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苗木「き、霧切さんが……金縛りになった?」
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- 1 : 2014/04/03(木) 22:14:19 :
- 時は溯り………学園入学から数日後です。
【食堂】
苗木「え?そ、それってどういう………」
石丸「要するにだ!僕ら15人の中の霧切くんだけが金縛りにあって動けないと言うことなんだ!」
葉隠「まるでゴルゴンの眼に見られたみたいにカチンコチンだったべ!」
苗木「な、なんで霧切さんだけが……」
朝日奈「それはね霧切ちゃん最近夜時間すぎてるのにずっと学園中をウロウロしてるらしいの」
葉隠「金縛りの条件の一つで深夜まで起きてるとなるって言われてるべ!」
苗木(またそういう中途半端に現実要素いれてるんだよな、葉隠くんって……)
苗木「それで、なんでそれを僕に?」
大和田「そ、そりゃお前……決まってんだろ」
苗木「え?」
江ノ島「うわ鈍感!流石に気づくっしょ!?」
苗木「だ、だから何が……」
十神「想像以上の能無しだな……つまり苗木!霧切の金縛りが解けるまで……お前が動けない霧切の世話係だ!」
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- 2 : 2014/04/03(木) 22:27:55 :
- 苗木「は?え………?」
苗木「えええええええええええええええええっ!!?」
苗木「な、なんで僕が!?」
十神「多数決で決まったことだ、大人しく従え」
葉隠「それが運命だべ!」
苗木「黙れペテン師!」
苗木「……でなんで僕に?」
苗木「世話なら普通、同じ女の子がやるべきじゃ」
舞園「さ、最初はその予定だったんですけど……」チラ
苗木「?」
山田「ぶ…ぶひひ……百合、レズ、貝合わせぇぇぇ!」ハァハァ
不二咲「の連呼で……」
舞園「調べてみたら、な、なんか気が引けたというか……」
セレス「私達はガールズラブでは無いので」
苗木「みんな霧切さんを何だと思ってるの!?」
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- 3 : 2014/04/03(木) 22:45:46 :
- 苗木「ち、因みに男子の理由は?」
大和田「レディには興味がねえ」
十神「無能にはお似合いだろう?」
葉隠「じょ、女性は嫌いだべ!金とか要求してくるに違いないべ!」
石丸「異性との不純恋愛など、僕がするわけがないだろう!」
桑田「霧切も捨てがたいけどよ〜やっぱ俺、舞園ちゃん一筋だし」
舞園「最低です。死んで下さい。」
桑田「」
山田「ぼ、僕はセレス殿に投票したのですgセレス「るっせえんだよ豚ぁ!!」バキィ
山田「ありがとうございます!」
朝日奈「お願い!苗木だけが頼りなんだ!」
大神「我からもお願いだ……」
苗木「……わかった。僕がやるよ……」
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- 4 : 2014/04/03(木) 22:58:38 :
- 【霧切の自室】
苗木「………という訳で…よ、よろしく…」アハハ
霧切「…………………」
苗木(た、確かに金縛りになってるみたいだけど……)
ベッドの上で両手は伏せて、お姉さん座りか……
自然とお人形みたいだなって思ってしまう
霧切「……何ジロジロ見ているの?」
苗木「えっ!?あ、いや……そんなつもりじゃ…!」
霧切「…………………」
苗木「………………」
話が終わっちゃったな……
だいたい僕、霧切さんと自己紹介依頼、話したことないんだよな……
苗木「な、なにかやって欲しいこととかある?」
霧切「………ないわ」
苗木「そ、そっか……」
こ、こんなのことが続いていくのか……!?
