ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

リヴァイ「夢のなかの約束」

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2013/10/20(日) 21:04:04

    リヴァイ「ハッ...!!」









    まただ...

    何なんだあれは...




    あいつらは...





    俺に、何を伝えたい?





    なんなんだ...?







    -----------
    ---------
    -------

  2. 2 : : 2013/10/20(日) 21:04:25






    ハンジ「夢?」


    リヴァイ「あぁ...」







    ハンジ「リヴァイ班のみんなが出てきてんでしょ?」

    リヴァイ「あぁ...」

    ハンジ「どんな感じの夢なの?」

    リヴァイ「毎回、この城の中庭にいるんだ」

    ハンジ「毎回ってことは...何度も見てるの?」

    リヴァイ「ここ毎日だ」

  3. 3 : : 2013/10/20(日) 21:04:54


    ハンジ「そりゃ...なんかあるね」

    リヴァイ「で、ずっと思い出話をしてるんだ」

    ハンジ「ほほう...」

    リヴァイ「そして...急に会話が聞こえなくなるんだ」

    ハンジ「ふーん」

    リヴァイ「あいつらは喋り続けてるのに、全く聞こえない」

    ハンジ「で...?」

    リヴァイ「ペトラが泣き出して...そのあとも喋ってるんだが...そこで毎回夢が冷める」

    ハンジ「会話の中身が...聞こえない・・・か」

    リヴァイ「あぁ」

    ハンジ「気になる...よね」

    リヴァイ「だから、お前に相談してる」

    ハンジ「だよねー」

  4. 4 : : 2013/10/20(日) 21:06:43



    ハンジ「でもさ、これって案外簡単な話じゃない?」





    リヴァイ「あぁ?」





    ハンジ「だって、目が冷めなきゃ夢を見続けられるってコトじゃん?」




    リヴァイ「まぁな」




    ハンジ「私が考えるに、音が聞こえなくなっていくのは、きっと目覚めようとするからだよ」




    ハンジ「夢の世界から離れて行くから、音が聞こえなくなって、最終的に起きちゃうみたいな?」


  5. 5 : : 2013/10/20(日) 21:07:01



    リヴァイ「じゃ、起きなきゃ言い訳だな」




    ハンジ「まぁ、簡単に考えればそうだよね」




    リヴァイ「だが...起きるときは起きると思うんだが?」




    ハンジ「まぁ...大丈夫だって♪」




    ハンジ「私に考えがあるからー♪」





    -----------
    ---------
    -------
  6. 6 : : 2013/10/20(日) 21:07:24


    18時間後...



    ガチャー



    エレン「あ...兵長、おはようございます」

    リヴァイ「・・・あぁ」

    エレン「今日は、早いですね」

    リヴァイ「・・・あぁ」

    エレン「なんか...元気ないみたいですが...?」

    リヴァイ「一睡もしてない」

    エレン「・・・え!?」

  7. 7 : : 2013/10/20(日) 21:07:51



    まぁ、クソメガネの考えることだ

    ろくな事じゃないと思っていたが...

    やはりかー



  8. 8 : : 2013/10/20(日) 21:08:17



    ~~~~~~~




    ハンジ「まぁ...大丈夫だって♪」




    ハンジ「私に考えがあるからー♪」




    リヴァイ「なんだ?」




    ハンジ「簡単だよ」




    リヴァイ「・・・?」







    ハンジ「寝なきゃいいんだよ」





    リヴァイ「それだけか?」



  9. 9 : : 2013/10/20(日) 21:08:29



    ハンジ「分かりやすいでしょ」




    リヴァイ「分かりやすい...な」




    ハンジ「今日、一睡もしなければ、明日はぐっすり眠れるからー」




    リヴァイ「まぁな...」




    ハンジ「って、ことで決定!」







    ~~~~~~~



  10. 10 : : 2013/10/20(日) 21:08:45



    リヴァイ「はぁ...」

    エレン「お休みになった方が良いんじゃないですか?」

    リヴァイ「いや...いい」

    エレン「そうですか...」




    眠い

    だが、まだだ

    今寝ても、いつもと同じだ

    今寝たら...






    ダメだ...





    ダメ...





