君は僕を守ってくれたのに、僕は君を守ることができないんだ)」

    アルミン「(神様なんていない、この世界は人間のエゴのかたまりでしかない)」
  50. 50 : : 2014/04/20(日) 12:34:52
    ~調査兵団宿舎・地下室~



    エルヴィン「エレン、聞こえるか?」

    エレン「・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・」スッ




    エレン「(あ、誰かが俺の手に・・・・・兵長?)」

    エルヴィン『エレン、君はもう何かを見たり聞いたりする能力をほとんど持っていない』

    エレン「(団長か・・・・・そうか、俺はこの掌からしか言葉が伝わってこなくなっちまったんだな)」コク

    エルヴィン『君は先日、安楽死の誓約書に捺印を押したね』

    エレン「・・・・・」コクコク

    エルヴィン『辛いかもしれないけれど、君に残された時間はあと二日だ』

    エレン「!!!」

    エルヴィン『明日ハンジの壁外実験に参加してもらう、巨人化する必要はない』

    エレン「・・・・・」

    エルヴィン『そして明後日、劇薬注射で君の心臓を止める』

    エレン「・・・・・」



    エルヴィン『異議は、ないね?』









    エレン「・・・・・」コクン







    エレン「(何もかも、もういいんだ)」

    エレン「(俺は結局、巨人を駆逐することはできなかった)」

    エレン「(でも俺が死ぬことで、実際巨人は一匹減るんだ)」

    エレン「(たった15年だったけど、俺が生きていた価値はあったのだろうか)」

    エレン「(大丈夫、大丈夫さ。これからも歴史は、ずっと先まで続いていく)」


    エレン「(ずっと未来の誰かが、俺の名前を覚えていてくれるかもしれない)」





    エレン「(どうか、俺の思いだけでもいい、伝えてほしい)」

    エレン「(十年、百年、千年・・・・・いや)」









    エレン「(二千年後まで)」
  51. 51 : : 2014/04/20(日) 12:39:22
    どうも、めぐりんです。


    話の腰を全力で折ってしまい、すみません。

    ここで補足です。



    >>50にて、エルヴィンはエレンの手に指で文字を書いています。
    エレンは目も見えないし耳もほとんど聞こえない(という設定な)ので、それしか意志疎通の手段がないんですね。

    私の文章力では伝わらない可能性が大きいので、補足とします。




    それと、私はかなりのチキンなので、みなさんの反応に一喜一憂する性格なのです。

    もしかしたら長くレスができないときもあるかもしれませんが、どうか最後までお付き合いください。

    ぜひ、よろしくお願いします。




    めぐりん
  52. 52 : : 2014/04/20(日) 12:54:20
    期待ですよ!
    エレンがぁ・゜゜(p>д<q)゜゜・
  53. 53 : : 2014/04/20(日) 20:38:12
    ~調査兵団宿舎・食堂~