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- 5 : 2014/04/03(木) 23:31:56 :
- 【正午】
霧切「………………」
苗木「あっ霧切さん!お昼ごはん持ってきたよ!」ガチャ
霧切「…………そう……」
苗木「…………………」
霧切「……………………」
苗木「……た、食べさせようか?」
霧切「…当然でしょ?」
苗木「あ、ははは………」
苗木「じゃ、じゃあ……あ〜ん?」
霧切「……あ〜ん………」パクッ
霧切「……………………」モグモグ
苗木「ねぇ霧切さん?」
霧切「…ゴクン……なに?」
苗木「べ、別に霧切さんがあ〜んっていう必要はないんじゃないかな?」
霧切「……………………」
霧切「……………………ぁ」
霧切「///////////////」カアアアアアッ
苗木「え?もしかして霧切さん自覚n霧切「それ以上言ったら怒るわよ……」
苗木「ゴメン…」
霧切「……ほら、はやく食事を頂戴?」
苗木「あ、う、うん!」
苗木「はい……あ〜ん……」
霧切「あ〜ん……」
苗木「い、いやだから霧切さんが言う必要h霧切「黙ってて……」パクッ
霧切「……もういいわ……」
苗木「え?まだ少ししか……」
霧切「い・い・の」
苗木「あ……うん」
霧切(いけない……つい昔のことを……)
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- 6 : 2014/04/04(金) 00:00:00 :
- 【夕方】
霧切「…………!………」ピク
霧切「…………………」スゥ…
霧切「………!…………」ピク
苗木「…………………」
流石の僕でもすぐに解った……。
だけど………
言い辛い!
とても男子から言えない……
苗木「霧切さん、トイレ行きたいの!?なんて!」
霧切「…は?」
苗木「あ…………」
苗木(しまったぁぁぁぁっ!僕としたことがぁぁぁぁぁ!?)
霧切「きゅ、急になんなの……?別にトイレなんて……」
苗木(いや、どう見ても尿を我慢してるようにしか……)
苗木(でも間違えたら更に気不味いし……)
苗木(……!そうだ!)
【閃きアナグラム】
ぼ・う・こ・う・を・お・す。
苗木「よしっ!」
苗木「霧切さん……」
霧切「……なに……」
苗木「ちょっと……ごめんね?」スッ
霧切「やっちょ……苗木くんどこ触って…!」
苗木「えい」グイ
霧切「!?」ビククッ
苗木「もう少し……強くかな?」グイイ
霧切「ひっ……!」ビククン
苗木「……さて、霧切さんの反応は……」スッ
霧切「………………」
霧切「…………のよ……」
苗木「え?」
霧切「なんてことするのよ……!せ、せっかく我慢してたのに!!」涙目
苗木「ええ!?やっぱり、霧切さんトイレ行きたかったんj霧切「いいから……連れて行きなさい……!」
苗木「……へ?」
霧切「で、で、でそうなのよ……///いいから……早く、トイレに!」
霧切「あっ……ら、らめ……///!こ、声出したら…よ、余計に………!」ブルブル
苗木「ちょ、ちょっと待ってて!今女の子を呼んでk霧切「ま、間に合うわけ無いでしょ……!」
霧切「……あ///…も、もう……げ、限界……////」ブルブル
苗木「わ、わかった!」ガバ
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- 7 : 2014/04/04(金) 00:15:44 :
【トイレ】
苗木「で………僕はどうすれば………」ダラダラ
霧切「……す、す、……」
苗木「す?」
霧切「スカートと……し、下着………下ろして……////」
苗木「ええっ!?///」
霧切「いいから……んっ……は、はや、……く!//」ビククッ
苗木「………エロ」
霧切「……何か……んぐ!……い、いった……?ひゃんっ//」
苗木「と、とりあえずお、下ろすね!?」スル
霧切「………/////」
苗木「……え、えっと……し、下着も……///だよね?」
霧切「………えぇ………」
苗木「………じゃ、じゃあ……」ズル
苗木「………クロ////」
霧切「……こ、殺すわよ///……」ジト
苗木「ご、ごめん!」ズルル……
苗木「じゃ、じゃあ…どうぞ?」
霧切「………………」
苗木「……どうしたの?出すなら早く出したほうが……」
霧切「……で、出てって……!」ギロ
苗木「あっ///ご、ゴメンッ!!」バタンッ!
だけど……部屋の何処に移動しても、トイレから聞こえるあの凄まじいほどの水流音は……終わるまで僕の耳に囁き続けた。
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- 8 : 2014/04/04(金) 11:20:38 :
- 【夜】
霧切「…………………」
苗木「…………………」
気不味い!
苗木「な、何か話題を……!」
苗木「と、トイレ……気持ちよかった?」
霧切「………喧嘩売っているのかしら?」
苗木(はい、逆効果!)
