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第一話「仲間が、死んだ」※オリキャラあり
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- 1 : 2014/02/23(日) 21:46:11 :
- ・オリキャラあり
・物語を勝手に妄想している
・キャラ崩壊
こちらを快く許せる方だけお読みください
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- 2 : 2014/02/23(日) 21:48:29 :
-仲間が、死んでいく。
??「……お前だけは、死ぬな。…!!」
??「ダリア?……」
ダリア「絶対に、生き延びてく」
??「いやああああああああ!!!!」
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- 3 : 2014/02/23(日) 21:48:54 :
- 期待
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- 4 : 2014/02/23(日) 21:49:54 :
巨人に食われていく仲間たち。
恐怖に支配される、日々。
何のために生きれば、いいの?
何のために私達は闘っているのだろう?
そう考えた時………何故か世界が恐ろしく思えた。
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- 5 : 2014/02/23(日) 21:51:57 :
- >>4 期待ありがとうございます!
頑張ります!!!
上官「上からの指示だ。……お前は調査兵団から憲兵団所属という異例の指示がなされた」
??「……あ、っそ」
上官「名は何という?」
そんなものに、意味はない。
みな、どうせ………死ぬのだから。
??「………」
上官「なるほど変わった女だ。」
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- 6 : 2014/02/23(日) 21:54:46 :
ファクタという名前をつけられた私。
何だ、それ。
そう思いながらも内地の暮らしははっきり言って、面白くもなんともない。
腐った組織とはよくいったものだ。
昼から酒、酒、酒。
ただ、慣れるのも早かった。
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- 7 : 2014/02/23(日) 21:56:02 :
上官「ファクタ!!いい飲みっぷりだなあああ!!」
ファクタ「ひゃっはははは!!おっさんが話しかけてんじゃねえっつーの!!」
日々、腐っていく。
自分が自分ではないこの感覚。
慣れは、怖い。
そう思ったのは………いつだったか。
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- 8 : 2014/02/23(日) 21:58:31 :
そんな時だ。
上官「調査兵団の奴らがここに来るらしいぞ。……しかも、あの巨人になるエレンとかいうヤツを連れて」
上官「おいおい、マジかよ」
巨人になれる?
……人類の敵である、巨人に?
そんな夢のような話があるのだろうか。
私はそう思いながら、“瓶”に入っている飲み物を一気に飲み干した。
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- 9 : 2014/02/23(日) 22:00:40 :
ナイル「おい、ファクタ」
ファクタ「あ?」
ナイル「……今日は調査兵団が来ると言っただろう」
ファクタ「忘れた」
ナイル「……元調査兵団のお前が呆れたものだ」
元、か。
既に過去の仲間たちからも……そう見られているのだろうか?
この期間で、いくらの仲間たちが食われたのだろうか?
そう考えると………
『お前だけは生き延びてく』
彼を、思い出す。
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- 10 : 2014/02/23(日) 22:02:44 :
ナイル「おい!どこへ行く!!」
ファクタ「はっはっはは!!うっせえよ!お前に指図される筋合いはねえぞ!ナイル!」
ナイル「ただの、屑が」
分かっている。
そんなこと、自分が一番よく分かっている。
そう思った時、何故か彼の顔が思い浮かんでしまった。
……彼は元気にしているだろうか?
今の自分を見て、彼は何を言うのだろう?
そう思った時、涙が溢れた。
ファクタ「……ああ、死にたい」
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- 11 : 2014/02/23(日) 22:04:33 :
屋根に上り、“瓶”に入っているものを飲み干す。
ファクタ「げ、空じゃん」
どうしようかと体を起こした時、ふと下にいる人間を見下げた。
「おい、あれだろ?巨人になれるっていう」
「こんなところいてもいいのか?」
見慣れない姿の少年と少女、また金髪の少年もいる。
……どれが巨人になれるという少年か?
キョロキョロと見渡しているところを見ると、敷地にも慣れていない様子だ。
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- 12 : 2014/02/23(日) 22:08:03 :
そんな時、金髪の少年と目があった。
一瞬だと感じたのは……すぐに新兵である下っ端の奴がソイツらに突っかかったから。
新兵「何が巨人は味方だっつーの」
エレン「!!」
ミカサ「エレン!……暴れない約束だった」
エレン「……くそ!」
アルミン「…………」
なるほど、あれがそうか。
屋根から高見の見物をしていたが、そうにもいかなくなったのは………
新兵「さっさと死ねよ、クソ野郎」
その声がどこからか聞こえたからだ。
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- 13 : 2014/02/23(日) 22:08:45 :
『お前だけは生き延びてく』
何故か思い出した。
その言葉と共に
『死にたいのか!!クソ野郎!!!』
その言葉を思い出してしまった。
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- 14 : 2014/02/23(日) 22:10:48 :
ファクタ「あ~あ、アンタがエレン・イェーガーく~ん?」
エレン「な、何だ!?」
ファクタ「知ってるぅ、知ってるぅ。聞いてるよ、噂はかねがねね~」
ミカサ「………」
ファクタ「あ、身構えてるぅ?ひゃっははは!別に何にもしないってぇ」
どうやら酔っている人間だと思われているようだ。
まあ、瓶もってりゃあ、誰でもそう思うわな。
アルミン「あの、……さっきまで屋根にいた人……ですよね?」
ファクタ「ん~?そうそう、君たちをね~、探してたんだよー」
