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  1. 1 : : 2014/04/04(金) 01:05:38
    友達と二人で交互に書いていきます。


    苗木「…………ん」

    苗木「……そっか…」

    みんなとっても楽しそうだった。

    みんなが笑ってた。泣いてる人なんていなかった。

    苗木「………夢…」
  2. 2 : : 2014/04/04(金) 01:13:47
    よろしくお願いします


    それは遠い記憶なような気がした。

    でもそれは、今のボクにとって限り無くリアル。

    …いや、あるいは逃避か。


    舞園「苗木君!みんなで一緒にお昼、食べにいきましょう」

    苗木「うん、分かった!」


    うん、これは記憶だ。間違いない。

    でもボクは思い出せない。


    世界は、暗転する。
  3. 3 : : 2014/04/04(金) 01:17:54
    ………………………………


    うぷぷ、また来たの?

    苗木「お前……」

    そんな怖い顔しないでさ。懐かしいでしょ?

    苗木「…………」

    この黒と白のフォルムは健在だよ。

    ……未来永劫ね。

    苗木「!」

    あ、未来って言葉に反応したね。

    苗木「……うるさい」

    うるさくないよ。だって僕全然しゃべってないもん。

    苗木「うるさいって言ってんだよ!!」

    ……………………………

    ……そう

    苗木「!」

    じゃあ、あたしの姿ならいいの?

    苗木「江ノ島…………」

    さんはつけてくれないわけですね。ショックです。

    苗木「誰がお前なんかに!みんなを返せ!」

    返せ?……変なこと言うね。

    苗木「!?」
  4. 4 : : 2014/04/04(金) 01:26:15
    へえ、そんな出任せ言ってあたしを責めて、自分はちゃっかりおねむですか。

    苗木「なんだよ…。どういうことだよ…!」

    アタシにはそんな神様みたいな力なんてないわ。

    苗木「………………」


    ボクの頭上をクエスチョンマークが飛び交う。

    苗木(江ノ島には頼るな…)

    思い出せ。思い出せ。思い出せ。

    苗木(あれ…?)

    ボクはなんで江ノ島さんを呼び捨てに?


    うぷぷ。困惑してるねぇ。

    じゃあ連れてってあげる。フィルムの裏側、蛍光色のコロシアイ学園生活にね。


    グチャッ



    世界が、潰れた。
  5. 5 : : 2014/04/04(金) 01:33:22
    桑田「舞園ちゃん……なんで俺を刺そうと……」

    舞園「いや……いやぁーー!!」ダッ

    桑田「! 舞園ちゃん!」

    ………ここは?

    舞園「いやっ!いやっ!」ガタガタ

    桑田「………正当防衛だ!これは正当防衛だぁぁぁあ!」

    あっ!

    グサッ!

    舞園「………!」

    ………

    僕の中で、何かが弾ける音がした。

    カッー!

    苗木「……桑田くん…」

    桑田「な、苗木…なんでここに…」

    苗木「桑田くん…君は…」

    桑田「そ、そんなことより!見られたんだったら殺すしかねぇ!」ダッ

    苗木「!」

    僕は咄嗟にかわした。

    だが、ここは狭いシャワールーム。

    いつまでも逃げられるわけもなく…

    桑田「捕まえたぞ!」

    苗木「!」

    フッ!

    桑田「!?」

    桑田「……消えた」

    ━━━━━━━━━━

    ……どうだった?

    苗木「………」

    ……なんとか言いなよ。超高校級の希望なんでしょ?
  6. 6 : : 2014/04/04(金) 01:42:55
    苗木「いいよ、もう」

    お、どうしたよ希望さん?

    苗木「もう分かった。思い出したんだって」

    どうかな~?盾子ちゃん疑り深いから、簡単には信じてあげられないなぁ~?


    ああ、ボクだって思い出したくなかったよ。

    でも思い出しちゃったんだよ。しょうがないだろ。

    …まあ、しょうがないで済む問題なら、こんな胸糞悪くなんてないんだけど。

    これはもう完全に負けだ。

    ボクはみんなと別れることを望んだ。

    ボクの贈り物。

    みんなとお別れするための……。


    さあ、苗木。あんたは何をしたの?


