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ジャンアル「「魔王」」

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  1. 1 : : 2014/03/10(月) 16:47:48
    詩人、ゲーテが作った“魔王”の詩と進撃のコラボ(?)です、一応。

    やっぱ文章力がないです…

    それでもOKな人はどうぞ!
  2. 2 : : 2014/03/11(火) 17:42:49
    ―――――団長室―――――

    リヴァイ「おいエルヴィン、俺だ…入るぞ」

    エルヴィン「リヴァイか、入りなさい」

    リヴァイ「あぁ」ガチャ

    リヴァイ「…なんでクソメガネがここにいる?」ジロッ

    ハンジ「酷いなぁ~!私もエルヴィンに呼ばれたんだよ!…用件ならなんとなくわかるけど」

    リヴァイ「…例の不審死のことか?エルヴィン」

    エルヴィン「いかにも、だ…その様子だと、アルミン・アルレルト調査兵が不審死を遂げたことを二人とも知っているんだな?」

    ハンジ「うん…惜しい人材をなくしたよ、ホント」ハァ

    リヴァイ「あぁ…奴は作戦をたてるのに一役買ってくれたからな…で、死因がわかったのか?」

    エルヴィン「いや、死因はよくわかっていないが、報告書がこの前、提出された」

    ハンジ「!ホントに!?作成者は!?」
  3. 3 : : 2014/03/11(火) 17:50:28
    エルヴィン「…彼が死ぬ間際に一緒にいた、104期生のジャン・キルシュタインだ」

    リヴァイ「…あの馬面か」

    ハンジ「内容はどうなの!?」

    リヴァイ「…お前は何故、そこまでテンションが高い?」

    ハンジ「だって、不審死とか巨人の次に滾るよぉ~‼…人類のためにも解明しなくちゃいけないし」
  4. 4 : : 2014/03/11(火) 17:54:47
    エルヴィン「…そろそろ話すが、いいか?」

    ハンジ「…ハァハァ…うん、少し落ち着いた…話して」

    エルヴィン「リヴァイは?」

    リヴァイ「当たり前だ…さっさと話せ」

    エルヴィン「わかった…」
  5. 5 : : 2014/03/13(木) 23:14:06
    エルヴィン「『アルミン・アルレルトの不審死に関する報告書』」

    エルヴィン「『作成者、ジャン・キルシュタイン』」

    エルヴィン「『O月✗日、第5X回壁外調査の帰還時、アルミン・アルレルトが急死した。原因は不明、外傷も発見されなかった。』」

    エルヴィン「『ただ、アルレルトは死の直前、幻覚や幻聴の症状があったことを、私、キルシュタインは覚えている。』」

    エルヴィン「『しかし、彼が見たという幻覚、幻聴についてを報告という形では、詳しく伝えることが難しい。』」

    エルヴィン「『なので、その時の様子を、物語として説明することに私は決定した。』」

    ハンジ「…え?物語?」キョトン

    エルヴィン「あぁ…私は先程拝見したが、とても分かりやすく説明されていた」

    エルヴィン「彼の判断は正しかったと思う」

    リヴァイ「…報告書として大丈夫なのか?」

    エルヴィン「…一応、必要最低限のことは書かれているので問題はないはずだ」

    リヴァイ「…続けろ」

    エルヴィン「あぁ」
  6. 6 : : 2014/03/15(土) 01:51:58
    ~~~~~~~~~~~~~~~

    第5X回壁外調査帰還中、もうすでに日は落ち、辺りは夜の闇に包まれている。

    班の仲間とはぐれた二人の兵士の乗った馬が、草原を駆けていく。彼らの名前はアルミンとジャン。アルミンは巨人に襲われ、馬を殺され移動手段がなくなっていたところをジャンに発見され、このような経緯に至る。

    アルミンは精神的なダメージがあるのか元気がなく、ジャンにしっかりと抱かれている。

    アルミン「…」ブルブル

    ジャン「…?どうしたアルミン、具合でも悪いのか?」

    アルミン「ジャン…あそこに恐ろしい魔王がいる。冠を付け、長い裾を引いた魔王が…」ブルブル

    ジャン「それは霧だ、ただの霧…魔王ってなんだよ、頭大丈夫か?」ヘラヘラ

    すると、ジャンには見えないが、アルミンには見える魔王が、わざと声を和らげて呼びかけた。
  7. 7 : : 2014/03/15(土) 13:37:13
    魔王「どうだね、アルミン君、私の家に来ないか?そばの小川の岸辺には美しい花が咲き乱れ、お前のためにきれいな服も用意して待っているよ」

    アルミン「…ジャン、魔王が家へ来ないかって呼んでるよ」ガタガタ

    ジャン「あのな…魔王なんかの声じゃないって!よく聞け、木の葉がカサカサ鳴ってるだけだっての!」

    魔王はさらに優しい声で…

    魔王「かわいい兵士君、私の家では、娘たちが歌ったり踊ったり、楽しいお話をして遊んであげるよ」

    アルミン「ジャン、あっちに魔王の娘たちが立っている…」ガタガタブルブル

    ジャン「アルミン、お前は欲求不満なのか!?バカげたことを言うな!あれは古い枯れた柳の木が月光で光って見えてるだけだ‼」

    ジャンはアルミンを大丈夫だと言い聞かせるが、子供はますます怯えている。

    ついに魔王は我慢の限界に達し、本性をあらわした。

    魔王「早くこっちにこい…お前が嫌だといっても、力づくでさらっていくぞ‼」グワッ

    アルミン「ジャン!怖い、絶対に離さないで!魔王が僕を連れていく‼まだ死にたくない‼」ウワァァァァッ ジタバタ

    ジャン「クソッ…何なんだ!?何が起きてる!?とにかくさっさと合流しねぇと…!…おいアルミン!気をしっかりと持て!こんなところで死ぬんじゃねぇぞ!?」
  8. 8 : : 2014/03/15(土) 14:00:11
    あまりにもアルミンのただならぬ様子に、ジャンはもうアルミンに言い聞かすどころではなくなってしまった。