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- 15 : 2014/02/23(日) 22:12:11 :
アルミン「探していた?」
ファクタ「調査兵団の自由の翼……」
アルミン「え?」
それを見た瞬間、漲ってきた闘志。
……憎しみ、怒り、そして……悲しみ。
そして、いつか思った……世界への恐怖。
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- 16 : 2014/02/23(日) 22:16:00 :
エレン「何だ、アンタ」
ファクタ「ひゃっははは、何だと思うぅ?」
ミカサ「それ以上近づいたら、削ぐ」
ファクタ「そっちも騒ぎは起こすなって言われてんじゃないの~?まあ、私はどっちでも構わないけどさー」
身構えてくれている黒髪の少女を見て嬉しくて、ニヤついているとそこへ現れたナイル。
ナイル「何をしている、ファクタ」
ファクタ「あ、来たんだ~。つまんないのー」
ナイル「お前の直属の上官が呼んでるぞ」
ファクタ「無視無視」
ナイル「……真面目にしろ」
ファクタ「それ、全兵士に言えば?あ、憲兵団の全兵士だよ~?」
ナイル「ファクタ」
ファクタ「調査兵団と憲兵団が戦ったら、どっちが勝つんだろうね~。どっちが生き残るんだろうね~。ひゃっははは!!」
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- 17 : 2014/02/23(日) 22:18:58 :
リヴァイ「そりゃおもしれえ見解だな」
エレン「リヴァイ兵長!!」
その時だ。
『死にたいのか!!!クソ野郎!!』
その言葉を思い出したのは。
ファクタ「ひゃっは!!!」
リヴァイ「ち!」
気付けば体が勝手に動いていた。
ファクタ「人類最強は違うね~。まず受け身から違う」
リヴァイ「………お前」
ファクタ「おおっと。ここではファクタで通ってるんだあ。……間違っても」
リヴァイ「!」
ファクタ「本名で呼ぶなよ、リヴァイ(ボソ」
リヴァイ「相変わらずだな、お前」
ファクタ「そうだっけ~?でもアンタに会えたのは嬉しいよ~。ねえ、殺し合いでもする?」
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- 18 : 2014/02/23(日) 22:21:14 :
エレン「え……何してるんですか!?」
アルミン「……どういう、ことだ?」
リヴァイ「知り合いなだけだ」
ファクタ「知り合い~?それで片付けちゃうわけだ~?元仲間だったも付け加えとけばあ?」
元仲間。
自分で言って、笑えた。
エレン「どういう意味、ですか?」
リヴァイ「説明すんのも面倒だ」
ファクタ「あ、どこ行くの~。リヴァイ」
リヴァイ「それ、持つのやめたらどうだ?」
ファクタ「……瓶?」
リヴァイ「疲れんだろ、そういうの」
……だから、昔からリヴァイは嫌いだ。
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- 19 : 2014/02/23(日) 22:23:41 :
ファクタ「うっぜ(ボソ」
ナイル「おい!ファクタ!お前はこっちだ!」
ファクタ「おい!触んなよ!……ああ、それより調査兵団と憲兵団で何か勝負とかしないのか?」
ナイル「そんなことのために調査兵団がここに来たわけじゃないぞ!!」
ファクタ「うっせえな。いいだろうが、別に。あ、じゃあ、エルヴィンに私から伝えてやろ~か~?絶対やってくれると思うぞ~?」
『力比べか。……今の現状を理解できて、面白そうだ』
とか言ってくれそうだ。
………彼なら。
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- 20 : 2014/02/23(日) 22:26:23 :
ナイル「現状を考えろ!そんな状況じゃない!」
ファクタ「今だから言ってんだろーが」
憲兵団は実力もねえくせにプライドだけは高い、ただの屑。
まあ言われなくてもナイルが一番よく分かっているところではあるだろうけど。
……彼も阿呆だが、馬鹿ではない。
ナイル「……考えてはおく」
ファクタ「へへ、楽しみだな~」
さて、私はいつ死ねるのだろうか?
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- 21 : 2014/02/23(日) 22:33:54 :
エルヴィン「眠れているか?」
??「……どうでしょう?」
エルヴィン「無理にいつも私のところへ来る必要はない」
??「……あなたが私をこうしたのでは?」
エルヴィン「変わらないな、君も」
彼がそう微笑んでいるこの時だけが、自分にとって生きていてもいいかと思える瞬間。
『お前だけは生き延びてく』
彼の約束を守ってもいいかと思える……瞬間だ。
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- 22 : 2014/02/23(日) 22:35:24 :
巨人に食われてしまうことがどれほどの恐怖なのか、食われた人間にしか分からない。
でも、置いて行かれた人間は……毎日毎日考える。
巨人への恐怖を。
仲間が……どんな人間だったのかを。
ただ、考えて………空しさを覚えてしまう。
それがどれほど恐ろしいか、考えたことがあるだろうか?
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- 23 : 2014/02/23(日) 22:37:16 :
ダリア『お前は本当、誰にも負けないな』
??『リヴァイには負ける』
ダリア『あれと比べちゃいかんだろ』
??『リヴァイを超えるのが私の目標だから!』
ダリア『無謀だぞ、そりゃあ』
彼の笑顔を思い出すだけで、涙が出てくる。
彼は元気に……そう思ってしまうだけで、彼がまだ死んでいないことを願っている自分が空しくなる。
仲間が死んだという事実が、どれほど私を苦しめて来たか……誰も理解してくれないだろう。
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- 24 : 2014/02/23(日) 22:39:08 :
ファクタ「……ダリア。もう、いいよね?」
誰もが一度は思う感情を、私はもう何度願ってきたか。
あなたが死んでから何度願ったのか、数えることもできなくなった。
もう、あなたを想うことすら、疲れました。
ダリア『生きて、帰ろうな』
彼は今………どこにいるの?
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- 25 : 2014/02/23(日) 22:39:37 :
「仲間が、死んだ」完結
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- 26 : 2014/02/24(月) 23:36:21 :
- 面白いです!!!!!!!!!!!!
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