    リヴァイ「zzz...」


    エレン「リヴァイ兵長?」




    -----------
    ---------
    -------
  11. 11 : : 2013/10/20(日) 21:08:59






    ペトラ「兵長...?」

    オルオ「おい、寝てるんだから起こすなよ」

    グンタ「また...途中で終わっちまうのかな?」

    エルド「いや...今回は大丈夫だろ」

    ペトラ「そうだよね、だって...兵長、寝ないで頑張ってたし//」

    オルオ「あぁ、兵長のことだ。今度こそ、俺らの伝えたい事を...」



    リヴァイ「・・・?」

  12. 12 : : 2013/10/20(日) 21:09:21


    ペトラ「あ...兵長、起きちゃいました?」

    グンタ「徹夜、お疲れさまです!」




    リヴァイ「なんで、それを知ってる?」




    エルド「だって...見てましたから//」

    オルオ「はい、見てましたww」




    リヴァイ「そうか・・・」




    ペトラ「それより...兵長」




    ペトラ「兵長は...私たちが伝えたがってる事を...聞きにきたんですよね?」
  13. 13 : : 2013/10/20(日) 21:09:34




    リヴァイ「あぁ」



    グンタ「本当なら...そのコトを伝えたいんですが...」



    グンタ「それには、順番をこなさなくちゃいけないんですよ」



    リヴァイ「順番?」



    エルド「そうなんです、いつも夢の中で話してるヤツですよ//」



    オルオ「ほら、あの思い出話です」



    リヴァイ「あぁ...あれか」



    ペトラ「・・・ってことでぇ」



    グンタ「やりますか、思い出話」

  14. 14 : : 2013/10/20(日) 21:09:57



    リヴァイ「あぁ...」






    エルド「いっつも、同じ話だよな」

    グンタ「だよなー、たまには違う話するか」

    オルオ「そうするか。おい、ペトラ、お前良い思い出とかあるか?」

    ペトラ「えぇー、急に言われてもぉ...」

    エルド「なんでもいいぞ」

    ペトラ「思い出か...あ、エレンが水道壊した事かなぁ」

    グンタ「あれは、良い思い出じゃないだろww」

    オルオ「あれのせいで、おれビショビショだったんだぞ」

    エルド「そうだぞ、お前は見てただけだが...兵長だって...ね?」

    リヴァイ「あぁ...あれは最悪だった」

    ペトラ「最悪でしたか?」

    リヴァイ「水が飛び散ったんだぞ...気持ちわりぃ」

    ペトラ「あはは、そうでしたよね~!」

    エルド「あの後、エレン、落ち込んでたよなぁー」

    オルオ「だったなぁ」
  15. 15 : : 2013/10/20(日) 21:10:52


    グンタ「あと、あれだ。ハンジ分隊長がリヴァイ兵長の立体起動装置を盗んだのもあったな」

    ペトラ「あぁ!覚えてるー♪」

    リヴァイ「アイツは...今度削ぐ」

    エルド「あれ、なんで盗んだんでしょうか?」

    リヴァイ「クソメガネの考えることは...分からねぇ」

    オルオ「でも、リヴァイ兵長はハンジ分隊長と仲がいいですよねーww」

    リヴァイ「そうか?」

    エルド「腐れ縁ってヤツですよね」

    リヴァイ「まぁな」



    アハハー


  16. 16 : : 2013/10/20(日) 21:11:09


    このまま


    幸せな時間が続いてほしい


    そう、感じた






    今が...幸せで楽しい





    そう、感じたんだ




  17. 17 : : 2013/10/20(日) 21:11:27




    ペトラ「あっ!」

    エルド「どうした?」

    ペトラ「いや、今兵長...笑いましたよね?!」

    リヴァイ「・・・?」

    ペトラ「今、絶対笑いましたって//」

    グンタ「そういえば、話が盛り上がりすぎて...本題忘れてたな」

    オルオ「俺は、分かっていたが、あえて言わなかった。その理由がお前らに分かるか?」

    ペトラ「なんでよ?」

    オルオ「まぁ、分からないだろうな、お前らが俺のレベルに...ズギャ!!」

    ペトラ「オルオ、舌噛み切って死ね!」

    オルオ「もう、死んでるっていうのww」



  18. 18 : : 2013/10/20(日) 21:11:42





    オルオ「・・・すまない」

    ペトラ「いや、私こそ...ゴメン」




    そうだ


    こんな幸せな時間がずっと続くはずが無い


    幸せは過ぎ去って行く


    どこか遠くに・・・






    この世界は



    残酷だからだ





  19. 19 : : 2013/10/20(日) 21:11:59




    ペトラ「グス...//」


    エルド「おい、ペトラ...泣くなよ」


    ペトラ「だって...本当に私たち死んじゃったんだよ...:




    これだ



    この場面、見た事がある



    前まで聞こえなかった声がー



    鮮明に聞こえている



  20. 20 : : 2013/10/20(日) 21:12:21



    オルオ「じゃ...本題に入るか」

    グンタ「だな...」

    エルド「私たちは兵長に伝えたい事があります...」

    ペトラ「兵長...」





    ペトラ「これからは...笑ってください」




  21. 21 : : 2013/10/20(日) 21:12:38



    オルオ「兵長...いつも笑わないですよね」



    グンタ「だけど...俺らは...いっつもケラケラ笑ってて...」



    エルド「でも、俺らはもう一緒に笑う事ができません...」




    ペトラ「だから...私たちの分...笑ってください」



    グンタ「笑って...幸せになってください!」



    オルオ「笑うって...約束してください」



    エルド「お願いです」




  22. 22 : : 2013/10/20(日) 21:12:53






    リヴァイ「お前ら...」






    リヴァイ「今すぐには...約束できねぇ」





    リヴァイ「だが...」





    リヴァイ「俺は巨人を絶滅させる」





    リヴァイ「そのときには...」









    リヴァイ「俺はお前らの分も幸せになって、たくさん笑う」




  23. 23 : : 2013/10/20(日) 21:13:16




    ペトラ「よかった...」




    グンタ「これで安心して、行けるな」




    エルド「あぁ」




    オルオ「それじゃ、兵長...お別れです」




    ペトラ「兵長...約束...守ってくださいね」




    リヴァイ「俺は..約束をちゃんと守る人間だ」




    オルオ「それ、聞いて安心しました」


  24. 24 : : 2013/10/20(日) 21:13:33



    エルド「それじゃ...兵長」





    グンタ「そろそろ行きますね」









    ペトラ「今まで...本当にありがとうございました...」







    ペトラ「そして...」











    ペトラ「人類の勝利と...あなたの笑顔、幸せを願っていますね」








    ペトラ「あ...最後に兵長に言いたい事があります...」








    ペトラ「兵長...」








    ペトラ「・・・・・・」










    リヴァイ「・・・!?」








    -----------
    ---------
    -------


  25. 25 : : 2013/10/20(日) 21:13:49





    ハンジ「やっほーエレン♪」





    エレン「あ!ハンジ分隊長」





    ハンジ「あれ?もしかして、リヴァイ寝てる感じ?」

    エレン「そうなんですよー」

    ハンジ「あららー」

    エレン「なんか、昨日は徹夜したとか...」

    ハンジ「お疲れだね」

    エレン「起こした方が良いでしょうか...?」

    ハンジ「いや...寝かせておいてあげよう」

    エレン「はい」




  26. 26 : : 2013/10/20(日) 21:14:00





    ハンジ「えぇ!?」





    エレン「どうしました?」





    ハンジ「リヴァイ...」








    ハンジ「泣いてる...?」





  27. 27 : : 2013/10/20(日) 21:14:10



    エレン「ぇぇ...本当だ」









    ハンジ「でも...」









    ハンジ「幸せそうな顔してるよ」











    エレン「ですねー」











  28. 28 : : 2013/10/20(日) 21:14:38








    俺は...









    笑う








    絶対に巨人を絶滅させて...









    今まで笑わなかった分...








    お前らの分...












    たくさん笑って、幸せになってやる











  29. 29 : : 2013/10/20(日) 21:14:53










    あと、ペトラー











    俺も...









    お前のことが...















    好きだった










    また...会う事が出来るならば...

















    お前を幸せにしてやりたい






  30. 30 : : 2013/10/20(日) 21:15:15





    そしてー












    俺は約束する













    お前らが...









    来世でこの世にうまれてきた時...












    この国の全員が...










    笑いながら「幸せだ」といえる











    世界を作る












    人類の勝利をー








    ここに約束する





    終わり
  31. 31 : : 2016/05/30(月) 22:32:03
    いい話ですね!

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

このSSは未登録ユーザーによる作品です。

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場