    ハンジ「少しお邪魔するよ」

    アルミン「ハンジさん・・・・・!」

    ハンジ「・・・・・今回のエレンの件、ばれちゃったかな」

    ジャン「・・・・・やっぱり、あいつ死ぬんですか?」

    ハンジ「助けてあげたいけど、そのための方法がないんだ」

    ハンジ「それにエレンは、ただでさえ風当たりが強かったのに」

    ハンジ「このまま生かしておいても、単なる足手まといだって上層部が激しく非難してきてね」

    ハンジ「その上憲兵団や駐屯兵団、調査兵団の一般兵からも“化け物は殺せ”という声が上がっている」



    ハンジ「ナイル師団長やピクシス指令、エルヴィンももう止めきれない所までエレンの話が広がってしまったんだ」



    ハンジ「ごめんね、こんなことになるまで放っておいて・・・・・」







    コニー「放っておいた?エレンをですか?」

    クリスタ「どういうこと?」



    アルミン「・・・・・ミカサ、リヴァイ兵長は詳しいことはハンジさんに聞けと言ったんだよね」

    ミカサ「・・・・・」コク





    アルミン「ハンジさん。エレンがどうしてここまで衰弱したか、理由は分かっているんでしょ?」

    ハンジ「・・・・・ああ。確証はないけど、大方予想はついているよ」

    アルミン「だったら、僕たちに聞かせてください」

    アルミン「あなたの知っていることを、全部です」





    アルミン「僕たちには知る権利があります」

    アルミン「エレンの友人として、彼の全てを理解するために」
  54. 54 : : 2014/04/20(日) 21:19:45
    エレン死んじゃうの?
  55. 55 : : 2014/04/20(日) 21:43:17
    逆につらいから踏み込まないであげて…
  56. 56 : : 2014/04/20(日) 22:22:13
    ハンジ「・・・・・それは、できない」

    ミカサ「どうして?私たちは知りたい、知らなければならない」

    ハンジ「ミカサ、君にリヴァイが話した以上のことは、エレンからきつく口止めをされているんだ」

    サシャ「口止め?エレンが私たちに教えるなって言ったんでしょうか?」

    ハンジ「そうだよ。“絶対に、話さないでください”と本人から口止めをかけられた」

    ハンジ「だから私もリヴァイもエルヴィンも、君たちが今知っている以上の情報を開示することはできない」



    ハンジ「私たちは、あくまでもエレンの意志を尊重するつもりだからね」
  57. 57 : : 2014/04/20(日) 22:41:07
    ハンジ「・・・・・で、私がここに来た理由は」



    ハンジ「ミカサとアルミン、君たちに話があるんだ」

    アルミカ「?」

    ハンジ「明後日、エレンの安楽死処置が執行される。静脈から劇薬を注射して、心臓を止める」

    クリスタ「げ、劇薬!?」

    ハンジ「先に麻酔で眠らせるから、エレンが苦しむことはない。心臓が止まって一時間が経った時、死亡報告書を書く」


    ハンジ「執行する時は、憲兵団の監視がつく」

    ハンジ「でも、エレン本人が希望した人間を二人まで、付き添わせることができるんだ」



    ハンジ「・・・・・ぜひ、ミカサとアルミンに頼みたい」

    ハンジ「これは、エレンの強い希望だよ」





    ミカサ「・・・・・エレンが、私達を?」

    ハンジ「そうだよ」

    アルミン「それって、エレンの最期を看取るということですよね」

    ハンジ「そうなるね」





    ミカサ「・・・・・承諾しました」

    アルミン「同じく」





    ミカサ「(エレンは私の家族。運命が変えられないのなら、さめて最期の瞬間まで傍にいてあげたい)」

    アルミン「(今の僕にできることは、エレンの願いを叶えることだけなのかもしれない)」
  58. 58 : : 2014/04/23(水) 22:17:11
    早く!期待!
  59. 59 : : 2014/04/24(木) 20:35:39
    すみません、学校が忙しかったので・・・・・

    どうか、最後までお付き合いください
  60. 60 : : 2014/04/24(木) 20:50:59
    面白すぎる!!期待!!
  61. 61 : : 2014/04/24(木) 21:03:53
    ミカサ「ねえアルミン、壁の外には何があるの」