霧切「…………………」ブル
苗木「…あれ?」
霧切「はっ……ふあ、……はくちゅんっ!」
苗木(かわいい///)
苗木「!じ、じゃなくて!」
苗木「霧切さん、もしかして……寒いの?」
霧切「…………ええ、」
苗木「じゃ、じゃあ……毛布を…」パサ
苗木「あれ、姿勢の所為でうまくかけられないな……」
霧切「…………別にいいわよ、無理しなくて……」
霧切「はっくちゅ!」
苗木「で、でもこのままじゃ風邪引いちゃうよ!」
苗木「………こうなったら!」ダキ
霧切「!!?」
霧切「……ちょ、なんで急に抱きついてくるの?」
苗木「こうして毛布と一緒に抱きつけば、うまく温まるかな……って」
霧切「…………そう……」
霧切(温かい……)
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- 9 : 2014/04/04(金) 14:04:09 :
- 【深夜】
苗木「……すー………すー…………」
霧切「……ぎ……くん…」
苗木「……すー…すー………」
霧切「……苗木くん?」
苗木「ふぇ!?」ガバ
苗木「…あ、あれ?僕寝ちゃってた?」
霧切「……ええ、ぐっすりね……」
苗木「ごめん」
霧切「……別に、貴方が謝る必要は無いわ……」
苗木「そ、そっか……」
苗木「ねぇ…霧切さん?」
霧切「……なに?」
苗木「朝日奈さんから聞いたんだけど……ここ最近、夜時間過ぎても学園中を歩き回っているって本当?」
霧切「…………………」
苗木「……あまり、夜ふかしすると……体に悪いよ?」
霧切「………………仕方ないのよ……」
苗木「…え?」
霧切「……私は……自分の才能が思い出せないの……」
苗木「!」
霧切「…そして、私は何かを果たすために……この学園に来た……」
霧切「……だけど、それすら分からない……」
苗木「…………………」
霧切「…だから私は……少しでも手がかりを見つけられるよう……この学園を調べていたの……」
苗木「…………………」
霧切「……ま、こんな話しても……信じてもらえないでしょうけど……」
苗木「…信じるよ」
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- 10 : 2014/04/04(金) 14:10:27 :
霧切「え?」
苗木「僕は……信じるよ、霧切さんのこと」
霧切「……本当に?」
苗木「だって、僕たちは仲間なんだ!仲間のいう事を疑うなんてありえないよ!」
霧切「……………………」
霧切「……可笑しな人ね……」
霧切「……………ねぇ、苗木くん」
苗木「?」
霧切「……あなたといて……少しわかったことがあるの……」
霧切「……私は、かすかに……少しずつだけど……」
霧切「……記憶を取り戻している………」
苗木「本当!?」
霧切「……だから苗木くん……もう少し……このままでいて………」
苗木「……うん、わかった……」ギュ
霧切「……痛い」
苗木「……あっ!ご、ごめん!」
霧切「……フフ……」
苗木「あ、ははは……」
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- 11 : 2014/04/04(金) 14:24:48 :
- 【翌朝】
苗木「……う、ううん………」
霧切「……おはよう、苗木くん…」
その時僕が見たのは……ベッドの端で髪を捲りながら笑みを浮かべている、霧切さんの姿だった。
苗木「き、霧切さん!も、もう大丈夫なの!?」
霧切「ええ……おかげさまでね……」
苗木「……よ、良かった〜」パタ
霧切「……ふふ、オーバーな人ね」
霧切「さ、行きましょう?……い、一緒に……」
苗木「え……」
苗木「う、うん!」
希望は……輝き続ける……。
どんなに心を閉ざしていても……仲間という希望が……絆が……僕達を強くする……!
そう……希望は前に……、
霧切「あっ」ピク
苗木「ど、どうかした?」
霧切「……う、動けない………」
苗木「え……」
立ち止まることも……あるけどね?アハハ……
【終わり】
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- 12 : 2014/04/04(金) 14:26:26 :
こんな駄作を読んでくれた読者の皆様、
本当にありがとうございました!
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- 13 : 2014/04/04(金) 20:02:56 :
- 面白かったですよ。
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- 14 : 2014/04/11(金) 21:55:31 :
- お疲れ様です(≧∇≦)おもしろいですね!!
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