    苗木「ボクは…───」
  7. 7 : : 2014/04/04(金) 01:47:38
    親の反対を押し切り、ギターを背負って上京した。

    苗木「僕にはギターがあるさ。音楽の道でビックになるんだ!」

    苗木「夢はー止まらないハイウェイー!」ジャジャン!!

    ……ポツーン

    苗木「………ま、まだだ!」

    その後も僕は歌い続けた。

    路上をジャックし、警察に注意されてもやめなかった。

    安いアパート借りてバイトでどうにか食いつないだ。

    音楽の夢は未だに諦めきれない。

    カップラーメンをすする度に母親の作ったカレーが恋しくなる。

    …………涙をグッと飲み込んだら、朝まで曲を書こう。

    まだ希望はあるさ。桑田くんだって成功したんだから。
  8. 8 : : 2014/04/04(金) 01:51:44
    あ、一応トリップつけました
  9. 9 : : 2014/04/04(金) 02:00:24
    じゃあ自分もトリップつけます



    「ワケの分からない事を言うな」

    ボクを見下ろす男は言った。

    …ってあれ?これって目が覚めちゃったのかな。

    「桑田怜恩は死んだ」

    何ソレ。ワケわかんないよ。

    ボクらは希望ヶ峰学園で過ごして、卒業して、ボクはミュージシャンを目指した。

    何もおかしいことなんてないでしょう?違う?

    「gift…英語で言えば『贈り物』」

    「しかし、これがドイツ語のGIFTになれば…か。馬鹿馬鹿しい」

    「おい。こいつを連れていけ、もうダメだ」

    ボクは別の知らない男に抱えられた。

    「絶望の侵食が激しい。残念だが、処分だな」
  10. 10 : : 2014/04/04(金) 02:04:37
    その時僕の頭の中でドナドナが流れたことは言うまでもない。

    あぁ、出荷される豚ってこんな気分なのかな。

    怖そうな男に抱えられて、よくわからない部屋に連れてこられたら、なんだか見たことのない刃物が僕をお出迎え。

    チュィイイイイイイン!

    すごい音だな。
    僕は素直にそう思った。

    うるさいったらありゃしないよ。

    大家さん騒音対策どうにかならないの?

    あ、ここアパートじゃないや。

    こっちが現実?

    あっちが夢?

    最初のアレは何?

    僕は誰?ここはどこ?






    江ノ島盾子って、誰?
  11. 11 : : 2014/04/04(金) 02:19:20
    江ノ島「ほいほい。了解…っと」

    はあ~、残念ね苗木。

    せっかく全員殺して卒業したってのに、外の惨劇には絶望ですか。

    そのあげく殺されちゃったって…


    江ノ島「あああああああっ、羨ましすぎるわ!なんて絶望的で素敵なのっ!!!」

    これは殺害人数の制限かけなくて正解だったわ。

    エンターテイメントとしてはしょっぱかったけど、おかげで絶望は振りまけた。

    あんた、本当に絶望的。

    初恋の人死んで吹っ切れるとことか。


    江ノ島「はあ、これで絶望計画は完了したも同然ね」

    江ノ島「あーあ、飽きちゃった。また新しい計画考えよっと」


    ーENDー
  12. 12 : : 2014/04/04(金) 02:22:41
    はい。お疲れ様でした!

    …実は自分登録ユーザーです。
    たまに未登録のフリして遊んでるわけですが、今回は某僕の才能は殺人鬼だよ!を書いた執筆者さんを巻き込んで遊んでしまいました。

    今回は短編…というかとても短いですが、次は長いのを書きたいですね!

    自分からは以上です!
    ありがとうございました!
  13. 13 : : 2014/04/04(金) 02:28:58
    どうも、殺人鬼奴です()

    もちろん風船マリルリさんも登録ユーザーですよ。なんでも、バトルロワイヤルやってるとか。

    死ぬほど短編&鬱で何か申し訳ないです。ここまで付き合っていただきありがとうございました!

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