    アルミン「壁の外?そうだね・・・・・あの高い壁の向こうには」





    アルミン「“海”があるよ」

    ミカサ「うみ?それは一体何?」


    アルミン「塩水だよ。僕たちには言い表せないくらいたくさんの塩水に、この世界は大半を覆われているんだ」

    ミカサ「塩水が、世界を?あふれる危険はないのだろうか」

    アルミン「ない。“海”は溢れないんだ、ずっと変わらないままであるんだよ」

    ミカサ「そう・・・・・」





    ミカサ「アルミン、知ってる?人の涙は、少し塩辛い」

    アルミン「・・・・・そうだね」

    ミカサ「私はきっと、エレンのために涙を流すだろう」

    ミカサ「もちろんあなたも、クリスタもコニーもサシャも、ジャンも。きっとエレンのために泣くだろう」

    ミカサ「塩水は塩辛い、涙も塩辛い。涙はきっと、海から来たもの」



    ミカサ「エレンを助けることはできない、私はその事実を受け止めよう」

    ミカサ「エレンが受け入れること、それは私も受け入れなければならない」

    ミカサ「エレンは壁外に出る事ができた、しかし海を見ることはできなかった」


    ミカサ「でも、海はここにある。人間の内側には、きっと海があるんだ」

    ミカサ「人は死んだらどこに行くのか、それは誰も知らない」

    ミカサ「ただ私は、そこには海があるのかもしれないと思う」





    ミカサ「祈ろう、海に向かって。きっとエレンが、新しい命でまたここへ戻ってこれるように」
  62. 62 : : 2014/04/24(木) 21:13:46
    黙祷...はまだ早いぞ!
  63. 63 : : 2014/04/24(木) 21:26:59
    アルミン「・・・・・ミカサ。君は何て強い人なんだろう」

    アルミン「僕はまだ、受け止めきれていないよ」



    アルミン「でも、僕も一緒に祈っていいかな?」



    アルミン「人は海に還るんだね、そして海からまた新しい心と体をもらって、この世界に戻ってくるのかもしれない」

    アルミン「この世界に他人なんて、一人もいないのかもしれないよ」




    アルミン「エレン、エレン。君にはもう届けられないだろうけど、聞いてほしいことがある」

    アルミン「正直、まだ君の選択を受け入れることはできなさそうだ」

    アルミン「ああ、苦しい、苦しい、苦しい。エレンがいなくなるなんて」

    アルミン「たった15年、世界は本当に残酷だよ」

    アルミン「こんなことを言っても何も変わらないことは、僕が一番分かっている」

    アルミン「エレン、君のことを覚えているよ。いつか海に還る、その瞬間まで」

    アルミン「約束するよ、世界は君を絶対に忘れない、ずっとずっと未来にも、君の名前は伝わっていく」







    アルミン「そして、何千年が経っても、君の隣には僕とミカサがいるよ」
  64. 64 : : 2014/04/24(木) 21:38:21
    エレンに救いはないのか…
  65. 65 : : 2014/04/24(木) 21:52:02
    >>64

    そうですね、あるかもしれませんよ。
  66. 66 : : 2014/04/28(月) 02:55:06
    »65そ”の”ほ”う”ほ”う”を”お”し”え”て”く”ら”さ”い”
  67. 67 : : 2014/05/02(金) 19:06:40
    ~調査兵団宿舎・団長室~



    ハンジ「エルヴィン、エルヴィンっ!!!」

    エルヴィン「ハンジか?どうしたんだ、そんなに慌てて」

    ハンジ「能力が、エレンの感覚能力が回復してるんだよ!!!!!」

    エルヴィン「・・・・・何を言っているハンジ、エレンはもう」

    ハンジ「聞いてくれよ、エルヴィン。ついさっき安楽死執行前にやらなきゃいけない検査を行った」

    ハンジ「視力検査と聴力検査、加えて会話能力検査をエレンにやらせたんだ。そしたら」





    ハンジ「全部、兵士の平均値以上の値を叩き出したんだよ」
  68. 68 : : 2014/05/05(月) 18:56:50
    うおおおおおエレンが回復し出した
  69. 69 : : 2016/01/18(月) 21:16:24
    おい何放置してんだよカス野郎

    放置するんなら書くんじゃねえよ
  70. 70 : : 2017/04/18(火) 20:50:55
    期待!(^-^)/
  71. 71 : : 2017/04/18(火) 20:51:28
    書いてくださいお願いします
  72. 72 : : 2017/04/18(火) 20:52:03
    (>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)
  73. 73 : : 2017/04/18(火) 20:52:24
    はじめて投稿してきた
  74. 74 : : 2017/04/18(火) 20:52:33
    あああああああああ
  75. 75 : : 2018/01/04(木) 16:39:29
    うわーん早く書いてよううわーんわんわーん
  76. 76 : : 2019/07/23(火) 00:47:45
    いやこれはエレンの代わりに作者がきっと...
  77. 77 : : 2019/11/28(木) 21:06:27
    いやいやあんた⬆なんて物騒なww
    まだまだ期待やで!
  78. 78 : : 2021/06/22(火) 21:04:01































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    Ftzb
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    Brat
    Rat
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