    ジャンは馬に鞭を当て、この場から逃れようと全速力で急ぎ走らせる。

    そして何とか所属班に追いついた。

    ジャン「班長!」

    班長「おっ、キルシュタインにアルレルト!無事か!?」

    ジャン「救護班をお願いします!アルレルトが…!」

    班長「何!?わかった!おい救護班!こっちだ!」

    救護隊員「はい!君、彼を降ろして!」

    ジャン「分かりました…」

    救護隊員「外傷は無さそうだな…ん?脈が…!」

    ジャン「え!?アルレルトは大丈夫なんですか!?」

    救護隊員「キルシュタイン、だったな…彼は、もう…」

    ジャン「そんな…!」

    すでにアルミンは、息 絶 え て い た・・・
  9. 9 : : 2014/03/15(土) 14:16:50
    ~~~~~~~~~~~~~~~

    エルヴィン「…と、いう感じだ…」

    ハンジ「…なんか壮大な感じがするね」

    リヴァイ「…あいつ、詩人になれるんじゃねぇか…?報告書としてはあまり良くないが…」

    エルヴィン「まぁそういうな、彼だってまた、同期を亡くしたんだ…」

    エルヴィン「それで、何か質問は?」

    ハンジ「あのさ、その“魔王”の言ったことってアルミンにしか聞こえなかったんだよね?」

    エルヴィン「そうだが?」

    ハンジ「じゃあなんでそこに書いてあるの?ジャンは聞こえなかったはずなのに…」

    リヴァイ「それもそうだ…どうなんだ、エルヴィン?」

    エルヴィン「それなら、ここに書いてある」ピラッ

    エルヴィン「『*魔王が言ったことについては、私の同期にいる霊能師を介してアルレルトに直接聞いた。』」
  10. 10 : : 2014/03/15(土) 14:38:34
    リヴァイ「…余計、信頼性がなくなったんだが」ハァ

    ハンジ「うん…」

    エルヴィン「まぁ、いいじゃないか…ハンジ、この件について何かしら調べてくれ、今後の壁外調査で役立つかもしれん」

    ハンジ「わかった、じゃあ聞き込みでもしてくるね」タッタッタッ

    エルヴィン「…それにしても、こういうことも起きるようになったか…」

    リヴァイ「そうだな…こればっかりはどうにも出来ないからな…どうしたものか」ハァ

    エルヴィン「そう背負い込むな…そういうところがお前の悪い癖だ」

    リヴァイ「すまねぇ…」

    エルヴィン「…兵士長が落ち込むな、お前は人類復興のために必要なんだ」

    リヴァイ「だよな…落ち込んでいる暇はねぇよな、頑張らねぇと…!」

    エルヴィン「フフフ…」ニコニコ
  11. 11 : : 2014/03/15(土) 15:16:28
    ――――――墓の前――――――

    ジャン「…親友を亡くしたのは、これで二度目だな…」

    ジャン「いったい何があったんだ…?」

    ジャン「まぁ、巨人のほかにも敵がいるのか…そうでなけりゃいいんだけどな」ハハッ

    ジャン「アルミン…俺はやってやるよ、お前の遺志を継いで…」

    ジャン「巨人を駆逐して、壁の外を探検する…」

    ジャン「…それでいいよな…ミカサ、エレン?」

    エレン「おう!」

    ミカサ「えぇ」

    エレン「しかしなぁ…お前とアルミンが親友だったとは!」

    ミカサ「ジャンがアルミンのお墓参りをしたいと頼んできたときは、驚いた…」

    ジャン「ハハッ…まぁ、改めて…よろしくな!二人とも!」

    エレン「あぁ!」

    ミカサ「アルミンの親友は、私たちの親友…」

    ジャン「ありがとな!…さてと、そろそろ行かねぇと!皆が待ってる!」タッタッタッ

    エレン「おう!」タッタッタッ

    ミカサ「えぇ」タッタッタッ

    ――――――――――――

    アルミン〚フフッ…みんなよくやってるね…〛

    アルミン〚僕は元気だよ、魔王からは何とか逃げ切れた…〛

    アルミン〚楽しかったな…この人生は〛

    アルミン〚親友…嬉しいことを言ってくれるよ、まったく…〛

    アルミン〚ちなみに、死んだら楽に海も見れるんだよね〛

    アルミン〚でも…まぁ…エレンやミカサ…そしてジャンやみんなと見たかったなぁ…〛ポロッ

    アルミン〚…あぁ、未練を無くさないと…〛ゴシゴシ

    アルミン〚…そろそろ往かないと、マルコたちも待ってるし〛

    アルミン〚じゃあね、みんな…また会おう〛ポロッ

    ――――――End――――――
  12. 12 : : 2014/03/15(土) 15:30:04
    無理やりオチを付けようとしたらこうなった…(^^;)

    そろそろ“狂犬 ベルトルト”の後編を作成していこうと思います。

    まぁこちらもお願いします↓

    http://www.ssnote.net/archives/7732
  13. 13 : : 2014/03/15(土) 15:30:52
    …見てた人いるのかな?
  14. 14 : : 2014/03/28(金) 21:33:51
    見てるお~★
  15. 15 : : 2014/06/08(日) 01:06:03
    これ続編出すのかな?

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yuuma1107

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